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2026/11/05 暮らしの羅針盤(池田政子 #94)
2026-11-07 34:36

2026/11/05 暮らしの羅針盤(池田政子 #94)

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「結婚」をめぐって;様々な調査から考える

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サマリー

山梨県の人口減少と出生数の低下を入り口に、日本で結婚と出産が強く結びついていることを考える。高齢者調査では、配偶者との死別が男性の健康や心理により大きな影響を与え、性別役割分担の影響が示される。若い世代では、結婚しない選択や理想の相手を重視する考えが広がり、マッチングアプリやAIが出会いを変える一方、古い性別役割を再生産する懸念も語られる。結婚相手に求める家事・育児への姿勢や、男女の意識のずれ、希望する子どもの数の減少も紹介する。子どもを望んでも収入や職場環境のために諦める状況を減らし、個人が結婚や子どもを持つかどうかを自由に選べる仕組みが必要だと結ぶ。

山梨県の人口減少と出生数
FM八ヶ岳 Day in Life 暮らしの羅針盤の時間です。池田政子が担当する第94回です。
このコーナーは、身近な暮らしの中にある男女共同参画やジェンダーの問題を取り上げてお話しています。
さて、山梨の人口ですけれども、この8月に公表された山梨県常住人口調査結果というものによると、
昨年の10月に78万人を切って、今年8月1日現在の人口は77万3431人だそうです。
私が山梨に来たのは1976年、ちょうど50年前ですが、その時の推計人口が78万人でした。
当時は、私もそうですが、いわゆる団塊の世代が結婚、そして出産というライフイベントを迎えて人口が増加していた第二次ベビーブームの時期で、
その後も増え続け、1980年には25年ぶりに80万人を突破しています。
しかし、2000年の88万8172人をピークとして減少し続け、2023年には80万人台を切りました。
みなさんに伺います。
昨年2025年8月1日から、今年2026年7月31日までの1年間で、山梨県で生まれた子どもの数、どのくらいだと思いますか。
答えは4068人です。たった、ですよね。
このうち出生数が一番多いのは甲府市ですが、それでも955人、1000人に届きません。
配偶者との死別と性別役割分担
私の上の子どもは、ちょうど第二次ベビーブームの最後の方、1975年生まれですが、甲府市の伊勢小学校という学校に通いました。
その校歌には、千余の友が睦み合いという歌詞が出てきます。
千人余りの友達が仲良く過ごしいという意味ですね。
実際、運動会の時など、広い校庭は子どもたちとその家族でいっぱいでした。
現在の少子化の原因は、いろいろ考えられますが、私はまず日本では、結婚と出産ということが非常に強く結びついていることが根底にあると思っています。
欧米では、同性や自実婚という関係での出産が特殊なことではなくて、例えばフランスでは6割近くとのことです。
これに対して日本では、法律上の婚姻関係がないカップルから生まれる子どもの割合は、たった2%程度で、世界最低水準のようです。
いわゆるおめでた婚というのもありますが、子どもができれば婚姻届を出して、法律婚を選ぶカップルがほとんどなわけですね。
つまり、日本の場合、法律的な結婚をする人が減少すれば、それはすぐに出生数の減少につながるわけです。
ということで、今日は、結婚ということをテーマにお話しします。
最初に、今年8月21日の朝日新聞に掲載された興味深い調査を紹介します。
長い結婚生活を経験した世代についての千葉大学などの研究チームによる調査結果です。
対象となったのは、2013年の時点で結婚生活を送っていた65歳以上の男女です。
2013年で65歳以上というのは、1948年前の生まれの方ということになります。
ちょうど段階の世代が含まれますね。
お元気なら現在78歳以上です。
その方々が配偶者との私別を経験した場合、健康面などにどんな影響があるか、男女別に分析しています。
どんな結果になったと思われますか。
まず、配偶者をなくすということは、男性の心身の健康により大きな影響が認められました。
妻と私別した男性は数年後には、そうでない人よりも死亡のリスク、認知症になるリスク、妖怪誤認定となるリスクが2、3倍程度増加しました。
一方、夫と私別した女性の方は、死亡リスクとの関係はなく、認知症や妖怪誤認定のリスクも男性より低いという結果でした。
また、心理的健康の面でも大きな違いがありました。
男性の場合、妻をなくすと1年以内に欲打つ状態になったり、絶望感を抱くリスクが増加しました。
でも、夫をなくした女性にはこういう変化は現れず、逆に3、4年後には生きがいを感じる度合いや生活満足度が増加していたのです。
少なくとも、現在の年齢が78歳以上の高齢者については、配偶者との私別による影響が、男女でかなり違いのあることが示されました。
この世代の方々は、男は仕事、女は家庭という性別役割分担を基本とする社会の中で、男性は仕事中心の生活を送り、女性は家事、育児、介護などのケア労働を担うという生活を送ってきた方が多いわけです。
その結果、妻をなくした男性は、いろいろな面でサポートをしてくれる重要な提供者を失うことによって、心身の傾向に大きな影響があるということですね。
この調査結果、皆さんはどんなふうにお感じになりますか?
