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金めだか、小川御名。
陽の光が庭先の蜂のところまで届くようになりました。
なみなみと入れた水の表へ、可愛らしい金めだかが、四つ頭を並べて、忙しそうにヒレを動かしながら、光を吸おうとしています。
もっと大きいのもたくさんいたが、不要小妻にこれだけとなりました。
今恵んでいるスイレンが、やがて蜂いっぱいに葉を伸ばして黄色な花を咲くころ、その間を泳ぎまわり卵をつけることだろうと思うと、なんとなく、この色鮮やかなめだかの将来を、輝かしく思うのでした。