00:12
今もあの日の生物部、トユです。
同じくしろです。
はい、じゃあ今回もいくざく公開収録をしております。
今回来ていただいているのは結構多いですね。
バルスさん、グレさん、ウォーズマンは女さん、
ウシワカさん、ビジネスいい人さん、ベンガルコテスさんです。
はい、ありがとうございます。いやーなんで今日こんなにたくさんいるんだろう。ありがとうございます。
何ですかね。あ、この時にヤマネコさんが入ってきてくれました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
なぜなら今日はビッグゲストを招待しているからなんですよ。
ビッグゲストですね。
ついに。
ついにです。
満を持して。
そうですね。はい、ということで。
前回お仕事図鑑でグレさんに学芸について話してもらいましたけど、
今回はそれの第4弾ということで、
今回は工業広報農業部のウシワカさんに出演いただいております。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ついに来ちゃった。
ありがたいですね。
どうもどうも。
工業広報農業部司会のウシワカでございます。
よろしくお願いします。
なんか初めて、今回初めて直接話してるはずなんですけど、
全然初めて感がないですね。
確かにまあそれはそうかもしれないですね。
お互いめちゃくちゃ声は聞いているっていう。
ポッドキャスターあるあるですけど。
そうですね。
いやいや、特に僕はポッドキャスター聞き始めた時からお二人の声を本当に聞いてるので。
嬉しい。
嬉しい。
僕の初ポッドキャスター実は仏賊ですからね。
本当ですか?
マジですよこれは。
そうそう、正真正銘の仏賊チルドーレンですよ。
何を最初に聞いたか覚えてます?
えっとね、僕が聞き始めた時は第一シーズンが終わった時なんですよ。
で、第二シーズンが間もなくっていうか、ちょっと間が空いてる時かな。
だったんで、もう頭から聞き始めて、
タマズウの話やってんなーとかコモドドラゴンの話してんなーとか。
まあ、でもあれ2ヶ月ぐらいで全部聞いちゃったんですよ。
確か。
すごい。
やっぱファーストはね。
そこ言ってる間に第二シーズン始まったし、リアルタイムで追いかけて。
03:00
で、多分その辺の時にお便りを送り始めたのかな。
最初DMかなんかでいただきましたよね。
多分そう。多分。
今となっては。今となっては。
そうそう。だからお便りを送ったのは、
僕の宅席番号が20、Visit2303-121とかそんなんなので、
23年2月みたいな感じなんですけど、
DMはもうちょっと前に多分送ってるはずで。
で、追いついたらお便りということで、お便りを送る。
手前の話だもんね、だから。
いや、長いですね。いやいや、本当に感慨深くてですね。
いつかフォットキャストというか番組のどこかでお話できたらと思ってたんですけど、
こんな形で念願叶うとは。
ありがとうございます。
松尾先生、しろ先生、ありがとうございます。
先生って言っちゃダメなんだぜ。
ダメなんだぜ。
それ振り付いてたんですね。
ダメなんだぜって。
さすがパーティーちゃんの。
パーティーちゃん大好きやからな。
元々はそれだと全然忘れてた。
なんとなくのゆうさんローランね。
そうですよ。
いやー、そんな牛若さんは、
あれですよね、高等高校農業部で相方の松尾さんと一緒に、
フォットキャストをスタートさせて、
で、なんとリスンで、もう大賞を取ったということで。
なんでかな。
公式アンバサダーですもんね。
公式アンバサダー。
いつのまにかね。
鼻高々ですよ、もう。
いやー、ねー。
本当にあの、我々リスナーのことをクラスメイトなどとお呼びしておりますけども、
本当に皆様のおかげで何とかかんとか、
ね、こんなことになっておりまして。
意外とね、モチベ高く続けられてますけども。
本当に楽しく聞かせていただいております。
こちらこそです。ありがとうございます、本当に。
そうでしょうね。
はい。
なかなかお便りを遅れずすいませんが。
あー、もういい。
もうこっちも全然遅れてなくて最近。
ね、バンバン送ってた時期もありましたけどね、そういえばね。
送ったなー、そういう時も。
はい。ということで、
今回は牛若さんを交えて、牛若さんに話を聞いていきたいと思います。
はいはい。お願いします。
じゃあまずは、牛若さんの職業は何なんですか?
私、牛若の職業は、牛飼いでございます。
はい。
前に多分一回なんかその、楽能かって言ってしまって訂正された記憶がありますか?
06:01
そうですね、そうですね。
はい。
えっと、牛飼いってね、言うたら牛をこう、職業として飼っている人間のことをそう言うわけですけども、
ざっくり2種類あると。
はい。
うん、その楽能かっていうのは、いわゆる牛乳を生産する方の牛を飼っている方を楽能かって呼んだりします。
で、対して僕は食肉の方の牛ですよね。
お肉になる方の牛を飼っているんですが、こっちはいわゆる畜産家と呼んだりされますね。
うーん。
はい。
まあ、そういう違いがありますね。
牛を飼ってるって言っても牛乳の方かお肉の方かっていう2パターン。
うんうんうん。
はい。僕はその畜産家の方なんですね。
はい。飼ってる牛の種類から全然違うってことですか?
そうですね。同じ牛なんですけど、品種が違うって感じで。
はい。実際、なんか、乳を絞ることってあるんですか?
ないですね。出ないですね、そういう意味では。
まあ、出るんですけど、絞るほど出ないというか。
うんうんうん。
品種改良の結果よく出るようになったのが、いわゆる白黒のホルスタインとか、ジャージーとかですよね。
じゃあ、牛若さん自体は何を、どんな牛を、どんな種類の牛を育ててるんですか?
僕はですね、日本の中でよく和牛と言われる牛がいますけども、その中の黒毛和牛。
おお。
うんうん。よくね、黒毛和牛って言われたりしますけど、
その黒毛和牛って中の兵庫県なので、いわゆる田島牛。
はい。
お肉になったら神戸ビーフなんて呼ばれますが、そんな牛を飼っております。
ああ。なんか、その田島牛で何やら金賞を受賞したとか。
うん。いっぱい受賞しすぎてて、もうわかんない。
もうすごい、なんか、ハイブランド、ハイブランドなんですよね。多分、田島牛の中でも。
そうですね。僕が今いる牧場は、そういう評価というか、牛がそういう評価をいただいているという形ですよね。
そんな牛がポコポコ出るから、ありがたいねということなんですけど。
すごい。
それはなんか血統みたいなものが違うんですか?それとも育て方が違うみたいな感じなんですか?
