1. Image Cast - 技術・デザイン・制作・表現の雑談
  2. #28 糸井重里さんに聞く、「手..
00:00
はいおはようございますあずまです アッペトです
いやーあのですね今回はゲストとしてなんとあの 糸井重里さんが参加してくれるということでですね
ちょっとまだねこれから来るところでですねあと20分後には来ていただくという 算段になっております
いやーどうすかこれこの状態 いやあのいいんだっけって感じ
いやもうそうですよね多分本当にあの聞いてる人もいいんだっけって思ってると思いますこれ うーん
いやーさっきのおはようございますでちゃんと喋れてないっていう 大丈夫かな?
これ今日鉄塔さんコンディション大丈夫かな?
まあまあもうねここまで来たらぶっつけですよ まあねなんかね話したいこととかもいっぱいあるような
全然思い浮かばないような いやほんとそうですね そんな感じですよね
まあせっかくの機会なので楽しくお話ししてもらえると一番いいですね 楽しそうが伝わるのが一番いいみたいな
ことをさっきいといさんの本読んでたら書いてあったので めちゃめちゃ準備してる
いやそら準備もしますよ まあまあそんな感じでそれではですね
イメージキャストゲストいといしき里さんの回です どうぞ どうぞ どうぞ
なんだろう
おはようございますあずまです 鉄塔です
イメージキャストは個人でものを作る人の集まりイメージクラブとして活動している あずまと鉄塔が自宅からお送りするポッドキャストです
技術デザイン制作表現などに関係のあるようなないようなトピックを中心に毎週2人が 気になったもの発見したことをそれぞれ持ち寄っておしゃべりします
はいそしてですね今回は素敵なゲストに来ていただいております 株式会社ほぼ日のいといしげさとさんです
はいこんにちは よろしくお願いします よろしくお願いします
自己紹介 株式会社ほぼ日の代表をやっています
なんでしょうね自己紹介って言われてしたことなかったですね
思えば人にさせたことはいっぱいあるのに 人にたくさん紹介されていると思うんでちょっと自分でやってみるとどうなるのかなと
自分でやると何言えばいいんですかね 今度考えておきますね
ということでですね 自己紹介の必要がない人物だと思いますが
イメージキャストですね もう本当どういうことっていう感じだと思うんですけれども
いといしげさとさんに来ていただくことになってしまいました イメージキャストは毎週多分聞いていただいている方が今100人ぐらいいらっしゃるのかなという感じなんですけど
03:01
多分聞いている人100人が100人ともどういうことって今思ってると思います
もともと僕がなぜかツイッターでいといさんにフォローされていてですね
前々回ぐらいかなのイメージキャストの回をツイートしてくださってたんで
これはと思ってちょっと声をかけてみたところなんとかいだくいただいてですね
本当にありがとうございます コシコシありがとうございます
ツイッターで言うともともと僕といといさんのつながりがツイッターからのつながりだったんですけど
共通の友人で勝雄君いますよね
写真家で文章も書ける
そうですね 写真家の勝雄君というですね
彼はもともと僕の大学時代の後輩なんですけど
彼が全国の市町村すべてを原付で回って写真を撮るっていう旅を2年ぐらいかけてやってまして
ちょうど多分去年の今ぐらいかなにそれが終わって
いやこれすげーぞと思ってツイートしたところそれが割と広がってですね
でそこの時にきっかけとしていといさんが見てくれて
で今はもうねほぼ日で掲載をしてますね
そうですね勝雄さんにずいぶんお時間になってますね
すごい話ですね
そこの前にあずまさんのGoogleマップのフォローする旅
