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2023-06-02 35:53

他己紹介したくなる人たち:しのさん・恐竜がキーワード

OKE
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Host
ゲストはカナダ・トロントから、、、タイトル通り恐竜がキーワードな今回の「他己紹介したくなる人たち」です。
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* 今日のゲスト、しのさんのTwitter
@curioushino
:恐竜関連のツイートが投稿されています。恐竜好きな方は得に楽しめると思いますよ。
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* しのさんが作ってくれたカルトナージュ作品たち、動画でTwitterにアップしています。これだけまとめて見ると、なかなか圧巻。
https://twitter.com/okestyleszakka/status/1664384279600668675
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* しのさんの働いているROM(Royal Ontario Museum)こちら
https://www.rom.on.ca/en
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* 「恐竜博2023」はこちら
https://dino2023.exhibit.jp
:東京は6月18日まで、7月7日からは大阪に行くようですよ!

* しのさんに解説してもらいながら見たトロント、ROMでの展示。ずいぶんと前にアルバムページにしていました。もし日本で足を運ばれる方、展示の仕方がまた少し違うので比べつつ楽しんでもらえるかな?
https://note.com/okestyleszakka/n/ne5886af201aa


* サムネイルはsajiさんのデザインです
X / Insta: @hitosaji_log

#カナダ #カナダ生活 #トロント #海外生活 #海外移住 #移住 #レター募集中 #心地よい暮らし #恐竜 #他己紹介したくなる人たち
カナダのトロントから毎週金曜日に配信。カナダでのライフスタイルや日ごろの気づきをお話ししています。たまにスーパーの商品を紹介する企画、配信者さんにゲストとして来ていただき、お話を伺う企画もやっています
https://stand.fm/channels/5ea9cd0ff654bbcab40d437c
00:02
他己紹介したくなる人たちは、この方をぜひ誰かに知ってもらいたい、そんな風に感じさせてくれるゲストを毎回お招きして、お話を聞かせていただく企画です。
お話を楽しんでいただきつつ、話の内容から何かしら考えるきっかけにつながったら、とても嬉しいです。
同時に自分の周りにいる他己紹介したくなる人たちに気づく、そんなきっかけにもなったらいいなと思っています。
では、今日のゲストの方をお呼びしましょう。
はい、では本日のゲスト、他己紹介したくなる人たちの企画では、カナダから初めてのゲストとなります。
私と同じカナダ・トロントに住んでいるしのさんが、今日のゲストです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
いつも、しのさん以外の方も来たことがあるんですけど、普通お仕事の肩書きがあって、
誰々さんです、みたいな感じで紹介するんですけど、
多分、それで紹介しても皆さん全然わからない可能性が高いのかな、特にしのさんの場合はと思ったので、
まずはしのさんから簡単に自己紹介をしてもらってもいいですかね。
はい。
私はですね、カナダに現在15年ぐらい住んでますけど、
カナダのトロント市にあるロイヤル・オンタリオ博物館というところで、
古生物学部門で化石のプリパレーターという職に就いております。
プリパレーター、多分皆さんそれだけだとわかんないだろうと思うんですけど、
そこも含めてね、後でお仕事のところは聞いていきたいんですけど、
メインのお仕事の話になる前に、しのさんとここで会ったのは何だったかっていう話をちょっと触れたいんですが、
クラフトのクラスで会ったんですよね、しんさんとはね。
そうですね、まさかトロントでこういうクラフトを学ぶ機会があるとは思ってなかったんですけど、
私は配信の中でクラフトハンドメイドを教える仕事をしてるんですよって触れることがあるんですけど、
その中でもこのカルトナージュのフランスの手工芸というのを教えていて、
そこにしのさんがいらしてくれたっていうのが始まりになるかなと思うんだけど。
そうですね。
結構前だよね。
そうですね、もう5年ぐらいは余裕で前になるんじゃないかな。
なかなかな長さですよね。
そうですね。
ほんとだよね。
すごくハマってしまったから、なんか毎回行くのが楽しくって、ずっと続いてますよね。
言っていただくのがありがたい。
カルトナージュ、日本でね、結構いろんな教室ができてるから知ってる方もいるかもしれないんですけど、
03:03
カルトナージュって厚紙を組み立てて、それに生地貼ったりとか紙貼ったりとかして作品作りをするんだけど、
先ほどお話ししてた、働いてる職場で恐竜と関係のあるお仕事をされてたりもするので、
そのカルトナージュ作品、恐竜の生地を使った作品いっぱいありますよね。
そうですね。もう自分のオフィスはそれでほぼ埋まってると言ってもいいですよね。
以前私、篠さんの仕事場に足を運ばせていただいたときに見せてもらいましたけど、
こんなにあるかっていうくらい、一緒に作ってるもの多いと思うんだけど、こんなにあるかっていうくらい結構ありますよね。
だって引き出しの仲間でそうですもんね。
仕切りとか作ってるから。
そうそう、皆さんイメージありますかね。引き出し出して、その中にいろんな文房具とか入れるの、その仕切りをね。
そうそう。
そうなんですよね。
あれも恐竜柄なの?
