00:00
横町の食堂で、竹内幸三、腹を減らした人の群れに、僕は食堂横町へ流されて行った。
窮時女の冷え目に泣き顔になったのを、大きなどんぶりで持って人目から覆った。
得体の知れぬ者を五分と流し込んでいたら、僕の食事が終わった。偉そうにビールなど飲んだ。
ビールが着物にこぼれて、しもた、と思った。
秋の夕焼けの中で、僕はほんのりと銘停して行った。