両方ありますけど、やっぱり血統、いわゆる掛け合わせですよね。
で、大体の情報が決まってくるわけですよ。大きくなりやすい、なりにくい。下振りが入りやすい、入りにくいとかね。
で、その牛のポテンシャルを引き出すことができるのがイーチク酸化なんですけど、ある一定の評価をいただいているというような感じですね。
09:06
結構大規模なんですか?
そうですね。もうみんなでみんなの牛を飼ってるって感じで、県内でも割と大きな方に入るんじゃないかな。
母牛が330いるのかな。
そんなにいるんですね。
とても個人で飼うような数の牧場ではないんですけど、そうですね。そんぐらいかな。
なんかシフトって言ってるじゃないですか。何人ぐらいでやってるんですか?
大体でも10人そこらじゃないかな。
10人そこらで300頭以上をもう捌けちゃうんですね。
まあまあ、そんなもんですよ。
そうなんですね。全然。
ちょっと多いかな。人に対して牛が少ないのかな。いや、わかんないけど。
そうですね。
一人30匹ぐらい。犯人の先生一クラス分ぐらいってことですけどね。
いいですね。いいですね。確かにそういう感じの。
でもそういう単位ですよ本当に。
人牛舎にそれぐらい親牛がいて、
そんだけ分赤ちゃんの牛、子牛がいて、みたいな感じですよね。
なので単純に30頭ではなくプラス20頭ぐらい子牛がいるわけなんで。
生き物の頭数としては50ちょいぐらいとか一人頭見てるような感じですけど、
みんないろいろ役割を分担しながら得意なこと不得意なことがあるんで、
みたいな回し方をしてるのがうちの牧場で。
深夜とかも基本誰かしらがいるみたいな感じなんですか。
いや基本的にはいなくて、一応繁殖農家やってるんですようちは。
畜産家の中でも母牛をいっぱい囲っておいて、
子牛が生まれたらそれをちょっと育てて、
売るみたいなビジネスモデルがいわゆる繁殖させるので繁殖農家なんですが、
うちは基本メインそれなんですよ。
ってことは子牛が生まれるんですけど、これが夜中になりがち。
で、生まれそうやなみたいなのはIOTとかでタイミング見たりしてるんですけど、
生まれそうやなって時はその日の当晩というか曜日で決めてるんですけど、
牛小屋にいることにしたり、メールが鳴ったら家から行くなりなんなりするとか、
いろいろですね、生まれそうやったらもう帰らんと産ましてから帰ろっかなとかしたりね、
いろいろありますけど、そんな感じですよ。
なるほどね。
牛を繁殖させるってことはその後何年ぐらい牛若さんのとこにいるんですか、その牛は生まれて。
12:07
基本的には9ヶ月です。
1年いないんだ。
いないいないいない。
9ヶ月で大体どれぐらいになります、もう。
大まかに9ヶ月、270日ぐらいですよね。
牛は大体1日1キロ計算ぐらいで大きくなるって計算してもらったらいいので、
大体270キロから300キロぐらいの大きさの牛、これもまだ子牛なんですけど、
それぐらいまで育てて、家畜市場に連れて行ってオークションですね、感じで競り落とされると。
買ってくれた人、これがいわゆる肥育してくれるんで、肥やして大きくしてくれるんで肥育になるんですけど、
肥育農家さんが買って帰ってプラス2年ぐらい飼いますね。
これは牛のサイズとか体調とかそんなにもよりますけど、生まれて3年くらいの段階でようやくお肉になる形ですね。
なるほど。
牛を産ます人と大きく育てる人と、また話し変わってくる感じで。
僕は言ったら途中までやるんですけど、一部最後まで面倒見る子もいたりします。
それはあれですか、母牛として残しておく。
子もいるし、
結局は母牛にしようみたいな感じなんですか。
そうですね、それもメスの子やったらそれもあるし、
自分ちょっと9ヶ月とかやけど出荷できるほどいい感じの牛じゃないな、ボロいなみたいなやつとかはわざわざ売らずに自分のところの牛舎で囲って飼っておいて、
3年ぐらい頑張ってみて、お肉にしてみるとすると意外といい結果が出たりするので、
なるほど。
よっぽど人様に安い値段で売ってしまうよりかは自分らで見た方がいいかな、みたいな判断をする時もあったり。
どのタイミングで売ると一番利益が出るかみたいな感じってことですか。
そうですね、9ヶ月の時に見栄えが良くて、すごく強くて大きそうな牛、大きく育ちそうな健康そうな牛になるんであれば全然オークション出した方がいいし、
なんかそうでもないな、だったら自分ところで長いちょっと時間かけて、最終お肉になる手前でももう1回オークションがあるんですよ。
牛を1回枝肉にするわけですね、塗札して、その時にようやくどんな質のお肉なのかがわかるわけですけど、
つまみ食いとかできないんでね。
開いてみてってことですね。
そうそうそう、生きてる牛さんをつまみ食いとか開けてみてみたりとかできないんで、開けてみてのお楽しみになってしまうんですけど。
その時にまたオークションするわけですよ、それの状態を見てね。
お肉屋さんがこの牛やったら何歩で買おうかな、みたいな。
15:01
このお肉やったらどれくらいになるかな、とか想像してボタンを押して買うわけですけど、それまで自分とこで頑張ってみるかとかって感じですね。
牛若さん自体もオークションに行くんですか?
甲牛の方は行きますね、お肉の方は基本行かないかな。衛生管理めんどくさくて着替えるのとかだるいので。
そういうのないですね。
牛持って行ったら終わりなんですよ、お肉っていうか牛買いがやることって基本的には。
牛を市場の方に連れて行って、繋いどいたらあとじゃあねって言って、さよならして、2、3日後に盗撮されるわけなんですけど、牛はね。
そのオークションの会場にたまに見に行く人もいるけど、いなくてもいいって感じ。
もうシンプルに挨拶しに行くぐらいの話ですよね、お客さんに。
なるほどなるほど。
だから、まあマストではないんです。
ただまあ、甲牛の方のオークションは、繋いでいる甲牛をステージの方に連れて上がったりみたいなことをしなくちゃいけない作業があるので、普通にその仕事として行くことはまあまあありますけど。
それ連れて行った先で何か牛若さんがアピールしたりするんですか?
