2025-08-16 39:23

#110 「石破辞めるな」と夏目友人帳

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「石破辞めるな」現象についてと、最近田中さんがハマった夏目友人帳について。

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仕事でコミュニケーションを扱う 3 人が、これまでの経験や最新の話題を語りながら、コミュニケーションとは何か?を一緒に考えていくポッドキャストです。

出演者🎙️

田中 愼一 (Blog)

高木 恵子 (Facebook / LinkedIn)

中川 浩孝(note)

ご意見・ご感想、3 人に話してほしいトピック、3 人へのご質問などありましたら、以下のフォームからお送りください。https://forms.gle/ZGKtUCBn3m25Nr6J6

サマリー

ポッドキャスト#110では、首相官邸前での「石破辞めるな」というデモについて語り、政治家や国民の間にある意見の違いや、SNSの影響力について詳しく掘り下げています。また、政治家の責任や国民が求める新たな政治の風景についても考えています。このエピソードでは、夏目友人帳というアニメを通して、見えるものと見えないものの関係について考察しています。主人公の夏目の霊感や孤独な経験を交えつつ、現代社会におけるコミュニケーションやAIの影響についても触れています。このポッドキャストは、見えないものを意識し、想像力を働かせることの重要性について語っています。特に、アニメがイマジネーションを刺激し、人間の活力の源になることが強調されています。

00:00
中川 浩孝
コミュニケーション力を究めるゴールデン・トライアングル。 仕事でコミュニケーションを扱う3人が、これまでの経験や最新の話題を語りながら、コミュニケーションとは何かを一緒に考えていくポッドキャストです。
田中 愼一
皆さんこんにちは。コミュニケーションを極めると、自分が見えてくる、世界が見えてくる。コミュニケーションの世界に携わって、はや40年以上。コミュニケーション命、シン・田中こと田中愼一です。よろしくお願いします。
高木 恵子
SEからPRコミュニケーション業界に転職して約30年、高木恵子です。
中川 浩孝
外資系企業でマーケティングを経験してきたアメリカ在住中川浩孝です。
石破辞めるなデモの背景
田中 愼一
はい。今日はやっぱり、先週今週と事象化している、石破辞めるなっていうデモが、首相官邸の前でかなりの人数を集めて、デモ現象。
これはすごい、前回のポッドキャスティングでもちょっと話したんですけども、
今回、普通は3回も選挙で負ければ、即辞任という決まりのコースがあって、
それが今回石破さんは辞めないというふうに、今でも多分固辞してるんですよね。
その中でデモ隊として、石破辞めるなっていうのが出てくるっていうのは、
どう見ても今までの、僕自身なりに政治の世界というか選挙の世界っていうのはやってきた経験が長年あるんで、
そういうところを考えると、「え?」って思う。
これは前回の、いわゆるポッドキャスティングでも言ったとおり、
どうも石破下ろしっていうのは盛んなんだけど、一方で養護派も出てきてるような永田町の中に。
なんでそういうふうに今までとは違うルートをあむのかなと。
今までだったらもう即退陣ってことが済んだのに、今回はそれがないと。
しかも印象的だったのは、閣僚の人たち中心にみんな養護するんですね。
今までの総理大臣で、閣僚であっても退陣っていうことで責任取ってって言うんで、
養護する発言って、僕あんまり聞いたことなかったんですけど、今回それが目立った。
そうしたら、数日したら今度デモが出てきちゃって、
それで支持率逆に上がっちゃったんですよね、少し。
これはなんか風景が変わったかなというかですね。
我々が見ている今までの風景とは違った風景が出てきて、
それは一体何で起こったんだろうっていう感じがあって。
例えば、前の総理の岸田さんとかその前もそうですけども、