全部そうですよ。
目にすぐにはつかなくても隠れて置いてあるものも結構あるので。
なるほど。
多分博物館一可愛らしい部屋じゃないかと思うんですけど。
確かに。他の部分とちょっと対比してみちゃうって言ったら良くないかもしれないけど、他のところがどっちかっていうとね、カルトナージとは違うところにあって。
そうだね、なんかそうだな、恐竜柄の記事あんなにあるのかって思うくらい、私は結構篠さんの作品見ながら思うけど。
でもそれは私もそうでしたから、実際にその記事を買いに出てみて、お店をはしごして、お店ごとにそれこそ違う柄の恐竜のものがいっぱいあるのに気づいて、こんなに世間には恐竜柄が溢れているんだと思って驚いたんですよね。
ほとんど日本からかね。
日本が多いですね、アジアがやっぱり多いですね。
それぐらいあるっていうことを想像していただきたい。何点ぐらいあるかな、作品作ったの。
作品自体もう20以上は余裕であるでしょうね。
そうだよね、私が目にしたやつだって20以上あった気がするもんな。
もうその時点からまた増えてるので、バインダーなんてそれこそどんどん増えていくものだし。
なんかチャンスがあった。私あそこで写真撮ってるので、見てる方にぜひシェアできたらいいなと。
今ね、新しいオフィスに移ったので。
そうなんだ。
そうなんですよ、完全に自分一人のオフィスに変わったので、広々とまたスペースができたので、また増えるんじゃないかなと思ってる。
06:02
きっと皆さん恐竜柄で作ったカルトナージュ作品、そんなにたくさんまとめてみる機会ってないと思うんですね。
機会があればシェアしたいなと。
どうぞどうぞ。
本題のところに入りたいんですけれども、私もそうですけど、
新野さんがやっているお仕事って、プレパレーターっていう名前がついてるけれども、
初めて私、新野さんと会ってそのお仕事をしてるから、多分聞いている方の中で、それはどんな仕事でしょうって思ってる方の方が多いんじゃないかなって思っていて、
まずこのお仕事、2本目とかあるんですか?