僕は横で立ってるだけです。
この子は牛若さんっていう子で。
それは市場の人が事前に検査してて、何日今まで生きてるか、親が誰か、体重何歩で、こういう特徴がございますっていうのを事前に情報として持ってくださってるわけですよ。
それを読み上げて、はいどうぞって言ってみんなで一斉にボタンを押すみたいな。
で、1頭あたり1分かからないぐらいでお値段が決まってありがとうございましたって吐けていくっていう。
で、その人のトラックに積んだりとか特定の場所に繋いだりとかして、じゃあ元気でって感じでさよならっていうドナドナが終わると。
そんな感じ。
なるほど。
そのオークションってボタンを押して自分だったらこの金額かなって思って押して、もっと高い人がいたらその人に買われちゃうってことですか?
ボタンを押してる間金額が上がり続けるタイプのやつです。
じゃあもうこの金額までだったら出せるっていうのをどんどんどんどん金額に上げてって。
そう、欲しいんだったらずっとボタンを押しっぱなしにしておくんですよ。
で、なんかこう表示的に誰かもう一人が押しとったらこのランプがついてるとか、もう自分しか押してなかったらランプが消えるとかあるんですけどね。
そんな感じ。
で、一人だけになったらもう。
もうラクサスです。
そういうシステムなんですね。
そうですそうです。
なんかマグロ売り場みたいな。
一般的なじゃないかな。
札を上げるみたいなそういうんじゃない?
あーえっとね、今はもうなくなったんですけど、昔はそうだったんですよ。
18:01
手ゼリって言って。
ほんとに市場のアイライライライライと声ガラガラのおっさんが。
で、ハンドサインで1万円あげるとか、20万あげるとか、なんかこういろいろあるんですね。
で、それを見てするんですけど。
年に1回ちょっとお祭り的なオークションがあって、その時だけ手ゼリやりますね。
それはなんかそのアピールというか、なんかそういうエンタメみたいな感じでってことですか?
そうですね。ホリエモンとかが来ます。
あの人和牛マフィアってあの肉屋というか焼肉屋さんかな?鉄板焼き屋さんかな?やってるんですけど。
その肉の買い付けとかに、まあ普段は他の人にさせてるんですけど。
まあ一種言ったらすごいプレミアムなお肉の買い付け、その年に1回。
そのマグロの初ゼリみたいなもんですよ。寿司三昧が3億円でマグロ買いましたみたいな。
あるじゃないですか。
あんな感じのイベントが年に1回あって、その時だけ手ゼリがあるって感じですね。
牛和賀さんの体験した中で一番の高額落札価格ってどれぐらいですか?
うちの牛じゃないんですけど、うちの牛でもそんな高値基本つかないかな?
そうなんですか?
その手ゼリはいわゆる子牛を売るだけじゃなくて、お肉なる手前の牛を枝肉じゃなくて生きた状態で取引するっていう。
結構イレギュラーな状態なんですよ。
まあ年に1回のお祭りみたいなもんですから、そういう感じなんですけど、それは高かったら2000万とかします。
2000万かすごいな。
2000万から2000万とかするときがありますね、1頭ですよ。
すげえ。
うちでも1頭章がそんなもんですけど、端田の章とかで買ってもらったのが500万とかしたかな?
幅が結構あるんですね。
結局でも生きた状態の牛見てどないなもんなんですかっていうのはもうほとんど価値を買ってるようなものなので、
この大会の1頭章の格付けの牛を買ったんやぞって焼肉屋さんなり鉄板焼き屋の正面にね、あの象徴というか盾というかトロフィーみたいなのを置いてこうするわけですけど、
中身はそう変わってないっていう。
まあそんなもんですよ、3億円のマグロも100万円のマグロもそんな変わんないでしょ。
確かに違いはよくわからないかもしれないですね。
ある種そういう側面、エンタメ的な側面があるんですが、まあそういうのもあります。
21:03
オークションに出したけど、誰も買ってもらえずに戻ってくるとかってあるんですか?
なんかね、普通にありますよ。
誰もボタンを押さないなんていう悲劇は基本ないんですけど、誰もそんなしょぼくれた牛を出品しないというか。
まあそういう場合だったらそもそも、
市場に登録しないというか。
自分で買い直すっていう感じで、市場の登録にはまず出さないというのがあるんですけど、
どっちかなどうしようかなとか言って持っていったけど、あんまりみんなボタンを押さんから自分で買い戻すボタンみたいなのがあるんですよ。
生産者がボタンを持ってて、自分とこの牛が出た時に、やっぱり売らないのボタンがあったりするんですけど。
じゃあなんか200万で売ろうと思ってたのに、100万ぐらいで止まっちゃったから、手とかっていう感じですか?