では、今日の1曲目、星野源の老夫婦です。お聴きください。
今は雲の上にいるおばあさん、そのおばあさんが昔好きだった場所を歩いていくおじいさん、最後のボケたフリしただけさというセリフが刺さります。
若い世代の結婚観の変化
さて、少しずつではありますが、性別役割分担という考え方が見直されつつある現在の若い世代は、結婚ということをどう考えているのでしょうか。
先ほどお話ししたように、日本では法律的な婚姻と子どもを産むということが強く結びついているわけですが、厚生労働省の統計では、日本人の婚姻件数のピークは1972年で110万件ほどでした。
それが、2024年にはおよそ48万件と半数以下となっています。そもそも結婚する人の数が減っているわけですね。
2025年の国勢調査の結果では、50歳時点で一度も法律婚をしたことのない人の割合は、男性で約3割、女性は約2割となっていて、1920年の統計開始以来、過去最高を更新しました。非婚化と呼ばれる現象
ですね。
また、万婚化ということも言われますが、2024年の平均初婚年齢は、夫31.1歳、妻29.8歳で、この50年で男女それぞれ4、5歳上昇しています。
出生動向基本調査に見る結婚の意思
ではここからは、今年9月に公表された国立社会保障人口問題研究所による第17回出生動向基本調査というものの結果を中心に、結婚、そして子供を持つということ、現代ではどう捉えられているのか見ていき
ましょう。
この調査は、戦時体制下の1940年に第1回が実施されて、戦後の1952年に第2回調査が行われて、以降、ほぼ5年おきに実施されています。
初めの頃の調査対象は、結婚している夫婦だけでしたが、出生数の変動に結婚という条件が関連していることが分かってきたので、1982年の第8回調査からは、独身者を対象とした調査も始まりました。
まず、独身者調査の結果について、いくつかのポイントを拾ってお話しします。
この調査での独身者というのは、18歳から34歳までの未婚者と、35歳から49歳の未婚者、それから、離別・私別した独身の男女が含まれています。
未婚という言葉は、結婚するのが当たり前だけど、まだ結婚していないというニュアンスになるので、あまり使いたい言葉ではありませんが、調査で使っている言葉でお話します。
さて、18歳から34歳までの未婚者への最初の質問が、結婚の意思についてです。
自分の一生を通じて考えた場合、結婚に対する考えは次のうちどちらですか、というもので、その選択肢は、いずれ結婚するつもりと、一生結婚するつもりはない、の二つです。
この問いを見て、私は今更なんですが、改めて時代が確実に変化してきたことを認識しました。
私自身は戦後すぐ生まれの段階の世代で、戦後の民主主義の教育を受けて育ちました。
そして、昭和初めの生まれの母と父との関係を見ていて、自分は絶対に経済的に自立するんだと決めていました。
でも、結婚しないという選択肢が存在するという考えは、若い頃の私にはありませんでした。
なので、当時の言葉で言えば、仕事と家庭の両立というのを目指しました。
結婚する、子供を持つということは当たり前のことだったんです。
結婚せずに仕事だけを選ぶという自主的な選択ができるとは思いもしませんでした。
学生結婚して子供を一人連れて、当時の山梨県立女子団体に着任して、今年で50年になりますが、
先輩の女性の先生から、今はいいわね、私たちの頃には仕事を続けようと思ったら結婚なんてできなかった。
女性と結婚する男性なんていなかったんだから、と言われたことを思い出します。
昔は、いかずごけというような言葉もありました。
嫁に行けなくて夫がいないということを指した差別的な言葉です。
はい、調査に戻ります。数字がたくさん出てきますが、どうぞ予想しながら聞いてください。
30代前半までの未婚の人で、一生結婚するつもりはない、と答えた人の割合はどのくらいだと思いますか。
この答えを選んだ割合は、2000年代から増加傾向が続いていて、今回の調査では、男性で24%、ほぼ4人に1人ですよね。
で、女性は21%と5人に1人となっていて、この10年間で男性は約2倍、女性は3倍近くに増えています。
そして反対に、いずれ結婚するつもり、と考える未婚者は、男女ともに減少しています。
結婚するつもりがある人の場合、ある程度の年齢までには結婚するつもりという人と、理想的な相手が見つかるまでは結婚しなくても構わないという人が、男女ともにほぼ半々くらいです。
