1. ふて寝するほど話したい ~システム開発の本音~
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2025-04-07 15:51

第33回「このシステムを作りたいんです。おいくら万円かかりますか!?」というお問い合わせよ

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第33回目のテーマは「「このシステムを作りたいんです。おいくら万円かかりますか!?」というお問い合わせよ」です。

システム開発のお問い合わせでよくあるのが、「〇〇のようなシステムを作りたいんですが、いくらかかりますか?」という質問です。参考例は高機能な完成形ばかりで、予算と大きくズレてしまうことがほとんどです。さらに、「やりたいことが変わった」「思ってたものと違う」となりやすく、後戻りも難しくなってしまいます。

そこで提案するのが 「リーンスタート」。まずはコア機能だけをリリースし、ユーザーのフィードバックをもとに改良を重ねることで、無駄なくシステムを作れる進め方です。

効率的な開発の進め方について、お話ししていますのでぜひお聴きください!

▼ホスト:島田徹

▼MC :鴨志田怜

▼ゲスト:辰巳純基

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サマリー

株式会社プラムザは、システム開発に関するさまざまな問い合わせに応じています。特に、システム開発の予算や期間に関する複雑さについて話しています。お客様が理想とするシステムを実現するため、最小限の機能から始め、段階的に改良を行うアプローチを提案しています。このエピソードでは、システム開発の手戻りコストやトータルコストの不明確さについて議論し、リーンスタート方式のメリットを提案しています。最終的に、誠実な企業が損をする現状について触れつつ、顧客とのコミュニケーションの重要性が強調されています。