基本的には今の相場は、いやもっと安い、もっと安い。
1頭100万いったら嬉しいねぐらいの感じですね、そもそもがね。
なんですけど、4、50万とかからスタートして、90万ぐらいいってくれたらよかったけど、全然上がらへんな、60万ぐらいなと思ったらもう持って帰るのボタンを押して、
いわゆる無しにするというか、持っていってるんで市場の手数料だけ払ってしまうことにはなるんですが、そういうのもある。
いろいろね。
それって持って帰ってきたら、もう諦めて大人になるまで買おうってなるのか、それともまた次の一番の時に持っていこうみたいな。
出し直しはね、一応今できるようになったのかな、けどあんましないですね。
ダメだったんですか、昔は。
昔はダメだったはず。なんかね、今年確かそれを1頭やってて、そんなにいけるっていう話を、確か社長としたような気する。
ありなん?って言って。
ありになったらしいとか言って。
あ、そうなんや。
そこに出てくるのは全部もう田島牛なんですか。
田島牛です。田島牛の定義を一応おさらいしておきますと、
兵庫県内で生産されている特定の血統の黒毛和種なんですよ。
なるほど。
兵庫県だったらどこであっても。
どこでもいい。姫路でもいいし、神戸でもいいし、もちろん田島でもいいし、淡路島でもいい。
全部田島牛になる。田島牛っていうラベルが貼られるっていうイメージですかね、牛に。
で、お肉になった時に田島牛って言うんですけど、田島牛の中でさらに質がいいやつですよね。いわゆるA5とかA4とかあるじゃないですか。
24:13
あれの細かい基準をここから上は神戸ビーフって呼んでいいですよっていうのがあって、
お店で売ってある田島牛、神戸ビーフの違いは、その田島牛の中で特段いいか、ぼちぼちいいやつかみたいなぐらいの差ですね。
それってあるんですか、神戸ビーフ率みたいな。
ありますあります。
その農家の畜産家の価値を決める指標みたいな。
それがめちゃくちゃ高いので、うちの牧場はいいよねって言ってくれてもらってます。
普通はそんなことないんですけど、うちのは9割5分神戸ビーフになります。
すごいですね。
うちから出た子牛はだいたいそうなります。
でも言い方あれですけど、その後買ってくれた人が誰かによりますよね結構。
そうですね。でも上手な人しか買ってくれないです。高いので。
なるほど。
ハイブランドだから。さすがの。
じゃああれですか、もう持ってった時点で、牛若さんのところねってなってどんどんどんどん高くなっていくみたいなそういう感じなんですか。
誰が持ってきたどんな牛ですかっていうのはさっきのオークションの時にちゃんと言われるというか名簿みたいなのがあるんですけど、
南蛮の牛はどこどこの牧場のやつです、あそこのやつねって名付けとくわけですよ。
てな感じで、最初から狙っておいていただいて、いざボタンを押すときにさって言って押してくれるわけなんですが。
兵庫県内の人も買ってくれるんですけど、県外の人も買ってくれるんですよ。
なるほど。そうすると神戸ビーフにならないってことですか。
神戸ビーフにはならないんですが、兵庫県のこの田島牛の子牛、元牛って言うんですけど、これを使ってあっちこっちの和牛っていうのは結構作られていて。
例えば、三重県の松坂牛、松坂牛とかですかね。あれはその三重県で生まれ育ったみたいなのがあるんですけど、その中でも特産松坂牛かっていうのがあって、
これは田島の出身の子牛かつメスかつ40ヶ月以上育したやつみたいな。レギュレーション決まってて。
細かいですね。すごいプレミアなんですよ。これがめちゃくちゃ高いんですね。
27:00
やっぱりその田島出身の子牛が段違いに上手いというかいいというか。
田島牛の中で松坂牛になれるやつがいるってことですか。
田島から飼っていったら特産松坂牛になるチャンスはありますよね。
なるほど。
そうですね。小さい時は田島牛。大きくなったら松坂牛として産まれる。
田島生まれ松坂育ちみたいな話ですよね。
基本はその育ちのほうが大事なんですか。
そうなやつはだいたい友達なんですけど。
そういう感じで各地に食べ立て行ってくれるわけですよ。
山形行ったり宮城行ったり。
あそこ大見、滋賀県か。
その辺とかあちこちから買い付けに来ていただくわけなんですけど、
それもこれも和牛の起源自体がそもそも田島原辺にルーツがあって、
そこで醸成されているこの血統っていうのがすごくいいからその牛が欲しいって思って飼っててくれるんですね。
もちろんお肉にするためだけじゃなくて母牛として飼っていく、母牛候補として飼っていくみたいなこともあるので。
いろんな目的がありますけど、そんな感じで田島から母牛を飼っていくっていうのがありますよね。
だいぶんややこしい話しましたけど、そういう牛を飼うっていうねお仕事をしばらくやっております。
面白いな、オークション面白いですね。
まあね、生き物をオークションに駆けるっていうのは基本的には見ないでしょうから。
そもそもオークションも目の前で見ないでしょうしね、ヤフオクぐらいしか知らないでしょうし普通は。
確かに。
結構牛の赤ちゃんが生まれた様子だとか働いてる様子がたまにXで流れてくるとやっぱりなんかこう全然違う世界だなっていうのを感じるんですよね。
そうですよね、そうですよね、僕まあいかんせんツイッターが好きなものですから、ずっとツイッターしてるんですけど。
よくね、クラスメイトさんとフォロワーさんと遊ばせてもらってますけど、夜中にね、その生まれるわーってなって、
言って産ませて、もうズルンズルンですよ、生まれた方からめちゃめちゃな格子とかをね、動画撮って生まれたよってナイスハッピーバーとか言いながら撮ったりしてますけど、
まあ孫女そこらの人ではあまり見ないような光景ですよね。
30:02
なんか珍しいっていうか、あんまり自分の周りにそういう方がいらっしゃらないので、牛若さんがかなり貴重な存在っていうか、
牛若さんを通してこういう職業を見てるっていうような感じなので。
まあ珍しい職業枠ですよね、あると思うあると思う。
ぜひ皆さん今ここまで聞いてる方は是非あの牛若さんのXをフォローして、
牛若さんを通してちょっと畜産を見てもらえたらと思うんですよね。
大体みんなフォローしてくれてるじゃないですか。
あんまりフォロワーの欄とか見たことないけど。
まあ本当に一部ですけどね、たまに全部が全部ではないですし、生まれた子を全部写真撮ってるわけでもなければ、
ねえこんなことしてますよみたいなのを大々的にやってるわけでもなくて、
本当にただ一個人のなんかおもろって思って、なんか寝姿が変やったりとかしたら写真あげてるぐらいでね、
みたいな感じですけど、だからといって珍しい仕事ではあると思うんですけど、
この先に言ったら皆さんのこう食卓があるんだよなと思ったりすると、
まあそんなめっちゃ高いお肉をずっと買うわけではないでしょうけど、
別に普通にスーパーで売ってる安い肉も多分こういう感じで生産されているわけでしょうから。
ああまあそうですよね。
ああやって牛が生まれてなんとなく育って、2年なり3年なりしてお肉になってみたいな流通に乗ってですけど、
まあその一端をちょっと垣間見てもらえたらなとか、そんなことをちらっと思ったりしながら写真もあげてますけど。
なるほど、まあ確かにおっしゃるように珍しい職業だね。
てか工業高校農業部そういうこと喋りたくて始めたのになんで変わったの?
