1. つぶ安🧡心のチューニング
  2. 【即興創作物語】僕はヤーミー
【即興創作物語】僕はヤーミー
2022-12-19 09:23

【即興創作物語】僕はヤーミー

ノベルセラピー即興創作物語第四弾

今回のノベル、
実ははじめてくらったアッパーパンチの数日後、むくむく出てきたもので書き起こしてみました。
※1つ前の配信で、その経緯についてしゃべってますのでよかったら👂
https://stand.fm/episodes/639ff2e2425baf44c2ca7bda

仕事とかこのスタエフとかもそうかもしれませんが、少しやっていくと新たに出くわすこともあったりしますね〜🎵


ノベルセラピスト リリアさんのチャンネル
https://stand.fm/channels/609893adb82bc5e1f36c3e03


安子のこれまでのノベル
第一弾【根っこの木】
https://stand.fm/episodes/6323e9358179f795ac658758

第ニ弾【たぬきの恩返し】
https://stand.fm/episodes/633acf8094b03e10c2bd66b3

第三弾【くりっぽの宇宙遊泳】
https://stand.fm/episodes/635f7ee30abe6eaca9dae609


BGM : 甘茶の音楽工房 夕べの星

#ごきげんに生きる #ノベルセラピー
#セルフセラピー #即興創作物語 #鈴木安子


---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/5fd6e92a3147b7f138a8708e

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:05
僕はヤーミー、始まり始まり。
僕はヤーミー、ドロドロの水たまりなんだ。 その僕が、10年経ってようやくやってみたくなったことがあってね。
それは、みんなのまんまを吐き出せるスペースを作ることなんだ。 そこは、あったかい自由な空間で。
次の3つのルールさえ守ってもらえれば、誰でも出入りできる。 そのルールっていうのはね、
1つ、秘密原種。 そう、そこで起こったことや聞いた話は外に持ち出さないこと。
1つ、余計なおせっかいはしないこと。 もちろん、ヘルプを求められたときは別ね。
1つ、暴力禁止。 言葉も含めてね。
スペースの入り口ではクリアリングのシャワーを浴びて、 このルールに目を通して、OKだったら同意のサインをして、そしたら中に入れるよ。
あとはお好きにどうぞ。
僕は左の奥の隅っこにいるから、僕に吐き出したくなった時は来ればいいよ。
一応ドアがあってね。
そこにかかっている札がどうぞどうぞになってたら、トントントンと3回ノックしてね。
僕のところでは、吐き出したものは全部ドロドロ饅頭にして埋めてあげるからね。
そんでもって、隣にある15畳ほどの何も置いてない畳部屋。
そこでゴロゴロしてもいいし、気持ちよく寝ちゃってもいいし。
イグサの匂いが嫌いじゃなければどうぞゆっくりお過ごしください。
あ、そうだそうだ。もしね、楽器を鳴らしたくなったらね、右の廊下の突き当たりに行ったらいいよ。
分厚い扉がある向こうはスタジオがあってね。
一切音が漏れないからそこで思い切って発散するっていうのもできるよ。
ちなみにスタジオはABCと3つあって、
Aスタは大きい音の楽器たち。
Bスタはささやきの楽器たち。
そしてCスタは声を出したい人の空間。
もちろん歌も歌っていいんだよ。
ただね、ここは基本1時間ごとの交代制でなってるからね。
机の上のノートを見て空き時間をうまく使ってね。
さてさて、これで準備万端スペースオープンと思いきや、ふと思ったんだ。
03:00
それがあるときっともっといい感じになると思うんだけど、
それってなんだろう、出てこない。
まあだったら今晩、夢の世界に行ってみることにする。きっとヒントがもらえるから。
こうしてヤミーはその晩、ひょいと夢の世界にお邪魔しました。
知ってるような知らないような懐かしい感じもするんだけど、
でもちょっと怖いな。
あ、左の上の方に細いけど柔らかい光が差し込んできてるような、
なんだろう。
ヤミーは引き寄せられるように近づいて行こうとすると、
え、え、なに?誰?なんで引っ張るの?
僕あそこに行きたいんだよ。ねえ、行かせてよ。
声はない。姿も。
でも一瞬、引っ張る力が弱まった。よし、行けるかも。
そう思った途端、今度はあちこちから手のようなものがまとわりついてきて、
おいおい、なにするんだよ。僕はこのままあそこに行きたいんだよ。
え、丸めてほしいなって。そんなこと言ってないんだよ。
伸びえる黒い水たまりのこのままでいいんだよ。
ヤミーは心の中で精一杯叫んだ。声には出せなかったけど。
すると、圧が消えた。
ヤミーは今度こそと、その光の方へ進んで行った。
一歩、二歩、三歩、四歩、ヤミーはわたたく間に吸い込まれて行った。
その細やわらかい光の波になって、恐る恐る目を開けてあたりを見回すと、
キラッキラしたシャボン玉のような泡がいっぱい舞ってた。
わあ、きれい。
よく見ると、いろんな色の光の玉が舞っていて、どれもこれもみんな素敵だった。
あれ、それは僕?
遠くの鏡に映っている僕は、僕が知っている僕じゃなかった。
僕じゃないと思ったから、知っている僕を探したんだけど、どこにも見つからなくて。
でも探している僕の動きには、鏡に映っている僕らしき僕と確かに同じだから、
えっと、やっぱりあそこに映っているのが僕なんだろうか。
鏡に映し出されていた僕は、淡い色の絹のマントで、伸びる黒い水たまりではなかった。
06:09
僕は不思議な気持ちでしばらく今の僕らしき僕、そう、絹のマントを見ていたんだ。
そしたら、今度はどこからか声が聞こえてきて、
ヤミ、ヤミ、おいしいね。
おいしいわね。人を笑顔にするんだよ。
ヤミ、ヤミ、だからヤミコーナーを作ったらいい。
いつものように鳥のさえずりで目覚めたヤミ。
おかえりなさい。
ヤミは早速看板とチラシを作り始めました。
この新しいスペースの名前は、そのものズバリヤミです。
キャッチコピーも作成中。
あなたの心の闇を晴れやかに。
ヤミ、ヤミ、おいしいね。
闇からヤミへチェンジング。
うーん、ちょっとなんだかな。
まあまあ、キャッチコピーはひとまず置いておいて、
チラシに特徴、特徴ね、書かなきゃね。
4つのヤミ。
その1、心のクレンジング。
闇を吐き出してすっきりしましょう。
ハードかな。
その2、うるおいチャージ。
いつもと違う非日常の空間であなたのハートを整えよう。
なんかちょっと臭い感じもするけど、まあいいか。
その3、パタパタ刺激。
あなたが望めばちょっと高めのストレッチ、そんなこともできますよ。
これはいいかもね。
そして最後、その4、あなたのエンジン補給。
おいしいものをみんなでいっぱい召し上がれ。
これぞ明日への一歩、エネルギーにつながるね。
よし、だいたいできた。
ぽーんと飛んで10年後。
スペースヤミは不思議なことにしょっちゅう光の玉に包まれていました。
あったかくて柔らかくて。
それぞれの居心地感を求めてやってくる人たちで大繁盛。
そうそう、部屋もね2つ増えたんですよ。
でもヤミといえば相変わらずあの奥の部屋におりまして。
そうだ、この前ぼーっと窓から空を眺めていたら、ふと思ったんです。
その時、夢の世界で僕を生かせないように引っ張っていたのは、もしかしたら愛なのかもしれないなって。
09:02
きっと黒い水たまりの僕はかわいそうに見えたのかもしれないね。
ありがとう。
09:23

コメント

スクロール