2本目はですね、もうほぼ使われてないんですけど、一応あるにはあって、化石からそうですね、化石じゃない岩石からその化石を取り出す人っていうんで、
そういうちょっと難しい名前が確かついてるんですけど、そのせいで余計誰も使わないんだと思うんですけど。
なるほど、ちょっととつきにくい名前だと。
そうですね。
だけど、日本でもそのままプレパレーターって呼ばれる方が多くはなってますから。
なるほどね、じゃあそのお仕事をされてる人の中では、本当にプレパレーターっていう名前を使って。
結局は準備する人っていう意味ですから、そのままを取ってるって感じですよね。
なるほどね。難しいと思うんですけど、今篠さんがやってるプレパレーターというお仕事、これ簡単にどんなものなのかっていうのをお話しさせてもらっていいですかね。
基本的にはまず、化石をどこかから持ってくる必要があるので、
それこそインスティテューション、博物館なり大学の研究室なりチームがあると思うんですけど、
それが夏にですね、発掘、野外調査って日本では言われてますけど、
フィールドワークで行くんですね。そこで化石を発見したら発掘して持って帰ってくるわけですけど、
持って帰ってくるのに、岩石を含めてある程度持って帰るようになるので、
それが崩れたりしないように浅布を細く切って、それを石膏につけて巨大なバンドエイドみたいな感じのものを作って、
それをぐるぐる巻きにして、プロテクションになるものをこしらえて、それを持って帰ってくるんですね。
皆さんきっと大きいバンドエイドって言ってますけど、その大きいのレベルが多分すごく大きいですよね。
そうですね、1枚が1、2メーターぐらいは大きいと思うので、
09:07
人間の背の高さぐらいはあるかなと思いますね。
それを持って帰ってきたら、今度それを開けないときれいにすることはできないので、
皆さんが骨折をしたりしたときに、リプスをはめたりすると思うんですけど、
あれが要するに結局石膏を使っていて同じものなんですよね、素材としては。
なので、それをお医者さんが最後治って開けるときに使う石膏カッターというのがあるんですけど、
それと同じ道具を私たちも使って開けるんですね。
パカッと開いたら、まだ岩石がいっぱい化石の周りについている状態なので、
それをきれいにしてしまわないと骨だけの状態に取り出さないことには、
研究者が研究することもできないし、
それこそ展示物に必要であっても展示することもできないですよね。
なるほど。本当に取り出したいところの周りにまだ何かいろんなものがくっついている状態。
そうですね。大量についている状態なので、
それを基本的にはきれいにして骨だけの状態にするっていうのが主な仕事ですね。
なるほどね。さっき石膏カッターっていうのがあるって言ったんですけど、
それってカッターって言うと何て言うんですか、
それこそカルトナージで使うマットの上のやつもあるかもしれない。
普通に使う小さいもの、紙とかそういうのを切ったりするカッターですよね。
あれではないですね。電動で、電動のこみたいなのに近い感覚ではあるけど、
形はちょっと違っていて。
なるほどね。さっき言ってた持って帰ってくる自体のものが大きいじゃないですか。
それをカットするってことだもんね。
そうですね。だから開くのも相当時間がかかりますよね。
なるほど。最初に開くのに時間がかかる。
物の大きさにもよりますけど、経験にもよりますよね。
だから開けるのに何日か必要になるほど巨大なものもあれば、
5分、10分で開け切れるものもあるっていう。
そんなに何日もかかるものもあるんだ。
それこそ、今東京で展示されているうちの標本のズールっていうのがありますけど、
あれなんかは特にそういうサイズにあたりますよね。
なるほど。一回篠さんのとこに行ったときに見たものもものすごい大きいし、
12:01
ましてやそれ、そんなに軽いものじゃないじゃないですか。
皆さんが持っているのとは違う、本当に塊?
