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アニーバ物語 今日は茶の間の掘りごたつ、です。
あの頃、そう昭和の半ば、私が暮らしていた家には、玄関を入って左側、すぐのところに4畳半ほどの茶の間がありまして、
扉を開けると真正面に母が座っていました。 掘りごたつに座椅子、
そんな風景ですね。 その定地で過ごす母というのは、何でもかんでもそこでやってましたね。
食事とか晩酌とか、 お化粧するのも、大好きな編み物とか、手紙を書くのも、みんなそこでやってました。
壁のそばには、東京オリンピックを機に手に入れた、ブラウン管のカラーテレビというのがあってですね、
プロレス好きの母は、中継を見ては声を張り上げていました。 「いけ、いのき!何やってんだ、ばば!頑張れ!」
かと思うと、歌番組で島倉千代子が出てくると思う涙で顔がぐちゃぐちゃになって、
掘りごたつは、そんな母の思い出が結構ありますね。
掘りごたつってね、ご存知の方は、もしかしたら頷いていただけるかもなんですけども、
椅子と同じで足を下ろせて、ずっと座ってられるんですよね。便利です。
ただ、一旦座ると、なかなか立ち上がれない。
特に冬なんていうのは、ぬくぬくしてあったかくてね、出らんなくなっちゃうんですよね。
ちょっと隣の部屋に行くとか、みかん取りに行くとか、思ってもおっくんなっちゃって。
そうそう、テレビのチャンネル変えるのも、誰がやるっていう感じで、目で合図したりなんかありましたね。
リモコンなんてなかった時代ですからね。
それでも夏は、布団がない分身動きも軽くなって、もっと言うと、母がいない時は遊び場になったりしてました。
どうなんでしょう、中に入る。小さい子供って狭いところって結構好きなんじゃないかなと思います。
これ今も昔も変わらない気がするんですけどね。
プリクラ急に思い出しちゃったけど、あの狭い部屋に二家族とか三家族入って、
何人でしょう、10人くらいで写真撮ったのも思い出しましたけどね。
まあまあそれ置いといて。
ホリゴタツの遊びといえば、中に入ってお人形さんごっことか、おままごととか、ご近所のお友達とやりましたね。
もう一個はね、お兄ちゃんとやったふわふわボール遊びがあります。
ホリゴタツがゴールなんですよ。
隣の部屋の端っこから、ボールって言ってもふわふわスポンジみたいなやつですね。
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危なくないやつですね。
それを蹴飛ばして入れたら勝ちみたいな。
大好きでね、もう一回、もう一回ってねだってやってもらったのを思い出します。
でも今思うと、私が3歳4歳でも兄は17歳、つまり高校生だったんですよね。
だいぶお付き合いいただくのに優しかったなあなんて思い出します。
他にもそのホリゴタツでの思い出はたくさんあるんですけども、いろんな人が座ってくれましたね。
御用聞きのあった時代です。
銀行さんがいらしたり、化粧品屋さんとか酒屋さんとか、もちろんご近所さんも入れ借り立ち借りなんてこともありました。
ガラガラ、こんにちは、なんとかさん、どうぞどうぞ、頭当てて、今お茶入れるねなんてやりとりがあった、そんな時代です。
懐かしいなあと思う方、なんだそれはと思う方、いらっしゃるかもしれません。
今日はこの辺で有馬でした。またおしゃべりします。ではまた続く。