1. 工藤郁子の声日記
  2. #12 ラジオにとっての30秒
2024-04-08 10:18

#12 ラジオにとっての30秒

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こんばんは、工藤郁子です。今日は、2024年4月8日、月曜日の夜です。
12回目の声日記を配信します。 今日はですね、
昼間に桜並木を通ったんですけれども、 桜が
満開でとても綺麗でした。 風もそんなに強くなくて、
花びらが ひらひらというか、はらはらというか、
そんな感じで散っていて、とても風情がありました。 でももう盛りを過ぎ始めていて、
一部は葉桜になっていました。 あと、今朝はNHKラジオのマイあさ!に出演をしました。
テーマは、巨大IT企業に解体命令!? 欧米で進む規制強化でした。
アメリカ司法省がAppleを提訴したとか、 EU、欧州では
デジタル市場法という法律が新しくできているとか、 日本でもプラットフォーマー規制法案というのが提出されそうである
みたいなことについて話題提供をしました。 聴き逃し配信は
確か1週間ぐらい期間があるはずなので、 もしよろしければ聞いてみてください。
それで、NHKラジオのマイあさ!は 今年度も
準レギュラーというか、6週間に1回ぐらいのペースで 出演する予定になっています。
2020年ぐらいから出演しているので、 4年ぐらいになります。
今聞き手をしてくださっているのは野村正育アナウンサーなんですけれども、 その前の
阿部渉アナウンサーと 三宅民夫アナウンサーにも大変お世話になってきました。
特に出演し始めた頃はですね、 時間の制約がとても厳しくて、
今以上に緊張して喋っていました。 NHKラジオさんは全国各地の放送局をつないでいるんですけれども、
そうすると境目があって、 全国一律で放送している時間枠と、
そこから切り替わって各地のニュースを各放送局が放送するという時間枠、 これが交互にやってきたりするという形になっています。
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そして以前は、私が出演する枠の最後、 7時40分に各地の放送局に強制的に切り替わるので、
たとえ喋っている途中であっても、ブチッと切れて切り替わりますよというふうに スタッフの人に言われていました。
すごい怖いなと思いました。 でも早すぎるのも、早く終わりすぎるのも良くなくて、
つまり言うことがなくなってしまって、沈黙が続いてしまうと、 それはそれで放送事故になってしまうんですね。
なのでピッタリに終わらせないといけないという緊張感がありました。 それが今は編成が変わって、
終わりは30秒ぐらい前後しても大丈夫ですよというふうになっています。 たったプラスマイナス30秒なんですけれども、
なので日常では気にもしないような秒数ですが、 放送だともう全然気持ちが違います。
これを毎回やっているアナウンサーとかアンカーの人たちは本当にすごいなと思います。
そしてこういう秒単位で時間を管理するために、事前に台本をかなり作り込みます。
例えば最初の質問は1分30秒ぐらいで答えてください、2つ目の質問は1分45秒ぐらいでお願いしますみたいな
ラップタイムを刻んだ進行台本を スタッフの人と私で一緒に作っていきます。
ただその台本の作り方は、フォーマット、形式もそうですし
プロセス、過程も含めて担当のディレクターさんによって 作り方がいろいろあって個性が出ていて結構面白いなというふうに
思います。 で、今回の場合はですね、何か面白そうなテーマないですかというふうに
ディレクターさんから聞かれたので、私の方からテーマ案を4つぐらい考えましたね。
採用になった、巨大IT企業に解体命令か?っていう話の他に
どう変わる? ネットの誹謗中傷の削除方法、という。いわゆるプロバイダー責任制限法の改正案について
解説したらいいかなっていう案が2つ目としてあり。3つ目は、AIで巧妙化 選挙と偽情報
という大統領選挙もあったりするので、その話とAIの話をしてもいいんじゃないのかなっていうのが3つ目の案で。
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4つ目の案が、どうすべき? 子どもとスマホということで、新年度だし
またアメリカでいろんな州でSNSの利用、未成年については規制をするという
規制が増えているのでそういう話題提供したりしてもいいかなみたいなので 4つ案をお出ししました。
この4つの案をディレクターさんにメールでお送りして、かつ、それぞれの案の参考になるような報道記事のリンクも
2個とか3個付けてメールで共有しました。そうするとそれを受け取ったディレクターさんが、
他のスタッフの皆さんと一緒に打ち合わせてくださって、このテーマでいきましょうということで1つに絞ってくださいます。
このテーマに決まりましたというのが戻ってきて、それに基づいて、私の方で、
想定問答集といいますか、この質問をしてください、例えばこう答えますみたいなQAを作ります。
QAを普通に箇条書きで書いてディレクターさんにお渡しすると、そこでディレクターさんが、リスナーの方からすると
多分この単語よくわからないと思うのでもうちょっと補足してくださいとか、あとこの質問はちょっと複雑すぎて耳で聞いていると理解できないと思うので
もうちょっとシンプルになりませんかね、みたいなことを、赤を入れてくださいます。その同じタイミングで台本の形式になって、
さっき言ったみたいなラップタイムを刻んだ、ここまでで1分45秒みたいなのを刻んでくれた台本の形式に直してもらえています。
ちなみに、こういう 時間管理をするような台本が全くない番組というのももちろんございまして、
その代表例がTBSラジオの文化系トークラジオLifeです。私はNHKラジオより後に、
Lifeに初出演だったので、Lifeは台本がなくて本当にカルチャーショックを受けました。
ラジオといえば台本があるものって思い込んでいたので、え!?ないんですか? みたいな。
本当に自由演技でやるんですかってなりましたが、確かにLifeは臨場感が大切なので台本ない方がいいなって今思っています。
はい。で、話を元に戻すと、秒単位で時間を管理する番組の場合は、
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本番でのペース配分がすごく大切になってきます。特に、最後の1,2分ぐらいの調整が
すごい緊張しますし、今でも毎回、最後の1,2分 実は手がすごい震えていて。
震えが止まりません。そして自分でも時計の秒針を見ながら喋ってはいるんですけれども、
基本的には聞き手役の野村アナウンサーがうまく誘導してくれます。誘導の仕方もすごくて、質問とか合いの手とか、
まとめのコメントを入れるか入れないかみたいなところで、時間の伸び縮みをうまく調整してくださって、
安心して喋っています。毎回本当にとても助かっています。逆に言うと、
MCとかこういう聞き手役で時間を管理していくのは、自分では難しいなぁと思っています。
はい。では今夜はこんなところで。それではまた。おやすみなさい。
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