最初の1話2話ぐらいから。
なんで?
お肉のランプ付けのあれとかもナレッジ系だったって。
おかしいよな。
お笑い枠に。
なんだあれ。
一体なんなんだ。
いやいやあれはあれでね非常に僕は楽しいし、やってて面白いから好きなんですけどね。
まあじゃあそうそう最初はねそんなことを考えたりもしてたんですよ。
それこそね仏賊聞いてみたいな感じだったんで、その周りのねいろんなナレッジ系みたいな番組を聞くわけですよ。
仏賊も生物をざっくり紹介するって言いながら、へーっていうことだらけじゃないですか。
毎エピソードへーって言ってたんですけどね。
なんだ僕もそういうことやってみたいなーってこう言って。
やってみたんですけどこのざまですよ。
33:03
いやいやでももうこれが正解だったんだと思いますよ。
これが正解だと思います。
たぶんそうだろうな。
そうだろうそういうことでしょうよ。
畜産家の1日ってどんな感じのスケジュールなんですか?
あ1日ですか。
出勤時間ってあるんですか?
みんな決まった出勤時間。
大体はいはいはいありますよ。
牛飼い朝早いんでしょーって言われがちなんですけど、
子とうちに関してはそんな早くなくて普通に8時ぐらいに出勤します。
落農家が早いけど畜産家は別にっていう感じなんですか?
落農家が早い理由は、
僕は全部は全部聞いてるわけでも知ってるわけでもないんですけど、
牛乳って生物なんですよね。
そもそも。
で、その牛乳自体が生物であるっていうのと、
母牛は牛乳をちゃんと絞られないと詰まって乳房炎になるんですよ。
だから時間がないからって絞らないみたいな、
貯めとこうみたいな選択肢がなくて、
ある一定のルーティーンでちゃんと毎日絞ってそれを出荷するみたいなサイクルを続けなければいけないんですよね。
なので朝行って絞るなり、牛乳を輸送するなりみたいなのがあるわけですよ。
絞って、牛乳を取りに来てくれるタンカーみたいなのが来たりね、多分すると思うんで、
それに間に合わせるように仕事をするとかしてると、
何がしか早く行って仕事を進めておかなければならないみたいな、
そういう制約が出てくると思うんですが、
畜産はですね、急がないですね、基本的には。
生きてるだけでとりあえずいいので。
別に急いで絞らなきゃ乳房炎になっちゃうみたいなこともないので、
普通に行って人間の都合で朝ごはんあげてみたいな感じですよね。
じゃ、出勤してから朝ごはんあげるみたいな感じ?
例えば人によっては6時から出勤してる人もいればみたいな感じじゃなくて、
基本全員8時からみたいな感じなんですか?
まあまあ早く行くこともありますけども、イメージはそうですよ大体。
大体いつもの時間に行っていつもの時間に朝ごはんをあげるみたいな。
ただそれをまあ毎日続ける必要があるので、
なんか予定がある日は早めに行って早めに朝ごはんあげて、
まだ授業3巻あるから朝の仕事をさっとやってから帰って、
授業3巻行って終わったら戻ってきて、また続きの仕事をするとか。
あーなるほど。
とかね、ありますよ。
36:00
そういう時間の使い方をするしかない感じで。
あーなるほど。
だからあんまり丸休みっていうのは実は実は作りにくいって感じなんですけど。
あーそうなんですね。
じゃあ結構休まれてその東京の方でとか遠方に遊びに行くっていうのは結構あの頑張ってらっしゃる。
死ぬほど無理しちゃいます。
そういうことですよね。
バカほど無理してます。
大体ねだからイベント行くときは僕朝4時ぐらいから仕事しますよ。
仕事してから来てるんですね。
5時ぐらいから仕事してから、
そうですねこの間例えば大阪の方でポッドキャストシンポジウムっていうイベントをやらせてもらったんですよ。
あれはその出番というかそのイベント自体は5時とか6時ぐらいからね夕方から開始だったんですけど、
まあもろもろ準備もあるし手前に入りたかったんで、
まあ朝仕事してから行こうということで朝やって、
もろもろ終わらせてから大阪の方に移動してみたいな感じですよね。
で泊まりになっちゃうので流石に翌日は休みを取らせてもらってみたいな感じで、
この仕事お願いしますねってこう割り振っといてみたいなことはしますけど、
東京行くときとかも朝仕事してから飛行機乗ったりとかするかな。
めちゃくちゃ無理してますね、ほんとすごい。
めちゃくちゃ無理してますよ。
まあでも逆に言ったらそういうユーズは聞くわけですよ。
あーそっか。
でも朝そんなに早く行って何をするんですか逆に言うと。
えっとね牛かよ、まあ8時に出勤しますよね朝ね。
で朝ごはんをすぐやるわけではなくて、
まずこう牛が元気かな死んでないかなとか体調確認とか見回りをして、
毎日基本的にうんことりがあるんですよね除糞って言うんですけど、
まあ食えば食うほどうんこが出るわけですわ。
生物ですからね。
そうそう重機でわーっと取れるようになってるんですけど、
まあ人力で牛の足元からうんこを下の段にかき落として落ちてるやつを、
落としたやつをなんて言ったらいいんだあれ難しいな。
えっとねラジコンみたいなねすっげーでかいラジコンみたいな重機があるんですよ。
中に乗るんですけどガンダムみたいな操作するんですけどね。
かっこいい。
普通に車のハンドルみたいにして動くんじゃなくて、
右手のレバーで右の前後ろのタイヤを動かして、
左手のレバーで左の前と後ろのタイヤを動かして、
前にこのいわゆるホイールローダーみたいな、
39:01
すくって持ち上げて移すみたいな作業ができるバケットが付いてるんですけど、
これを右足と左足で操作するっていう。
すごいガンダムじゃないですかもう。
まじでガンダムなんですけど。
そういうので、
うんこを取るんですよ。
っていうのが難牛車もあって。
あーそっか。
体重確認したり、うんこを取ったり、
で機械を乗っけた車でエサをわーってやりに行ったり、
まあねそういう仕事が基本的にはあって、
あとは例えばもうすぐ生まれる母牛とかは予定日が近くなったら、
子供を産ますための牛車に連れて上がるとか、
敷地内トラックを車で動かしてするしかないんで結構広いから、
まあそういう作業があったりとかなんですけど、
朝1行ったらそのうんこの作業をしたりとかエサ配ったりとか、
子牛の体調確認したりとかっていう作業ですよね。
それをやります。
あーなるほど。
4時ぐらいからその時間ずらせるってことじゃないですかそうすると。
うん。
なんか早く早く行こうと思えば早く行って、
まあそうですね。
っていうのを、じゃあその時間に先にその糞を取っておいてみたいなそういう感じなんですか。
そうそうそうそんな感じですね。
うーん。
でまあエサの時間めっちゃ早くしたら、
まああんまり悪いこともないけどいいこともないので、
うんそうですね。
まあまあ場合にもよるかな。
でもだいたい人間の都合でやっちゃいますけどねそういうのは。
あーそうなんですね。
うん。
あの子らはご飯早くもらえる分には喜んでるんで。
笑
後から空腹が早く訪れるとも知らずに。
笑
喜んでいるので。
笑
ねえ。
笑
献金なもんですけど。
笑
へー。
まあでもそんな感じですよ。
うんうんうん。
で、普段だったら何時ぐらいに帰宅するとかってなるんですか?
