藤原ヒロ
辻田りり子
ボー氏
しーさん
辻田りり子
そうなんですよ
その3点から髪の毛を伸ばしたっていう理由なんです
ボー氏
一切触れられてない
辻田りり子
そうです一切触れてないです
そういう設定で伸ばしてるんだけど
作中では一切触れてないんだけどそういう設定で
すごい裏話でしょこれは
そうなんです
超キレイさえお願いしますっていうのと
鶏さんのメッセージと
あと大学生編とかもあったら嬉しいですっていう
押嶋カノタンさんのメッセージなんですけど
これ本当は
笠竹あずさと七人の敵っていう連載を始めた時に
1巻の終わりで終わって2巻からその子らが大学に入ったりとか色々道があるっていう時に
その時に正直言って
恋だの間のキャラの大学生生活のそこにリンクさせていこうとは思ってたんですよ
そう思ってたんだけど
ちょうど1巻も描き終わった時にコロナ禍に入ってしまって
ネタバレっていうほどでもないんだけど
その主人公の女の子は老人生になってるんですよ1巻の終わりで
それは私的に老人生の女子とかが少女漫画っていう枠の中で
作品にあってもいいんじゃないだろうかって思って描き始めたんですけど
コロナ禍で私も周りが大学行って社会人になってっていう友達が多かったから
割とそれを普通のことみたいなおごりで考えてた縁があったんだけど
コロナ禍で別にそれは普通のことではないなって
大学辞めるの余儀なくされた方とかもいるなみたいな感じのことを思った時に
主人公が老人生で色々苦しいこととかが起こるみたいな話にしようと思ってて
だけど老人させてもらってる時点で苦しくないじゃんっていうのが
主に出てきちゃうっていうのがあって
そうなった時にでもそこを覗いたらコンセプト的に違うやつになってしまうし
作者がそんなことないです老人生はきついんですよって言い切れるんだってあれだけど
けどやっぱ私は老人させてもらってる環境あるだけ恵まれてるじゃん何があってもって思ってしまうから
そこに嘘はつけないなっていうので筆が止まっちゃってそこの答えが見つけられなくって
作者が気づいてるのにそれを無視して進めていくっていうのは
作品に対して誠実じゃないなって思って
でも今本当にちょっとどうなるかわかんないんだけど
いつか書くなら多分そこはリンクしていくだろうっていうのがあるので
今やってる恋だな間の君は僕の太陽だでもいきなり5年飛んでそこは空白にしてるか
そういう理由でそうなんですよ
藤原ヒロ
すごい良いですね本当この情報こんなところで話してるんだ
ボー氏
放送がちゃんとあるんですね
辻田りり子
超大事な
恋だな間のシリーズに対して本当に最初は全続編とか書くつもりはなくて
私結構漫画とか好きな漫画があって早終わってくれないかなみたいに思うタイプのファンなので
だから永遠にしたいというかオチが知りたいというか
だからちゃんと終わってその作品を自分の中でも一つの作品と思いたいっていう
それは自分の漫画家っていう意味ではなくて
それは小学校時代からずっとそう思ってたタイプの人間だから
けどなんかやっぱり恋だな間の終わってからもすごい好きですとか
大学生編が読みたいですって言ってくれてる人とかが多かったりとかしたから
やっぱその作品と並走していく楽しさっていうのもあるんだなって
みんなも歳とっていってっていうのとかがあって今回これも書いてみようっていう続編の
君は僕の太陽だ書いたこともあるので
また面白いことを思いついたら他のキャラを主人公にしてとか
そういうのとかもあるかもしれないし
笠崎あずさが再会するかもしれないし
ちょっと言えばはっきりとしたことは言えないんですけど
気持ちはすごいねこうやってラジオに送っていただけて嬉しいので
これからも見守っていただければと思っております
藤原ヒロ
いやーこれは本当にすごい情報ですよ
辻田りり子
真面目でしょ
