無益なセッションの思索
東京ミュージックラブミュージックトリビア、 明日から使用可能です。
ケイ、エアロ・スミッド知ってますか?
もちろん知ってます。
ボーカリストの名前は知ってますか?
ああ。
なぜ、音楽的に人気があるのか知ってますか?
知ってます。
日本のたやきが好きで、 コンサートの前に食べていたことは知ってますか?
何?
毎月月曜日に通常の放送、 毎週日曜日に東京バックステージのチャットセッション。
東京ミュージックラブや、 ポッドキャストアプリを探してください。
間違いなく。
樋口清則の、我思うゆえに我あり。
経営者で日本一のポッドキャスターの樋口さんが、 今思うことを語ります。
さあ、ということで、語っていきたいと思うんですけども、
あの、ちょっと突然なんですけども、 僕、無益なセッションしないようにしてるんですよ。
はい。
突然なんですけども、あの、ちょっと、 2011年の11月に、あっとふと思い立ちまして、
俺、無益なセッションやめようと思ったんですね。
なんで突然?
家族のための戦い
いやー、なんかこう、ふと。
舞い降りたの?
これ、命って大事やなって思って。
そら、そら、そらそうですよ。
なんかふと思ったんですよ。
で、なんか、ほんとにそれ以来、その、 ほんとにゴキブリとか、蚊とか、あとムカデとか、
もうほんとに殺さなかったんですね。
え、蚊に刺されないんですか?
刺されるんですけども、なんていうかこう、 あいつらは、要は栄養を取りに来てるわけじゃないですか。
で、それに対して生きるために必要な食事じゃないですか。
それに対して、罰が死刑っていうのがちょっと割に合わないなっていうのが、
僕の中でちょっと思った時があって。
だから、で、こっちのデメリットでいうと痒いだけじゃないですか。
痒いのが嫌だから死刑って結構ちょっとこう、 割に合わないなっていうのがあったんですね。
じゃあさ、ゴキブリは?
ゴキブリも、あいつらでも、そんなに害を直接的に与えられてるわけではないなっていうのがあって。
ただ、菌の塊なんでしょ?
そうなんですけど、それで僕病気になったことなかったんで。ゴキブリの菌で。
まあね。
菌の塊であるということを、正義の免罪婦として殺し続けてきたなっていうのがちょっとあって。
でも、ムカデは刺されたら大事よ?
いや、今日はちょっとその話をしたいんですよ。
2018年なんですけど、これは僕の息子の虎之助が生まれた年なんですね。
虎ちゃん。
3月ぐらいに生まれたんで、夏の話なんですけど。
だから虎之助が5ヶ月ぐらいかな?の時の話なんですけど。
僕の実家が田川市にあるんですね。
で、結構自然が豊かというか、何もないというか。
あの、何て言うんですかね。
虫がとても住みやすいとこなんですけど。
そこの実家の寝室で家族で寝てたんですね。
だからつまり僕と妻と息子の虎之助3人で畳の部屋があったので、そこで寝てたんですよ。
ただ夏なんで、かなりの頻度で寝てたら、うーんってなるわけですよ。
嫌い?その音。
これ蚊ですよね。
耳元でね。
で、本当もう楽園って言ってもいいので、田川虫の。
で、僕、自分ルールがあるから無益な摂取をしないっていう。
だから、うーんってなってもグッて堪えて。
かゆいだけ、かゆいだけって言って。
殺さなかったんですね。
ただ、だいたいそういう時は妻が起きて、パチって電気つけて。
眠い顔しながらパチンって潰してっていうのをやってたんですよ。
それからずっとやっててめんどくさそうに潰すみたいなことやってて。
今日もやってたから、僕言ったんですよね。
俺ちょっと無益な摂取をしないようにしようよねって言ったんですよ。
なんか偉そうに言ったんですよ。
なんかもうどうだみたいな感じで言ったんですよ。
そしたら、それ知ってるよと。
ただ、私は息子の虎之助、赤ちゃんだからが刺されるのが嫌なんだと。
で、刺されるとなんか書いたりしてしまって、またそっからばい菌が入ってまた皮膚が被れちゃったりするから。
だから虎之助が刺されるの嫌だから、もうあんたがやらんのなら私が退治するからって言われたんですね。
僕、ガーンってなってそれで。
確かに無益じゃなかったわねっていうことですね。
そうなんですよ。なんか僕が殺したくなかったわけですよ。
無益な摂取をしたくなかったわけですよ。
で、僕だけが良い人であり続けようとしてきたんです。
2011年の11月から僕だけが良い人であり続けようとしてきたが、あまり自らの手を汚そうとしなかったんですよ。
その役を妻が勝手に出てくれたというか、妻が汚し続けてくれていた。
僕のこの善人でありたいという欲望のために息子を守る妻の手をいつも血で染めさせていたんだっていうことに、僕はそこで気づいたんですね。
最後の闘争と気づき
そこで痛く反省をして、次出てきたら任せると。
で、ちょうど翌日、次の日なんですけど、寝室に今度は蚊じゃないムカデが出たんですよ。
来た!これは危ないぞ!
ガサガサガサガサ!
むせたくらいは危ないぞ!
よっしゃ来たってなって、僕が台所にバーッと走っていって、ムカデって潰したらいけないんですよ。知ってます?