そうですね
さまよいの私
はいGoogleストリートビューをぐるぐる勝手に歩き回り続けるウェブサイトですね
あれをたまたま見つけて
でなんか埼玉県の方に急に連れて行かれたりして
こんなことしてる人いるなと思って
でそれ確かあんまり人が見てるもんだからお金が必要になっちゃったんですよね
そうですね
Googleに支払うための
はいGoogleのAPI使用量が莫大な
でわーた悲鳴を上げてるのを見て
でそのそれに対してこれ悲鳴上げさせちゃうかもしれないなと思って
いろんな人がちょっとずつ炎上した時の
メンバーの一人でこの人面白いかやフォローしようと思って
したのが僕にとってのあずまさんとの知り合い方のきっかけで
その後は噛む犬ですね
そうですねあの僕の後ろで今ソファで丸くなって寝てるんですけど
いるいるいる
そうですねあの犬を飼い始めたのがちょうど1年ぐらい前で
そうそうそう
その時はもう幼少期は彼は僕の腕をズタズタに引きちぎる犬だったんで
06:03
今でかなわないですけど
いやもう今だったら笑い話なんですけど
マジでもうこれ本当に冗談じゃなくこれは手放すことになるかもしれないとか
僕犬飼うのは初めてだったんでもう本当に何もわかんなくて
相当悩んでましたよね
そう妻はもうなんか病院送りになったりしてたんで
その時にね
確か保護犬ですよね
いや違うんですよ
違うんですか
はい普通にあのペットショップで買ってきた芝居犬なんですよ
それでそれなんですか
素晴らしいですね
野生みあふれる
そうですか
当時本当にやばくて
その時にもその伊藤さんがねツイッターで見てくれてちょっと応援してくれたりとかしてて
いやなかなかね伊藤さんにお前応援されてるぞって思って
いやあの飼う犬の話っていうのはたまに聞こえてくるんだけど
犬自体も不幸にな話なんで
なんとかなるといいなと思って応援をしてたんですけど
でもね今では
本当に良かったです本当に
良かったですよね
飼わなくなって
割と3割ぐらいは伊藤さんのおかげかもしれないです
すごい力ですね
僕が励まされてたんで
そんなことがあって
で前回の応援されたものを聞いて
こんな面白いことを話してる人たちがいていいなと思ってたら
声かけられたんで参りましたと
聞きました?テッドさん
いやそんなもったいないお言葉
いや本当ね
びっくりしましたね
黄金率の黄金比か
そうですね
ねえ
面白かったよ
ありがとうございます
なんかもうどっちかというと
僕が日頃感じていたモヤモヤを
半ば感情的にぶつけちゃったので
良かったのかなっていうのは
ちょっと不安だったんですけど
ちゃんと届いたなということは嬉しかったです
ものすごく
ああいう考え方みたいなものっていうのは
やっぱり僕らにもあって
専門的な部分ではないんですけども
それはその使い方そのまましてるけど
本当おかしいんじゃないかなみたいな
そういうことがよくあるんですよね
だからあの黄金比の話は非常にわかりやすくて
しかもちょっとアカデミックな匂いがするんで
テーマとしてすごくわかりやすいんだけど
例えば僕個人で言うと
今出まかせで言うんだけど
豆を煮るのが好きで
だいたい豆を煮るときは
落とし蓋をしましょうっていうことになってて
落とし蓋をして
煮汁を蒸発させていきながら煮詰めていく
09:02
味を濃くしていくってやり方なんですけど
ふと今年初めて落とし蓋以外に
上の蓋もしちゃって
拭いたら見ればいいやと思って
少し隙間を開けるくらいにして
蓋をして黒豆を煮たんですよ
そうしたらいつも以上にうまくいって
あれ?おかしいですね
今まで何だったんだって
そうそうそう
さっきの黄金比じゃないけど
落とし蓋の幻想の中に
閉じ込められていた自分