やっぱりみんな責任取ってやめるって言ったときっていうのは、
党内から今回みたいな石破下ろしみたいな動きは間違いなく出てくるわけですよね。
ただ今回は自民党の中で行われている石破下ろしっていう、
やめろーとね、責任取れーっていう声と、同じく野党側も責任取れーっていう動きっていうのは、
なんかすごい違和感があって、彼らが見てる風景って古いんじゃないかと。
政治家の責任と国民の期待
田中 愼一
野党も与党も、石破やめろ石破やめろ責任取れ、それが然るべきだって言ってるんだけど、
なんかね、今までと違ってそこに引っかかるんですよ。
これは何かと言うと、風景が変わるっていうか、
野党も与党も政治家でね、石破即やめるとととやめるべきだとか、
何やってんだとかそういう悪口がボンボン出てくると、
ますますそれを言ってる人たちに対する良識を疑うっていうか、
今までも何でもなかった、責任取って引退しろっていうことを言ってる人たちっていうのは、
まあそうなんだろうなっていうふうに受け止めてたのは、
今回はですね、僕の受け止め方っていうのは、お前が言えないだろそんな立場にっていう。
田中 愼一
つまり自民党や野党でいろいろ石破攻撃をしている人たち自身が、
そういうことを言える立場にあなたもいるんですかっていうような気持ちが湧いてきちゃってる。
デモに参加した人たちって自民党支持派っていないんですよね、ほとんどね。
中川 浩孝
みたいですよね。
田中 愼一
それがなんで石破下ろしかっていうと、やっぱりそういうふうに石破下ろしっていうことを主張している政治家に対する野党与党両方ですけども、
何らかの不信感というか、お前はそういう立場にあるのかというような流れが一つ、
今回の石破下ろしの中にはあって。
だから初めすごい勢いよく、与党も野党も石破下ろしをやってたのが先週ね。
今週に入ってからトーンダウンしてるんですよ。
それはある意味、デモが起こっちゃって、支持率も若干影響を受けて、石破さんに対する。
そこでね、ハタと。今までこういうことを言っててよかったのに、
今こういうことを言うと逆に国民の反発を得るのかっていう、ある意味政治家の人たちにとっては野党も与党も、
えーっという驚きがあるんじゃないか。ちょっと勘違いしてんじゃないかと。
彼らが見てる風景と国民が見てる風景っていうのはものすごく食い違っていて、
彼らが今こういうシチュエーションでは発信すればいいと思ってるのが、
逆に国民からするとうざいというか、責任逃れというか、お前自身は何やってたんだっていう。
今日まで自民党が少数与党になってしまった責任というのは別に、
石破もそうだけど、みんな自民党や与党と野党の連中が今まで何もしてこなかったからだろうというような雰囲気がね、
SNSが影響する政治の風景
田中 愼一
なんかその背後にあるような。だから国民が見ている風景が違うということで、
たぶんそこあたりっていうのが、SNSが今非常にやっぱり大きく影響を受けた中で、
SNSの功罪っていうのは間違いなくあると思うんですよ。
でも一方で真実をね、やっぱりSNSってのは表出するっていう面もあるんじゃないかっていうのを今感じてて。
だから永田町あるいは与党野党総懺悔。石破さんだけじゃなくね。
総懺悔を国民はやっぱり求めてるんじゃないかなって気がしてきた感じですね。
これが一応ね、僕が感じたことなんですけど、皆さんどうですか。
中川 浩孝
ごめんなさい。いつもの通り私はあんまり見てなかったんで、
今この話をするって話をしたときに、ちょっとネットでさらっと見ただけなんですけれど。
ただ面白いなと思ったのは、これの石破やめるなっていうののデモが1200人っていうのが一応ニュースで今見たんですけど、
それも実際にそれをやってる人たちが立憲とか共産党支持者みたいなことを書いたってすごい面白いなと思って。
それは本当かどうかちょっとわかんないんで、ニュースでいくつかの記事で今見たんですけれど。
それが語ってることっていうのは、やっぱり右傾化っていうのが怖いっていうのを書いたんですよね、やっぱりね。
参政党とかが躍進して、これで石破さんがやめちゃうと自民党自体がもっと右に寄るんじゃないかっていうところを懸念した左の人たちが、
