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  2. 映画「市子」
2024-04-22 20:17

映画「市子」

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こんにちは、亀山です。
今日はですね、映画の市子について、ちょっと感想等を話そうと思って撮ってます。
市子っていう映画は、離婚後の300日問題っていうのが大きなテーマで、
戸籍を持たない市子の物語なんですけど、
まず離婚後300日問題っていうのは、ご存知ない方もいらっしゃると思うので、
ちょっと簡単に説明すると、離婚後300日以内に生まれた子は、
戸籍上、前の夫との子供になってしまう問題なんですね。
で、300日っていうのは約10ヶ月なんですけど、
前の夫との子供じゃないって明らかに分かっていても、
出生届を出すと、それがその300日以内だったら、前の夫が父親になってしまうので、
それを避けるために母親が出生届を出さないっていうケースがあって、
その結果、戸籍のない、無戸籍児っていうのかな、
いない人間っていう扱いになってしまうことなんですけど、
今年の2024年の4月1日から民法が改正して、
離婚後300日問題で、かなり何万人も戸籍のない人たちが日本にいるっていうので、
すごい問題にもなっていて、やっと民法が改正して、
で、大きく変わったのが、離婚後300日以内に生まれた子でも、
母が再婚していれば新しい夫の子として認められるっていうのが大きく変わった内容の一つなんですけど、
で、あと何件かその変わった部分があって、
もう一つは、女性は100日間再婚禁止っていう法令があったんですよね。
だから男性は離婚した次の日にでも再婚できるのに、
女性はなぜか離婚後100日間は結婚しちゃダメっていう禁止の法律があって、
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めっちゃなんかそれって、めちゃくちゃ差別やんって感じですよね。
女からすると男はいいのにみたいな。
やっとこれが今年の4月から、男も女もOKになった。
もう一つは着室否認っていうのは、親子関係を否定するたびに家庭裁判所で行う手続きなんですけど、
これまでは父親からしか訴えることができなかったのが、
この4月からは子供や母からも起こせるようになって、
さらにその訴えを起こす期間も1年から3年に伸びましたっていう風に変わったんですけど、
まあその一例ですけど、
例えばAさんっていう女性とBさんという男性が結婚しました。
でもBさんのDVに耐えかねて逃げるように実家に身を寄せますと。
AさんはBさんに対する強い恐怖からBさんと直接連絡を取ることができなくて、
離婚についての連絡とかね、諸々の連絡は両親を通じてやってました。
でもBさんはなかなか離婚に応じてくれなくて、婚姻関係がある状態で10年間経った。
ちょうど10年後ぐらいにAさんがCさんという男性と交際が始まって一緒に暮らすようになる。
その翌年にやっとBさんが離婚に応じてくれて離婚届を提出して、
その直後AさんがCさんの子を妊娠してるっていうことが分かりました。
以前の法律だったら再婚禁止期間が100日あるので、その100日待ってから婚姻届を提出。
その後Dちゃんが生まれるんですけど、出生届を出そうとしたら離婚後300日以内に生まれているので、
出生届を出すとBさんとの子供として戸籍を作ることになりますって言われるっていうのがその300日問題なんですけどね。
今回の映画のイチコもまさに今言った一例に似たようなケースで、
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イチコのお母さんがナツミっていう母親がナツミさんで、
DVの旦那さんから逃げるようにしてっていう今言った感じのケースなんですよね。
イチコがその戸籍がない状態で出生届を出さずに過ぎていって、どんどんどんどん大きくなっていってっていう主人公の話なんですけど、
戸籍がないといろんな生きるのに不都合がいっぱい出てくるんですけど、不利益かな。
例えば修学通知票が届かない。小学校に入る前に届くんですけど、戸籍がある児童には。
それが届かないからもちろん小学校にも通いない。保険証も取得できない。住民票も取得できない。
ここにいるのにも見ないとされてるっていう感じですよね。
映画のイチコには戸籍がある月子っていう妹がいるんですね。
お母さんがその後再婚して生まれた子供が月子なんですけど、いろいろあってその月子はちゃんと戸籍があると。
妹の月子は難病の近似ストロフィーの患者で寝たきりなんです。
イチコは妹の世話も介護もしてて、戸籍以外にもヤングケアラーであり、
性暴力を受けたりもして貧困でもあったり、本当にいろんなものが重なってるんですけど、
そんな中で子供から大人になるんですけど、戸籍さえあれば逃れられた困難とか、
戸籍さえあればこっちに進めたっていう道がいくつもあったんじゃないかなってすごく見た後も考えてて。
で、母親の夏美は近似ストロフィーで動けない学校にも行けないっていうイチコの妹の月子。
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戸籍もあって学校に行けるけど、病気があるから行けないから、その月子の代わりに無戸籍のイチコが月子として小学校へ行くことが、
それしか方法がないってね、きっと夏美は当時思ったんやろうし、それが最善やと思ってイチコにとって。
って思って、イチコはその月子として学校に通うんですよ、小学校に。
で、月子として転校してくるっていう形で小学校に行くことができるんですけど、