結構そんなことは多いんですよね
料理とかのみならず
いろいろありますよね
言葉の世界とか
ものすごくありますね
だいたいは言葉にして法則化したところで
みんながそれを持ち運びが便利で保存にいいから
使い勝手がいいから使うんだけど
そこにとらわれていることで
なんか狂っていくみたいなことは
結構世の中っていうのはあって
そういうことに対しての疑問みたいなことっていうのが
一種の僕のテーマの一つでもあると思って
この間の話は
うわーこういうこと言ってる人がいると思って
嬉しくなっちゃって
でもなんていうか言葉にしちゃうと
その適用範囲というか
言おうとしていた範囲の外に持ち出されてしまって
それで破綻するっていうのは
結構破綻しちゃうんだけど
その破綻しているところを見て
ジレンマって言ったりとか
哲学って言ったり
いろんな何か好評なものになっちゃうけど
実はただ持って行く場所間違えているだけっていう
シンプルな問題なのか
すごく気になってました
いい例ですよね
美しさっていうところで評価される問題を
数字の比で表してるっていうのが
本当はもうすでに
明大祖のものがかなり怪しい
人は美しく感じるっていうのは
数字で言われると
嬉しくなっちゃうんだと思うんですよね
謎が解けたかのように
だからあの手品に何かに入っていっちゃうんだろうなと思って
この絵にはね
7800万円の価値がありますって言われると
おおーってなりますよね
すごく面白かったですあれは
騙されたいっていう気持ちが
誰しも実はあると思うんですけど
12:00
その騙されたいことに気づかずに
騙され続けているものの一つだっていうふうに思ってますね
そうですね
あの言語にとって美とは何かっていうタイトルの本を
僕のもうなくなっちゃった
吉本龍明さんという方が書いて
そのタイトル自体がものすごく不思議なタイトルですよ
つまり言葉を美しいって思うっていうのは
どういうものなんだろうっていうことですよね
で随分と出た当時も半分はからかわれたし
半分は難しくってわかんないって言われたし
いろんな捉え方して僕はあのガキだったんで
何言ってるのかわかんないと思ったんですけど
だんだん大人になって
吉本さんと喋る機会とかが増えていったら
ああそういうことかって思ったのは
つまり美っていう価値を
価値ですよね
人が感じる
その価値っていうものが
言語の組み合わせの中に生まれるっていうことの構造を
吉本さんはその商品に価値が生まれるっていう
マルクスからヒントにして説明したかったんですよ
すごく意外な話ですね
すごく面白いと思って
言語学のフランスのソシュールっていう人も
やっぱり似た説明の仕方をしてて
ソシュールはマルクスのこと言わずに
自分で考えたみたいに書いてるらしいんだけど
吉本さんは商品論だと
マルクスが言ったことっていうので
価値っていうものがどう生まれるかっていうことは
言語にも言えるんじゃないかと思って
書いたんだっていうことを言ってくれたんで
とても僕はその面白くなって
もともと商品とかものに価値が生まれるってこと自体も
とても不思議なことで
だけどかなり
いわゆる自然科学と人間の研究みたいな中で
マルクスが説明したところまでは説明できるようになった
みたいなことを言葉に応用したわけで
僕はもうそれ以上のことはよくわかんないんですけど
面白いなと思って
そういうこうできたら説明できるってのは面白いなと思ってたら
この間の黄金飛の話とかで
すごい繋がり方
まさかマルクスが出てくるとは思わなかった
全部本当は多分繋がってて
人がどうしてそこに価値を置いちゃったんだろう
それを果たして普遍化できる価値として
みんなが認め合ってるのは本当なんだろうかっていう風に