やめるなって言っているっていうのは、すごく面白いという言い方はよくないのかもしれませんけれども、
注目すべき動きですよね、確かに。
田中 愼一
基本的には今言ったような風景がちょっと違うっていうのと、今まさにヒロさんが言ったように、右傾化の極端なところで、
この右傾化っていうのは、この前の参政党の発言っていうものが支持率を得たっていう現象とか、
もっと言うならその背後にトランプ現象ですよね。
ああいうのから、それからさらにいろいろなところで今戦争を勃発始めてたり、
いろいろやってる中で、やっぱり国民的にはちょっとそこに対する恐怖心っていうか、
っていうものが逆に反動として出てきたっていうことは多分言えると思うんですね。
だから、いずれにしてもそれぞれが見てる風景がやっぱり食い違ってきてるっていう。
だからそういうふう右傾化するって感じ取る人もいれば、
逆に今の与党・野党総懺悔しろって政治そのものに対する不信とか、
さまざまな風景が見える中で、一番その風景が見えてないのが、
与党・野党の日本の政治家の人たち。
SNSが重要だ、SNSが重要だってSNS戦略ってみんな言ってるんだけども、
本当の意味でSNSってのは理解してる気があんまりしなくて、
表面的なところだけで、とにかくSNSでかっこいいことをどんどん出していけば、
それで世論はついてくんだろうって、そういう甘い考え方が起こしてるような感じがあって、
SNSに対する態度っていうのがいい加減ですよね。
特に政治家の方々の発信は、よほど覚悟をした、しっかりとした発信をしていかないと、
逆にSNSに踊らされて、ある意味で言うと間違った風景を国民に見せてしまうっていうか、
やっぱりそういうところが、これから気をつけていかなきゃいけないんじゃないかなっていう、
そういう世界かなと思いますね。
この中にAIってどういうふうに関与していくんですかね。
高木 恵子
でも今回、庵野さん、AI技術者というか、彼も当選したじゃないですか。
彼がやってたのは、だから24時間自分のAIロボットじゃないけど、チャットボット作って、
基本的に答えられる、AB質問みたいなやつはもうバーッと打ち込んで、
24時間誰もが聞きたいことを聞けるっていうような形は作ってたみたいですよね。
田中 愼一
なるほど。庵野さんね。ちょっと声かけてみよう。
11月にある会議があって、そこで一つのパネルで、SNS、AI時代におけるコミュニケーションの在り方っていうようなパネルがあって、
今考えてる候補者はですね、
一人はインターネットと政治の関係で、前東工大にいた西田亮介さんですね。
それからフジテレビの経済部長だった安倍。
安倍さんのメディアは何でしたっけ。
高木 恵子
ジャパンインデプス。
田中 愼一
ジャパンインデプスですね。安倍さんとか、それから僕自身と、それから庵野さんなんか今聞いてて、
どうやって政治の中でAIを使ってきたかっていう。
ある意味で言うと、SNSの時代の中で、AIをどうコミュニケーションに使っていくかっていうのは多分一つ大きな課題だと思うんですね。
だからまずは庵野さんが実際自分でそれを実現してるっていうことと、
それからさらに、マスコミの視点からね。
例えば安倍さんなんかにマスコミの視点からどういうふうに見るのか。
安倍さんの場合はどっちかというとデジタルメディアも持ってるんで、
そこの視点から、ある意味ジャーナリストのプロという立場からですね、一人とか。
あともう一つは、しっかりとした発信、覚悟のある発信、これをどう培うのか。
っていう形で、宗偏流の家本をちょっと。こんなメンツを今ばーっと考えてるんですけどね。
でもそういう人たちでいろいろ語ると、SNSがどんどん時代になる中で、
AIってどういう役割を持ってくるのか。
その中でAIっていうのは、やっぱり聞けば聞くほど、ある意味対話だと思ってて。
いろんな意味での対話に相性の合うAIっていうのは、
やっぱり双方向的な対話を通じてことをはかっていくっていう仕組みですよね。
はっきりいうと。まあ、チャットボットがそうですけども。