岩の塊みたいな。
岩の塊を持つのと一緒ですよね。
それを一回まず割らなきゃ、割らなきゃっていうか、カットしなきゃいけない。
開けないといけないからね。中身を見ないといけなくなるので。
なるほどね。それが一番まず最初の一番大きな。
そうですね。
開いたら、まだいっぱい岩石がそこについているのが目に入ってくるんですけど、
その時点ではまだ骨がほとんど見えてない状態なんですよね。
その時は。
状況にもよるんですけど、大概は見えない状態ですよね。
なので、自分が気をつけながら手動でですね、
それこそ歯医者さんで使うデンタルピックとか。
なんか尖ったもの。
そうですね。そういうものを使いながら少しずつ取り除いていくっていう作業が延々続くんですよね。
で、それは見えないからどこに何があるかわからないっていうことですかね。
そうそう。だから毎回毎回気をつけながらやるしかないんですよね。
ちょこちょこちょこちょこ。
そうですね。ある程度、大体こんなものが入っているだろうっていう情報はあるにはあるんですけど、
でもそれがどういう方向を向いて入っているとか、そういうのもわからないことの方が多いので。
なるほどね。ちょっと気が遠くなりますよね。
さっき皆さんにお話ししたように、そのもの自体はむちゃむちゃ人の長さぐらいあるものを、
その歯医者さんで使うようなピンのような尖ったものみたいな。
イメージとは言わないけど、ちょっとイメージ的にちょっと細いものでこうやってやっていきながら。
そうですね。ちまちまと。
ちまちまとやるっていうことですよね。
そうですね。
最初の段階はそれで、でもなんか篠さんのところに一度遊びに行かせてもらったときに、
こういう大きな、何のメガネなんですかね。ちょっとこう、よくDIYとかやるときのプロテクションみたいな。
プロテクションのね。はい。
ああいう感じで普通はやっていく感じですか。
それも物によるんですけど、大掛かりな作業をして大きな道具を使って作業するときは、
通常はその顕微鏡、電子顕微鏡を使いますけど、そうじゃないサイズの場合は、
プロテクションがもろになくなるので、目の前の。
なるほどね。
そうなんで、岩石とかが飛び散らないように自分の顔に。
15:00
うん、なるほど。
じゃあ目に入っちゃったら危ないから。
そうそう、そうですね。
なんかあの、あれですよね。なんか歯医者さんが使うような機械みたいなのも使ってましたよね。
そうそうそう、同じものを結局使ってたりするんですけど。
あ、そうなの。
うん、なんで私も歯医者さんに行ったら、結構そういう目で自分も歯医者さんを見てますよね。
なるほどね。
あの歯医者さんにキーってやるようなものを使ってるってことですね。
そうなんですよ。あ、自分でこういうのを使うときって、このぐらい自分の歯に反動があるってことは、
岩石にもこのぐらい行ってるんだよなって思いながら。
おもしろい。
バッチリ聞くんですよね。
それはわかりやすいですね。
恐竜の岩石さんは喋ってくれないから。
そうそうそうそう。
思ったよりこれは振動がいってるなーとか。
そうだね。
なんか全く別のことを考えて歯医者さんの椅子に座ってますよね。
それはおもしろいですね。
なるほどね。
じゃあ流れ的には本当に、さらっとお話ししていただいてるけど、
実際はそれを本当にチラチラチラチラチラチラチラチラっていうのを続けながら、
最終的にそれを取り出すという。
そうですね。
だからその工程で使う道具は、もうその時々の状況や、
岩石の種類だったり、あと化石の状態、
なんかによってちょくちょく変わることはあるんですけど、
基本的な流れとしては同じですね。
なるほどね。
で、なんかそもそもなんですけど、
ちょっとこう稀な仕事じゃないですか、これって。
で、これ興味持ったのって、
なんでですかね。
私、大学をアメリカの方でちょっと行ったんですけども、
その時に、たまたまその古生物系の教授の研究室で、
お話ししたり、化石を見せてもらったりする機会があって、
で、その時にその教授がたまたま、
ちょっとバラバラに壊れたワニかカメかの化石があってですね、
で、それを接着剤でできたら直して、
パズルみたいなもんだから、みたいな感じでお願いされて、
で、それを思いのほか、私は楽しくさせてもらってですね。
で、あと、私は、
結構ちゃちゃっと済ませちゃって、次々欲しがってしまったんですよね。
なるほど。
でも、その時に自分でもハマっちゃって、
こういうのが本当にもっとしたいって思うようになって、
それで、最初は大学のあった先の博物館にですね、
お願いされて、
大学のあった先の博物館にですね、
18:02
お願いして、
少しそういう技術を教えてもらい始めたっていうのはきっかけですよね。
じゃあ、それ何かちょっとワニの化石が何かがバラバラになってたっていうのを、
千尋さんが最初に一番初めにくっつけて、
そうそう、直したっていうので、
それがきっかけで、もっとやりたいって思ったのと、
あとまたその時に、同時にそういう職としてですね、
存在するんだっていうのも知ったんですよね。
その前って知らなかったんですか?