システム開発の背景
ふて寝するほど話したい。この番組は、システム開発25年の株式会社プラムザが、赤坂より開発現場の今と本音をざっくばらんに話していこうという番組になります。
進行は私、鴨志田と、代表の島田と、賑やかし役の辰巳です。よろしくお願いします。
さて今回のタイトルですが、このシステムを作りたいんです。おいくら万円かかりますか?というお問い合わせよ、というタイトルですが、このタイトル言っていいのかな?島田さんに。
大体タイトルは考えてるけどね。
言っていただいて、結構感情がこもっていると言いますか、お問い合わせよというところで、やっぱりこれはいろいろ思うところあるでしょうか。
私ですか?
そうですね。
うちの会社はいろいろとシステムを作っているので、お客さんからの見積もりじゃいとかよく聞きますが、そういうあるシステムを引き合いに出して、これを作りたいんです、まさにこれを、みたいな。
そういう依頼が多いですよね。
非常に難しいところがあって、要するに運用がうまくいってるシステムなわけで、完成期に近いんですよね。
それを作るってなると、多分結構な予算と工期がかかってくるっていう気がするんですよね。
この辺と辰巳さん、同じようなことあるんじゃないですか。
開発の進め方
そうですね。お客さんに全く悪気はないっていうのは前提で全然お伝えするんですけれども、結構よく起きがちかなというふうに思います。
例えばですけど、さっきも話してましたが、我々に問い合わせが来たわけではないんですけれども、ECサイトのプラットフォームを構築したいと。
ECキューブとかショピファイとかで何か作るのかなと。何かしらのECサイトを作るのかなと思ったら、ベンチマークを参考にしたいのになりました。
Amazonですっていう話が出てきまして。
Amazon。
いくらかかるんだろうみたいな。
問いからまず発生するわけですよね。
国家予算ぐらいですかね、というところがちょっと考えるんですけれども、当然ですけれども、それぐらい莫大な費用がかかるかというと、もともとイメージできていない上で、そういうことにはなっていると思うんですよね。
完成形が身近に使えるシステムだとか、使い勝手がいいもので事例に挙げてくると思うんですけど、それはやっぱり予算とか規模感みたいなものを無視して挙げてくるものが多いっていうところになるんですかね。
当然そのお客さんはお客さんなので、理想像っていうのは全然掲げていただくことには問題ないと思うんですけど、やるとしてもいきなりそこの完成形目指すのやめませんかっていうのを提唱したいなっていうのはちょっと今回のプレッシャーですね。
例えばですけど、開発に3年かかりますみたいな話になって、仮に予算感も納得いただいて、3年でシステム作りましょうって話になったとしても、その3年間これだけ現代において物事の移り変わりが激しいこの時代において、3年って結構長いじゃないですか。
なのでその会社としてもやりたいことが変わってくると思いますし、技術っていう部分でもアップデートが進んでいくと思うんで、途中でやりたいことが変わったり、3年まった挙げ句、思ってたのと違ったっていう風になっちゃって後戻りできないです。
確かに3年あれば当初考えていたものとか、それこそ時代の流れとか、かつシステムが段々具体的に見えていく中でこれ必要だなっていうところとか、どんどん上がってきそうではありますよね。
そうなんですよね。なのでこれは対処法というか、我々が掲げたいというところは、まずミニマムで一つやっていきませんかと。最小限この機能だけでも抑えておけば大丈夫っていうような範囲で、数ヶ月、本当に長くても半年ぐらいでリーンスタートって言いますけれども、ミニマムでリリースをしていって。
そこからユーザーさんだったり、社内で使うシステムだったらフィードバックをもらって解消、改良をしていきませんかっていうようなものですよね。
リーンスタートというミニマムで最低限の要件等を満たしたのを提案したり、3ヶ月ごと半年ごとにマイルストーンみたいに置いていくっていう、そういうスタートの仕方をしていこうっていうのがいろいろ開発のしやすさとか要求の反映のしやすさとか含めて良いのではというところですかね。
さっきのECサイト、Amazonを完成させたいという気持ちは全然いいことだと思いますし、我々も可能な限りサポートしていきたいです。ただ、いきなりAmazonの完成形は無理なので、じゃあどういうことを最初にやりますかって言ったら、まず商品が出品できて、商品が決済、購入できて、運営側で在庫の管理とかが把握できるみたいな、そこぐらいはまず抑えておく。
それでじゃあ次はおすすめ機能ができたりだとか、ブックマークできたりだとか、決済方法を増やしたりということをやっていきたいよねっていうような感じですね。
成功への道筋
そう考えるとお問い合わせいただくお客さんからいろいろヒアリングして、やりたいことのコアは何なのか、先にどこを作るべきなのかっていうのをしっかり落とし込んでいく必要がまず大前提としてあるってところですよね。
そうおっしゃるとおりです。で、その上でお問い合わせさせていただく際にも、必ずそこを我々多分聞くと思うんですよ。
結構機能あるとして、そこまで大きなものじゃなかったら一通りやっていきましょうって話ですけど、結構でかくて予算も多分オーバーするんですけど、どこか削れるとこないですかねとか優先度ってありますかみたいな、っていうところをお伝えしながら要件を決めていくって感じになると思いますね。
なるほど。ちょっと議題から逸れてしまうかもしれないんですが、それこそ予算が下りるのであれば、それこそテンコ盛りと言いますか、ゴリゴリにつけたものでいけたらスタートしちゃうものなんですけど、それでもやっぱりちゃんと棚下ろしして優先順位つけてやるっていう感じになるんでしょうかね。
悪どい会社さんって言い方はあれかもしれないんですけど、全部やります。言われた通り作ります。で、受注するところもありそうな気もするんですよね。どうなんでしょうか。
それはそうですね、島田さんどうでしょう。
それはトラブルの種ですね、完全に。
トラブルの種なんですね。
よくある、このポッドキャストでも何回か言ってますけど、何でもかんでもやりますって言って。そもそもすごい高くなると思うんですけど、そこはあえて高くしないでトラブルも覚悟で見積もり出して、結局最後着手金とか中間金もらって、そこからトラブルになっていくっていうのはよくあるパターンでね。業者の方はそれを見越してるとかっていうのはありますからね。
厳にそれでアクセンチュアだったり、IBMはちょっと経路が違う問題でしたけど、そこで揉めるっていうのはすごくよくある。
そこの会社はそうだと言っているわけじゃないですけどね。
まあ、もちろん。
危ない危ない。
大事です大事です、セフティーラインが。