だから私大なんですよ
私生活まじで途中で寝るぐらい8割不真面目なんだけど
漫画制作に関しては逆転して8割真面目だから
マジで面白いこと言わないですよ
本当に普通のことしか言わない
いやめちゃめちゃ真面目
藤原ヒロ
考えてるなーって思う
辻田りり子
そうなんですよ
藤原ヒロ
よっぽど私より真面目なんだよ
ボー氏
結構だから小枝の間のが作中時間が結構短かったから
連載というか漫画自体は長いんだけど
作中で過ぎた時間が割と短かったから
その先が読みたいって気持ちはすごいわかんない
もっと続いてもいいやろうって思うし
この物語の続きっていうのは
大学生編までいかなくても
普通に生徒会長になってからの話とか
辻田りり子
そうですよね
そうなんですよね
書いてた時とかはやっぱり
私めちゃくちゃコンセプトとかテーマを
少女漫画家の中では珍しいタイプの作家だなっていうのは
すごい思うんだけど
コンセプトとかテーマとかをめちゃくちゃ重視するから
やっぱそこからずれることは基本したくないし
あんまそういうのが得意じゃないっていう自覚もあるから
して作品自体がぐちゃぐちゃになることこそが
読者に対して不誠実なんじゃないだろうかみたいな
自分はこれが正しいと思って突き進んで
結果ぐちゃぐちゃになりましただったら
それはすき合わせて申し訳ないなとは思うけど
正直自分の中では失敗ではないとは思うんだけど
ボー氏
でもテーマとしては完結としたから
辻田りり子
だからあれはあそこで切るのが正しいと思ったんだけど
今回ララデラックスで久しぶりに
カノコと椿くんの読み切りを書かせていただいたときに
やっぱ私も久しぶりに読めて楽しかった
読めてっていうか書けて楽しかったので
それもまたね機会があったら
またカノコたちのそういうところを取り上げても
面白いのかもしれないなっていうのは
カタクナだった連載直後とは違って
新しいキャラクターに会いたいという気持ちも
今すごい書きたいやつとか
売れるかどうかわかんないけどやってみたいやつとか
試してみたい枠組みとかがまた出てきたんで
また違うキャラクターの話とかも
読んでもらいたいなとも思ってるので
そこはわかんないんですけど
受けるかどうかは別として
枠組みでこうしたらどうなるんだろうとか
こういう作り方したらどうなるんだろうみたいなのは
結構また今書きたい時期なのであるので
そうそう見守っていただけたら嬉しいなっていう気持ちですね
そうですね
藤原ヒロ
やる気満々な時のリコロンの作品
めっちゃ面白いと思うのですごい期待してます
辻田りり子
でもね結構ね
私少女漫画ウォッチャーみたいなのがあるからあれなんですけど
この話もしたしたら長いし
コアな話になるから
さらっとサムライだけ言うんですけど
やっぱ2020年でゲームチェンジがすごいあったな
少女漫画っていうものに対しての
そこが明確にやっぱ2020であったなって思うから
やっぱ売れるものを作るっていうんだったら
本当に従来の少女漫画っていう媒体で売れるものを作ろうってなったら
やっぱ違うニュアンスを入れないといけないっていうのは
すごい自分もわかってるから
そっち側に向けて
もちろんそっちに向けて作りたいっていう作品もあるし
じゃなくて単純に自分の
結構実験的なアレで漫画作るの好きなタイプなので
コンセプトとかテープは枠組みとかで
でも売ってないと枠ってもらえないじゃないですか
少女だからね
そこがあれだから全然わけわかんの買いちゃうのかもしれないから
ちょっとすした先生売れてほしいなって読者の方に思われたら
もちろんそっち方面の作品も作りたいと思うんですけど
今全然そういうのじゃない読み切りで書きたい読み切りとかもあるから
藤原ヒロ
読み切りだったら割と挑戦的にできるもんね
辻田りり子
でも売れないとさ
ダメじゃん
藤原ヒロ
読み切りでも?
