『もしもの愛』とイ・チャンドン監督の紹介
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この時間は日替わりコメンテーターが独自の切り口で多様な視点を提案するキャッチアップ!
木曜日はクリエイティブプロデューサーの三好豪平さんです!
三好さん、おはようございます!
おはようございます!
さて、今日はどんなものを紹介してくれるんでしょうか?
本日は明日11月6日金曜日よりネットフリックスで配信開始となります韓国映画をご紹介したいと思います。
作品のタイトルはもしもの愛という作品です。
この映画は韓国の、いやアジアの、いや世界の映画シーンにおいて現役最高峰であり最重要の映画監督の一人と言っていいと思います。
イ・チャンドン監督ですね。
イ・チャンドン監督の8年ぶりの新作映画ということになるわけですけども。
これ今、劇場先行公開という形でですね、10月23日から展開しているのもあって、それ拝見してきたんですけど私。
もうね、桁違い!
もう、あらかじめ僕も期待値最高に上げていたにも関わらずですよ。
もう、それをもう優に超えてくるあまりの素晴らしさにですね、ちょっと圧倒されましてですね。
観賞後も、もう僕ね、しばらく涙が止まらなくてですね。
もう、呆然とその余韻とともに作品世界を反するし続けておりまして、それが今もまだ続いているという状況です。
イ・すごい。さすが韓国映画。
イ・すごいです。もうね、年間ベスト争いとかも飛び越えて、これ人生の映画リスナーにするほどの特大級の傑作だと思っています。
イ・気になる。
イ・ということで、その魅力をここから順にご紹介していきます。
監督の経歴と過去作
まずは監督のご紹介からです。
これは、2023年のですね、12月に、実はですね、この番組でこのイ・チャンドン監督のレトロスペクティブ特集上映があったときに、
番組でも取り上げたんですけど、そのときの内容にもちょっと一部重複するんですけど、
今一度、まずは監督のご紹介から差し上げたいと思います。
イ・チャンドン監督、1954年の韓国生まれ、現在で言えば72歳の映画監督でいらっしゃいます。
1987年まで、なんとこの方、高校の国語教師として教団に立っていらっしゃった歴史があって、
1983年に発表された小説が新聞の小説賞に入選したことから、小説家としてのまずキャリアを積まれて、評価を一定集めるわけですね。
その後、1993年に映画の世界へ転校されて今に至るという方です。
もともと脚本家、そして映画の助手とかも重ねながらキャリアを積んで、1997年にまずグリーンフィッシュという作品で長編映画監督をデビューされます。
その後、1999年に発表したペパーミントキャンディ、これね、作品ご存知の方もいらっしゃると思います。
この作品で韓国のアカデミー賞と言われる韓国手順賞に輝きます。
さらに続いて2002年に発表した3作目、オアシス。これも傑作なんですけどね。
これがベネチア国際映画祭で監督賞を受賞。そして2003年から2004年までの間には、なんと韓国文化観光部の長官の任務を務めていらっしゃるような方でした。
さらに映画が続きます。2007年には監督4作目となるシークレットサンシャイン。
この作品を発表して主演のチョン・ドヨンさん、女優さんにカンヌ国際映画祭で主演女優賞を導くということになります。
その後5作目は前回のご紹介のときにもちょっと触れた2010年のポエトリー・アグネスの詩という作品です。
これがカンヌ国際映画祭で最優秀脚本賞などに輝く海峡を達成します。
その後2018年には8年ぶりの新作として発表したバーニング劇場版という作品です。
この作品は村上春樹が1983年に発表した短編小説ナヤオ役という原作として大胆なアレンジを加えた作品になっていました。
この作品もカンヌ国際映画祭で国際批評家連名賞を受賞するほか、東南アカデミー賞の韓国代表作にも選ばれたというような作品になります。
97年の長編監督デビューから今年で29年を数える監督になるわけですけれども、長編監督作品はここまでわずか6作品なんですね。
極めて過作な監督ということになるわけですけれども、手がけた作品はどれも傑作です。