全然知らなかったですね。
こんな仕事があるとも思わなかったので、
やっぱり大半の人が想像するように、
研究者がそういうのをいろんなものをするんだと思ってたっていうのもあって、
掘掘に行っても、実際掘掘して作業してっていうのは、
大抵私たちの仕事だったりするんですよね。
なるほどね。
その時点では、自分が恐竜の化石とかから出すとか、
そういうことは全く考えない状態でスタートしてるってことですね。
そうですね。
なるほどね。
本当なんて言ったらいいんだろう、偶然と言っていいのか、
必然と言っていいのかって感じだね。
そうなんですよ。
仕事に就くまではそういう偶然がいろいろ折り重なって今があるので、
通常、こちらの北米でこの仕事に就く人たちとは
ちょっと違った道をたどってたどり着いてるかもしれないですね。
普通はどんな感じでその仕事に就く人が多いんですかね?
この技術っていうのが、結局学べる学校っていうのが存在しないんですよね。
なので、実際に職に就いてる人から直接学ぶしかない。
要するに職人ですよね。
なるほどね。
なので、大半はボランティアとかそういうところから入るんですけど、
私の場合はこの仕事自体をまだ知らなかった状態なので、
そういうボランティアのこともその時点では知らなかったですから、
そっかそっか。
知ってから、私も同じようにボランティアの道をその後たどることにはなりましたけど、
それ以前はそういうのがなかったので、
少し遠回りをした感じにはなりますよね。
なるほどね。
じゃあ技術的な部分は普通は、
しゅんさんまでとしても、
普通はボランティアをして技術をそこで学ぶというのもおかしいかもしれないけど、
学びを積むみたいなことがあって入ってくるっていう。
逆に学びの方では、どんな勉強してる人が入ってくるんですかね。
やっぱり好まれるのは、新たに教育をしなくていいように、
ある程度、地質学だったり、
21:02
個性物学とか個性生物学の詳しい人とか、
そういうことを多少なりとも勉強した経験がある人っていうのは、
やはり好まれますよね。
ちなみに、
私は大学の時に、
高校学と個性物学とすごくどっちを取ろうか悩んだので、
普通の人とまたちょっと違ってですね、
3つちょっと取ってるんですよね。
そうなんだ。
地質学、人類学、高校学を全部取ったんですよ。
なるほどね。
で、地質学の中で主に個性物学に重心を置いたっていう形ですかね。
なるほどね。
その時点でもしかしたら、
なんだ、ぼんやりって言ったらいい。
もともと私その仕事さえ知らない名前だったってことだよね。
そうそう、そうです。
だからアメリカに行って初めて出会った仕事ってことですよね。
なるほどね。
きっとなんか、これ聞いてる方でも、
そういう仕事があるっていうのは今知ってるって人もいるだろうし、
どういう勉強でどうやって入ってきたのかっていうのはね、
絶対疑問に思う方はいるだろうな。
いや、なるほどなと思いましたね。
さっき篠さんがちょっと触れてくれた、
今ちょうどね、日本でやっている恐竜博2023っていうのがあると思うんですけど、
これ今上野の国立科学博物館になってるかな?
そうですね。
今東京?
東京では6月の18日まで開催予定ですけど、
毎回ですね、恐竜博ではメインになる恐竜っていうのがあって、
それに今回はロイヤル博物館のうちの標本のズールっていうのがですね、
抜擢されまして、それが今ちょっと日本に行っているという。
なるほどね。
これズールって新しく見つかった恐竜っていう感じですか?
