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  2. #03 ヘイト本について
2021-09-02 16:26

#03 ヘイト本について

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ヘイト本について


質問、おたよりはこちらから↓

https://qr.paps.jp/fVeMA

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はい、始まりました。ポッドキャスト休憩室はですね、本の周りの楽しいことがあるをもっておりですね、元書店員の私、すずきと。
はい、取り継ぎ営業ウェブサイトなどをやっております。わたなべの。
はい、2人がですね、書店員とか出版社関係からですね、お寄せいただいた質問やお悩みについてですね、話していくポッドキャストでございます。
ということで、今回の質問は何でしょうか。
はい、またご質問いただきましたので、今が読み上げたいと思います。
ラジオネーム、うなぎブックスの本間さんからいただきました。
本名じゃないですか。
これはラジオネーム。
初めてお便りします。
最近ちょっと話題になったことであれなんですが、書店でヘイト的な本やインチキ健康本を取り扱うことによって、お二人はどう思われますか。
本当は置きたくないし、読みたくないと思いながらも、すべて返品するだけの権限もなく、変品率もありますし、遅延的にはNGでしょう。売れますしね。
もやもやしている書店員の人もいるかと思います。お二人の考えを聞いてみたいです。
かなりセンシティブな、ではありますけど。
そうですね、本当にでもどうしたらいいんでしょうかね。
結構昔からね、何かがあるとこういうケースはあって。
昔でいうと、例えば神戸の坂木原生徒の写真が載ったんだっけな。
フライディーとか週刊誌に。
出ましたね。
っていうときに回収騒ぎがあって、これは書店の販売の自由でもあり、売った店と売らない店があったりとか。
っていうのはありましたね。
ある程度社会的な事件が起こると、書店が置くを置かないみたいな感じで。
過去問題というか、書店の中では結構俊俊すすしてる葛藤みたいなのは昔からあったんですけど、
ここ最近はね、インターネット、SNSとかでもその辺の置く店と置かない店とかみたいな感じの判断が、
両方比較されてしまうので、ニエル化されてるので話題が強く表に上がってしまうんですけど、
僕個人の意見としては、お店の判断なので置きたくなければ置かないでも全然問題ないし、
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置きたい人はいないと思うんだけど、かといってさっき本間さんが言うように、
お店の方針として返品率とかいろいろなところもあったりとかっていうのはあって、
本当は僕はこういうの嫌いなんですけど、お飾り得ない分っていうところが出てきてるかもしれませんけど。
ただ、あとお店の規模ですね。
独立系の書店さんとかで、品揃えとかもね、自分の意思で表現してお店を作ってる方にとっては、
それはもうお店の店主の個性であり、それがお店の個性になるので、
もちろんヘイト分とか置かないっていう意思はね、強く出したほうがいいと思うし、
問題は、やっぱりチェーン店でそういった本を置きたくないって意思があればいいんですけど、
そういうことも考えずに、ただ並べてるってのは僕は問題だと思っていて。
たとえばヘイト系とか本を置く理由っていうのが、売れるの?売れるのかな?わからないけど、返品する理由もなく置いてるときに、そこに意思があればいいんですよ。
それを、たとえばお店側がヘイト分に対して非常に反対な意見を持っているのであれば、
その意見を載せた上でコーナーを作り、ちゃんとした答えのある本も置く。
本屋だから本も置くことによってやっぱりメッセージをしなきゃいけないので。
そうですね。
その辺は僕個人としてはあります。
話題になったあれっていうのは、たぶんメンタリストな感じの人のときですよね。
メンタリスト的な。
本ですよね。
ですかね。
たぶん。YouTuberの人ですよね。
そうですね。
そういうことだと思うんですけど、僕はあれに関しては、僕だったら返品してるなっていうのはありますけどね。