だからそういう意味で言うと、やはりAIをうまく使っていくってことが重要で、
そういうツールを使っていくことも重要なんだけども、
やっぱり一番重要なのは、自分のそれを使う人の心というか、覚悟というか、
そこをやっぱりしっかり持った上でAIを使っていかないと、
逆にAIに踊らされてしまうとか、さらにはSNSに踊らされてしまうっていうのがこれから起こってくるから、
そういう意味でAIを位置づけていくのかなって。
こんな議論できると結構面白いかなとは今ちょっとふと思ったんですけども。
庵野さんいいかもしれないですね。
チャットボットは実際自分を作ってやるものですよね。
高木 恵子
そうそう。本当に一般的なよくある質問をあらかじめ、
これを聞かれたらこうやって答えるっていうのを全部作りといたんで、
24時間それに答えるっていう形をとってたみたいですね。
田中 愼一
そこあたりで固まると、SNSとAIっていうのはつながってきますね。
中川 浩孝
そんなまだ公になった話、ここでしちゃって大丈夫なんですか。
田中 愼一
いやまだ決まってないんで、これ。
中川 浩孝
決まってないからこそ言えるってことですね。
田中 愼一
決まってないからこそ言えるっていう。単にアイディアだしっていう感じで。
僕は庵野さん知らないし、今少なくとも世の中でいろんな人たちを見てる中で、
ああこういう人たちが来て集まってこういうふうに議論したら面白いことがあるんじゃないかなと。
特にSNSとAIっていうのはコミュニケーションにもの凄く関係してきてるんだろうなと。
さっきもね、石破辞めるなっていうところのキャンペーンなんかも見てると、
やっぱりどういう風景を相手に見せるか。
もっと言うならばどういう風景を自分が見て、
次に相手に今度はどういう風景を見せるのか。
世間にどういう風景を見せるのかって、
これコミュニケーションの世界の話なんですよ。
そうなるとSNSっていうのは、実はいろいろな意味でコミュニケーション的可能性もあると同時に、
コミュニケーション的破壊の行為も可能なわけですね。
だからSNSのいわゆる功罪っていうのは間違いなくある。
見えるものと見えないもの
田中 愼一
それからAIに関しては、そういう時代の中でしっかりとした発信を確保していくことがものすごく重要になってくるわけですね。
そうするとそれを確保するためには、やはりAIっていう技術を使う。
技術と呼んでいいのかどうかわかんないですけどね、もうAIっていうのは。
でもAIとパートナーシップを組んで、しっかりとAIと共存しながら発信していく。
ただこれをやるにはですね、まず発信する本人、人間がですね、
かなりの覚悟を持ってしっかりと準備した上で、
それなりのコミュニケーションの原理原則にのっとって発信していくっていうのはこれからの在り方で、
そこにはAIはものすごく重要な役割を果たすし、AI自身が本質的に対話だと思ってるんで。
そういうことがこれからすごく重要になってくるんじゃないかなって気がしますよね。
だからそうなると、本当にどういう風景を自分は見るのか、
あるいは相手に見せるのか、世の中に見せていくのか。
そこでAIを使ってですね、双方向的なコミュニケーションを、
より確実なコミュニケーションに結びつけていくっていう。
そういう発想が何でしょうね。
中川 浩孝
全然関係ないんですけど、
こないだフェイスブックで、私のなりすましがいるっていうのを知り合いの人からメッセージが来て、
友達申請来たんだけどって言われたので、びっくりして見に行ったら実際にあったんですね。
私全然フェイスブックとか本当に、たまに見ますけど活用は自分はそんなにしていなくて、
投稿とかもしていないのに、そんなのを誰かなりすましのアカウントを作る。
もちろんそういうのって、すごい数多分やってるので、
誰を選んでというよりは単純に本当にランダムな形で多分やってるんだと思いますけれど、
本当にAIの世界がやってくると、本人確認が全くもうできないというか、
だってその私のアカウントを見て、それをもとに投稿とかを作り始めると、
もう私がやっているのか、私がやってないのかなんて、
多分私の知り合いでさえ多分判別がつかないという状態が来てしまうので、