そうですね。
サウルス系の尻尾にちょっとハンマーがついて、
あと体中にトゲトゲがついている、
ちょっとタンク型の恐竜になりますね。装飾恐竜ですけど。
そうですね。トゲトゲのところで言うと、
私日本にいないから分からなかったんですけど、
たまたまその話をした時に、
国立科学博物館のエリアに行った人が、
24:04
そのポスターを見たんですよね。
それもすごいトゲトゲいっぱい描いちゃったみたいで、
何だろうな、このトゲトゲって描いたのはって思ってて、
私の話を聞いたんだ。これだって思ったって言ってたから。
これやっぱり相当特徴的なところなのかな。
そうですね。やっぱり今回の博物館の展示のテーマっていうのが、
攻防、攻める側と守る側の恐竜にちょっとテーマを置いているので、
なのでズールは守る側にあたるものですね。
体中に装甲がついているようなものですから。
なるほど。じゃあどちらかというと攻撃する側だとどんな種類でしょうか。
それも同時にロムから、うちの博物館から言ってるんですけど、
ゴルゴサウルスって言って、
ティラノサウルス系の肉食恐竜が当時ズールがいた時代にいたんですけれども、
それが攻める側の恐竜として一緒に紹介されておりますね。
ズールはどちらかというとそれが攻撃した時に守るような感じの。
そうですね。
じゃあその尻尾も守るために使うし。
そうですね。おそらく尻尾が一番の攻撃する武器にはなるでしょうね。
なかなかなサイズですね。
実は私トロントで展示してくれた時に、
篠さんいろいろ紹介してもらいつつ見せてもらったんですけど、
その尻尾だけ見ても結構な大きさですよね。
そうですね。
普通に4×4のトラックの荷台に収まらないサイズでしたから。
よかったね。この時代に私たち生きていてね。
そうですよね。
なかなか大きい。
それ以上にまたボディの方も大きいですし、
でも一番やっぱりすごいのは恐竜って50%でも見つかればいい方なんですよね。
そうなんだ。
だけどズールの場合は頭から尻尾までほぼ揃ってて、
足の部分がちょっと見つかってないっていう。
なのでほぼ全身揃ってるので、その時点でまずすごいっていうのと。
他の場合は違うって感じですか?
そうですね。大抵そんな全身でまず出てくることってそうそうないですし。
そうなの。
でも飾ってあるの結構1体飾ってあるみたいな。
それはやっぱり何体かも見つかっているものであれば組み合わせて1体にしてしまうこともあるし。
27:05
同じ種類の恐竜さんを一緒に合わせるって感じ?
そうですね。どうしてもなければ親戚のものを持ってきたり。
なるほど。ごめん、そういう目で次は見てしまうかもしれないが。
そうですね。
丸々出てる方が珍しいって思った方がいいですよね。
そもそもその時点で今回のジュールはすごく稀な状態だったっていう。
あとはトゲトゲの部分とか皮膚の表面のスケールとかそういうのに当たるところですけど、
そういうのも普通は残りにくいものなので、
それがあんなに綺麗に全身残っているっていうのも奇跡のようなもので。
そうなんだ。
そうですね。ちょっと志野さん前に言ってくれたけど、展示の仕方が違うんですよね、日本は。
そうです。当時、うちの博物館でやったときは立てておいたり、ちょっとバラバラに離しておいたりしてたんですけど、
スペースの関係上っていうのもあったんですけど、
今回は日本ではそれを一体分全身を見れる形で置いてくれてて、
しかもさらにぐるっと周りを回ると、真上からそれを全身全体像を見れるようにもしてあるらしいので。
そうなんだ。
かなりズールを見るっていう点では、今回見逃さないほうがいいでしょうねっていう、そのぐらいの展示だと思いますね。
そうだね、なんかトロントのときは、さっきのトゲトゲのやつが縦に置いてあって、しっぽが横に平置きと言ったらいいかな。
そうなんです。今回はもう全身が平置きになっているので、全部同じようにくっつけて、できるだけくっつけてですね、全身一体分が見れるような形で展示されているので。
全体像が見える。
そうです。なので、こういう展示の仕方も想像できないと思うので、もし見に行けるのであれば見逃さないほうがいいですよね。
なるほどね。
ぜひこの情報ですね、恐竜博の情報は今日のね、概要欄のところにリンクを貼っておこうかなっていうふうに思っているので、恐竜好きな人もいいし、あとは興味がなかった私のような人も、なんか恐竜、そうね、今の話聞いてちょっと足を運んでみてっていうのはいいと思うね。
