価格設定の重要性
おはようございます。皆さんは、日本の地方を駆けるフリーランス個人事業主ということで、私は瀬戸内海の島で漁師をしている坂井でごお届けしてまいります。
今日のテーマは、「相場よりも高いモノを売るときに気をつけたこと」というテーマの話をしていこうと思います。
相場よりも高い。私、坂井で、オキカムロヒジキという煮付けにせずサラダで食べてほしい最高級ヒジキ。
日本で一番グラム単価が高いヒジキを生産価格を販売しています。
島の中だとヒジキって大体グラム10円ぐらいなんですよ。
30グラム入って300円とかなんですが、オキカムロヒジキはグラム大体70円ぐらいなので、15グラム入って1000円以上するんですね。
そんなヒジキなかなかないという感じなんですけど。
そうやって、例えばブランド化とか、幸福化、価値型みたいなことがこれから人が減っていく中で求められていく世の中になっていて、
きちんとしたものをただ高く売ればいいというわけじゃなくて、適正価格で販売していくということがすごく大事かなと思っていて、
なぜ適正価格で売るのが大事なのかということを今日はお話ししようと思います。
高く売らないと生活できないからです。
そういうことではなくて、2つ理由があります。
1つ目が、まず自分と仲間が納得していないものはちゃんと売れないということですね。
なので自分と仲間がちゃんと、この商品はなんでこんな絵付けになっているのかということをしっかり理解していないと、
あれなんで高いの?という言葉に潰されちゃうんですね。
もう坂井自身も、何度この価格じゃ絶対やっていけないよというふうに何度言われたかわからないです。
でも一方で、おかげさまで4年になるんですけど、多くのリピーターの方に支えていただいて、
もう販売のほとんどがリピーターの方になっていますね。
1回買ってくださったお客様がリピーターになってくださると、
それこそ数万円にとどまらない金額をずっと4年間の累計で使ってくれているという感じなので、
1人条例さんを捕まえれば、事業として安定するという形になっているので、
すごく良い状況が作れていると思うので、この状態を死ぬまで、
良いものをお客様のところに届け続けたいと思っているんですが、
そもそも何で15gの1550円にしているのかというところなんですけど、
これコストの積み上げなんですよ。
コストの積み上げ。
だいたい例えば、田舎で時給1000円以上出して、
全部手間をかけて作ろうとするとみたいな感じで、
何に何時間かかって、何に何時間かかって、何に何時間かかって、
一応設備投資だったり更新投資とかにちょっとこれくらいかかるかなというのを織り込んで、
じゃあ1袋あたりこれくらい取らないと合わないよねと。
これくらいいただかないと合わないよね。
じゃあ継続的に10年20年やっていこうというようになったときに、
無理だよねっていう価格を、これは子息演算ですね。
小学校で習う足し算、引き算、掛け算、割り算、これで導き出すわけですね。
単純に何だろうな、単純にかかる労働時間、そして人工を出して、
それを積み上げていって、これくらいかかるのねと。
そうしていくと、例えば今おきかものひじきの事業で言えば、
アルバイトの方にも入っていただいているんですけど、時給1200円とか、
場合によっては1500円ぐらいで働いていただいているんですが、
やっぱりそうじゃないと、これだけ物価が上がってきたり円安が進んできたりすると、
働く人自体が無理になっちゃいますよね。
そうなると働き手がいなくなると、どうしたって長く継続できない。
これがコストを積み上げて、生産量で割るんですね。
生産する量、例えば盛りで言えば料金を1日分だけ選んで、
だいたい1.2から1.5トンぐらいを厳選しておきかものひじきにしているわけなんですけど、
最初から供給量を決めているからこそ、総コストから若干リージョンを足して、
それを供給量で割ると価格が出るわけじゃないですか。
なので、こういう理由でちゃんと計算して、
この価格にしているんですよっていうのを、
売り出す前とかすごく身内に説明しました。
妻にも徹底的に説明したし、
身内用にしか見せない資料っていうのは実はあるんですよ。