知らない。
ムカデってブチって潰しちゃうと、例えば棒とかチムシとかで潰しちゃうと、潰した血の匂いとかに引き寄せられて、ツガイがやってくるんですよ。
知りませんでした。
ムカデ潰したら、そのメスがやってくるみたいな。だから、匂いが出ないようにお湯をかけて殺さないといけないっていう。
僕はそう言われてて。
なんで、とりあえずお湯沸かせ!って僕言って。
で、妻にお湯沸かしてもらっている間に、僕は割り箸をバーッと取ってきて、お前こら!ってなって、追いかけ回すわけですよ。
昨日と別陣ね。
そうなんですよ。
でも、必死に部屋中バーッ走り回って、椅子の中に逃げ込んだら、椅子をどかせ!って言って、僕バーッ椅子をどかして。
どっちだどっちだ、右か左かって言って、割り箸片手にバーッ追い回して。
で、なんとかガッと掴むんですけど、スルッと抜けるんですよ、あいつ。
でも、割り箸一本で僕戦って、やっとのことでガッと掴むんですけど、あいつもクリックリクリックリやるから。
息が良いのね。
息が良いから、僕ものすごい力で割り箸をグーッと掴んで、聞こえるんですよ、ムカデの声が。
なんて言ってました?
俺が何をした!って言ってんすよ、ムカデは。
グルグルッて、杭揺らせながら。
でも僕は虎之助を守らないといけないから。
そう、そうよ。
なんとか捕獲して、本当に生き延びるための本能ですよね。
くねらすムカデをそのまま持っていって、外にバーンて投げて、お湯持ってこい!ってお湯持ってこさせる。
それでバーンかけて。
そしたら、なぜ俺が!って言って、生き絶えたんすね。
で、ピクリともムカデ動かなくなったんすよ。
なんかこれ7年ぶりの折衝だったんすけど、なんか前日想像してた通り、本当に気持ちいいもんじゃなかったんですよ。
でも、家族を守ったっていう思いは残ったんでしょう?
カルマの理解と覚悟
ということで、今日のテーマなんですけども。
今来た!
今日のテーマはこちらでございます。
カルマを背負う覚悟はあるか?っていうことですね。
重っ!
だから、今言った話なんですけど。
カルマ?
カルマ?
カルマ、つまり強悪というか、罪というか、そういうものですよね。
僕らはいい人であり続けたいって思いながら日々を生きているわけですよ。
でもなんか、僕がそのいい人であり続けたいっていうのって、本当にエゴというか。
それのあまり、誰かにそれを代わりに追わせてしまうことってよくあるなって思ってるんですよね。
それをとても感じたという話なんですけど。
今日のほら、リスナーさんとキャッチボールしてるテーマが、
私のおさばり、懺悔します。
おさばりじゃないけど、懺悔っちゃ懺悔なカルマを背負う覚悟だよね。
やりますよね。
これ結構、拙者で言うとこれなんですけども。
例えばですけど、家でちょっといらなくなったものとかあるじゃないですか。
またこの話かってなるかもしれないですけど。
片付けする時とかに、例えば昔100均で買ったけど、
これもパッケージもボロボロになっていらないよねみたいな時あるじゃないですか。
そういう時に、やっぱり買ったもの捨てるって結構嫌なんですよ、僕。
しかもパッケージを開けてないまま捨てるみたいなの結構嫌で。
もったいないしね。
そういう時についつい誰かにやろうっていうのが。
はいはいはい。
やっちゃいがちなんですよ。
もちろん。
本当に欲しい人ならね。
そうそう、本当に欲しい人で。
めっちゃ欲しいわ、ちょうどいるからちょうだいってやったりとか。
あとバザーに出して売れるとか。
それだったらいいんですけど、
じゃあ今度集会とか打ち合わせとかあるからプレゼントで持っていこうって言って渡すみたいなことって
結構皆さん心当たりあるんじゃないかと思ってて。
とかもう、いらないけどいる?あげるよって言われたら、
いただきますしか言えない関係性だったらね。
そうそうそうそう。
それいらないよ、うちあるからって言えるんだったらいいけどね。
で、やっぱりそれで渡しちゃうじゃないですか。
で、その人もいらないってなったら、
今度その人がまた誰かにやる、もしくは自分で捨てるかみたいな選択肢を
背負わせることになる。
背負わせることになるんですよ。
だからこれ僕がカルマを背負うことを恐れるがあまり、
別の誰かにカルマを送ってしまってるというか。
自分を軽くするために人にパスしてしまった。
そうなんですよ。
なるほどね。
俺が止めると。
俺が止めるって思ってるんですよ。
だから僕はそういう、これ申し訳ないけど古くなっちゃって、
誰もいらないっていうこと、物とかに関しては
俺が始末するって言って、すまんかったって心の中で言って
ゴミ箱にバーンって捨てるっていうのを。
バーンっていくんですか。
バーンっていきます。これはもう覚悟ですよね。
決別。
そうね。
決別の覚悟。
でもちゃんとそこに物に対してもごめんという気持ちを込めてるんですね。
物との決別
そうですね。
だったらね。
責任をちゃんと果たすというか。
それだけの思いを持って処分したわけね。
そうなんです。
うちに来たのは俺の責任だからっていう。
そうね。
許す。
あれ?
これ何のコーナー?
お便りですか?
許す。
なったわ。なったわ。
樋口さん許す?
はー、でもすごい壮大だね。
現れました。
なるほどね。
無駄な折衝はしない。
無益の折衝はしないからのカルマまでいきましたか。
カルマですよね。
ということで皆さん、自分でせよ覚悟せずに誰かにカルマを押し付けてないですか?
というところで、今日の話はここまでにしたいと思うんですけど
こんな感じで終わるの嫌?
でもいいんです、いいです。
いいわ。
スタッフ、鞘師さん、皆さんのせいじゃなくてこんな空気にしてしまったの。
僕が背負います。ありがとうございました。
背負ったわ。
すみませんでした。
ワッフルーム、今日は樋口清則の我思いやに我ありでした。
なに?
毎週金曜日と火曜日にディストリビュー、
そして週末に東京バックステージのチャットセッション。
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お楽しみください。
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