1. 不安だらけのクソみたいな日々を過ごす
  2. レシピのせいにしない【レシピ..
2023-02-10 24:34

レシピのせいにしない【レシピ4】#52

レシピ回の完結編では、「別冊太陽」レシピ特集号や『食べたくなる本』から引用したテクストをきっかけにしてあれこれ喋ります。途中、突然デザインの話を始めます。この番組は「デザイン」カテゴリーです。思いがけず長編になりましたが、楽しかったです。

00:00
一休みのひらゆまです。
一休みのこばりです。
いやー、買っちゃいましたね。
買っちゃいました?
小野道夫のアクリルスタンド。
あ、やべえ、俺そうだ、買い忘れてた。
小野道夫というのはね、竜がごとくに出てくるキャラクターなんですけども。
そうですね。
一応小野道夫のゆるキャラという設定ですね。
なんかもう欲しすぎて買っちゃいました。
アクリルスタンドなんて買うの初めてですね。
俺も買ったことないけど。
今ぶっころと一緒に並んでます。
あー、かわいい、いいですね。
いやー、ちょっとね、竜がごとく見たことない人にはさっぱりな話かもしれないけど、
牛澤さんのね、竜がごとく7の実況の中で、竜がごとく6って前の作品に出てきた小野道夫がね、
出てきましたね。
7にも出てきて、いやー、いい買いだったね。
いやー、あのサブストーリーは本当によかったね。
あれを見てすぐ買いましたもん。
あれはね、本当はそのサブストーリーのやつは、人形っていうか、ボタンを押すと喋る人形だったっけね、確か。
でも、俺が竜がごとく7の実況を初めて見たのは、ランタンさん、ジャック・オー・ランタンさんっていう、
あの、実況者の方のを見てて、でもその人は小野道夫のやつをやってなかったから。
いや、とんだつまらない実況者ですね。
やめなさい、人気だぞ。
人気な実況者だぞ。
まあまあ、あの、そうそうだから知らなかったから感動が大きかったですね、あれは。
いや、本当によかった。
よかったね。
じゃあ、いきますか。
不安だらけのクソみたいな日々を過ごす。
この番組は、ものづくりの旅路でさまよう二人が日々の疑問を試行錯誤しながら、わからないままに喋ってくつろぐ番組です。
はい。
こりずにレシピ回、第4回目なんですが。
第4回。第3回で終わるかと思いましたけど。
前回で一応ね、この、別冊太陽のレシピの100年みたいな紹介は終わりです、一応。
終わりましたね。
で、今回やりたいのは、この、別冊太陽日本の家庭料理とレシピの100年の中の、別のね、その歴史の部分じゃなくて、別のページもあるんで、そういった企画の中から、いいなと思ったところを朗読したいと思います。
03:10
やった、朗読会。
朗読会です。もう、声が枯れて出なくなるまで読み続けます。
ありがとうございます。
まずは、この企画はですね、料理家の本棚と愛憎レシピ、私が料理をする理由というコーナーですね。
はいはいはい。
その中のホルトハウスふさこさんという方の、これ何なのかな、インタビューみたいな感じになってるのかな。
うーん。
を、まあ最初に読んでみたいと思います。
はい、お願いします。
前と同じレシピで作ったとしても、旬が違えば野菜や魚の味も違ってくるから、前はもっと美味しかったのにということもある。
作る人の体調や機嫌でも味付けは変わってくる。
そして、毎日変化があることも家庭料理の良さですよ。
買ってきたお惣菜やレトルトみたいに、いつでも美味しいと決まったものばかり食べていたら、やっぱりどこか感覚がおかしくなってしまうのではないかしら、とホルトハウスさんは心配をするのだ。
中略。
言い方ね。
そうして、なぜ美味しいか。どうして美味しくなったかという過程を知ることで、ますます食べ物が美味しくいただける。それは料理をする人ならではの特権だと思うんですよ。
ご自分なりに工夫をし、発見をしながら家庭料理を楽しんでほしいですね。
なるほど。
いいですね。
いやー、そういうことよね。
その通りです。
何をねえらそうに我々が言えるのかって話ではもちろんあるんですけど。
いいよね。この料理をする人ならではの特権ですっていうのはね。
確かにそれは料理をする人にしか、その変化とか工夫とか発見みたいなのは味わえないなと思って。
そうだね。
そのレシピを見て作ったとしても、例えばじゃあそのさっき食材とか旬によって味が変わって、まあ多分時には美味しくない時もあるみたいな話。
で、それをなんかやっぱレシピのせいにしちゃうとかあるんだろうなと思って。
それはもうそもそも料理をする人っていう定義に入らないのかもしれないなって、あのホルトハウス、ふさこさんの定義からは、もうその料理をする人っていう定義からは案外外れてくる人たちなのかもしれない。
06:00
確かに。そういう料理の仕方をしてしまう人をなんか違う名前で呼びたいくらいだね、なんか。
つける?
