羊飼いの活動の始まり
お疲れ様です。羊飼いのまるおかです。
人と羊が繋がることをテーマに活動しております。よろしくお願いいたします。
今日はね、前にも話したかもしれないんですけど、もう一回ちょっと喋ってみようかなと思うことがありまして、
私のこの活動ね、人と羊を繋げる、この考えに至った大元となるような、この考え方の原点となるきっかけがあって、
で、それって何かっていうところを、やっぱ皆さんにも知っておいてもらえるといいかなと思って、
で、結構ここって何だろうな、捉え方次第にはなるかもしれないんだけど、やっぱ物事を見る上でさ、視野が広がる瞬間ってやっぱあると思うんですけど、
私にとってそのきっかけとなった言葉があるんですよね。で、その言葉を聞いて一気に視野が広がって、今まで見えていなかったところまで見えるようになったっていうところがあるので、
それがもし、私と同じ感じに広がる必要はなくてさ、やっぱ一人一人捉え方ってやっぱ違うと思うし、何もそこから見出せない人ももちろんいると思うし、
私以上に何かがこれがきっかけで変わったっていう人もひょっとしたらいるかもしれないからさ、なのでやっぱそういうのを喋るのも大事かなってちょっと思ったんで、
今日はそれをちょっと喋ってみようかなと思ってるんです。とはいうもののどっから喋ればいいんだろうね。
私がこの活動を人と羊をつなげようと思ったきっかけというかさ、やり始めたのが4,5年前ですね。
その時に、私が変わる前、以前の私はどういう感じだったかっていうところでいくと、それこそ他の羊を飼われている飼育員さん、羊飼いじゃなくて飼育員さんとそんな大して差はないですね。
要は自分が育てた羊毛をうまく活用できずに廃棄処分せざるを得ないというかさ、誰も私が育てた羊毛が欲しいっていう手を挙げてくれる方はいなかったんですよ。
そんな中、私が使ってくれませんかとか、これどうすれば使えるようになるんですかねみたいな感じで、いろんな人に声をかけてた時期があって。
その人にちょっとうちの羊試しに使ってみてもらえませんかね、フィードバックもらえませんかねみたいな感じで声かけしてたんですよ。
みんなね、うわーみたいな感じで受け取ってしまったみたいな感じでさ、フィードバックも何もこれも大変なやつやんみたいな、それこそ国産羊毛イコール手出しちゃダメな羊毛っていうレッテルがガチガチに張られてた時代ですよね。
もう4、5年前が本当にそんな感じだったと思います。
もちろん使いたいっていう人もいましたよ。いましたけど、その年限りですよね。2年目からはもう声がかからないというか、よほど懲りたんかなっていうような感じで、続かないんですよね。
そんな中、今もそれでどうしたもんかなって苦しんでいる飼育員さんいると思うんですけど、その方たちと同じです。私も4、5年前はそんな感じでずっと苦労してたんですよね。どうしたもんかな、どうしたもんかなっていうね。
出会った衝撃の言葉
で、その時に声をかけた方の中にね、一人毛織物の工場で、すごく名高い方がいて、その方にちょっとアドバイスというか、
私、この羊の毛で糸にしたりとか、そういうところまで持っていけたらいいと思うんですけど、どうすればいいんですかね。このうちの羊の毛じゃそういうの作れないんですかね。難しいんですかね。
そんなことをちょっと相談させてもらったんですよ。どうすればいいとにできますかね、みたいな感じでアドバイスをもらいに行ったんですけど、
その時に返ってきた答えが、もうほんとね、衝撃的すぎて、今までに自分になかった視点なんですよ。で、何を言われたかっていうと、できるよって言われたんですよね。
汚れがあって、ゴミがついてても洗えば綺麗になるし、ゴミを取ればできるよと。それを糸にするというところ、それを使って製品、織物を作ったりとか、そういったものもできるよって。可能だよって言われたんですよ。
で、ただ、物は作れるけど、それが売れるかどうかは別問題だよって言われたのね。
そう、やっぱり今ね、アパレル業界とかね、結構たくさん作ってたくさん消費して、売れ残り前提でさ、排気処分する前提でたくさん作ったりするのが一般的だったりするじゃないですか。
じゃないと、値段が安くならないしさ。高い値段で買ってくれる時代ではちょっともうないよっていうところもあるからさ、いくら物が良くったって売れ残る物は売れ残るし、そういう世界にあなたは足を踏み入れようとしてるんだけど、そこは大丈夫っていう。
なんか、私は排気処分してしまう、自分が育てた羊の毛をなんとか形にして、製品として世に出したいと。
そういうところを目指してたんだけど、結局それで物ができたとしても、売れ残ったら排気処分だよ。