王様の耳はロバの耳みたいに言い出したわけですよね
15:01
こういう話は本当好きでね
誘われてすぐに何か知ってみたいなと思ったのは
そういうことでした
嬉しいですね
嬉しいです
なんか面白そうとかじゃなくて
なんかそんなに深く言われるとすごく
あれ十分深かったじゃないですか
ちょっと自信持っていきます
深い鉄塔として
鉄塔のキスは深いぞと
例のイエスかノーかみたいにするやつなんかでも
同じ言葉の範囲で示してるものが
右と左とこんなに距離が離れたとこにあるぞって話じゃないですか
これは聞いている方のために説明をすると
鉄塔さんがこの間作ってた乱数発生装置っていう名前で
A4用紙1枚にPとFがいっぱい書いてある紙ですね
PとHか
で目をつぶってパンってどっかを指差して
そこがPだったらピザ
Hだったらハンバーガーっていう
どっちを食べたいかっていうのを決めるための装置なんですけど
ここまで哲学的な要素を抜き出してくれるとは
結局のところハンバーガーの
ハンバーガーかピザかどっちかをバンって選ぶっていう
みんながあだこと言ってるけども構造はこれだよねって話しちゃうんですか
だからこの方はこの思考が大好きなんだなって思って
鉄塔さんそんなことを考えて作ってたんですか
あれなんでだろう
なんかでも乱数は元々すごく気になっていたので
ランダムっていうのはランダムでも結構人間って意味をつけたがるっていうか
意味をつけてランダムなことに対して納得をするっていうふうに思ってるんで
なんかそのでもそれってやっぱりこう適当に指差すっていうのも
なんていうかある意味シンプルだけどすごく自分がアクションした結果として
帰ってきているような気がするっていう気持ちにさせることが
乱数に付加されるだけですごく意味が深くなるんじゃないかと思って作ったというか
まあなんかあえて説明すると恥ずかしいんですけど
自分が何かするっていう意思と結果が出るっていう結果があって
その間が別になんか適当な乱数みたいなものだとしても
自分が決めたということになるみたいな
そうですね因果関係が自分に属していれば乱数かどうかよりそこの方が重要なんじゃないかっていうことです
大好きですよ
大好きですよ
本当にそうだと思うんですよね
だからどっかで因果関係で全部説明できると思っている窮屈さみたいなものを
一気に飛ばしてくれるっていうか
18:02
本当に好きさ
多分あのあれを見て手品をやってる人だったら
その人が指すだろうっていう確率みたいなものっていうのをじっと見てて
乱数に見えるような仕組みで偶然を装ってコントロールするみたいなことに使いたがるだろうし
見る立場の人によってあの道具はものすごくいろんなところに応用もできるなと思って
いろんなバリエーションというかもうちょっと考察してみますね
あの時は本当に思いついてから早く出すことを優先したのでA4のプリントだったり
実はあれパジャマだったんですよ
でも撮った時にパジャマで撮ったんですか?
1秒でも早く公開した気持ちになっちゃって
そういうのもいいね
発明だと思っちゃって
あといろんな人が同じ映像を見てても
例えば僕なんかはもう1個思ったのは
HかPか決まったのに違うって思う気持ちっていうのが出るじゃないですか
そうですね、いいんだっけというか
それは今度はもう文学ですよね
文学まで来ましたね
すごい、Pが出ちゃったけどっていう
したがうっていうこと自体に疑いを持ったわけですよね
それでいいのかって
あれだけのことでいろんな人によって
女の人とかで何にするって言う時に決めてとか言う人多いじゃないですか
ピザにする?ハンバーガーにする?って時に
いや私はどっちでもいいから決めてって言って
じゃあピザ?って言うと
ピザ?