えーでも、だいたい5時6時ぐらい?
あー。
いい感じに。
じゃあもう。
はいもう普通にサロリーマン的スケジュールな感じで動けていますね今はね。
ってことですよね。
へー。
あーなるほど。
へー。
うん。
だからもうその絶対やらなきゃいけない毎日のルーティン作業と、
うん。
プラスアルファで生まれてくる作業ですよね。
例えば、子牛を虚勢したりとか、除角したりとかっていうのもあるわけですよ。
いろんな作業がね、ありますよ。
うんうんうん。
まあそんなんの組み合わせでだいたい5時に、
まあ子牛に関しては晩ご飯もあげなきゃいけないので、
親は1日1回やったっきりですけど、子牛は朝晩餌をあげるわけですね。
うーん。
うーん。
まあそういうちょっと丁寧な管理とかをするんですけど、
まあその辺が1日通しての仕事になりますよね。
なるほど。
うん。
そっか。
42:00
それなんか担当の牛舎みたいなの決まってるんですか?
あーそうですね。だいたいそんな感じでやって、はい。
まあいろいろ、いろいろ、まあ滝に渡ると言えば滝に渡るけど、
単純と言えば単純。
あー。
へへへ。
うん。
なんかどっかで見たんですけど、肺培養士みたいなそういうバイオ的ななんか業務もあったりします?
えーと繁殖農家なので、母牛を普通にまあいっぱい飼ってるわけですよね、うちは。
うん。
母牛はだいたい20日から25日ぐらいの1回の周期で、
まあ生理周期みたいなものが来るわけですよ。
はい。
で、それが来たタイミングで農協の方に受精師さんがいるので、人工受精してくださいと。
一応受精自体は自分のとこでも資格さえあればできるんですけど、
たじまうしの凍結精機を管理しているの、一元で管理してくれてるのがこの周りではそのJA農協なので、
来てもらって、つけてもらいたい種選んでつけてもらってっていうことをします。
これがまあ基本的な流れ。
で、その肺培養みたいなんでいくと、いわゆるETって言うんですけど、
はい。
血統としては残したいんですけど、なかなかその親がこううまく妊娠してくれないみたいな時に、
その子から卵子を取って人工受精して、それを他の牛の子牛にぶち込んで、言ったらカリバラですよね。
はい。
代理母みたいな話ですよ。代理出産ですよ。みたいなことをさせることはありますけど、ちょっと珍しいかな。
こないだ一件だけありましたけど。
どうしても残したいっていうような。
そう、たじまうしは本当に遺伝的に滅びつつあるというか。
そうなんですか。
あのね、その遡ること平安時代らへんからたじまの牛がいいよねみたいな文献が残ってて、
あっちこっちからたじまの牛いいよつって買いに来てくれたりしたみたいなんですよ。近畿一円ね。
で、関西の、関西で牛の文化、牛肉を食べる文化とかそんなのが盛んなのって、それがそもそもの由来なんですけど、
その牛がいいよねって評判をうまいこと絶やさずに、なんとかかんとか、うよ曲折ありましたけど、やり続けてきたのがこのたじまで。
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その当時の牛の形質をずっと残しててるのがたじまうし。
つまりは血が濃くて、たじま牛とたじま牛の中の子供ばっかり作ってるから、だんだんだんだん血は濃くなるわけですよ。
遺伝的にはその形質がこう、少なくなっていく。遺伝的な多様性は失われていくわけなんですね。
そう、まさしくそれで、甲牛はすぐ風邪ひく。すぐ下痢する。シャーシャーよもう。
シャーシャーやめてくれ、ほんまもう。っていうのがあって、そうそうそうそう。
なので、たじま牛の血統ってずっと戸籍みたいな感じで残してくれてるんですよ、昔の人は。
なんですけど、オスの言ったら種牛の血統もそうですけど、母牛の血統もかなり重要だし残ってて、
そうやってる中で、あれ?この子、この牛を子祖に持つ牛やけど、こいつともう1個ぐらいしかおらんくない?みたいなのってあるんですよ。
そうなった時に、いとも簡単にこいつ甲牛もうまへんからいいかなーってお肉にしてしまうと途絶えるんですよ、血がね。
あーうんうん、やっちまったーってなっちゃいます。
そうそう、いずれ、ただでさえ血が濃くなってるたじま牛を、何とかごまかして緩やかに血が濃くならないようにキープするために、そういう希少な血統って残しておかなければいけないんですが、
いかんせんもうその数が少ないってなった時に、さっきの代理母みたいな手段を取ると。
受精卵はちゃんと問題なくいってるけど、単純に母牛の子宮の方とか、普通に出産でダメージが食ったりとか、シンプルに高齢になったりとかで、こういうことはよくあるんですけど、
うまくいかないことが出てきてしまうので、元気な別の代理母に産んでもらうみたいなことはありますよね。
そうやって何とか血統をつなぐという努力っていうのを兵庫県はもうずっとやってる。
えーすごいとこなんだ、兵庫県。
すごいな、結構ギリギリのラインといえばギリギリのラインではあるんですね。
これ結構ね、どこでどっかで喋ったかなー言ったかなー。
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血の濃さを表す数値っていうのがありまして、いわゆる均衡係数って言うんですよ。
近いに交わるに、まあ係数ですよね。摩擦係数とかの係数。
これパーセントで表されるんですが、田島牛の主流牛種牛ですね、の平均の係数が25%とか。
これめちゃくちゃ濃くて、どれぐらい血が濃いかっていうと25%、
均衡係数25%の状況作ろうと思うと、兄弟間の子供とかがそう。
なるほど。
そう、ぐらい濃いのかな、確か。