辻田りり子
とにかく今の君は僕の太陽だから
売れる売れないとかを度外視して
私のしたいことだけを本当にさせてもらってるから
やっぱりめちゃめちゃ編集部に対してありがたさを感じてるんで
こんなに好き放題に作家を尊重してくれる編集部ってあるのかって本当に思ってるので
私も真面目に言うと還元したいみたいな気持ちがあるから
ちゃんと売れるものを書いて
会社にお金を還元したいみたいな気持ちもすごいあるから
だから来年はそっちも考えてちゃんと生きないといけないなって
だからすごい嬉しいですよね
藤野さんも新作をやってる状態じゃないですか
やっぱ楽しいよね
いや全然楽しくないんだけど
仕事のちゃんとそういうのを書かないといけないっていうのは
趣味で書く漫画
君は僕の太陽だよ100%私の趣味だから
それは書いてて楽しかろって感じなんだけど
みんな読者が何を求めてるかとか時代性とか
そういうのも考えていかないといけないから
自分が好まない部分とかもやっぱちょっと入れたりとか
もしかしたらするかもしれないみたいな感じになって
楽しいだけで言い切れないところがあるんですけど
新しいのを作ったり切磋琢磨したり
称え合うのとかマジエモクねみたいなのがすごい思いますね
こんな結構おばさんと言われる都市なのに
こんなエモーショナルな瞬間を重ねていけるっていうのは
本当にありがたい話だなみたいな
そう思いますよね
同世代の人が同じ場所で戦ってる姿を見て
自分も頑張ろうと思うとかって
めちゃめちゃいい話じゃんって本当に
藤原ヒロ
確かに私はリコロンが改めて今めちゃくちゃ
なんか意味わからへんタイミングで自分でもわからへんタイミングで
やる気を出したじゃないですか急に
でちゃんと連載を立ち上げて穴を開けずに
画面が白くならずに今保ってるじゃないですか
それに触発されて改めて頑張らんとなっていう感じで
私すごい刺激を受けてるんで
リコロンがいないと私今この時点でやる気出せてないですよこんなに
辻田りり子
そう言っていただけるのは本当に嬉しいですね
本当にそう思っていただきたいみたいなのは結構自分の中でもあるので
やっぱ売れる方向性っていうのが今本当に一辺倒になり続けてるから
ちょっとそうじゃないズレた漫画っていうのが需要がないっていうのが本当にあるけど
でも私はそういう漫画が好きで少女漫画が好きになってきたところがあるので
本当に読者とか新人の方とかでも少女漫画でもこういうのはやっていいんだとか
そういう風で今の漫画読んでもらえたらすごいやっぱ嬉しいなって思うので
ねえ頑張りましょうよみたいな
やっぱ本当マジで人生楽しむには自分の中でクソエモやなって思えるかどうかっていうのが絶対
お金はそれあった方がいいからあれなんだけど
お金じゃ埋まらない隙間ってやっぱあるよなっていうのは本当に思う
藤原ヒロ
じゃあここでX状でボー氏とやりとりしてた
藤原ヒロ
山田と辻田さんの似てるところって何なのかっていう話をこの流れで聞きたいですね
辻田りり子
そうですね今私が連載してる君は僕の太陽だっていうのの主人公が山田っていう男の子で
その男の子はすごい普通の凡人の男の子で気遣い
でも気遣いや割と聞い聞くタイプっていうのが主人公の恋愛ものを描いてるんですけど
すごいね私は山田と私すげー似てんじゃんって思うんだけどボー氏的には似てるところはどこなんだ
ボー氏
めっちゃネガティブじゃないですか
辻田りり子
自分がその思考でいくかどうかは別としてそういう考えもあるなみたいなのはやっぱ自分の中でもあるじゃないですか
人から言われた時にこれはこういう意味なんだろうかとかそういうこれなんかなみたいな感じで
楽観思考でそれ思われててもいいけどなっていう感じで捨てるからただ陽キャっぽく見えるだけで
あとやっぱ私ね自分で言うと嘘くさいんですけどめっちゃ気遣うんですよ周りに
山田なんですよめちゃくちゃ
なんかそうエピソードとして私藤原さんところにその都心人時代にアシスタント行かせていただいた時に
あの当時今はもうほんとほとんどの漫画家さんデータで漫画書いてるんですけど
当時はやっぱまだアナログでペンと紙で書いてて
宅急便黒猫山田さんとかに荷物を渡して原稿持って行ってください東京までっていう状態だったんで
だいたいどこの漫画家さんも何時に週間以来っていうかおうちまで黒猫さんに取りに来てもらってっていうやつをやってたんですけど
やっぱり連載作家さんみんな忙しくてギリギリなんですよだから4時に取りに来てもらう約束をしてても
4時までに上がってないってことが結構あって
エピソード藤原さんの時もちょうど最後の編集部の宛名を伝票に書いてる時だったから
ちょっとだけほんとちょっとなんですけどお待たせする形になった時に
ちょうど夏で暑い日だったんで週刊に来てくださった方がすごい汗かいて張ったから
あららって思って私が普通に冷たいお茶入れて勝手に冷蔵庫開けて入れないよって話なんですけど
忙しそうだったから私やることなかったから
お茶入れて渡したら週刊の宅配員さんもすごい喜んでくださって
渡した後にも嫌な気持ちでまたしてるわけじゃなくなったから
よりごろんありがとうねって言って藤原さんに褒めてもらえた
これどう?
