研究室に生息する妖怪たち
あなたは、研究室に生息している妖怪の噂を耳にしたことはあるだろうか?
研究室には個性豊かな妖怪たちが現れたり、現れなかったり。
はちとちによる100%イマジネーションのお話なのか、本当に実在する妖怪たちなのか?
信じるか信じないかはあなた次第。
ちー隊長、研究室に出没する妖怪の噂を調査しました。
数件、それらしい妖怪の情報を見つけましたので、現状報告いたします。
はち隊員、ご苦労であった。では報告を聞きましょう。
一つ目は、コンビニエンスストア妖怪です。
この妖怪の1日は24時間以上あり、生物にとって必須の睡眠を取らなくても、常に仕事が完璧にできるという生態を持っています。
いつメールを送ってもすぐに返信があり、仕事量とそのスピード感が異常です。
この妖怪に出会ったら、自分と比べず他の惑星から来た生物だと思うことが大切です。
うーん、なるほど。
ツイッターでの目撃情報、私も目にしたことがある気がする。
そうですよね。では次の妖怪を紹介します。
ふん、頼む。
次は、君、そんなことも知らんのかね?妖怪です。
これは、ゼミや学会に出現する若手研究者をいじめる妖怪です。
一言目に発する言葉は、「そんなことも知らんのかね?」
一生懸命勉強して、研究しているなら、そのままの言葉の意味を取らなくても大丈夫です。
知らないですが、どうしましたか?ってぐらいのマインドで受け流すという対処が有効です。
でも、同じことを2回言われないようには気をつけた方が良さそうです。
ほう、この妖怪はちょっと厄介そうだな。
令和の時代とともにすぐに絶滅するだろうが、注意喚起が必要そうだ。
では、次の報告に行ってくれ。
調査報告
はい、次は結構強敵、小泣きじじい妖怪です。
おー。
小泣きじじいは、ゲゲゲの鬼太郎でも出てくる妖怪で、
赤ん坊の泣き声で通行人を呼び寄せ、哀れんで抱き上げると体重が次第に重くなり、
手放そうとしてもしがめついて離れず、ついには命を奪ってしまうという恐ろしい妖怪です。
おー、そうだろうなぁ。
研究室の生態は2個2個と近づいてきますが、一度彼のテリトリーに入ってしまうと、だんだんと仕事を振り始めていきます。
外からは大変優しい良い人だという評価を受けていますが、実際の本性は全く違います。
自分のルール内でうまくいかないことがあると、いきなり氷変し、泣き始めます。
私たちにはこの泣き声は怒鳴っているような声に聞こえます。
最終的には、近くの者を滅ぼしていきます。
こ、こいつは…もう言葉が出ない…
ハラスメントの教科書では、強敵に分類されていました。
出会ったら本当に要注意の妖怪です。
そうだなぁ…こいつには…で、出会ったらだって滅ぼされるってことか。
き、気を付けよう。
では、8単位、次の報告を頼んだ。
はい、次はゴミダメ妖怪です。
どんなものでも絶対に捨てられない、研究室をゴミダメにしちゃう妖怪です。
報告例は比較的多いものの、この妖怪への対処法は、研究が全く進んでいません。
あ、これについては…以前に8くんからも聞いたような気がするか。
個人的な事情については、発言を控えるように言われていますので、お答えすることはできません。
あ、そうか。まあ、では、次に行こう。
次に最後の報告になります。
次の妖怪は、マドンナ妖怪です。
ごく稀に現れるマドンナ妖怪。
この妖怪は、仕事ができ誰からも好かれる美女で、年齢不詳という特徴を持ちます。
今のところ、家庭の家庭は2種類見つかっており、ひたすら可愛く歳をとっていくタイプと、全く変わらないタイプが報告されています。
おっとおっと、この妖怪の生態については、もっと詳しく調べるべきだな。私も知りたいぞ。
そうですね。では、本日の報告は以上になります。
うん、ハチ君、ご苦労であった。引き続き調査を頼む。
ヒヨケン妖怪調査支部では、あなたの周りにいる妖怪の情報をお待ちしています。
調査員ネームとともに、TwitterのDMは、概要欄のフォームから送ってくれ。特命での情報提供も大歓迎だ。
次の調査報告をお待ちください。またお会いしましょう。
オーバー!