やっぱりソーシャル自体が既にかなり混沌としていて、
Xなんか特に匿名なので、誰が何を言ってるのかも分からないし、
本当の人が言ってるのかも分からないというのがもう実際に起きてるわけですけれど、
AIがやり始めてしまうと本当に混乱の極みなので、
多分本当にソーシャルがこれからどういうふうになっていくのかっていうのはまだ分からないですけれど、
本当本人確認であるとか、アカウントの本当化というところ、
オーセンティシティがすごく重要になってくるので、
そこをやっぱりソーシャルネットワーク側がちゃんと対応していかないと、
ソーシャル自体が本当に死んでしまうというか、意味が全くないゴミだけの集まっている場所になってしまうなというのは、
ちょっと最近また自分でそういうことが身の回りであったので、すごい思いましたこの間。
田中 愼一
ある意味、発信することが危険な時代に入ってきてる。
中川 浩孝
いや本当そうです。
田中 愼一
一番いいのは発信しないことなんですけど、
でも発信しないと人間社会って成り立たないんですよね。
各自がみんなそれぞれ受信、発想、発信っていう行為を日々行っていく中で、
人間あるいは人間社会っていうのは持続してるわけで、
発信せざるを得ないことはもう間違いない。
そうすると発信することが大きく危険なんだっていう認識が、
今まだそれほどないんですよね。
いろんなリーダーの方々にいろいろ話を聞いてると、政治家も含めてですけどね、
発信する発信するってそこばっかり考えてるわけですよ。
発信することがチャンス、発信することがチャンス、発信することがチャンスという思い込みが、
まだこの時代においてもほとんどの人がそういうものを持ってて、
いかに発信するチャンスを見つけるかっていうね、
バカみたいなことになってるわけですよ。
ところが今コミュニケーションに携わった人間からすると、
めっちゃくちゃやばい、発信することが。
だから発信するときは本当に手順をしっかりと踏んで、
すべてリスクヘッジした上で、
フルに基本的には用意した上で発信していくっていう心構えを持たないと、
本当に危なくなりますよ。
だからこれは別に企業だからとかリーダーだからじゃなくて、
一般の我々のレベルで発信をよほど気をつけないと、
命取りになってもおかしくないぐらいの危険さっていうのは、
僕はものすごく今あると思います。
中川 浩孝
いや本当にそうですね。
田中 愼一
だからそういう時代認識っていうのをしっかり持つべきだと思うんですよ、前提としてね。
まずSNSとかAIを考える前の段階に、もう時代はこうなってるんだよって、
だから気をつけてしっかりとやんなきゃいけないんだよっていうのがね、
身に染みますよね。
まだ世の中はAIとかSNSっていうのをチャンスっていうふうに見てるけど、
やっぱりもっとバランスを取らせて、チャンスもあるけどピンチもあるんだよっていうね、
バランス感覚で捉えないといけないんじゃないですかね。
だからそういう意味では、
発信することの危険性
田中 愼一
じゃあコミュニケーションの視点からどういう対応があるのかなって言われると、
なかなか難しい話なんですけども、
一つこれから我々が考えなきゃいけないのは、
見えるものと見えないものっていう発想。
なんで突然こんなこと言い出したかっていうと、
また一つのアニメに当たってしまいました。
あちこちでね、食当たりじゃないけども当たるんですね、私、アニメに。
系譜を言い出したら終わんないんですね。
とにかく昔で言うと、おばけのQ太郎から始まってですね、
伊賀の影丸、それからいろんなのがあって、
幽遊白書から、さらにそこからハンター×ハンターから、それからずっときて、
鬼滅ですね、当然みなさん。鬼滅に入って、
で、コナンに行き着いて、
コナンが遅いだろうっていうね、
すみません、コナンに覚醒するのが遅くて申し訳なかったんですけども、
コナンで見てて、それから薬屋の独り言なんかに入っちゃって、
で、パッと一つ目についたのが、
夏目友人帳っていうアニメがあるんですよ。
これ、ヒロさんはご存知ですよね。見たことあります?