排気処分しないためにいろいろあれやこれややってるわけでしょ?でも売れ残ったら結局それ排気処分になっちゃうけど、そうやってどうなんだろうねっていう。
もう衝撃すぎて、ほんとその通りだなと思って。確かに作ればいいってもんじゃないんだなと思って。
多分それまでの自分は、まず糸にすることもできない、形にすることもできないから、まずはそれをなんとか形に持っていきたい。
売れるかどうかなんて全然考えてなくて、むしろ売れるだろうみたいな感じに思ってたのかな。
売ったことがないから安易に考えてたのかもしれないけどね。そもそも売れるっていう、販売するっていうところにそこまで目が行ってなかった。間違いないね。
結局その排気処分してしまうと、それについてどう思うっていうところもあるし、もしそこで売れるようにあの手この手でさ、今だったら縮まないようなセーターとかさ、
なんかこう加工したりとかさ、化繊混ぜたりとかしてちょっと強度を出したりとかさ、使いやすい形にしますと。それをすることで売れるようになるよって。
なるじゃないですか。あれやこれや付けて、付加価値付けて、機能性持たせて、売れるような形に持っていくと。色とか柄とかね。
こだわってこだわって作り上げたものが、まあそれも結局売れるかどうかわからない。売れ残ったら、もしそこにさ、化繊とか混ざってたりすると、ウール100%ならまだいいよ。土に変えるから。
でももしそこに化繊とか混ざってたら、もうそれ土に変えそうにも変えせないじゃないですか。分別するわけにもいかないでしょ。もう糸に絡みついてるわけなんで、一本一本取るなんてことは不可能だし。
そうなったらもう土にすら返せないよっていう。自然に返すことすらできない。もう本当に焼却処分。炭に返すしかない。それでいいのっていう。
新たな視点の獲得
なんかこう、廃棄処分でね、問題になってる。もし国産羊毛が使われずに廃棄処分されてるのが問題だっていうのであれば、何もしないで、もう刈り取ってそのまんま、そのまんまの状態で土に返すんだったら、まだ土に変えるんだよ。
下手にそこで手を加えて、売れ残っちゃって、かけた分だけコストかかって赤字になって、で、それがね、もし化繊が混ざってたら土にすら返せないよ。こんな最悪な結果はないよねっていう。
売れもしない、土にも返せないみたいなことはあってはならないじゃん。もう本当に本末転倒でさ、そう、ってなってくると、そのまんま、廃棄処分っていう言い方はね、ちょっとやっぱトゲがあるから、土に返すとかさ、還元して自然にお返しするみたいな。
無理やりそこを製品にする必要ってあるんかなっていう風にアドバイスいただいたんですよ。
もう本当おっしゃる通りでしょ。でもね、そっからだよね、そっから私の中で、やっぱね、今まで見えてなかったところが一気に見えるようになって、手元しか全然見えてなくって、そっから先とか、ほんとね、見えてなかった。
自分の手から羊毛が離れたら、もうそれでいいぐらいの感じ。
他のね、必要とされている方の手に渡れば、もうそれで私の役割は終わりだぐらいの感覚で最初はいたんだけど、
これ違うなってそこで、こう思ったんだよね。思ったっていうか感じたんだよね。もうその時点で結論は出てこないんだけど、答えは出てこないんだけど、
これこのまま進んだらあかんやつやと思って、そっから結構ね、悩んだよね。悩んだし、とにかく何が足りない、何が必要なんだろうっていうところをすごくすごく意識するようになったんですよね。
ただ作ればいいってもんじゃないと、売れ残らないためにはどうすればいいんだろうかとか、マーケティング的なことも大事なんだなっていうのはそこで身をもって知るわけで、
じゃあどうすればいいんだろうなと思って、実際その使う人たちの声とか聞いて求めているものが何なのかっていうところ、本当は私たちこういうことがしたいんだよねっていう中に出てきたヒントだよね。
ヒントが本当は家で羊飼って、それを自分で借りとって糸を紡ぐっていう生活というかさ、そういうのやっぱり憧れるよねっていうのが、もうね、ほとんどの糸を紡がれるスピナーさん、ニッターさん、こう思ってたりしてるんですよね。
理想はやっぱね、そうだよねみたいな、こう思ってるんですよみんな。
羊を育てる意義
で、そうなったら、じゃあ私にできることって言ったら、あなたの代わりに私は羊を育てることができる。だからあなたの代わりに私羊育てます。なのでこの羊さんの毛は毎年あなたにお渡しします、販売しますよっていう。
そこでバディっていう関係性が生まれたんですよ。