決めてあげたらなんか逆らうみたいなさ
それもなんか面白いですよね
そこに文学があると
ねえ
やばい、深いものになってしまいましたね
いや面白かったんですよ
いきなりなんか最高速ですね
今回は
目次通りにどうぞ
はい、目次は実はあまりないんですよ
そんなにあるわけじゃないんですけど
でもざっくりと、かつおくんとちょうど今回いといさんと話すときになったよっていう風に
かつおくんにいといさんと話すときになんか気をつけるようなことあるって言ったら
気をつけることありませんっていう
すごい元気な返事が返ってきたんで
これはもう自然体でいいのかなと思いつつも
とはいえやっぱりいろいろ考えちゃいますよね
やっぱりね長年生きてますからね
高齢を経てますから警戒されるのはもうしょうがないんですけど
21:01
かつおくんはだから素直だから
本当に何も気をつけてなくていいですよ
あいつはあのまんま生きてますもんね
これだけ素直というか、真面目というか
なかなか普通人間ってどんどんすれていくというか
しゃに構えるっていうことをしていくはずなのに
ないのはどういう仕組みなんだろうなと不思議に思ってますね
この会社の裏のお蕎麦屋さんの親父も好かれてましたよ
いやすんだ目をした若者とか言われてましたよ
すごい才能というかなんていうか
なかなかそうはなれないですよね
ですね
なんかみんな人類っていうか
もうみんなが好きなのかなっていう気もちょっとしたりして
かつおくさん自身が
それがなんか相手が好きなのがなんかもう漏れちゃってるっていうか
っていうか想像ですけどね
会ったことはないので
僕が多分一番最近に出した本のタイトルが
「先に好きになる動物」っていうタイトルだったと思うんだけど
先に好きになる動物は無敵ですよねやっぱり
(笑)
先手を
そのおかげで一気に一瞬で爆発させられちゃうかもしれないんだけど
好きっていうところで死んでいくわけで
仮に地雷を踏んでもね
そういう意味では先に好きになる動物でありたいなっていうのは僕も
なんか思いますね
かつおくができてますよね
そのやっぱりその糸井さんの姿勢というかを見てると
普通の人ってシャに構えるし
特に何だろう
例えばこの間見たのですごいなと思ったのは
人間だもの間三尾
間三尾って実はすごいぞみたいなことを糸井さんが書いてて
間三尾のことをすごいと思えるっていうのは
なかなかこう自分だとなかなかそうは思えないなっていうか
周りの人は周りの人もはいはい間三尾ねみたいな感じの
人間だものの人だねみたいな感じだと思うんで
そこに対してその良さを見つけられるっていうのは
なんかもうそれはこう能力の問題というか
受け入れる好きになるっていう姿勢を持てるっていう
そういう力な気がしますね
これはいいもう最初はすごいところに飛ばしてくれたけど
僕も難しかったですよ
そうなんですか
その最初から間三尾はすごいなって思えたわけじゃないですよね
で要するに間三尾っていう人がやってること
24:01
そんなに詳しくは知らないけど
間三尾っていう人のこと
間三尾が人間だものって書いたみたいなこと
最後に三尾って書いてあること
あの文字
それを知ってるだけの時に
そういう引き出しになんか入れちゃってたと思うんですね
そうですよね
僕も当然そういう引き出しに入れてたんですよ
でなんかこう
ひょうひょうとしたみたいな姿勢ですよね一つはね
それから素朴みたいな
似たような引き出しには片岡鶴太郎さんの絵なんかもあったり
あるいはその書家なんかでも
ああいうのをもっと研ぎ澄ましていったところにある
こう禅画だとか
あの太い文字でガガッと書いた
昔からいる書家とかいて
俳優さんなんかも
ショーやってるんですよみたいになると
必ずあるこう
行きたがる道があるんですね
行くよねーっていう
行くよねーって道があるんですね
でおそらく僕なんかも一部の
僕を嫌いな人からするとそっちに行ってる人に見えてるはずなんですよ
それはそうなんだけどその中に
なんかあるんだよっていうのが
ミッシングリンクみたいに教えてくれるものと今度は出会うようになるわけですね
