次に必要なことを考えて動く。
以前なら自然にできていたようなことがうまくできない。
私ってこんなに仕事ができない人だったのかなあ。
そう思いました。
正直、保育をしている時よりも掃除をしている時の方が楽だと感じることもありました。
毎日の帰り道には、私ってここに必要なのかなあ、そんなことを考えていました。
短時間勤務を始めておよそ1ヶ月、その後花さんはフルタイム勤務に戻ることになります。
そこには有給や収入の問題もありました。
もう完全に大丈夫と思えたからフルタイムに戻ったわけではありません。
生活を考えるとそうせざるを得ない部分もありました。
フルタイムになると保護者と顔を合わせるようにもなりました。
久しぶりに会った保護者から、
先生会いたかったよ、戻ってきてくれてよかった、そんな言葉をかけてもらいました。
その言葉を聞きながら、花さんの中にも少しずつ、戻ってきてよかったのかもしれない、という気持ちが生まれていきました。
もちろん、そこからすぐに以前のように働けたわけではありません。
うまく動けない自分にイライラする日もありました。
余裕がなくて周りに優しくできないこともありました。
気持ちに左右されて、自分でも不安定だと感じる日もありました。
それでも、毎日少しずつ働く中で、保育士としての感覚も少しずつ戻っていきました。
そして今も、花さんは同じ縁でフルタイムの保育士として働いています。
今、花さんは給食前と同じ縁でフルタイムの保育士として働いています。
働く場所も、働く時間も、給食前とほとんど変わりません。
でも、一つ大きく変わったことがあります。
無理をしない。
以前の花さんだったら、体調が悪くてもまだいける、そう思っていました。
でも今は、疲れてないかな、ちょっと頑張りすぎてないかな、
以前よりも自分の気持ちを聞くようになったそうです。
そして、自分がリラックスできる方法もいくつか持つようになりました。
それは、仕事を大切にしなくなったからではありません。むしろ逆でした。
大好きな仕事を少しでも長く続けたいから。
仕事を続けるために、仕事以外の自分の時間も大切にする。
給食を経験して、花さんの仕事との向き合い方は少し変わったのかもしれません。
保育士として働いていると、もうちょっと頑張れるって思うことがあります。