結婚の意思がある女性でも、結婚ということを年齢という制約ではなく、あくまで自分にとって理想的な相手との出会いという視点で、そう捉える人が半数いるということですね。
さらに、未婚の男性・女性ともに、結婚することに利点はないという人が増加していて、3、4割に達しています。
逆に、利点があるという人は、自分の子どもや家族を持てる、精神的な安らぎの場が得られるという理由が多いのですが、どちらも減少傾向で、特に女性が子どもや家族を持てることを結婚の利点と考える割合は、この10
年間で20ポイント近く減少しています。
一方、独身生活の利点としては、行動や生き方が自由ということが最も多く、家族を養う責任がなく気楽、金銭的に裕福というのが続いています。
結婚と独身生活、それぞれに異なる利点があるわけですが、現在の若い世代にとっては、子どもや家族を持つということも、人生における絶対的な価値ではなくて、多様な価値の一つになっているということでしょう。
また、一生結婚するつもりはないと答えた未婚者の中で、いずれ結婚するつもりに変わる可能性があるとした人の場合、その理由で最も多かったのが、結婚したいと思う相手が現れるという理由でした。
これも結婚の前提が、まずは理想的な相手と出会うことと考えられているということですね。
理想的な相手、結婚したいと思う相手との出会いが結婚する前提となるということ、そんなのは当たり前だと思われるかもしれませんが、このことは戦前の家制度、家府調整の下では、そもそも望めないことでした。
あくまで結婚は、家と家との間の取り決めであって、最終的には家長である父親、あるいは兄が決めることだったのです。
女性が自分の意思で相手を選ぶ権利は、戦後の日本国憲法の制定によって初めて払拭されました。
結婚式の当日まで相手の顔も知らなかったというケースだってあったわけです。
日本国憲法の第24条は、家族関係における個人の尊厳と両性の平等について、次のように規定しています。
婚姻は両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により維持されなければならない。
両性の合意のみに基づいてというのは、過不調性の否定を宣言した文言です。
親兄弟などが結婚相手を勝手に決めることはできないという意味ですね。
もちろん法律が制定されても、人々の意識や慣行がすぐ変わるわけではありません。
私の知っている現在90歳くらいのある女性は、戦後20年近く経った時に結婚したのですが、
夫婦ともに早く亡くなり、家を取り仕切っている一番上のお兄さんが妹である彼女のお見合いの相手を探してきたので結婚しました。
させられたという方が事実に近いかもしれません。
当時は娘を嫁にやることを片付けるという言い方もしていました。
彼女の場合、それまで全く知らなかった男性だったわけですが、自分が病気で長期療養したことがあると伝えたら、
わかった、でもうちの家族には言うなと言われた。それで、この人は優しい人かもしれないと思ったというのです。
つまり、もしかしたら優しくない人かもしれなくても、結婚せざるを得なかったわけです。
理想の相手が見つかれば結婚するかも、という現代の結婚感とは全く違います。
若い世代の方には想像できないかもしれませんね。
では、今日の2曲目。中村剛というシンガーソングライターの「愛のかたち」という歌です。
2008年リリースの曲ですが、認知症を患った自分のおばあさまを介護したとき、
夫の名前だけは忘れなかったという体験から作られた曲だそうです。どうぞお聴きください。
マッチングアプリとAIの婚活
さて、その出会いのきっかけについても変化が大きいです。
先ほどの配偶者のいる夫婦調査の方で見ると、1935年から1945年までの戦前は、約7割が未愛結婚だったのが、
その割合は次第に低下して、1960年代後半には恋愛結婚が未愛結婚を上回りました。
その後、恋愛結婚が順調に増え、2000年代に入って9割近くを維持していたのですが、最近5年間で7割に下がっています。
なぜだと思いますか。そうなんです。インターネットを通じた出会いの機会が、2025年には2割近くに急増しています。
マッチングアプリですね。結婚相談ジョネロを利用も増えているので、職場や学校、友人を介した直接の出会いに加えて、
オンラインを活用した様々な仕組みが配偶者と出会う主要なツールになりつつあると分析されています。なぜそうなってきたのでしょうか。