30:00
そうですね。あとは、仕事としてプリパレーターのことに興味が持たれた方がいらっしゃったら、それこそ恐竜博でも置いてあると思うんですけど、図録の方に記事を寄稿してますから。
なるほどね。じゃあ、シアンさんのもっと詳しい、さっきちょっとちらっとね、プロセス聞きましたけれども、もっと詳しいことはその図録の方に。
そうですね。はい。しっかりあちらの方に書かせてもらっているので、
それ楽しみに、私も見たいと思いつついたんだけどね。
はい。
あっという間に30分経つんだけど、最後にね、ちょっと一つ聞いてみたいなって思うことがあって、それはなんかこう、もしかしたら以前篠さんと話したことあるかもしれないんだけれども、篠さんって昔から恐竜に興味があったわけじゃないじゃないですか、さっき触れてくれたみたいに。
その中で、今存在しない恐竜、何が魅力なんですかね。
やっぱりみんな誰も生きたものを見ることはかなわないので、
そうですね。見れたら怖いな。
そうなんですよ。いろんな論文が確かにすごい数出てはいますけど、やっぱりその推測の点がやっぱりなかなか超えられないものも多いと思うんですよね。
なるほどね。
なので、だからそうすると想像するのは自由ですから、仕事しながら、この恐竜こんなだったかもしれないなとか思いながら、仕事するのが楽しいですよね。
そうか、なんか普通は、今回のズールは結構しっかり出てきてくれたから、形とかも。
そうなんですよね。
本当にこうだったんだなっていうのが推測だけど、普通はそうじゃないってことなんですね。
そうですよね。
なんかこんな変な形した頭なのに、どうやってこれを使ってたのよとか、どうやって歩いてた、立ってたとか、いろいろ想像がつくんですけど。
そういうのもあるし。
そうか、なんかそういうものだって、見に行く私としては、本当にそういうものだと思って見てるけど、実際には推測の部分もいっぱい入ってるってことだもんね。
そうですよね。だって誰も見ることはできない。
それこそ色なんて難しいじゃないですか。
なるほどね。
誰も見れないのに。
あれほぼもアーティストさんとか、リサーチャーの人たちが、現在に当たる動物とかとちょっと比較しながら決めてるようなところが多いですから。
33:06
じゃあ将来変わる可能性もあるってこと?
ちょっとずつ色相が残ってるものを見つけるってこともちょいちょい出てはきてるので、いつの日かもうちょっと大まかにでも本当の色がわかる日が来るのかもしれないですけどね。
なるほどね。じゃあ見てる側も想像膨らませていいってことね。
そうですね。ただ骨の全体像とかね、そういうのを一番最初に目にするのはもう自分たちなので、研究者よりも誰よりも先に自分が目にすることになるのでね。
研究する人よりも篠さんが先に見ちゃうってことね。
そうですね。実際だってクリーニングしてきれいにしてるのは自分なので、自分がその大事な部分に気づいてようがいまいが、目にしてることには変わりないんですけど。
なるほど。研究者の人、あっていう体験したいだろうなと思うけど、篠さんが一番そこにいると思う。
そうですね。なんで、私の上司もちょくちょく来るは来るんですよね。自分も見たいから。
でもやっぱりそこにずっと張り付いてるわけにはいかないじゃないですか。
確かに。
私がいつ終わるかっていうのなんてわからないですから、やっぱりね、そうなるともう自分しかいないですからね。
なるほどね。
なかなか一番恐竜、そうだね、一番恐竜の化石に近いところにいるって言っても過言ではないね。一番最初に対面する。
そうですね。だからそういうのも含めてこの仕事が大好きですね。
なるほどね。
常にコンピューターの前に座ってるだけじゃなくて、本物の化石と触れ合いながら仕事ができるっていうのはなかなかないですから。
確かにな。面白いですね。考えたこともなかったけど、一番初めに恐竜と対面する仕事っていう。
そうですね。ほんとそうですね。それいいですね。
なかなか面白いですね。
今日はこんなところでクロージングしていきたいと思うんですけれども、
今日のゲストはですね、プレパレーターの篠さんがいらしてくれました。貴重なお話どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
35:53

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