学年が多分2歳差、2、3歳離れてる感じやったから、例えば小学校3年生のクラスに転校生の月子ちゃんですって言ってイチコが紹介されるけど、
もう本当は5年生とかそれぐらいの感じでなんですよね。
だからなんか同級生の中にもなんで月子ちゃんってなんか背がすごく大きいなとか、なんか違和感がきっとね、やっぱり2学年離れるとやっぱり違うから、
なんか違和感もあるけど、その月子さんですって3年生ですみたいな感じで入ってくるから、そうかーみたいな感じでふわーっとやっぱりね、
なんかこう疑うこともできないというか、それがそうなんやみたいな感じでね、子どもも受け取るし、
それで急にその月子として名前を借りて生きることになるから、イチコがね。でも家に帰ると本物の月子がいて、
でも自分はイチコやけど月子と名乗らなあかんし、っていうすごい複雑な感じでそこも。
時々友達に、うちな、ほんまはな、月子やなくてイチコやねってポロって話すシーンが何回かあるんですけどね。
すごい胸がギュッてなるというか、友達はポカンとしてて、え、月子ちゃん何言ってんの?月子ちゃんは月子ちゃんや、みたいな感じなんですけど、
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なんか本当の自分を隠して生きていくってもう地獄やねんなっていうね、私が自分の名前をちょっと変えてこれから自己紹介していくってすごいなんか苦しくなる、想像しただけで。
っていうもう、それがね、子供時代にそんなことを知られると、子供ってやっぱりそれが本当に正しいんかとか、自分のためなのかとかも、ちゃんとやっぱり経験値もなければ、
言語化する力もやっぱり幼いからね、なんかなんとなく大人の言うままに転がっていったというかね、でもやっぱりその私本当はイチコやねんっていうセリフが、
やっぱりそれがすごい辛いっていうのがすごい伝わってきて、そのセリフのシーンはかなりね、もう胸が締め付けられるような思いで見てたんですけど、
でまぁイチコはその月子として大きくなって、高校も行って大人にもなって、いろんな人に出会う中でさらに様々な複雑なことが起こってっていう展開なんですけど、
なんかそのね、映画を見終わって寝る前に、イチコのためにどこで誰が何をできたんやろうかっていうのをすごい悶々と考えながら、解決策が浮かぶこともなく眠りについたんですけど、
で、本当にすごく印象的やったのは、イチコが映画の中で何度も同様の虹を口ずさむんですけど、そのシーンは何とも言えなくて、
元々お母さんの夏美がその歌をきっと好きやったかで口ずさんでて、お母さんが歌ってるからその子供のイチコも覚えたんやろうなーって感じなんですけどね。
2話のシャベルが一日濡れてっていう、すごく晴れやかな歌なんですけど、この映画を見てイチコのことを思って歌うと、
なんか途端に全てが報われない、こんなに悲しい歌あるかなっていう。今までね、この歌を悲しい気持ちで聴いたことがなかったから、それもすごく衝撃的で私的にって感じですね。
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虹の歌のシーンと。
あとね、イチコが主人公やから、最初から最後までイチコの目線だったり、で話が進んでいくけど、
一瞬、月子の気持ちも考えると、自分の不利をして学校に通う姉に毎日介護されてる自分っていうね。
なんかね、月子の最後の日が映画の途中で来るんですけどね、そこもなんとも、なんというか、また全然どう解釈もできないっていう感じなんですけど、そこもね印象的やし。
あとね、高校生の頃にそのイチコのことを好きになるキタ君っていう男の子がいるんですけど、なんかね、彼もすごい印象的で、すごい私はね、闇を感じる男の子で、全然普通の男の子と言えば普通の男の子なんですけど、普通って何って感じやけど。
なんかね、彼の幼少期とかは全然出てこないんですけど、なんかどんな風に育ったのかなってすごく気になる存在で、忘れられないですね、その子のことも。
で、あと映画の中でイチコに対して悪魔やっていう言葉を面と向かってぶつけるシーンが2回あるんですけど、それ2回とも別の人物がイチコに向かって言うんですけどね。
なんかね、そんなことを面と向かって言われたらもう絶望するなって、イチコが抱えてきた、抱えているものを知りながら悪魔やって言って。
なんかそんなこと言われた日にはもう、なんかどうでもよくなるなって私も思ってしまって、言葉のナイフってこういうことやだってすごく痛烈に感じたシーンですね。
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っていうなんかねすごく、映画って結構見るんですけど、なんかこう今感じた思いとかを残したいなって思った。思ってポッドキャストに今撮ってるんですけどね。
国籍、国籍じゃない、戸籍、無戸籍の話って関連している映画というと、その誰も知らないっていう母親に捨てられた戸籍のない子供たちの4人の話とか、ある男っていう妻吹くんの映画で、こっちはね戸籍はあるんですけど、
まあ事情があって、その戸籍の上の人間としてもう生きたくないっていうね、人同士で戸籍を交換するっていう、別の人としても生きていくっていう話なんですけど、まあまあまあ、関連、関連映画なのかな。
どれも胸が痛いというか、その明るい話では全然ないんですけど、ある男も最近見たんですけど、いちこの方がすごい考えて、今もなんかずっと考えてるって感じで、印象的な映画になりましたね。
またもう1回見たいなと思います。なのでまた興味があればぜひご覧になってみてください。見たことある人の感想とかも聞いてみたいです。ではでは今日はこの辺で。ありがとうございます。
20:17

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