羊の毛刈りの相談
はいお疲れ様です。羊飼いのまるおかです。 人と羊が繋がることをテーマに活動しております。よろしくお願いいたします。
今日もお便り会、やってみようかなと思います。
今日が2つ目、これだね。
ペンネーム、もこもこ天国さん。40代、女性、飼育歴1年。
ご相談内容が、
飼育員さん、助けてください。うちの羊、サフォークのメス、力が強すぎて毛刈りができません。
なるほど、毛刈りか。
春になって暑そうなのでバリカンを持って行ったのですが、暴れて蹴られて私もあざだらけです。
プロの方はひょいっと座らせて飼っていますが、コツがあるのでしょうか。 それと、ひずめ切り、爪切りもサボっていたら爪が伸びて変な形になってしまいました。
これって病気の原因になりますか。 自分で切るのが怖くてどうすればいいでしょう。
困った内容だな、これな。
うーん、えっとねー。
まず毛刈りだよね。
毛刈りねー。
どうしようかなー。 まずサフォークで、まあメスか。
大きくて体重100キロぐらい、まあ80キロぐらいか、としといて
ねー。 多分飼育1年目って書いてあったので
最初の毛刈りでしょうか。
まず、そうだなぁ。 羊を飼う前に毛刈りがあるっていうのは
抑えておいておかなきゃいけないので、
もし自分で毛を刈る前提でね、 羊を飼うのであれば、羊を飼う前に毛刈りの
勉強というか練習っていうのを一回やっといた方がいいかなぁとは思いますね。
そうだね。 羊を飼ってから
えー、やるのもまあいいんですけど、やっぱ大変は大変だからさ、
それをね、自分がやるんだっていうのであればね、
そうじゃなくて、できる人にお願いできるのであれば、
それはそれで一つのやり方だから、もうお願いする前提でね、自分は育てるだけで毛刈りはもう最初からお願いするつもりです。
であれば、全然そこはいいとは思うんですけど
ね。 なので
まあ暴れるか、そうだなぁ、 羊の毛刈りで、えっとね、
ぱっと見その おとなしそうに刈られている羊が
いると思うんですけど、 で刈るのがねうまい人は、あの羊の要は
嫌なところというか、そうここ、 えっとね、やっぱ暴れるってことは苦しいってことだと思うんですよ。
羊を抑えているというか、座らせたりとか、 こう転がしたりしながら毛刈りをするんだけど、
羊に負担があるところ、ちょっと苦しいってなってくると羊は暴れます。 そうなので、
毛刈りが上手な人っていうのは、羊にとって楽な姿勢っていうのをとにかく意識して、 で素早く刈り取っていくっていうところがうまいんですよね。
なのでぱっと見、すごく羊もなすがまま、されるがまま、 こう転がされて綺麗になっていくっていう。
なので上手な人が毛刈りすると、羊ってすごくリラックスした感じでね、 刈られているように見えるんですよ。
そうで一切暴れないっていうところでね。 だから羊さんもなんか毛刈りされて気持ちいいんだろうなぁみたいな、
そういうふうに思われる方いるんですけど、 それは毛を刈る人の技術があってのことであって、
羊は本来毛刈りされること自体はめちゃめちゃ嫌なので、 ひっくり返される時点でもうストレスでしかないので、
嬉しいってことはまずないんです。 毛を刈られてさっぱりして嬉しいってこともないです。
そんな羊を見たことがない。今まで一度も見たことがないので、 好きあらば逃げたいんですよ、羊って。
どうしても群れから離れて一人で捕まってさ、 毛を刈られるっていうところはものすごいストレスなんですよ。
ものすごく怖いんですよ。 今すぐにでも逃げ出したいっていうね、 群れのもとに帰りたいっていう思いでいっぱいなので、
だから
ぱっと見ね、羊は毛刈りされるのが好きなのかな、みたいなさっぱりして気持ちいいのかな、 っていう変な妄想を抱きがちなんですけれど、
これは毛刈りをしている人は抱いちゃダメなことだと僕は思ってます。
えっとね、 刈り方によってはそれもできます。
刈り方によっては、 例えばこう
羊が寝転がっている、普通に 人の隣で座って、
半寿しながらもぐもぐしながら、まったりしている 羊さんっていうのもいたりしますよ。そういう時にハサミでちょきちょきと手が届く範囲で
毛刈りをしていくっていうやり方もやれます。 そこはもう羊と人のコミュニケーションがちゃんと取れててね、
お互いストレスなく毛刈りをするっていうのもできるんですけど、 それはもう特別というか、もうその羊とその人、
羊飼いさんとの信頼関係があってのやり方なので、それが全ての羊でできるかというと、それはあの 場合によっては無理ですよっていうところだったりするので、
なのでそういう特例もあるにはあるんだけど、そうじゃなくて、 何十頭も刈っているところってなると、全ての羊をそういうふうにして刈るっていうのはまず無理だと
思います。 羊が数頭いて、
ちゃんとこうコミュニケーションが取れるっていうね、特殊な場合においては、 そういうストレスなく毛刈りをすることもできるとは思いますが、そうじゃない羊がほとんどっていうのをね、