中川 浩孝
名前は知ってるんですけど、見たことはないです。
田中 愼一
けいこさんはどうですか。
高木 恵子
私もないんですよね。
田中 愼一
じゃあね、概略を言うんだけども、そのテーマっていうのが、
見えるものと見えないものっていう。
で、この主人公の夏目っていうのがいてですね、
その夏目がですね、早く両親を亡くして、
親戚や遠縁の人たちの家をたらい回しにあうわけです。小さいときに。
その中で、彼がずっと一人なんですね。
で、周りもですね、彼は変だとか、いい印象を持たないんですね。
なんでいい印象を周りが持たないかっていうと、
実は人には見えないものを彼は見るんです。
見えるんです。
で、何が見えるかというと、
神様とか妖怪とか、そういうものが見えるわけですね。
それは人間にとっては他の周りの人たちは見えないわけだから、
彼が、いや、こういう妖怪がいるとかそういうと、
みんなこの嘘つきっていうことで。
で、結局たらい回しにあって、
みんなもう厄介者扱いされてるわけです、この少年が。
ところがその少年がやっとある程度、
子供のいない夫婦、中年の夫婦に、すごい遠い縁で入って、
そこが初めて彼にとっては一つのアットホームになったわけですね。
で、そこから日々行われるところの出来事っていうのをやっていくような物語で、
で、なんで彼がそういうふうに霊感が強いかというと、
彼のおばあさんが、実は霊能士みたいな人で、
彼女が何をやったかというと、その当時、
おばあさんはもちろんもう生きてないんですけども、
もう亡くなったおばあさんが、実は霊能者みたいなもんで、
彼女がですね、結構いろいろ出会う妖怪、
彼女は霊能者だから妖怪とは見えるわけですよ。
片っ端から勝負を挑んで、負けたら友人帳って言って、
夏目友人帳って言ってですね、
夏目っていう、これは苗字ですね。
夏目の友達、友人の帳簿の帳ですね。
友人帳って書いて、そこに全員名前を書かせるんです。
名前を書いた妖怪は、夏目レイコって言うんですけどね、
ひいおばあさんの名前が。
夏目レイコには絶対復讐なんです。
で、夏目レイコっていうのはそれをものすごい量のですね、
ほぼ妖怪のほとんどって言っていいぐらいの友人帳を使って、
それを持ってるんです。
それが彼の遺品として、この夏目って男の子に来てるわけです。
ただ夏目はそれの意味がよくわかんなくて。
それが実は友人帳で、いわゆるそれを狙ってくる妖怪。
つまりそれを手に入れれば妖怪を支配できるっていう思いから。
逆に、申し訳ないけど名前を返してくれっていう妖怪と、
つまりその友人帳を持つがために妖怪が群がってくるんですよ、いい意味でも悪い意味でも。
そこの物語なんですね。
それを見てたときに、ハタと僕の原体験に接触しまして。
けいこさんもそうですけど、僕なんかもひとりっ子なわけですよ。
ひとりっ子って小さいときってひとり遊びするんですね。
兄弟いないから遊べないじゃん。自分でひとりしか。
僕自身あんまり周りとうまくやる態勢じゃなかったんで、ひとり遊びに特化してたわけですよ。
ひとり遊びって何かっていうと、見えないものを見る力を養ってくれる。
見えないものに対して友達を作るんですよ。
名前もつけちゃって。
心の中で対話する場合もあるし、実際に言葉を出して話すのもあって。
それでいろんな友達作っちゃうんです。
それはね、見えないんですよ。
でも自分の中ではイメージとして存在するんですよ。
個人の内面と対話
田中 愼一
そこといろいろな反対で、どういうものが存在を認識できるのかっていう、何か作用みたいな感じ。
自分で物を失くしたときに、
何か知らないけど、あそこの部屋に行くと、
なんとなく心が落ち着いて、そこから出てくると、失くしたものが出てきたとかね。
そういう事象に、そこに何かの意図を感じるような。
その意図っていうことは逆に言うと人格化してるわけですよ。
そうすると、何か困ったときに行くと心が落ち着いて、
少し心を落ち着かせてくれて、