授業を一緒にやってない人には決して見せない資料っていうのを持っていて、
例えば、10人中10人とお付き合いしないようにしましょう、
みたいなことって返したりするんですね。
当内の平均価格の10倍にしたからには、
10人中1人と丁寧にお付き合いさせていただくっていうことでいいんだと、
それは何でかみたいなそういう資料を作って、
仲間と共有していったりするわけなんですね。
そうじゃないと本当に周りから責められていくんですね。
なんでお前が手伝っているあそこのひじきは、
あんなぼったくりみたいな価格でやってるんだ。
その時に何も知らないでただ手伝っているだけだと、
確かにただ高くしてるんじゃないかって思うかもしれないけど、
でもちゃんと計算をして長く続けていくには
この価格じゃないと最低でも無理だよということが分かってたら、
いやいやそんなことないよと思いながらグッと堪えることができるわけですね。
なのでやっぱり働きて仲間がきちんとその商品のことを愛すことができて、
自信を持って取り扱うことができる。
何より自分自身が何よりもその商品のファンであるっていうことに
つながるためにはやっぱり数字的な裏付け持ってないとダメなんですね。
数字的な裏付け。
なのでまずはコストの積み上げっていうのをきちんとやってみて、
そこから供給料。
だいたい1日の生産能力とか原材料どれぐらい仕入れられるかとかで、
個人でやるような商売であれば供給料って決まってくるんですね。
供給料が決まってくるのであれば総コストと供給料、
そして利益をどれぐらい残しておけば生活が成り立っていくかと、
自分の求める生活ができるかっていうことを計算して価格決定をすると。
その理由をきちんと手で控えておく。
しっかり覚えておく。
心に刻んでおく。
そして大切な大切な仲間と共有する。
これですね。
これが一つ目です。
コストの積み上げから計算してみる。
そしてそれを手元にしっかり持って胸の内秘めておく。
もう一つが、その行為、コストじゃなくて、
市場調査と希少価値
実際にやっているものの希少価値っていうのはどれぐらいあるものなのかっていうのを
ちゃんと業界を調査するっていうことですね。
例えば坂井で言えば、通販で扱っているひじきであったりスーパーで売っているひじきは
売り出す前にはめちゃくちゃ食べましたね。
だから通販でひじきと名のついているものはほぼ全て買いましたね。
ほぼ全て買って食べて通販で取り寄せた時のどんな感じで影響しているのかとか。
産地ってどのぐらいなのかとか。
例えば国産のひじきって供給量の1割未満なんだとかね。
鉄釜製法っていうのは平成15年の論文の時点ですでに5%未満になっていたから。
だから今は鉄の大釜でゆがいているひじきなんていうものは
もう5%どこの詐欺じゃない。
ちなみに国産が供給量全体の1割未満で
なおかつ鉄釜製法でやっているのが5%だったらそれ掛け算ですよね。
それだけ希少なもの。
それをさらに領域の本当に序盤の一番おいしい新米ですよね。
新米っていうのはただ1日分試行停止でなんか良さそうなところにバッと収穫して
持って帰ってくるだけじゃなくて
それこそ12月だと7トンくらい今年とか取ったんですけど
その中からここのやつ良かったよねって言って
選び抜いたやつを価格を販売しているわけですね。
ってなると掛け算するとどれくらい希少なものになるかっていうのは
大体わかるわけですよね。
要は偏差的なのがわかるわけですよ。
だからやっぱり業界であったり他の商品
例えば後は松坂牛のグラム単価ってどのぐらいなのかなとか
高級ホテルのお客様単価ってどのぐらいなのかなとか
やっぱり競合を調査したり参考になりそうな贈り物
ギフトの市場とかやっぱり調査して
その上でこの辺とやっぱり越していくべきだよな
っていうことっていうのをしっかり判断して
それで自分の心を支えする。
それも仲間を支えする。
なんとなく自信を持つっていうことはやっぱりできないので
自分自身で説明ができる数字の裏付けをきちんと持っておくことで
高いものを自信を持って売ることができる。
こうなっていくんじゃないかなっていう話でございました。
今日はこんなところで終わりにします。