それが何かっていうと例えば
窓道よっていう人の詩なんかそうなんですよ
窓道さんっていう人は
象さん象さんお花が長いのね
そうよ母さんも長いのねとか
さっちゃんはねバナナが大好き本当だよ
だけどちっちゃいから自分のこと
あの辺の歌を作ってるのが窓道さんっていう詩人なんですけど
僕は書ではないけども
作詞とかする立場なんで
象さんだとか
小学生の歌う
消化だとかそういうものの
分かんない人には分かんないだろうなっていう凄みは分かるんですよ
やっぱり長年一応格闘したんで
流行歌の良さっていうのもある程度分かりますし
子供に歌わせるための
さっちゃんはバナナが大好きみたいなのが
お前これ書けるかっていうような凄みが
やっぱり分かるんですね
そうするとその中に
やっぱり窓道さんは触れてるんですよ
窓道と三つ尾の間に距離はそんなにないんですね
道をと三つ尾に
そうなんですよ
そうだね道をと言いますよね
27:01
すいませんしょうもないこと
そういう経験みたいなものが
いや油断できないぞっていうか
お前それ笑ってるほどのお前かっていう風に
問い返すわけですよ
僕はいやーごめんごめんっていうか
つまり
いい演歌がやっぱり良かったって知っちゃった時に
今まで歌わなくてごめんなさいねって言うみたいなことが
その土着的なものだとか
大衆に支持されているものに関しては
後で見つかるっていう時に
謝んなきゃいけないっていうことがただあったんで
そういう中の一つとして
三つ尾さんっていう人はあるんで
あれはダメだよねって言ってる人よりは
ダメだぜっていうぐらいのところで
ちょっといじってあげた方が
僕の仕事になるっていうか
素晴らしくいいから同じになりたいですっていうことではないんですけど
僕はその道じゃないんですけど
これはポンとその辺に置いといたらダメだけど
ある額縁をつけた時にちゃんと見えるってことは
お前ら油断してるうちに
その人たちにやられるよっていうくらいの
警戒心を持ってない若い人はやっぱり
これからだなっていうふうに思うようになったですね
それはまさに
すごいいい話ですね
窓道雄さんがいたおかげもあるし
あるいは北原博集だとか野口優生だとか
センチメンタルな昔の歌を作ってる人の死とか
本当にすごいんですよ
誰もできないそのくらいすごいんです
そういうのの系譜をつないでる人っていうのは
時々中西玲さんとかね
中西玲さんはシャンソングをやってた人で
今だったら若い人同士の間で
カラオケに行ってシャンソンの中で歌ったら笑われますよね
なかなか聞かないですよね
でもシャンソンっていうのがまたねいいんですよ
シャンソンっていうジャンルが
特にシャンソンの日本語の歌詞っていうのが
書けないな
つまりね定型をね
平凡とか定型とか
手垢のついた言葉を
ものすごくたっぷり使いながら
人の感情を
ラミネートチューブの最後の一絞りみたいに
30:02
絞り出すようなところがシャンソンの歌詞にはあって
それはね
中西玲さんの訳したシャンソンとかね
たまらんですよ
ちょっと知らない世界
知らないでしょ
それを糸井さんが言うっていうのは
定型的な手垢のついた言葉を使ったものの凄みみたいな
そうです
桜綺麗だ汚いだ桜は俗っぽいっていうのを話をしているうちはまだ
君は何のためにそのことを言ってるのかねっていうのがまだわかんない
つまり同人雑誌での発言なんですよ
桜は俗っぽいっていうことについて書くのは
だけど本当に桜と向き合った時に
なんかもっと自分ならではの
ものすごく全人類に共通するような平凡な思いと
自分だけが見つけちゃったかもしれない何かとか
両方の世界を重ねるような瞬間を見つけたら
その人にとっての桜が見えたっていうことになるわけで
桜はもう定型だとか平凡だとか
ありきたりだとかっていう樹海の
その樹海そのものさえも
うわーっていう感動できる力みたいなものを
身につけていかないと手に入れられないし
同時に何にも勉強してない人が最初から身につけているものだったりするわけですよね
そうなんですよね
誰もお客のいないスナックでよく通っているおじさんが