一山のエピじゃね?ってすごい自分で思う
ただ私本当に技術力マジでない人間だったので
藤原さんのところに行って藤原さんに褒められたことそこしかないです
技術とかこんなくできたのかマジでなくて
だからめっちゃ覚えてます
後で考えて藤原さんにありがとう助かったって言われたらマジであの1回だけじゃない
ボー氏
よく覚えてある
辻田りり子
1回しかなかったから
藤原ヒロ
れころんは原稿見るたびにすんげーすんげーみたいなテンションで
オタク視点にあったことをすごい覚えてる
辻田りり子
よくこんなの書いてますみたいな
本当に綺麗でやっぱすごい
これは漫画で読んでるだけの人よりも自分で書いてみた方の方がすごいわかってもらえると思うんですけど
同じペン使ってるし同じようなその変わってない道具変わってないのに
こんなにキラキラするみたいな感じで
やっぱ印刷よりも生原稿の方がすごい綺麗っていうか
情報量が多いからわーって本当に勉強になりました最初の思念は
藤原ヒロ
私細かい画面作りをすごいしてたんで
最後のトーン作業をメインでみんなに手伝ってもらってたんやけど
トーン作業が細かすぎてめっちゃ嫌がられたこととかも覚えてはいます
辻田りり子
細かかったね
そこはやっぱ私あれですよ
えーくそだるじゃんって思いながら言わなかったですよちゃんとしてるから
藤原ヒロ
はいはいって言ってちゃんとやりますよ
辻田りり子
えー細かさやろこれって思いながら
人物こんな小さく描くことあるって思いながら
こんな小さい人物にこんな切り返しのある服着せることあるっていうのは思いながらも
言わない言わない先生の指揮が落ちちゃうから
藤原ヒロ
めっちゃありがたいと思ってただから
みんなすごい丁寧に細かい作業をしててくれたなっていうのはすごいある
ボー氏
ちょっと前の話もう一回
ちなみに山田の卑屈さっていうのは
前作でもそんな出てなかったじゃないですか
軽くはあったけど
辻田りり子
でもそれはやっぱり人に見せる自分と内面のあれで
やっぱ山田空気読めるから
そうそうそうだからやっぱそれ結構山田はずっとありました
なんか結構本当に私小板のアイデアのキャラの中で
山田と彼女が一番表と裏の存在やなっていうのはずっと思ってたから
えーそっか
っていうのも
だからなんでかって言ったら
やっぱ他者評価をすごい気にするのがそこ二人で
彼女は気にする前作の主人公なんですけど
彼女は気にするというかそれを面白がれる
今これ言ったことによって周りは私のことこう思ってるんだろうなっていうのを楽しめて
しかも別にどう思ってても興味がないから
そう思われてても知らん私は好きなことをするっていうタイプなんだけど
山田はやっぱり自分が窮地に陥りたくないから
今自分はどう見られてるんだろうっていうのをすごい気にするしっていうタイプだから
やっぱ元は一緒なんですよ
でカノコと山田っていうのはものすごく対照的に作られてるから
カノコはずっと天候人生なんですよ
で君は僕の太陽だって言われてるけど
山田は富賀岡からずっとおじいちゃんの代から富賀岡でいて
で光の属性の親友が山田は幼稚園から夏草くんっていう光属性の親友がいて
カノコはカノコ様で初めて中3の時にももちゃんっていう光属性の親友ができるっていうのと
カノコはお姉ちゃんがいるっていう同性の兄弟がいて
山田はお姉ちゃんと妹っていう異性の兄弟がいるっていうので
全部対照で作られてるから
ボー氏
構成がすごいな
辻田りり子
だから本当にあれは表と裏で作られてるから
違和感は自分の中でマジでないんですよ
ボー氏
だからそうなってくるとやっぱりキャラクターとして作り込まれてるっていうのはあって
自分に似てるっていうとこはまた別なんですよね
辻田りり子
でもやっぱり漫画の主人公っていうのは
自分に似た部分がない主人公っていうのはどうしても嘘くさくなっちゃうから
やっぱその自分の部分はあるあるある
だから全部自分のキャラなんていうのは一人もいないけど
そうですね