9月21日の山梨日日新聞は、「良縁・アプリAIで」という見出しで、アプリやAIの進化が婚活の形を変えつつあるとして、
ネット利用者が増えているのは、場所や時間を選ばず多数の人と知り合うことができるからと説明しています。
2023年のアプリ利用者への調査では、半数以上の人がスマホで簡単に始められるということ、
そして、何よりAIが多くの質問への回答から利用者の価値観を分析して相性が良さそうな相手を推薦してくれることが、
見合いや合婚に比べて時間的効率、いわゆるタイパが良いと感じる人が多いのだろうというふうに見ています。
そういうマッチングアプリを社員の福利構成として利用する企業もあるそうです。
そして、マッチングだけでなく、デートに誘うタイミングや会話の内容までAIがアドバイスしてくれると言うんですけれども、
ここまで来るとちょっと気になることがあります。
AIが学習した膨大な情報の中に、例えば、男性は積極的に、女性は控えめにというような固定観念が含まれている可能性は大きいですよね。
AIはそれを基にアドバイスをするかもしれません。
せっかく見直されつつあるこうした固定観念が、AIによって再び若い世代に伝えられてしまう可能性もあります。
AIの助言通りに行動して交際が始まったとしても、相手との対等で平等な関係を築く、そういう助けにはならないで、
男女の古い関係の在り方を再生産してしまう危険性はないか、その点を懸念します。
結婚相手への期待と男女のずれ
では、いずれ結婚するつもりのある未婚者は、結婚相手にどんな条件を求めているのでしょうか。
出生動向基本調査の結果によると、男女とも重視する割合が最も高いのは人柄です。当然ですよね。
次に多いのは、これも男女とも家事・育児の能力や姿勢と、自分の仕事への理解と協力というものでした。
結婚後も仕事を継続する女性は、2000年代までは5、6割程度でしたが、最近10年間に結婚した夫婦では8割以上の妻が仕事を続けています。
こういう現状を反映しているのだろうと思いますが、自分の仕事への協力と理解は、男性より女性の方が重視する割合が高く、また女性の7割が相手の男性の家事・育児の能力や姿勢というのを重視しています。
まだまだ実際の結婚生活では、ケア労働が女性に偏っているのが現実です。
女性も責任を持って仕事をしているのだから、相手の男性には積極的に家事や育児を担ってほしいということでしょう。
一方、男性も同じようにこの2つの選択肢を選んでいますが、求めている具体的な内容は、女性との間に違いがある可能性もありそうです。
実際、女性の歩む人生、ライフコースが大きく変わってきている一方で、男女の意識にはまだズレが残っていることがこの調査でも示されています。
18歳から34歳までの未婚者に、結婚や家族、男女の在り方、働き方に関する意識を、求来型と脱求来型とに分けた質問項目を設定して尋ねています。
例えば、結婚しても人生には結婚相手や家族とは別の自分だけの目標を持つべきだ、とか、結婚した男性にとって家族と過ごす時間は仕事の成功よりも重要だというような考え方については、男女とも7割から9割近い人
が賛成と答えています。
もう一つの求来型とする質問の中で、圧倒的に反対が多かったのは、結婚後は夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだという性別役割分業の規範を直接表現した質問項目で、これは男女とも約8割が反対しています。
でも、生涯を独身で過ごすというのは望ましい生き方ではない、とか、一旦結婚したら性格の不一致くらいで別れるべきではない、結婚したら子供を持つべきだ、結婚したら家族のためには自分の個性や生き方を半分犠牲に
するのは当然だという考えについては、
男性では約半数の人が賛成していますが、女性では逆に反対が6割前後となっています。
女性の方が従来の結婚や家族の在り方にとらわれず、自分自身の生き方を大切にしたいと考えているようです。
女性の人生の選択肢が広がった現代の若い世代であっても、まだ結婚に関する男女の期待は必ずしも同じように変わってはいないという問題が示されていると言えそうです。
子どもを持つ選択と子育て支援
最後に、少子化と直接関係する子供についての意識を見ていきましょう。
この調査によれば、結婚の意思のある未婚者でも、希望する子供の数は年々減少していて、平均すると男性では1.6人、女性は1.7人でした。
子供は2人と回答する人が5割前後だった一方で、子供はいらないと答えた人も増加していて、男女とも16%台になっています。