うん。
作業員とかにする?
なんかあんま良くない気がしてきたわ。
でもやっぱそういう態度を持っとくっていうのはすごい、料理をする人としてはなんかマストな態度かもしれないね。その料理、ちゃんとレシピと向き合って料理と向き合ってものを作って、ものっていうか料理を作ってこう変化を楽しめるっていう態度自体はやっぱり、
料理をするなら持っとくべき態度なのかなっていうのは、なんか今聞いててちょっと思いましたね。
じゃあ次。
はい。
次は大葉英子さん。
はい。
のページです。ちょっとね長いかもしれないんだけど、流れがあるんで、声が枯れるまで読もうと思います。
お願いします。
大葉さんは現在、人生の始まり時代に向けて断捨離中だ。それに伴って仕事も限られた時間でやりたいことは何かがはっきりしてきた、という。
それは若い人にひと手間を惜しまない料理の美味しさを伝えること。
例えば畜然に。
椎茸は一晩ゆっくり水に漬けるだけで、水をたっぷり吸ってふっくらする。それだけで食感が全然違うのよ。
干し椎茸、高いじゃない。せっかくだから美味しく料理しないとね。
と、大葉さん。
こんにゃくは一度湯がくことで、中に含まれる凝固剤やえぐみ、臭みなどが出るため、仕上がりの風味が格段に良くなる。
里芋も塩でぬめりを取ってから煮るだけで、短時間で味がしっかり染み込むので、煮崩れしないし、美しく仕上がる。
材料の表面に切り身を入れていく化粧包丁も、見た目の良さのためだけではなく、味がしっかり染み込むから。
仕上げに、煮物は必ず一度冷まして、味を染み込ませること。
ひと手間の意味を知らずに省いて作って、味が薄いからと調味料を大量に入れてしまう。
それじゃ美味しくない上に、体にも悪い。材料も時間ももったいないもんね。
大葉さんはこれまでずっと、自分の作る料理を特別なことはしない普通の料理だと思ってきた。
しかし、時代とともに、大葉さんが当たり前だと思っていたひと手間が当たり前でなくなってきたのかもしれない、とも感じている。
大葉さんは言う、美味しく作るコツは難しいことじゃない。
だからこそ、これからは意識して、お若い方にそこを伝えていきたいなと思ってます。
09:05
はい。
はい。
ひと手間の大切さというか、ひと手間が当たり前じゃなくなってきたっていう話ですね。
いや、これはちょっとね、反省したいですね。
いやでもね、俺も全然そういう、なんだろうな、技術というか、知らないこと多いと思うし。
知らない。
でもこれが結局ね、合理的なんだよね、このめんどくさいとか時間をかけてやることっていうのは、
味を出したり染み込ませたりすることにおいて合理的だから、昔は当たり前にやってたけど、時短とかのせいでね。
そうね。
やっぱその、同時並行で同じことやらなきゃいけなくなるじゃん。
だから例えば、しいたけをふっくらさせるために水につけとくだけっていうのを、多分料理するモードになってからやろうとするっていう、もうベースになっちゃってるから、
なんか寝る前とかにしいたけつけとこうって、なんかあんまならないっていう。
そうそう。
そうそう。いやでも、なったほうがいいね。
そう。
多分そうしたほうが、次の日料理するときもやる気出るよね。
そうね、出る出る。
出るし、おいしいし、多分その本来の味が出てくるし、味付けも薄くてよくなる。
ちゃんとしたこう、いろんな食材の味が出てきたりとか、ちゃんと味の染み込ませ方を適切にやってるから、ヘルシーで塩分も控えめで、おいしい料理が出来上がって、体にも良くて、心も豊かになる、
うん。
ことのこう、一歩なんでしょうね。
いやでもこういうね、忘れられたというか自分の知らない技術みたいなのも知れるから、もっとたくさんレシピを見ていきたいなと、改めて思いますね。
そうね、確かにな。知らないこと多いよね。だってしいたけをね、一晩寝かすだって何も知らなかったもんな。
たぶん干し椎茸を、ぴゃっとお湯とかに戻して使うんじゃなくてっていう。
あーそうねそうね。
どうだろう、生の椎茸もそうなのかわかんないけど。
そうか干し椎茸の話か。
干し椎茸高いもんねって書いてあったから。
そうね、干し椎茸高いのよ、本当に。
でも干し椎茸はね、戻し汁も使えるから。
使えるのよ。
いいよね。
いいよね。
でもまあ確かにお湯とかじゃなくてっていうのはあるだろうし。
だって電子レンジとかよく使っちゃうもんな。
うん。
傷んだとかって思って。
そうだからそれは楽だけど、なんか味にも影響するっていうか、時間をかけることが、手間って言っちゃうとね。
12:07
そうね。
なんかネガティブな感じするけど。味目線で見ると、まっとうというかね。
