金木犀の香りの魅力
おはようございます。蜜のあじ子です。
どうやら今年も、ほんのちょっとの短い秋のようですが、
その短い秋も、なんだか体調いまいちで、
あっという間に過ぎていきそうです。
先週、お散歩中にやっと見つけました。
短い秋を楽しむ香り。今回のテーマは、
金木犀。 ここ数年、
金木犀の香り、ブームが来ていると思うんです。 前回話した、
GATSBYにも金木犀の香りが出ましたし、
先月お誕生日にもらった、
ホットアイマスクにも金木犀の香り。 もちろん以前から香水やハンドクリームなんかには、
よく使われてたけど、 今年は特に暑かったからか、
秋が待ち遠しい人が多かったのかもしれないです。
銀杏の回でお話ししましたが、 仙台では9月の半ばに咲き始める金木犀、
私の住む関西では、 10月も半ばを過ぎて、
やっと香りが漂ってきました。
ということは、 金木犀の花は、
気温で開く。 この秋の微妙な気温が必要なんだと思います。
日本で見かける金木犀は、 実がならない、
オスの木のみだそうです。 江戸時代に中国から入ってきたんですが、
香りはオスの木の方が強いらしく、 継ぎ木で増やしていったんだそうです。
なので、自然に増えていくことはないんです。
寒さにはあまり強くなくて、 北限は、
岩手や山形の南側、 青森や北海道の方には、
あまりなじみがないのかもしれないです。 そして、
一定年齢以上の方には、 この金木犀の香りが、
トイレのにおいと認識されているようなんですが、
くみ取り式のトイレのにおい対策に、 金木犀をお庭に植える人がとっても多かったんです。
水洗トイレになってからも、 トイレの芳香剤として、
一世を風靡していた時期があるんです。 私もなんとなくこの世代です。
金木犀の利用法
その後、金木犀があまりにもかわいそうだ、 と言ったかどうかはわかりませんが、
トイレの芳香剤のラインナップからは、 外れていったようです。
金木犀の香り成分は、 βｰイオノン。
これは、スミレなどにも含まれていて、 ベリーのような甘い香りです。
それから、 γｰデカラクトン。
ハジメテアロマのリスナーさんには、 もうお馴染みでしょう。
桃のようなフルーティーな香りのラクトン類です。 この主な香り成分2つとも、
悪臭のマスキング効果が非常に高いので、 なるほどトイレの芳香剤には、
ぴったりな植物です。 ただ、天然の金木犀の香り、
取り出すのはとっても難しいです。 もともと中国原産の金木犀、
精油も中国製がほとんどなんですが、 熱に非常に弱い成分でもあるので、
よくある水蒸気蒸留という方法では、 取り出すことは不可能です。
一つ一つの花が小さく、秋の短い期間しか咲かないため、 精油となるととっても高価です。
それなのに、意外とあの甘い香りは、 感じられないんです。
高価なのに、あの香りが再現できないのであれば、 天然精油を使うのは、
あまり得策ではありません。 なので市場に出ている香水、化粧品類は、
ほとんどが人工の金木犀香料を使っていると思われます。
中国では、生のお花もいろいろ使われていて、 お茶やお酒、
桂花烏龍茶や桂花陳酒、 季節を問わず楽しめます。
お庭に金木犀がたくさん咲いてる、 という方におすすめなのは、
お茶とシロップ。 ぜひ試してほしい。
お茶は生のお花を摘んで、少しすすいで、
普段飲んでいる紅茶や緑茶に加えるだけでオッケーです。
シロップは、ジャムを作る要領でもいいですし、
はちみつに漬け込んだり、 白ワインで煮込むレシピなんかもあるようです。
残念ながら庭を持たない私は、 公園に咲いているものをちょっといただいて、
今はアルコールに漬け込んでます。
ほんのちょっとなので香りが取れるかどうかは分かりませんが、
クリームにでも入れてみようかなと思ってます。
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お相手は蜜のあじ子でした。
秋の味覚を楽しみたいのに。
胃腸の動きがいまいち。
食欲をください。