知っておいてもらえたらなぁと思います。
練習とバリカンの重要性
やっぱ私も毛刈りしててよく聞かれるんですけど、 毛刈りされてさっぱりして気持ちいいねーみたいな、嬉しいねーみたいな感じで言ってくる方
いるんですけど、
私もね、そうですねって言いながら、喜んでいるといいですねーみたいな感じで答えますけど、 本心はそんなわけないんだけどなぁって
思ってます。
羊もねー、 だから羊がそう気持ちよさそうに毛刈りされているのが、
そういうふうに見て捉えられているっていうのは、 毛刈りをしている人からすると自分の技術が
あるっていう証明になるので、羊がリラックス、 嫌がってないっていうところでねー
なので、まあ
嬉しいは嬉しいんですけどね、でもやっぱ 喜んではいないっていうところかなぁ
だから暴れるっていうのが正解なんですよ。 本当は暴れる生き物なので、それで何の間違いもないんだけど、
ただその嫌がるポイントをいかにね、 取り除いてあげるかっていうのがすごく大事。
そうだから、 毛刈りをする順番だったりとか、
順番もね結構大事で、
やっぱ流れるように毛を刈っていくっていうのが、やっぱ 時間もね、それだけ短く済むし、
そうで刈り取る毛も綺麗に取れたりするので、 その辺はすごくやっぱ大事だと思います。
これはねもうね修行するしかないので、 いくらね頭で分かってても、手と体がね、手と足がもう全然
言うこと聞かないので、自分の
なかなかこう羊を抱えながらさ、 やるっていうのも、自分の腰も痛くなるからね。
だからこれはもう、 練習するしかないです。
とにかく100頭は毛刈りしないと体が覚えないので、 まずはそれだけ数をこなすっていうところですよね。
もうそれしかアドバイスはないかなぁ。
でもそれが難しいのであればできる人に頼む。 っていうのがもう、私はいいんじゃないのかなって思います。
どうしても羊がそもそも頭数が少ないので、 練習するだけでも、
多分身の回りの羊は全部刈り尽くしちゃうんじゃないのかなって思いますね。
羊がたくさん周りにいるんであれば、いくらでも練習できるんですけど、
なかなかそうじゃないところがほとんどだと思うんです。 うちの周り、愛知県の周りとかはさ、
そんなたくさん刈ってるところいないので、
なので、誰か一人が代表して練習がてら、
毛刈りをしてね、 上達していって、みんなの代わりにその人が
毛を刈っていくっていうのが、 一番何か利にかなってるんじゃないのかなーって気は、私はしております。
私は毛刈り別にしたくてしてるわけではないので、 毛刈りがやりたいっていう人がね、いるのであればもう、
いくらでも応援するので、 毛を刈っていただけたら嬉しいんですけれど。
ねーっていうところかなぁ。 そうだなぁ。
あとは何だろうなぁ。毛刈り、毛刈り、毛刈り。
まぁ、そうだね。毛の刈り方ももちろんだし、 あとバリカンの調整っていうのもすごく大事だったりするので、
やっぱこの辺はできる人に一回見てもらって、教えてもらうっていうのが一番いいと思います。
私最初、前の先輩が使っていたバリカンをね、使って毛刈りを試みたことがあるんですけど、
もう先輩がいなかったので、いなくなっちゃった後だったんで誰にも聞けなくてさ、
まぁこんな感じかなぁと思って試しで使ってみたんだけど、やっぱ全然切れなくて、
刃の調整もね、どうすればいいのかもわかんないし、
で、今思えば多分その締め付け具合とかさ、刃と刃のね、締め付け具合とかもやっぱすごく大事だったりするんだけど、
その辺も全然理解できてないから多分ゆるゆるだったんじゃないのかなぁ。
全然やっぱ切れなくてね、まぁそもそも刃が研げてないっていうのもあるとは思うんだけどさ、
っていうので全然刈れなかったから、その分やっぱ羊の負担もすごく大きくてさ、
毛刈りの技術
もうバリカンに挟まるというかね、で引っ張られて痛いってなって暴れて、羊が暴れてみたいなことをずっと繰り返しながらね、
もう羊と毛刈りするの1時間以上なんだかんだかかったかなーっていう、そういう苦い思い出しかないので、
やっぱ最初はできる人にこうやって刈るんだよ、バリカンはこうやってセットするんだよっていうのを教えてもらいながらやるっていうのがまあ大事だと思います。
そうじゃないと自分も辛いし、羊もすごい辛いんで、いいこと何もないのでね。
毛刈りはやっぱり刃物を使うわけだからちょっと危ないので、できる人に1回教えてもらうっていうのがいいんじゃないのかなーと思います。
みんなやっぱあれかな、自分で毛刈りしたいよね。自分で羊を刈るってことはそういうことだよね。
刈りたくなる気持ちは分からんでもないから、普通に相談してもらえればいいかなとも思うので、ぜひぜひ挑戦してみてもらえたらなと思います。
あとは爪か、ひずめが変な方向に曲がってるんでしたっけ?