逆にそこから出るとご褒美みたいなのが来て、
失くしたものが現れたということで、結構しょっちゅうその部屋に行くようになる。
その部屋を名前つけて、そこにいるときはそこで対話する。
そういうものっていうのが、僕は全然意識してなかったんですよ。
それが原体験として、気持ち、感情と一緒にグワーッと出てきちゃった。
たぶんね、それに当たったんでしょうね。
中川 浩孝
なるほど。
田中 愼一
食あたりじゃないけど漫画あたりっていうか。
見えないものを見るっていうのは、人間ってやっぱりちょっと一般化するとね、
たぶん見えてるものだけで人間は生きていけないんだと思います。
やっぱり見えていないものを逆に見ることによって、
見るって言うと、だっておかしいだろって言うと、
だったらイメージって言葉でもいいんだけど、
見えないものをイメージすることによって、別の言い方だと見ることによって、
人間って生きていくんだなっていうのを、
この1週間ぐらい、この夏目友人帳のアニメを見ながら、
結構ね、ツラツラと考えさせられましたね。
と同時に自分の現体験っていうのが、完全に忘れ去ってた、
あの時の気持ちっていうのが蘇ってきちゃった。
だから見てるとね、まあ結構7シリーズぐらいまであるんだけど、
ずっと見てるんですけど、普通のコナンとかそういう漫画と違って、
次を次をって見る気にならないんですよ。
1個見るとやられたって感じになる。
高木 恵子
なるほど。
田中 愼一
2個を見ると、なるほどって感じで、でも3個はきついなとかね。
でもね、見たいと思うんですね。
これはある意味、僕は何でも対話に格好つけちゃうんだけど、
アニメとの対話なのかなと思いながら。
でも人間って結構、実はありとあらゆる見えるもの見えないものとの対話やってるんですよね。
たぶん生まれたときから。
だから少なくとも僕の場合は一人っ子だったってことが、
あと周りとの付き合いが悪かった。
見えないものを見る重要性
田中 愼一
こっちが悪いことをしてるわけじゃないんだけど、
周りと溶け込んでることが苦手なタイプだったんで。
だから一人遊びっていうことで、
そこから見えないものとの対話っていうのがあるなって。
結構そういうものがやっぱり人間には重要なんだろうなっていう。
今になって悟るっていう感じですかね。
だからぜひとも、もし時間があったらですね、
一回でもいいから、どういう雰囲気のものか見てみたほうがいいと思うんだよ。
高木 恵子
そうですね、見てみます。
田中 愼一
見えないものをどう見るかって、やっぱり大事だなってね。
原体験を呼び起こさせてもらったこともあるんだけども、
そうなったときに僕の今までの人生をザーッと振り返ると、
やっぱり見えないものをイメージするっていうかやって、
それが逆に元気の源になっている。
見えてるものだけで動いたら元気湧いてこないんですよ。
あると夢とかね、夢を持てとか、いろいろなこと言われてるけども、
やっぱり人間は見えないものを見ないと元気出てこないんだと僕は思いますね。
そういう実感がね、このアニメをしばらく見てて、
やっぱり見えないものを見なきゃいけないんだなっていうね。
そうするとふつうふつうとワクワクしたり、元気になったり。
だからある意味、スタートアップでも事業を起こそうとか、
僕も一つ事業を起こしたけども、確かに起こすときはワクワクしてますよね。
ワクワクしてるのは、実際現実を見ると事務所もないし、人もいないし、
まだPCも届いてないし、携帯もないし、それ見てたらワクワクしないんですよ。
でもこれからこうやって、ああやってこうやるぞっていう、今見えないものを逆にイメージし見ることによって、
人間ワクワクして、一つの原動力になるわけですね。
そういうメカニズムがあるってのはこれ間違いないですね。
だから、見えないものを見ましょう運動ですかね。
アニメの影響
田中 愼一
そんな感じで。
なんでね、人に僕、あだ名つけるんですよ。
高木 恵子
あだ名ですか?