ただこれをちゃんと店内で、お店でこういうことはよくないなって上がっているのはまだ健全でいいと思うんですよ。
そういうのも上がらずに、ただ右から左へ本を置いてしまうと忙しいと思うけど、せっかく本を扱って売ってるんだから、
そのぐらいまでは気を使おうよとは僕は思いますけどね。
そうですね。これは本当、いろんな要素があるので、なかなか整理して話をすることが難しいようにちょっと私は感じているんですけれども、
特に私は脳がぐちゃぐちゃになるというですね。
話すと長くなるからね。
06:00
話すと長くなっちゃうんで。
ただどうですか、これ置く、置かない、小売りである以上仕入れる仕入れないって部分がある一方で、
書店の場合仕組みとしてその委託で本が廃本で届いてしまうということもあるんですよね。
そこがね、すごいこう歪んでるっていう部分があって。
だからまあ届い、望ま、売りたくない本が届いちゃうっていうのはまあいろんな文脈で常にこう、
逆に売りたい、売れる本が届かないみたいな。
ちょっとここも掘り下げるとまた話がずれちゃうんですけれども、
ただ究極的にはなんかその売れる売れないっていう意味ではその置かないと売れないっていうのはあると思うんですよ。
だから売りたくない、置きたくない本っていうのは置かなければ売り上げは立ちませんので。
だから、これうちでは売れないっていうスタンスとかを貫いてですね、
その経済的な資本主義的な理屈で売る売らないっていうところに上がるには、
なんとか置かないから売れないことによって売れないと言い張るっていうところでなんとかこうやると。
そこにモラル的な要素が入ると、モラル倫理観とかその辺とやっぱり人間の数だけ答えが違ってくる。
そう、難しいよね。
例えば普通に、置きたくなければ置かなくていいって。
例えば僕が店長だったとして、担当者がヘイト本は僕はこういうの置きたくないですというふうに声を上げてくれるんであれば、
それはそういうふうな意思があって、私もそれに賛同するから置かなくてもいいよってことになるけど、
逆だったとした場合怖いじゃないですか。
そうですね。これは売るべき本ですなんて言ってね。
ヘイト本自体が非常にそういう思想を持った店員がいないわけじゃないじゃないですか。
中にもいるかもしれない。
そういうときに、反ヘイト本は間違ってるから置かないって思うときに、
じゃあその本は置かないって言ってること自体はどうなのかっていうことになってきちゃうので、
そのあたりは非常に議論する。
一番に一方的にそういうことをやってしまうと、いろんな反対から見たときにそういうケースもあり得るので、
なかなかその辺は難しい部分ではあるけど、
ただ書店員は意思を持って置く置かないっていうことに関しては、
勝手にその場でやるんではなくてある程度お店の中でちゃんと、
全体的に意思をしといた方がいいとは思いますけど、
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何も考えてないのは一番ひどいとは思いますけどね。
やっぱり何を仕入れるか、何を置くか、何を売るかっていうところには、
やっぱり意思みたいなものを働かせていかないと、
そこはある意味においては職業倫理というかですね、
そういった観点からはそこは大事じゃないかなと思ってて、
その本の中身とか世の中の考え方とかっていうところとの睨みにはなるんですけど、
小売の姿勢なんかは。
お店の規模とかでやっぱり動けるところと動けないところもあるし、
すごく僕も理解はしてるので、
それがある考えの人に応援したい気持ちもある、
反ヘイトっていう考えはすごく賛同はしているんだけど、
書店っていうものはニーズがあって初めて成り立つ商売なので、
そこにどううまく付き合っていくかみたいなところは、
ずっと昔から冒頭に言った、
犯罪者とはいえプライバシーについて売るべきではないっていう判断をした書店もいれば、
犯罪者だから見せないとはいえ公表する意味があるっていうことで売った書店もあるわけで、
そういうのが昔からあったんですよね。
その書店によっていろいろ考えは出てくるとは思いますけど、
ただ、今になってこういうのって表に出てる問題ではあるなというふうには思いますけどね。
SNSとかね。
ここ10年ぐらいですね。
一時期は玄関流だとかそういった本が出て、