そうね。あとやっぱあの、これ土井さんとかも言ってたけどやっぱあの、やっぱ時短もするってやっぱ過剰にガッて加熱したりとか。
うん。
なんかすごいなんか過剰に何かをやって時間を短くして終わらせるんだけど、どちらかと土井さんの料理って中火でずっと同じ一定の温度で炒め続けるとか。
なんかそういう火の、火をずっと一定に通し続けて強火は使わないとか。あと混ぜない。
うん。
あえるってそうそう。あの、フランス料理とかはやっぱ混ぜなきゃいけないけど、日本料理は混ぜるっていう、そもそも言葉がないっていう。
うん。
そういう言い方を言ってたりとかするから、そういうやっぱ日本の料理って日本料理はそういう、なんかこうなっていく過程をちゃんと生かして料理をしていくのかもしれないね。
はい。
はい。
というようなね、インタビューというか記事もあるのが、別冊対応日本の家庭料理とレシピの100年です。
いやこれ買おうかな。
これね、前回前々回と、レシピの歴史の話をしてきましたけど、全然ね、俺が勝手に抜粋したところなんで、もっと面白いはずです。
読むと。
あーなるほどね。
あともっとたくさんなんか人の名前とかもいっぱい出てくるから。
そうね。今見てるけど結構いろんな人の、なんか名前が割って出てる。
興味のある人はぜひ買ってね、読んでみてください。
だって「龍が如く6」に出てる牧陽子さんも出てますからね。
あーエッセイ書いてましたね。
清見ママも出てますから。
それからね、もう一個、これはねレシピ本批評っていうね、やべえジャンルを生み出した三浦哲也さんという方の「食べたくなる本」から、短いです。
これはね、高山直美さんという、なんだろうな、料理家であり文筆家みたいな方の方の本についてのページですね。
なぜその高山直美は日記を書くのかという話です。
あまりにも多くのものが日々、帰り見られることなく放置されている。
料理をし、料理をめぐる文章を書くことは、味と香りを通して、そうしたものを記憶にとどめる行為であり、つまり、忘却に対する、世間の無関心に対する抵抗のみぶりなのではないか。
15:08
はい。
なるほど。
いや、俺ね、記憶に注目してるんですよ、今。
最近は記憶にご注目されて。
記憶、いやその日々のコンテンツ消費ではさ、記憶にとどまらないのよ。
とどまんないね。
だから、デザイナーとしてでも、ものづくりの人としても、やっぱね、記憶にとどめられるというか、ふとした時に思い出せるようなものが作れればいいなという気持ちで。
はいはいはい。
そういう意味で記憶に注目してるし、自分の記憶のしなさとかにもね、注目して。
はいはいはいはい。
それこそゲーム実況で見たものとか。
そうね。
ちょっとすれば、結末とかも忘れちゃうし。
忘れてますね。
うん。
いやーそうね、でもだから、記憶っていう点で言うと、なんかこう、俺はどっちかっていうと、そのUIデザインをするのって、UIデザインってなんかあんまり記憶に残るとかじゃない。
うん、そうね。
なじむかとか、そういうことは記憶からいかに薄れさせていくかみたいな、なんかデザインの仕方をする、パターン化するし、手になじむというか、それこそこのUI良かったなっていう記憶よりかはどっちかっていうと、気づいたら使えてたみたいな。
気づかれないのが多分一番いいことかもしれないしね。
そうそうそう、だからなんかそう考えると、なんかちょっと切ない気持ちになるというか。
それは、俺もそうだよ。だからその、目立っちゃいけないんだけどね。
うん、そうねそうね、目立っちゃいけないよね。
目立った上での記憶とかそういうことじゃなくて、多分それって多分記憶に残んないと思う、逆に。コンテンツ消費とかファストナンとかと同じような話になってきちゃうから、そうじゃなくて、なんかこう奥底に留まるというかさ。
何かを思い出そうとした時に、そういえばみたいなので、こう現れるみたいな、いう意味での記憶かな。
はいはいはいはい。でも確かにそれはなじめばなじむほど、そういえばあの時のあれは良かったなってなるのかもしれないね。
それか、自分がデザインしたそのものよりも、もっとコンテンツというか、内容をサポートする、内容を記憶に留めるためにサポートするためのデザインというかね。
18:07
そういう視点でもいいし。
そうねそうね。
はい、なんか思い出したようにデザインの話してますけど。
一応ね、このチャンネルデザインカテゴリーですからね。
毎回ね、チャンネルの紹介というかさ、最初の冒頭のチャンネルの説明、読みながらね、ものづくりの旅路でとかって言ってさ。
言ってますよね。