そのスナックのママしかいない時に
遠回しにくどいているセリフっていうのを想像するとするじゃないですか
しょっちゅう会ってるんだけど誰もいないかその親父が言ってるみたいなセリフがあったとしたら
おそらくすっごいつまんない言葉を使ってると思うんですよ
そういうんだろうなっていう気はしますね
思いっきり恥ずかしくないようにしてるのか勇気を出して喋ってるのか
もう歌謡曲以下のセリフをもしかして
ママに向かって喋っててママが聞いてないフリをしながら
ああそうねもうちょっとお酒ここでやめといた方がいいんじゃないってことを言ってるシーンが
どっかの粉間益菜学生が愛についての詩を書いてるのと
どっちがすごいっていう
それがだからハンバーガーとピザとすごい乱数との
その同じだよっていう話がそこには
そこでつながってくるのか
33:02
僕はその両方にやっぱりこううわーって言いたい
場所にいてやっぱり両方をやりたいんで
三つ緒の話からちょっと長くなったけど全部それは一つまとめの話です
三つ緒の話さらに掘り下げてえぐり込んでいきたいなと思ってるんですけど
さっき話の途中で伊藤さん本人もそういう引き出しに入れられちゃってるっていう
ある種の人からするとっていうような話があったと思うんですけど
それは僕も多分一時期はそういうふうに思ってた節が少なからずあったと思うんですね
大学生ぐらいの時にたまたま絶望に効く薬っていう漫画があって
これ伊藤さんのインタビューが載ってる本なんですね
これで見た時に結構過去に学生運動に参加して5回ぐらい逮捕されてたとか
あと毎回毎回伊藤は終わったと言われ続けてるみたいな話だったりとかが出てきて
これはもしかすると伊藤さんって一般に思われてるような
スローライフ的な人物だったりとか
ふわっとした感じの穏やかな感じの人とはちょっと違うぞっていう
なんかあるなっていうのが気になっていろいろ掘り下げ始めたというか
ずっと気になり続けてたっていうきっかけですね
その絶望に効く薬っていうのは確か山田玲司さんという漫画家の人ですよね
そうです
その人はそういう描き方でインタビューをしたい人だったから
特にそういうところは強調されるんだと思いますけど
一見すると見過ごしちゃって引き出しにポイって入れちゃってるものの中に
実は素晴らしいものがあるんじゃないかっていうのはすごく希望のある話だなと思って
今まで見過ごしてきたものをちゃんと見返す
なんかそういうモチベーションになりますねって
ちょっと話がずいちゃったかもしれない
いやいやいや全くそうだと思いますね
だから見過ごしてきたっていうこともそうだし
なめてバカにして捨ててきたっていうか
それはあって僕自身だってやっぱり
みんなの一番粉まいきになりやすいロックの歴史みたいなのあるじゃないですか
ロックを語る人はどうしてそういう難しい言葉を使うんだろうみたいな
あのなんかこうなんだろうな
36:00
イエーザンのてっぺんでの修行僧たちの話みたいなタイプのことが一つあって
同時に演奏してる人たちは考えもしないで演奏してますよね
どっちが音楽として何なんだろうって思った時に
あんなのダメだよっていうことをどんどん突き詰めていく人の方が
痩せてますよねなんかね
心の豊かさみたいなものが土壌として痩せてますよね
貧しいという
それだったら誰かにギター弾いてって言われて
パッと弾いてくれる人がうわーって言われてる方が
言ってみればそれの代表が僕は玉木浩二だと思うんだけどね
玉木浩二がここで
玉木浩二がじゃあ歌ってあげろよって言って
ニッコニコしながらあの声で歌ってくれるわけだよね
絶対玉木浩二は何とかマガジンみたいなこと喋ってないと思うんだよ
音楽としてもなんか豊かさがあるのは玉木くんの方で
実際に僕は彼のことは知ってるけど本当そういうやつなんで
街から街に飲み屋を次の店に行く時にギター弾きながら歌いながら歩く人だからね
何て愉快な人物
事務所に遊びに来ててもギターがあったらいいですかこれ弾いてって言って弾き出すからね
いや好きなんですね