結婚をするつもりがないと答えた人も含めた、独身者全体では、子供はいらないという割合は男女とも初めて3割を超えました。
報告書では、この傾向を無視・少子思考が増えていると表現されています。無視とは子がないと書きます。
障害無視率というような言葉を使うこともあるようですが、未婚というような言葉と同じように、子供を持つのが当たり前、持たないのはおかしいというような、そういうメッセージになるのは避けたいと思います。
では、未婚者全体として、子供を持ちたいと思う理由はどんなことだったと思いますか。
男女ともに一番多かったのは、子供がいると生活が楽しく心が豊かになるからというもので4割台でしたが、この理由も年々低下しています。
次に多いのは、好きな人の子供を持ちたいからという理由で3割前後ですが、特に女性では10年前と比べると10ポイント以上減っています。
結婚して子供を持つのは自然なことだからという理由が20%前後で男女とも第3位ですが、やはり女性の場合、10年前より10ポイント以上減少しています。
要するに若い世代では、子供を持つことを人生の当然の選択とは考えない人が増えているということでしょう。
もう一つ、明治安田生命が2018年から毎年実施している、0歳から6歳の子供がすでに1人いる男女を対象とした子育てに関するアンケート調査では、
2人目の子供を望むという人は、2020年に57%だったのが、今年は28%と、たった6年で半減しています。
欲しいけれど難しい、欲しいと思わないという人の理由は、収入面での不安が最も高くなっています。
そして、経済的な状況が改善すれば、2人目を望めるようになるという人は、約7割に上りました。
子育てにかかる費用で節約しているのは、食費とレジャーや旅行の費用とのことで、家族での旅行や体験活動が減るということは残念な実態です。
結婚を選び、さらに子供がすでに1人いるというカップルのこの結果については、子供を望む気持ちの弱まりではなくて、望んでも踏み出しにくい現実があることだと指摘されています。
そして、2人目が欲しいが難しいとした人々でも、柔軟な働き方の導入や、物価高の賃金があれば前向きになれると回答していることから、
育休中に上の子が保育園に続けて通えることや、兄弟を同じ園に預けられるという配慮、テレワークや時短勤務などの柔軟な働き方の普及など、2人目の壁を越えやすくする環境を整えることが重要だと提言しています。
子供を持つ持たないは、もちろん強制されるものではなく、個人の選択ですが、子供を望んでいる人がいるのに、その選択を支える仕組みや制度がないために、諦めざるを得ないとすれば、そういう社会の在り方が、自ら
自由な選択を支える社会
人口減少を招いているということになりますね。
では最後にもう一曲聴いていただきます。竹内マリアの命の歌です。コンサートでの弾き語りバージョンでどうぞ。
今日は、止まらない人口減少という状況を入り口に、結婚や子供を持つことについての考え方がどう変わってきているかお話ししました。
男女平等を謳った新しい憲法が公布されてから、この11月3日で80年が経ちました。
一人一人の個人の選択が可能になり、またその選択肢が増えることは、個人としての尊厳や権利の尊重として望ましいことですよね。
結婚する自由も、しない自由もある。子供を持つ自由も、持たない自由もある。
でも、希望しているのに、経済的な理由や職場の環境で諦めざるを得ないとしたら、それは本当に自由に選べる社会と言えるのか。
現在、子育てをしている家庭への直接・間接の経済的支援はもちろんですが、子育てをすることが仕事上の不利益とならないような仕組み、ケア労働が社会的にきちんと評価される仕組みができて初めて、若い世代の方々が
自分の希望する生き方を選べるようになるのではないでしょうか。
皆さんは、結婚ということ、子供という存在、子育てということ、どうお考えでしょうか。
ではまた。
FM八ヶ岳池田雅子がお送りする暮らしの羅針盤、今日も聞いてくださってありがとうございました。
学の中、夫、若くいて、さよしぐれ。
学の中、夫、若くいて、さよしぐれ。
雅子。
さよしぐれは、冬の始まりの夜に、しとしとと降る冷たい通り雨を指す記号です。
寝つけない夜、雨音に耳を澄まして時を過ごすのもいいかもしれません。
FM八ヶ岳池田雅子
34:36

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