これはね、困ったな。困ったな。
そうだね、爪切りっていうのもまあまあ大事なお仕事だったりはするんですけど、羊であれば年に1回ぐらいでいいと思うんです。
私はなので、毛刈りのタイミングで爪が伸びてたらちょきんって切ってあげるぐらいで、まあよっぽど良いとは思うんですけど、
あのヤギとかはね、結構頻繁に爪切ってあげないとすぐ巻いちゃうんですけど、
そもそもたぶん住んでる場所がね、ヤギと羊では違うので、
ヤギは山の方というか山岳地帯、険しい山を岩場とかを登ったりしてたりするので、昔のヤギがね、
なので爪は伸びやすいんですよ。じゃないとすぐ爪が削れてしまってっていうところなので、結構伸びるスピードが早いんですよね、羊と比べると。
だから定期的に爪切りしないと巻いてくるんですけど、羊は比較的平地というか平らなところで、
岩場っていうよりかは、そこまで険しくない道を歩いたりするので、爪が伸びるスピードっていうのも、
ヤギと比べると全然遅いので、年1位ぐらいでいいんじゃないのかなっていうぐらいの爪の伸び方だと思います。
なので、毛刈りのタイミングで爪切りをしてあげればいいんじゃないのかなと思うんですが、
爪を整えるっていうのも、これも結局バカ図を踏むというかね、たくさん爪を切っていかないと、
いつまで経っても上達はしないと思うので、どういう爪の形が正しいのかとか、歩きやすいとかね、
どこを注意していけばいいのかっていうのも、血管がどこまで伸びてるんだろうみたいなのもあったりするので、
これも練習だよね。こうするといいよって言えたらいいんだけど、
爪の伸び具合とか巻き具合っていうのも個性あるし、伸び具合も違ったりするから、
その都度その都度その羊さんに合った爪の形を整えてあげるっていうところがすごく大事で、
歩きやすい爪を作ろうと思ったら、地面につくところがちゃんと平らでまっすぐ揃ってるっていうのがすごく大事になってくるので、
その辺を意識しながらチョキチョキチョキと。
なおかつ長いことチョキチョキ細かく切るっていうよりかは、できるだけ少ない回数でパチパチパチって終わるぐらい。
できるだけ思い切ってバツバツバツって切っていった方がいいと思っております。
そうだね。私も何回か爪切りすぎちゃって血が出ちゃったみたいなこともあったりするんで、
この辺はもう感覚感がここまでは大丈夫だよねっていう、なんかそういう感覚で切ってたりもするんですけど。
こればっかりはこうするといいよっていうのはちょっと難しいかな。
年一ぐらい毛刈りのタイミングでっていうのがいいんじゃないでしょうか。
ちょうど毛刈りしてる時ひっくり返したりしてるので爪切りしやすいタイミングではあるのでね。
そんな感じかな。
なんかあんまちゃんとしたこうするといいよっていうのがなかなか言えない質問なんだけど、
もう技術の世界だよね。こればっかりは。
爪切りの重要性
数をこなしていくしかないのかなって思いますね。
そうだよね。こればっかりはそうだよな。やっぱ知識と技術は違うので。
頭でわかっててもできるできないは別なので。
だからあれかな、私もそういうのをちゃんと学べるような場を作っていくっていうのがすごく大事になってくるんだろうなっていうのは思ってますね。
毛刈りの講習会とか爪切りのやり方とかそういうのを教える場所っていうのを整えていくっていうのが、
私がやらなきゃいけないことなんだよなーって思ってます。
だから等数が増えてくればそういったところも力を入れていけたらいいなぁとは思っているので、
ゆくゆくね、そこまでできるぐらいの等数が増えていくといいなぁと思ってますね。
と思ったりしております。
今日はそんな感じでどうでしょう。
こんな感じで質問があれば答えていきたいと思いますので、何かの参考になればいいなと思っております。
最後に宣伝ですけれど、
羊とつながるコミュニティっていうのを運営しております。
羊が好きな人が集まるコミュニティがありまして、
LINEとかDiscordで集まって、
羊に関するあれやこれや、
私は写真を載せたりとかしてますし、
相談したいことが今みたいにあれば、
そういったところに投げてもらえるときっと誰かが答えてくれるんじゃないかなっていうところだったりします。
結構いろんな方が参加されてますので、
ぜひぜひお気軽にご参加いただけたらなと思っております。
今日はそんな感じかな。
では最後までお聞きいただきありがとうございました。
ではでは。