最近はもっと広がってそういうことをしっかりと考えられるようになっているので、
10年前に比べたらだいぶマシになったと思います。
世の中はいい方向に進んでいると思いたいですよね。
全部悪くなってるっていうことはなくて、
悪くなってる部分もあるかもしれないけど、
良くなってる部分もあるかもしれない。
こういうのが可視化されて、またこういうことに悩めるっていうことは、
もしかしたらいいことなのかもしれないですよね。
そこでちゃんと間違いとかっていうのが、間違いって言い方おかしいですけど、
そういったところに対して間違いを指摘できるようなオープンな世界にはなっていると思うので。
ヘイトの話ばっかりしましたけど、インチキ健康法についてはね、
別に考えなきゃいけないんですけど、
僕はインチキ健康法を返筆しちゃっていいと思います。
12:00
命に関わるんで。
一方で書店店頭での扱いっていうのもありますし、
あとは新聞広告などでも、この手のものっていうのはよく目にすること多いですよね。
民間療法という言葉がよくあって、
これはね、本当に命に関わるんでね、
病気だった場合は患者の人がそれを信じてしまうと、
治るものも治らないものもあっていうことになってきちゃうので、
これは書店の中ではお客さんの命に関わるような本になってしまうので、
人もそうではありますけど、
インチキ健康法、民間療法に関してはね、
慎重に扱わないといけないなというのがあります。
僕はね、結構インチキ健康法の著者、
ふななんとかなんかいろいろ知ってます。
やめたほうがいいとかって。
書店でやってるとね、作家とか書いてる人によってわかるんですけど、
普通の人はわからないので。
いや、本当おっしゃるとおりですね。
戦場的なタイトルで、
例えば今までは糖尿してたけど糖尿しないほうが実はいいみたいなことっていう、
逆張りでね、健康本よく出てるけど、
ああいうのってやっぱり苦しい糖尿生活をしてる方にとっては苦しくなくていい。
苦しい糖尿、治療法を選ばなくても治るっていう方法に
あいに飛びついてしまうから、本当だけ悪いと思うので。
そういったのはね、本当に良心的な書店にはお金を置かないと。
さっき言ったやつ違うけど。
だからちょっとやっぱり思想信条や
信教の自由というか宗教的なものとはまたちょっと
文脈を別として考えたほうがいいっていう気がしますよね。
うん、きますね。
思想信条に関してはね、基本的には
自分と全く正反対の考え方としても、
それはやっぱり個人の考え方だから尊重しなきゃいけないし、
こういうものじゃないとこの世の中生きていけないんですけど、
ただ健康本に関してはね、本当にちょっと立ち位が悪い。
そうですね、なのでちょっとやっぱり
日本国内における法律に触れかねないような内容のものとかも、
おそらくあるでしょうし、
そういったものはお客さんに読んでほしくないものとして
置かないっていうのを明確にしてもいいとは思いますけどね。
それは特にやっぱり地方へ行くと年配のお客さんとかも多いので、
新聞広告に載ってるものを全て信じてしまう人とかもいるので、
それだけで信頼に足るみたいなことになっちゃうってこともあるから。
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今回は質問的には別にこんなところで答えが出たら、
そんな世の中でこんなことはないので、
私たちの意見が別に正解でもないし、
あるあるそうそうと思っててもいいし、それは違うよって思う人もいると思うんですけど。
引き続きちょっと考えていきたいテーマではありますね。
そうですね。
ということで、うなぎブックスの本間さん、実名でありがとうございます。
ありがとうございます。
ということで、このように書店員さんから、
あと出版社の営業の方とかからも質問を受けたいと思いますので。
あと一般の方でも、業界とか書店の人だけじゃなくて、
一般の読者の方でも単純に本に関する質問とか、
本屋の質問とか、出版社に入るのはどうしたらいいんですかとか、
本の周りで働くにはどうしたらいいんですかみたいな質問をしていただいても問題ないので、
ぜひこれからも引き続きお便りをいただければなと思います。
お待ちしております。
今日はこの辺で。
さようなら。
16:26

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