めちゃくちゃ濃いですね、そうなると。
だからすごくいろんな問題が想定されるわけですよ。
シンプルに血が濃いと良くないことばっかり起きるわけですよね、均衡弱性とかが起こるんですけど、
子と田島牛に限っては非常に緩やかに25%に達してるので、
いわゆる急に血が濃くなって異常が出るというのとはまたちょっと話の違う均衡係数の上がり方をしているんで、
大した問題にはなってないんですが、生き物としてシンプルに弱くはなってますよね。
だからシャーシャーなんだよな。困るんだよ。ゲホゲホゲホゲホが咳しやがって。
じゃあ今、田島牛にとってその均衡係数25%が何かこう、慣れつつあるというかデフォになりつつあるから、
まさしくそう。
それが普通になってるっていう感じなんですかね。
だんだんだんだん上がっていってしまってるんです。
やっぱりお肉の牛なので、お肉になった時にあり手に言うと下振りがいっぱい入ってる美しい、
いっぱいサーロインが取れるとか、シンプルに体が大きいとか、そういうので選んでいくと、
そういう子たちばっかりを掛け合わせて作りたくなっちゃうじゃないですか。
そうですね。欲が出ちゃう。
欲が出ちゃうんですよね。
で、してるとやっぱり濃くなってしまいがちなわけですよ。
っていうのを、これをちょっとやってると血が濃くなっちゃうよね、やめとこうねみたいなのを、
自分たちでブレーキかけながらもうずるずるずるずると前に進んでいってる結果がこれで、
なるほど。
ある種自分たちでちゃんとブレーキを踏んでるんですよ。そうじゃないと今頃もう途絶えてるんで。
そういうことですよね。
それはそうなんだけど、シンプルにその係数っていうのはどんどんどんどん上がっていってて、
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どこかのタイミングで限界を迎える日みたいなのも来るのかもしれないみたいなことは言われ始めているんです。
これ自体は20年ぐらい前から言われてるらしいんですけど。
だから、今一度兵庫県内にいる田島牛の血統全てを洗い出して、
こことここを掛け合わせといたら均衡係数が15%の種牛が作れるねとか、
そういう組み合わせがあるわけですね。計算で出せるんですけど、
そういうのをお肉としてはそんなにかもしれないけど、
田島牛というメインストリームを守るためにちょっとそういうのも作っておかないと、
みんなちょっと使っておかないとダメなんじゃないかなみたいな。
なるほど。
田島牛を守りたいっていう血統を維持しようっていう動きと、
ただ相反するのがシンプルにいいお肉を作った方がよく売れるからっていう生産者側の動きと、
二律背反なんですけど、ちょっとそういう中で田島牛っていうのはあっち行ったりこっち行ったりロロしてるっていう。
なるほど。
ちょっと農家によって若干偏りはブレーキをかける数値の位置が変わるってことですよね。
やっぱそのうちみたいに頭数抱えてるところだったら、
そういうちょっとこうあんまりリターンがなさそうな血統の牛でも、
そのセンターにね、技術センターがあるんですよ。兵庫県がやっているね。
で、そこで一元管理してもらってるんですよ。血統とか種牛とかっていうのは。
そこに全部あるんですけど、そこの人がこういう血統のを作って、
こういう種牛今試験しとって、これを母体にした母牛作りたいんやけどって言われたら、
うちはその300分の1にそんなのおったって別にいいわけですよ。
ですけど、おじいちゃんとおばあちゃんが家で10頭だけ飼っとるようなところにそれをお願いしに行ったら、
いやーちょっと困るなーってなっちゃいますよね。
ああ、そうですね。
そうそう、この牛がその子で生まれた子牛が売れるか売れへんかが大問題なわけですから。
うちかって一緒なんですけど、やっぱ問題の大きさが全然違う。
ってなった時に、形質を維持しようみたいなマインドっていうのが伝わりやすい伝わりにくいとか、
自分ごとになるのか、超自分ごとすぎてむしろ受け入れられないのか、みたいなね。
っていうのがあったりするので、
まあね、誰も彼も頑張ってくれてはいますけど、そういう問題を抱えているのがこの田島牛っていう牛でもあります。
なるほど。難しいところのバランスで今言ってる。
でしょうね。
なんか法律とかないんですよね。
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法律。
何パーセントを超えてはいけないみたいなのとか。
調べてないけど多分ないと思う。それ自体はないかな。
シンプルにハイリスクなんですけど、めちゃくちゃ濃い牛をわざと作ることもあるんですよ。
興味本位でとかですか?
興味本位でというか、濃い牛作った方が美味しいんですよ基本的には。
やっぱりそう。
もうそんな倫理観ではないですけど、そういうセオリーを投げ打って、
例えばAっていう主流牛がいて、
で、ハナコっていう母牛がいて、この間に生まれた子Bっていう子がいたとします。
じゃあこれにもう一回Aっていう主流牛の種付けて生まれたC、これはもう父親と夫が同一なんですよね。
そうですね。
Cからしたら父親と祖父が同一なんですよね。
めちゃくちゃ濃いんですよ。
ですけど、この子が順調に育てばめちゃくちゃうまい牛になるんですよね。
めちゃくちゃ差し入るし。
大失敗する場合もあります、もちろん。
そもそも育たないとか、生まれてきてくれないとかっていうのはあるんですけど、
そういうのを作ってみることはありますけど、それは稀かな。
あまりにリスクが大きすぎる。
それはなんかレストラン、三ッ星四ッ星とかのレストランから依頼があったりするんですか?
