アドバイスはタイミングがすべてと言っても過言ではない。タイミングがドンピシャのアドバイスは、質に関係なく価値がある。何の解決にも結びつきそうにないしょうもないアドバイスであっても価値があるのだ。「この人は一生懸命考えてこのレベルの回答なんだな。だとすると、自分の頭でよく考えて結論を出せば100倍ぐらいマシな回答が出せそうだな」と自信がモリモリ湧いてくる。きちんとアドバイスが聞ける精神状態というのは、無意識レベルですでに問題解決へフルコミットしているのだ。「もうやるしかないって分かってるから、別に聞かなくてもいいんだけど、一応意見を聞いておくか」という状態なのである。効果的なアドバイスというのは、問題集の答え合わせをする感覚に近い。すでに相談者自身が回答を記入している状態でアドバイスされるべきだ。相談者の回答がアドバイザーの回答と違ったとしても、アドバイザーの答えを疑い、相談者は自分の答えが正解だと信じたい思いが強まる。どちらかというと、アドバイスを経て自分は間違っていないと自信をつけていくのである。アドバイスは、自分の正しさ(真理としての正しさではなく、自分自身にとっての正しさ)を確認するための最後の一押しなのであって、混乱や絶望している相手をボーナスステージへ導くものではないのだ。/サイコパスのラジオは、サイコパスがサイコパスの視点で語るラジオです。斜め上の視点に触れたり、サイコパスについての理解を深めるきっかけとなることを目的としています。/パーソナリティ:うえみずゆうき /【脳内議事録】というマガジンをやっています。https://note.com/y_uemizu/m/md0e3af51acf5 【脳内議事録について】「本音は傷つく、高くつく。」毎日更新のエッセイ。認識の解像度を上げるための思索の旅の記録です。うえみずゆうきの考えたことのすべてがここにあります。ご自身の考えと対比させながら、人生観を磨き上げていくきっかけの1つにしていただければ幸いです。マガジン購読者限定の特典として「サイコパスの裏ラジオ(音声)」と「月例反省会(動画)」も毎月プレゼント。ぜひ購読ください!