田中 愼一
リスペクトのある方はけいこさんっていう形で、けいこさんの霊感に恐れをのぞいてですね。
ヒロさんの場合はヒロちゃんとかね、つけるのはなぜかというと、イメージで僕の名前の呼び方にするか決めてて、
もちろん苗字だけで呼び捨てする場合もあるんですよ。それがぴったしカンカン合ってるんですよ。
あとなんとかちゃんってつける。でも最近ちゃんつけると批判されるんで、差別してるとか言われて。
だからちゃん付けはなるべく抑えるようになって。
でもやっぱりね、やっぱり呼んじゃいます。
だからあだ名つけるっていうのは、ある意味ちょっと似てて見えないものを見るっていう。
つまり何らかのレッテルを貼るんですよ。
何らかの仮面をかぶせるっていうか。
これはいい意味でも悪い意味でも、少なくとも見えないものを見るときって何らかの一つのコンセプトというか、塊で抑えるっていう。
そこに存在を感じるっていうところまで持っていかないとダメなんで。
そうするとなんとなく、結構一人ごとで存在しない人間の言葉を言ってるときなんかありますよ。
だってあるでしょ?
高木 恵子
いやもう私も一人でテレビ見てると絶対喋ってますよ。
田中 愼一
うん、喋ってるでしょ?
高木 恵子
喋ってる。
田中 愼一
いろいろF1でもなんでもいいや競技やってて、えぇーっつって。
神様これはないでしょーって言いながら。
高木 恵子
喋ってる。
田中 愼一
もう完全に天との対話やってるわけですよ、神様との。
高木 恵子
そう、なんか喋ってる喋ってる。
田中 愼一
だからね、やっぱり我々はですね、やっぱりコミュニケーションって想像力だと思ってて。
想像力があるからこそ人間っていうのは元気にもなれるし、
マイナスも想像力もあるんですよ、元気なくなっちゃう。
でもやっぱりね、イマジネーションっていうのが、前も言うけどアインシュタインがやっぱり、
イマジネーション is more important than knowledge っていう言葉がですね、僕の中にはしっかりあるんだけども、
イマジネーションなんですよ全部。
彼が相対性理論作ったのもイマジネーションなんですよ。
で、ワクワクしたでしょうね、作ってたときっていうのはね。
だからやっぱりそういうワクワクするっていうのはイマジネーションを働かせる。
で、イマジネーションを働かせるっていうのは、見えないものを見る努力ですよね。
だから見えないものを見るためには絶対イマジネーションが強くないとできない。
高木 恵子
そうか。
田中 愼一
アニメは僕イマジネーション、刺激受けますよやっぱり。
イメージっていうものを膨らませてくれるでしょ。
例えば僕が幽遊白書に一番入ってっちゃったかっていうと、
その当時気功を始めてたんですよね。
気功っていうのはイマジネーションの塊で、
足の下から吸うようにイメージしながら、
後ろの背骨を通して百絵っていうところまで持ってって、
そのあとストンと落とすんです。
丹田に。
そこから今度は吐き出すんです。
その時に幽遊白書を見てびっくりして、
あ、これだと思ったのは、
気を吸い込むんですよ。
これを見て、これイメージしてやればって言うんだろう。
やって気功を始めたら効果が抜群にあって。
イメージなんですよ。
イメージトレーニングっていうのは意味があるんですよね。
高木 恵子
そうですよね。
田中 愼一
イメージするだけで体のいろんな機能が変わってきます。
高木 恵子
そうですよね。
だからそういう意味でやっぱり、
田中 愼一
僕がアニメをやめられないのは、
やっぱりね、そういうイメージっていうものを絶えず刺激してもらえるんで。
だからぜひ幽遊白書と気功をやっていただくといいかもしれない。
中川 浩孝
夏目友人帳ですか。
39:23

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