もう本当その後ですね、その後生まれて、で、それがすごく喜ばれて、でもう私この子のね、この羊さんの毛をすごい大事にするって感じでみんなこう抱きしめるわけですよ。
で、みんなこう待っててくれるんだよね、1年間。
で、毎年毎年毛刈りの時に来てくれてみたいな。
で、その繋がりができてから、
なんて言うんだろうな、もう売れ残るっていう感覚がまずこうないというか、
今、待ってくれてるわけだから、
でも買ってくれる前提でね、こっちもやってるし、
向こうも買う前提でずっと待ってるから、
売れ残るってことがまずその時なくなったんですよ。
こういうことかなってそこで気づいたんだよね。
ただ物を作ればいい。
今までだったら自分が育てた羊を糸にして、毛糸とかにして販売するっていうやり方が正しいのかなと思ったら、
そうじゃなくて、こうちゃんと一人一人丁寧に届けるっていうところ。
こっちがその人の代わりに形を作って、その人が欲しい原毛を作ってさ、届けてあげるっていう。
それをすればいいんだなっていうところをね、気づいたんですよ。
ここがやっぱね、すごく私の本当に原点なんだよね。
気づきとしても原点で、そこから本当にいろんな考えが私の中で生まれて、
そこから本当にいろんな考えが私の中で生まれて、
そこから本当にいろんな考えが私の中で生まれて、
それこそもうただ原毛を販売して終わりじゃないっていうところもね。
そこから先その原毛をスピナーさんが糸にして、編み物、折り物されて作品ができたってなったら、
それを届けてあげるっていう。
そうね、スピナーさんが糸にして、編み物、折り物されて作品ができたってなったら、
それを届けるところもちゃんと私もね、できるだけ力になって、
その作品を買ってくれるendユーザーの方にも、
このうちの人じいさんこの子ですよみたいな、そこまでちゃんと届けるっていうのをすることで、
ということで、もうほんと最後の最後まで
なんだろう、そういう流れ
ちゃんと途中で止まらない
売れ残らない形っていうのを
作っていくっていうところがすごくすごく大事なんだなっていう
ただ作って販売するだけじゃダメで
形にすることの大切さ
その先
ちゃんとこう大事に使ってもらえるような
仕組み、流れっていうのを作る、むしろそっちがすごく大事
物がいいっていうのはもう前提条件だけど、そうちゃんとね、こう素材として
ね、いい素材
健康な羊からじゃないといい素材は取れないから、羊を健康にするっていうのはもう最低条件だよね
そこをやった上でね
で、コンクールとかでも金賞取ってますっていうのはもう最低条件、あれはほんと最低条件
で、それをやった上で
次だよね
なので、まあ私にとってすごくこう大きなきっかけとなった
言葉
っていうのが
そう
ただ作ればいいってわけじゃないよっていう、売れ残ったら結局廃棄処分だよっていうね
これね
そう
これはほんと
その通り
その通りでございますと
何もしないで土に返した方が環境にいいよって
おっしゃる通り
ほんとそうだよなと思ってさ
何もしないが確かに一番だわ
でもそれがいいかっていうとさ、まあそういうわけでもなくて
ね、ちゃんと形にするっていうところを
しっかりね、こう
整えて
いくのがまあ大事なんだなっていうところで
そういう気づきが
私にもありましたっていう
そんなお話でございました
何かの参考になれば
嬉しいなと思っております
私はとにかく
ほんとね、自分がその羊毛を作って売れたらそれでOKだとは1ミリも思ってないので
そこから先ね、私そのコミュニティとか立ち上げたりとかして
写真とか
届けたりとかさ
できるだけみんなの目の届くところに羊を見せて
できるだけ近くに感じてもらえるように
できることはしますし
なおかつ皆さんの活動に何かしら力になれれば
ほんとね、それが回り回って自分たちのこの羊のところにも帰ってくるんで
なのでできることはほんと力になりたいなと思うので
あれですよ、私結構ずかずか言ってしまうので
邪魔だなと思ったら言ってね
ごめん、邪魔だと思ったら身を引くので
そう、お邪魔にならない程度に力になれたら嬉しいなって思ってはいるので
一緒に何かやりたいとかさ
羊で私こういうことしたいんだけどっていうもし考えとかもしあれば
全然相談ぜひぜひしてください
私そういうのすごい大好きなんで
とにかくやってみないとわかんないじゃないですか
一回やってみてうまくいったらよしだし
うまくいかなくってもそれはそれでよしだし
ぜひぜひお気軽に声かけてもらえると嬉しいので
一緒になって羊を楽しんでいけたらいいなってほんと思うので
ぜひぜひ一緒に遊びましょう
はい、という感じで終わりたいと思います
はい、ではでは