頼むからこれを。
それはそういうわけではないんですが、
もう大チョンボやないかみたいな掛け合わせの牛がバッチバチの成績を出したりすると、
うーん、そうやんなってみんな口には出さんけど、絶対濃い方がいい牛出るよなみたいな。
やります。ただこんなことをしてると良くない。
それはもう自明なので、別に積極的にしようというわけではないですが。
なるほど。
そうなんですよ。
日本の食を守りながら、平安から受け継がれた日本のある種文化を守ってるっていう、そういう側面も。
まあまあまあかもしれないですね。結構、
去年かな、いわゆる日本農業遺産、
一昨年日本農業遺産になって、去年世界農業遺産になったのかな。
へーすごい。
田島牛の中でも、僕たちがいる地域ではなくて、もうちょっと奥の、本当に田島牛の発祥の地みたいなのがあって、
超田舎、もう卑怯も卑怯。
一子一人住んでないみたいなところがあるんですけど、
そこで育てられた牛たちっていうのが、ギリギリ生き残ってくれてたから、田島牛が今日まで存在しているみたいなストーリーが一応あるんですが、
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それがその農業遺産に認定されていて、
まあまあそういう意味では、歴史的にも価値のある畜産っていうか、そういう文化なのかなっていうのはありますけど、
なかなかね。
でもそれを結局人間の理性と、何とかギリギリ保ってるっていうのがすごいなって思います。
まあね。
今の時代だから、そうでしょうけど。
誰か欲張りな人が出てきちゃったらおしまいですよね。
でもそういうことは昭和平成の時代だったら、倫理観なくもうめちゃくちゃしてる人ももちろんいたでしょうし、
でもそういう危ないことをする人は大概トートされますよね。
シンプルにミスるんで。
なるほど。
牛一頭生まれなかったら何十万、百万とかの損失になったりしますし、
そうなんですね。
今、相場は百万弱ぐらい行ったり来たりしてますけど、
いわゆるBSEとか肯定期とかの時って5万円でも牛が売れないみたいなタイミングあったらしいですし、
なかなかね。
コロナのショックの時とかもすごかったですよ。全然売れなかったし。
結構な数の牛買いが辞めましたよ。
そうなんですね。
辞めたのか首つったのか知らないけど、
本当に地元のおじいちゃんの農家さんの牛を辞めることにしたからもらってくれって言って南部科で買わせてもらったりとかっていうのが何件かあって。
うちら繁殖のとこは別に生まれたやつを売ったらそれでいいんですけど、
9ヶ月ぐらいで成果が出ますけどね。
肥育さんは言ったら自分たちで100万出して飼った牛をあと2年寝かせてやっと利益になるんですよ。
そうですよね、確かに。
だからコロナになった時に全然牛売られへん。言ったらお肉の需要がないから、
肥育申し上がってるやつを1羽持ってっても誰もオークションで飼ってくれへん。
でも今、子牛を仕入れとかんと2年後死ぬみたいな。
難しいなそれは。
そう、状況があるわけですよ。
だから体力のないところはもうバンバン潰れたし。
かといって繁殖農家は繁殖を止めるのも、少なくするっていうこともできたんかもしれんけど、
それは得策ではないし。
肥育農家にすごいあの時はしわ寄せがいったんちゃうかな。
もちろん小売店というか、お肉の卸もですけど、
買ったお肉がお客さん誰も買ってくれへんから、
誰もね、インバウンドが1回途絶えましたよね。
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あの時の需要が。
国外から人が来れなくなって、旅行の産業でよく売れてたような価格帯のお肉なので、
そういう煽りはめちゃくちゃ受けてましたね。
そういうこともあったりする。
一時産業あるあるですわ、それは。
人の消費の動向に全部左右されるんで。
そういうことですよね。
そうですよね。
そうか。
でも今はもうだいぶ戻って、需要も高まっているんですよね。
そういう意味では、はい。
ただ、上がってきて、
割とね、県外の小牛の相場とかって、
全然20万円とか30万円みたいな感じなんですよ。
こっちが100万円叩き出してる横で20万円でも売れへんみたいな状況のところもあったりするんで、
子とたじま牛が特別な評価が上がってきて、
相場自体は全体の相場としてはそんなに高くないみたいな時期もやっぱりあったりして、
そういう意味でも特別な場所なんだなっていうあれはありましたけど。
なかなかなかなかですよ。
もうややこしい話ばっかりもう。
じゃあ、
じゃあ、
じゃあ、
じゃあ、
じゃあ、
じゃあ、
もうややこしい話ばっかりもう。
難しいですね。
難しいと思いますよ。
でもそれ結局育ててる場所でもうたじま牛かどうかって決まっちゃうっていうのは、
例えば他の地域の人たちが投資をすれば何とかプラスになるみたいなのもあんまりないわけじゃないですか。
そうですね。育ててる場所っていうのと兵庫県だけで使える生育っていうのがあるから、
その2つをクリアしててようやくたじま牛なんですけどね。
九州、鹿児島とか熊本とか宮崎とか牛飼ってるとこ多いし、多分なんなら兵庫県より全然多いんですけど、
そこでもうたじま牛系の種牛の生育を使うことはできるけど、
普通にめちゃくちゃ高いんですよ。高額なんですよ。
だからそれを使ってもたじま牛とはもちろん名乗れないし、
だからそんなに高く売れないってことですよね。
そうそうそうそう。
日本の国内で買える和牛のほとんどは九州産かなぐらいの割合ですよね。
あっちでもこっちでも作ってるんですけどね。いろんなブランド牛があるんで。
それはあるんですが、その中でも独壇たじま牛っていうのが、さっき言ったルーツも含めて特別な扱いをしてもらってるというか。
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なるほど。
だからこそなんとか生き延びてるけど、こういうややこしい波に揉まれたりとか、たじま牛自体が終わりかけてるみたいな。
いろいろあったりはしてます。
そんなお仕事ですね。
すごい。
やりがいというか、やっててよかったとか、うれしいときってどういうときなんですか?
うれしいときか。
その小牛、シンプルに牛界としては、