国内外の映画賞はもちろん、それぞれの作品が観客一人一人にとって、私はもうオアシスが人生の一本ですとか、
シークレットサンシャインが人生の一本ですみたいな、そういう感じで一人一人の人生の一本になってしまうほどの監督なんですね。
個人的には劇映画作家としては台湾のエドワード・ヤン・ナキ・イマ、このイ・チャンドン監督と浜口龍介監督は、
最も今その作品が待望されるアジアの映画作家といって異論はないと思いますし、
2026年です。今年はその両監督の新作長編が発表された歴史的なイヤーだと思います。
この凄さが少しでも皆さんにも伝わっているといいなという気持ちでいっぱいなんですね。
映画の物語と労働闘争の背景
ということで今回その監督の待望の8年ぶりとなる新作が今回ご紹介する、もしもの愛という作品になります。
この作品なんですけど、かねてより韓国で実はもう制作が進められていたんですけれども、資金調達などが難航していたところ、
最終的にネットフリックスが監督への芸術的裁量権を全面保証する形で作品を引き取ったということで完成。
無事に皆さんの元に届くものになったということになります。
この作品、ネットフリックスの配給が決まったよということで、そこのすぐ後に9月に開催されたベネチア国際映画祭で、
ワールドプレミア初上映を飾ることになるわけですけれども、これで早速審査員大賞となる銀次賞補加を受賞します。
今年度のアカデミー賞国際長編部門でも韓国代表作品になることが決定しているということで、非常に評価が発表後じゃんじゃん伸びているような作品でもあります。
このもしもの愛という作品の中身に触れていくわけですけれども、この作品は二組の夫婦を通じて私たちの社会における労働であったりとか、あるいは資本主義、そしてその現実を取る、
取ることの倫理を問うような作品にもなっていきます。
まずは映画のあらすじからご紹介していきます。
大企業の工場の大量解雇とその労働闘争によって疲弊しきっていた補足と妻三岳というこの夫婦がいるわけです。
この夫婦の元にドキュメンタリー映画監督の家地という女性とその夫三羽が取材に訪れます。
この家地監督はこの国の勧告の労働問題を解雇された補足という人物を通じて見つめ直すドキュメンタリー映画を作りたいんだということで撮影を依頼して撮影協力するよということで撮影が始まるわけですね。
なんですがもともと寡黙な上にどうやら工場の解雇をめぐる労働闘争を通じて深い心の傷を負った様子の補足という男性はなかなかカメラの前で言葉を発してはくれないわけですね。
なんとか心を許してもらうべく監督の家地は双方の夫婦ぐるみでの食事だったり旅行を提案して少しずつ心の距離を埋めようとすることで徐々に二組の夫婦の生活が重なり合い始めるわけですね。
そうしていくうちに彼らはそれぞれの心の深い部分に抱いていたその思いと直面していくことになりというような物語になっていきます。
この作品の背景の一つには実は韓国で2009年に実際に起きた国内屈指の自動車メーカーである34自動車のストライキ事件があると言われています。
この会社なんですけど2009年に従業員の約36%実に2500人以上もの人員削減計画を発表するということをするわけですね。
そうしたら労働者たちがそれを拒否して工場を占拠して立てこもるという事件が起きたわけですね。
そこからまず最初はストライキに参加しなかった従業員といったらかつての同僚たちとの交渉をすることになりましてスト参加者たちはね。
さらにそれでもなかなか収まらないということでついに警察の特殊部隊が投入されて武力でもって制圧するという事件が起きるわけですね。
それによってスト参加者たちは解雇されてその労働組織には多額の損害賠償も請求されることになるわけです。
最終職もかなわないその解雇組はその後PTSDを発症したりとかあるいは自殺者も出るような悲劇になったというそういう悲劇があるわけですね。
ここから少しだけ話を横道に逸れるようになるんですけどちゃんと繋がるんですけど。
映画の倫理と監督の視点
監督が元々若き日に小説家を志した決定的な契機の一つ。
そしてそれは現在の映画作家としての活動にも続いているものだと思うんですけど。