そうすると、もちろんそういう会社さんの目利きをするっていうのは当然として、それが難しいってことも徐々に把握しているので、リーンスタートという形、最小限のものから、もしくは短いスパンのもので考えて作っていくっていうのが開発として良いのではないかっていうところですよね。
そうですね。やっぱりまとめて予算を会社的にも確保した方がやりやすいっていうことも、もしかしたらあるかもしれないんですけど。
大きい会社さんほど稟議を通すときに、ちゃんとまとめておいてほしいみたいなことは聞きますよね。
やっぱりその都度稟議を挙げる構成とかっていうのを考えると、そういったこともありえるかもしれないんですけど、逆にちゃんとそのロードマップがわかってて、じゃあこの今のタイミングであれば300万円で数ヶ月でできる機能をまずリリースさせます。
いうふうにやっていったほうが、多分最終的には成功しやすいですし、ちゃんとそこの説明資料を我々と一緒に作っていくことができれば、そこまで納得されないってこともないんじゃないかなと思うんですね。
島田さんはこのリーンスタートについてどう思います?
もちろんその通りだと思うんですよね。やっぱりどうしても小分けでやっていくと、確かにお客さんも忙しいんですよね。確認しなきゃいけなかったりするんで。
3ヶ月に1回リリースになるとリリースする前には見なきゃいけないですよね。フィードバックも出さなきゃいけないんで、それ見た感想とかここが違うとか言わなきゃいけないんで大変ではあるんですけども、
それから開発側の立場からするとリリースするためにはテストを1回通さないといけないんで、かなり綿密なテストをやらなきゃいけないんでコストは若干上がるわけですよね。
小分けに切ってリリースするとコストは若干上がりがちです。
システム開発のコスト問題
ただ、さっき言ったみたいにかえりが作ってみてかなり進んでから違ったとかっていう時の手戻りのコストアップに比べたら全然ありがたいというかお互いにいいんで、手戻りはこのコスト誰が負担するのよって話になってくるんでね。
もう完全に信頼範囲が壊れる感じになりますよね。
そういう意味では小分けに出していった方が都度のコストはお互いにありますけども、最終的なトータルのコストは少なく済むと思うんですよね。
なるほど。ちょっと今話聞かせていただいていて、確かにいいことが多いなって思う中で問題点とかあるのかなっていうのはちょっと思っていたんですが、その費用が重なるケースもあるっていうところが問題点になってくるんでしょうか。
そうではありますね。あとやっぱり一番の問題はトータルのコストが不明確っていう感じですね。
トータルで考えたら手戻りを考えた場合の一括っていうんですかね。一変に開発するよりかは抑えられることが多いとはいえ、全体の予算が明確には決めづらいっていうところがやっぱり問題点になるっていうところですかね。
そりゃそうですね。基本的にデカいシステムの場合、完成形をはじめに想定するんですけど、それが絶対に完成形じゃないんですよね。100%。もう絶対違うんですよ。
で、それをまず仮にうまくリリースできたとしても、これちょっと違うよねって感じで直しを入れていくんですけど、それを直すコストがかかって、それで何とかですね、実装に無理矢理修正していくわけですよね。何年もかけて。そのコストはかなり高いですよ。
それが後の方でいろいろ変わるっていう前提でやってないと思います。
そうそう。とりあえずこれを何千万の予算で納品するっていうのをゴールにして作っていくんで、そういうことは想定してなかったとかってことがあっても、データベースの構造がかなり変えなきゃいけないってなるとコストがすごいかかりますよね。
リン開発で細かくやっていれば、途中で方向性がおかしくないっておじさんが言われると、そこの修正は割と結構できますからね。
結局一括でやったとしても修正は絶対入ってくるから、どうせやるんだったらこまめにやって把握しながら進めていきましょうっていうところですかね。
そうですね。
トータルで考えたときの話だと思うんですよね。例えば5千万の予定していたのが5500万プラスになって、結局それも使い物になりませんでしたってなるよりだったら、
5700とか6000万ぐらいになっちゃったとしても、ちゃんと使えるものを作れた方が良くないですかっていう提案ですかね。ちょっと極論になっちゃうかもしれないですけど。
たぶん一括でやると5500万じゃ終わんないんですよね。それかすごい我慢するかっていう。
さっきそういう意味が、5500万でなんかろくなもんじゃねーなみたいな、これが5500万かっていう、そういう我慢をずっとし続けるのか、
7000万かけてもちゃんとマッチしたね、思った通りの理想系のものを使うのかっていう、そういう違いじゃないですかね。
あれですね、まず最初に一括で作った時に絶対手戻りがあるっていうことを、やっぱり基本的にシステムを開発したことがないお客さんの場合ですと、
そのイメージもついてないし、なんかリスクヘッジでそんなこと言ってるのかなとか思われることが多々ありそうですよね。
それはそうかもしれないですね。
その辺を理解していただければ、この開発のリーンスタートのメリットとかがよく伝わると思うんですけども、その辺をこのポッドキャスト等で啓蒙していけたらいいですね。
そうですね。大体自分も大規模開発の時は提案するんですけど、なかなか通らないですよ。
でもあれですね、最初の時に結構言いづらくないですかね。
言いづらいですよ。
そうですね。そこをちゃんと伝えるのは親切だと個人的には思うんですが。
良心的だと思うんですが、そういう会社が選ばれにくいっていうのがシステム開発の現状というところかもしれないですね。
そういうことです。
誠実な会社ほど損をするという状態ですね。
割と一番最初に撮ったポッドキャストのテーマ、まともな見積もりショーという会があるんですが、それをやっぱり彷彿させる話でもありますね。
顧客とのコミュニケーション
この絡みの話は全部繋がってると思いますよ。
そうですね。一括の良さ、リーンスタート、小規模の開発の良さ、それぞれあるとは思うんですが、
お客様にもよると思うんですよね。どっちの方が合うかとか、この方が良いかということはあると思うんですが、
その見極めも相談していただければ、プラムザとして全面的に、
良心的にお答えさせていただければと思いますので、ぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います。
こんな形でよろしかったでしょうか。
はい、いいと思います。
本日はいかがでしたでしょうか。
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システム開発に関するご相談がございましたら、公式ホームページからお気軽にお問い合わせください。
それではまた次回お会いしましょう。
ありがとうございました。
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