大好きなんですよそれでみんなが喜んでくれるってことが好きなんですよ
それの延長線上にオーケストラをバックにして歌い上げるみたいなコンサートってのがあるわけで
それともうロックは死んだの生きたのあんなの堕落しただのって言ってる
口で相撲するみたいなことっていうのと比べたら
豊かなのはやっぱり歌そのものの中にあると思うわけで
でも玉木くんはいろんな音楽捨ててないんですよ全然きっと
ヘビーメタルであろうがデスメタルであろうがあれも聞くと面白いんですよねって言うと思うんですよね
それすごい伊藤さんと共通してる姿勢というか
そっちになりたくてなってるんです僕は憧れて
僕もだから大学生の時だとかだったらよすぐ聞いてらんないよとか言ってたわけですよ
めめしいとか言ってたんですよ
でもそんなことはないよね
ボーカロイドみたいなボーカルをするグループ最近流行ってるのあるじゃないですか
最近の
夜遊び
夜遊びって聞いてみるとボーカロイドのコピーを人間がやってるみたいな感じですよね
39:01
それ面白いなと思って
詩はフォークですよね
と思ってだからこんなのでも昔の自分だったらやっぱり
ダメだなって言っちゃったんだろうなとか
いろんなダメだっていう要素だらけなんですよ
世の中はねその生意気に生きてる限りはね
伊藤さんが言ってる夜遊びの話に僕がついていけないっていうすごい悔しさが
めちゃめちゃ悔しい気持ちはありつつ
でもほんとそうな年を取るっていうことは知識が増えていくってことじゃないですか
で自分の中にその引き出しがどんどんできて
これはこれ系ねみたいな感じで放り込むと楽じゃないですか
またあの時代が一周してこういうのが出てきたのねみたいな
でもなんかそれはそのものの良さとか新しさをたどり着くにたどり着くための姿勢とは真逆だなっていう
真逆ですね
いつの時代からか説明する人が頭のいい人になっちゃったんですよね
一番説明できる人の話を聞いてると道理がわかるような気がして
その道理に合わせて物事をやっていくとうまくいくんじゃないかっていう
その合理性みたいなものっていうのがものすごく世の中をつまんなくしたような気がして
その逆のところ逆のところに石拾いみたいに拾っていくと
自分の生活は楽しくなりますよね少なくともね
(音楽)
はい伊藤さんゲスト前半はここまでです
すごい褒め上手なので恥ずかしかったです
めちゃめちゃ持ち上げられてましたよ
どうすんすか
どうしよう
どうもしないけど嬉しいですね
放送の中では出てこなかった言葉で
アートと冗談の間みたいなことやってますよねって言われたのが
すごい嬉しかったのでそれを胸に刻んでいきたいと思います
すごい説明するときに言いやすい言葉ですね
おさまりがいいし
なんかすごい積極的にいろいろと話してくれて
そうですね
僕としては結構確信に迫る質問ができたので
間光雄の話からあのあたりはすごい僕が聞きたかった確信のところ
結構平凡なものをバカにする節が僕はあると思うんで
42:04
みんなそうかもしれないですけどね
みんな多分そうだと思うんですけどある程度以上こうなんだろう
自分は物の良し悪しがわかると思うような人
すみませんなんかすごい変な言い方ですけど
平凡なものを避けるというか
はいはいみたいな
それを平凡かどうかっていうのを
そういう基準を飲み込んで価値を直視することができるかみたいな
っていうところと
かつそれが実は子どもでもできるっていうのと
っていうのがなんかこう全問答してるような感じでしたね
そうですね
お坊さんと話してるみたいな感じ
質問の出し方のキレがめちゃめちゃ良かったですね
僕がですか
そうそう
本当ですか
間密音についての質問1点で
ドカーッと広がった感じが
それは
良かった良かった
全然ね準備してた話と全く違う切り口で行っちゃいましたね
いきなり何の話だろうって思ったからねこっちは
事前に結構準備してたんだけど
その話あの前編後編ほぼしなかったですね
そうですね
というわけで後編も
一人すりさずさんゲストで色々話していただきます
お楽しみに
お楽しみに
43:38

コメント

スクロール