その小説家を志した決定的な契機の一つに当時の軍事政権に対して民衆が放棄するまま精算な虐殺行為によって制圧された1980年の民主化運動。
公衆事件があると言われています。
最もこのイーチャン・ロン監督は当時その運動に参加していたわけではなくてむしろその事件の日に大学生だった彼は呑気に日常を送ってしまっていたということ。
そのことへの罪悪感であったりとか自責の念がその小説を書く動機の一つになったと言われているんですね。
そのようであればこそですよ。
イーチャン・ロン監督の映画というのはいつでも美しいある種理想とされるような世界への強い憧れと私たちが置かれているその現実との間にあるもう埋めようのない距離というものをいつでも捉えて
その隔たりの中で生きる人々の物語を描き出しているものだと言えると思います。
実際監督のこれまでの作品群にも監督自身の経験を投影したと思われるような登場人物が毎回登場してくるんですけれども
今回で言えばまず劇中に登場するやっぱりそのドキュメンタリー監督の存在ですね。
これはやっぱり監督自身が映画の倫理だったりとかあるいはもっと言えばその限界を体現する人物として見ていいんじゃないかと思うわけです。
映画というものそれ自体がどれだけ暴力的な装置でもあり得るのかということ
その現実を踏まえてでもなお映画には何が可能なのかということ
こういった映画作家として監督自身が直面してきた究極の映画に対する問いみたいなものもここに結集しているように思うわけですね。
さらにはやっぱりその隔たりを生きる人々を捉えるということで言えば本作ではその象徴的なカットがあるんですけど
演出の魅力と上映・配信情報
それ何かというとそれぞれの登場人物がですね1対1で迎え合うショットがあるんですけど
その迎え合う時にいつでも距離を隔ててその迎え合う様子を横から捉えるというショットがですね数回登場します映画の中で
それは普通に喋ってたその談笑の最中に訪れたりとかあるいはカメラを構えて対話を記録しようとするその瞬間にとか
ふとやってきてはやっぱりそこに埋めようのない隔たりっていうのを観客に改めて思い知らされるようなんですね。
そういうような効果をもたらすんですね。さらに言えばそういう距離っていうのがどのようにしてその前後関係で生まれて
さらにはどのように隣り合う関係に行ったりあるいは見上げ見下ろすような関係に移行したりとか
再び距離の関係に解消されるのかみたいな登場人物の立ち位置一つをとってもですね
まあ完璧な計算によって物語が推進されていくわけですね。そんな具合で演出、脚本、演技、音楽、撮影
およそ映画を構成するもの全てが完璧以上の仕事を果たしたとかって言いたいぐらい
もう桁違い破格の傑作だと思います。僕はもう見終えた後ですねもう涙が止まらなかったことは冒頭で話した通りですけど
その後の感動をですねもう少し言葉にするとこの感動、この見てしまったこの大切な経験やその手触りを
絶対に忘れたくないなって思うぐらいに切実なものでした。世界への眼差しは厳しく
しかし人間への眼差しは優しく最後の希望を託すようなそういう一本でもあると思います。危険です。
はい、ということで映画もしもの愛はネットフリックスで明日11月6日より全世界で配信開始されますのですが
その先行上映として実は本日11月5日のですねお昼12時5分より福岡では木野シネマ展示院で最後の劇場先行上映も残っています
これを聞きでもしその上映に間に合うことができるという方いらっしゃったらですね
ネットフリックス鑑賞もいいんですけどやっぱり劇場で見るとねもう最高が上乗せされるもう傑作なので
ぜひトライしてみるのもいいかと思います。さらにはこの作品の上映を配信を通じて配信の機会を得て
監督の過去作とか監督のドキュメンタリーもですねネットフリックスで全作配信されていますので
ぜひ合わせてですね飯ちゃん丼監督の作品と出会う機会としてこの機会を逃さずにというご紹介でございました
ユウさんありがとうございました
ありがとうございました
ユウシゴヘのキャッチアップでした
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