なんでずっとレシピの話してんだとは思いながら読んでましたけど、そういうことなんですよ。
まあでもそういうことですよね。
つながってます。
つながる、そうね、でもふとつながるのがやっぱりいいよね。大事というか、その変につなげるんじゃなくて、やっぱりまあこれも今のUIとかの話に近いのかもしれないけど。
コントローラブルにやるんじゃなく立ち上がってくるようになっているといいのかもね。
では最後に、これは何回か前にレシピ買いましたって言って紹介した、チキンカレーアルティメット21+の攻略法という本の帯に書いてあることですね。
これはもうずっとレシピ界の第一回から言っている、レシピの使い方というか、こうやって自分なりに工夫できたらいいよねっていうのが詰まった文章だったので、最後にこれを読みたいと思います。
はい。
本書のレシピは再現性を高めるための工夫を随所に凝らしています。確実においしいチキンカレーが何種類も作れるようになる。
それがこの本の一端のゴールです。ただし、真の目的は他にもあります。まずは何種類か作ってみてください。
材料の配分やちょっとした調理工程の違いによってここまで変わるのかという驚きを楽しんでいただければと思います。
チキンカレーに的を絞ったからこそ、何度も作っているうちにカレーの主要なパターンの輪郭が見えてきます。
そしてその先には2つの道があります。1つは身についたパターンを応用して、より自分好みのあるいは独創的なチキンカレーを作る道。
もう1つはチキンを他の素材に置き換えて作る道。
その2つの道が再び交差したとき、あなたは様々な素材で自由自在にカレーを作れるカレーマスターになっているというわけです。
はい。
いやー、そういうことですね。
最高の文章ですね。
そういうことですね。
今までのレシピ解の全てが詰まってます。
ね、もう最初にこれだけ言っとけばよかったんじゃないかっていうぐらいの。
21:06
ファストポッドキャスト。
(笑)
帯を読む。
(笑)
いやー、それですね、本当に。
まあ、もうカレー、でも確かにジャンルが絞られてるから広がりやすいっていうのは、
あの、あれかもね、勉強の哲学で言ってることにも近いのかもしれないね。
あの、千葉雅也さんの。
あの、1回深掘りだって、そのレシピっていうものをひたすらにこう何個もやってって、そこを極めていって、
で、食材変えたりレシピ変えたりして、ユーモアにこう横に広がってくるみたいな。
で、1回なんか固定してもう1回深掘りしてみたいな。
うん。
なんかそれに近そうな気が。
やっぱさ、もちろんさ、こういう本にも基本はこういう手順ですとか書いてあるけど、
うんうん。
やっぱ何個も見て、自分でこう、基本が浮かび上がってくるほうが身になるし、理解もできるよね。
そうそうそう、やっぱ体型、何かとかが体型づけられたほうがいいよね。
だいたい、その輪郭って言葉がすごくいいなって思って。
うんうん。
輪郭が見えてくるっていうのがやっぱすごく大事。
それを体験するからこそ、自分でいろいろできるようになってるんだよね。
そうね。
理解が深いから。
そうね、だからまあそれ言ったら本当に、プログラミングとかもそうだもんね。
うん、確かに。何でも言えるね。
何回か書いてると輪郭が見えてきて、次こうしようかなって思えるみたいな。
デザインというか、グラフィックデザインみたいなのもさ、自分で何個か作ってみて、そうするとさ、普段のグラフィックを見る目が変わるじゃん。
そうね、変わるね。確かに。
そうかもね。
それは料理とかレシピにも言えることで、自分で作ったからこそレシピを読んだら、気づきも多いし、料理を食べたら、手順とか材料が浮かび上がったりするっていうのがね。
そういうのをぜひ体験してほしいですね。
いやー、そうね。
はい。
はい。
じゃあ、無事レシピ界完走ということで、ぜひ皆さんもレシピをたくさん、まずは本屋に行ってレシピのコーナーを見てみましょうかね。
はい、もっと自分も見てみようと思います。
信じられないぐらいいっぱいあるんで。
あるね。
で、全部次男なんで。
全部じゃないけどね。
多いね、かなり多い。
24:00
そういうのも含めて、これは前回、前々回で話しましたけど、時代の流れと紐づいてるというかね、時代の流れがそういうことだから、本屋に並ぶレシピもそうなっているという。
そういうのも含めて感じながら、レシピを楽しんでいただければいいと思います。
はい、楽しみましょう。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
(笑)
24:34

コメント

スクロール