セネカの教え
こんにちは、サチュアレコです。SNS発信を何年か続けてると、昔の自分の投稿とかブログ記事とかをね、いろいろ見返した時に
なんで自分こんな書き方してたんやろうなぁとか、なんでこんな動画を作って投稿してたんやろうとかって、うわぁもう見たくないし恥ずかしい!ってなること、ないですか?
私ね、めちゃくちゃあるんですけど、よく、過去は振り返るな!前だけを見て進め!とかって言いますよね。
確かにこれも一理あると思うんですけど、でも実はね、2000年前の古代ローマの哲学者セネカさんは、そういう恥ずかしい過去にこそ、私たちのスキルアップとか
未来のキャリアを豊かにするための超重要なヒントがギュッと全部詰まっとるんですよ!って教えてくれています。
ということで、今回は私の過去の失敗談もシェアさせていただきながら、あなたのスキルアップに役立つ内容をお届けしていきますので、ぜひ参考にされてみてください。
そのセネカさんはね、ストア派の哲学者なんやけど、彼が残した言葉で特に有名なのが
過去を忘れ、今を尚去りにし、未来を恐れる者たちの生涯は極めて短く、不安に満ちたものである。
っていうのがあるんですよね。過去を忘れ、今を尚去りにし、未来を恐れる者たちの生涯は極めて短く、不安に満ちたものである。
まぁちょっと難しいよねーっていう印象なんですけど、ちなみにね、私よく尚去りとおざなりがね、ごちゃってなっちゃうんですけど、
尚去りっていうのは、何もせずに放置するっていう意味合いで、おざなりっていうのは、その場しのぎで適当に何かするっていう意味合いですよね。
だから尚去りの方が、マジで何もしてない、行動してない方なんですよ。
つまり、瀬中さんが言いたいのは、過去のことから何も学ばずに、今の時間を大切にせずに放置して、
将来のことばっかり怖がってる人の人生って、あっという間に終わっちゃうし、不安だらけになっちゃいますよっていうことなんです。
現代の自己啓発本とかでもね、「過去は変えられないんだから、とにかく今に集中しましょう!」とか、「未来のために今を生きよう!」とかってね、よく言われると思うんですね。
振り返りの実践
でも、瀬中さんは、あえて過去に目を向けましょうっておっしゃってるんです。
この、過去に目を向けるのが本当にしんどいんですけどね。今回ちょっとタイトルも、「振り返らない人はいつまでも初期設定のままです。」とか強めのタイトルつけちゃってるんですけど、
まさに私自身が、過去を一切振り返らない初期設定のままの人間だったんですね。
はい。私は11年間フリーアナウンサーとして仕事をしてきて、最初の頃ね、特に全然うまくいかなくって、喋りは上達しないし、現場ではもうディレクターさんたちにめっちゃ怒られるし、自信なんてね、どんどんなくなっていくし、
毎週現場に行くのが本当に怖くて、お腹が痛くなってて。そんな時に、私を厳しく、でも愛を持って育ててくれた師匠がいまして、この師匠がね、実はその、瀬中さんの生まれ変わりなんじゃないかなって思うくらいなんですけど、
その現場終わりに師匠から、「おいアレコト、お前現場が終わった後、ちゃんと自分のこととか現場のこととか、全部振り返ってるんか?」って聞かれた時があって
ドッキリになってね。当時の私がね、全く振り返ってなかったんですよ。どれぐらい振り返ってなかったかっていうと、
その日、仕事で使った台本とか原稿とか、一回も見返したことがないくらい振り返ってなくって。
だってね、振り返ってもさ、できなかった自分とか失敗した自分を思い出して傷つくだけだし、ディレクターにめっちゃ怒られたことを思い出して、嫌な気持ちになるだけじゃないですか
だから私は、仕事が終わった瞬間も、そこの記憶に蓋をして、もう今日の現場は終わったんでって。とりあえずまた明日は明日の風が吹くんで、みたいな感じで
閉店ガラガラってね、振り返らずに、全く見返しをせずに突っ走ってたんですけど、これがもう全然成長しなかったんですよね、私
そうやって当時の私は自分なりに自分の心を守ってたんですよ。というかとにかく自分が傷つくことから必死に目を逸らしてたんですよね
でもやっぱりそれじゃ何にも変わらなかったんです。同じ失敗繰り返して、同じように怒られて、同じように落ち込んで
でもその時師匠に厳しく振り返ってないっていうことを指摘されてから、私もね、うっと心を鬼にして、自分が今日やったこととかを振り返ることにしたんですよね
現場でケチョンケチョンに言われて、ミスしまくったイベントMCの現場、生放送の現場とかが終わった後に、その日の台本とかに
例えば事実として今日何が起こったのか、どんな問題があったのか、自分はどう感じたのかとか、その問題が起こった原因が何だったのか
じゃあ次の現場はどうするのかっていうのを、ブワーってね、台本が真っ赤になるぐらい書き込みまくって
そしたらね最初はもう本当心をえぐられてたんですけど、だんだん自分の癖とか弱点とか、次はこうしてみようかな、こうすればいいのかなっていう改善点が見えてきたんですよね
それまではその次の現場の台本もらっても、まっさらな気持ちって言ったらいい表現だけど、何にも考えてないまっさらな状態で臨んでしまっていて
当たり前に失敗してミス繰り返してたんですけど、でも自分で過去を振り返って、次の現場ではどうしたらうまくいくのかを考え抜いて臨んだら
成長の確認
少しずつ、本当に少しずつですけど、うまくいく経験が増えて、喋りもね圧倒的に改善されていって、その現場がうまく回り出すんですね
で、うまく回り出すと人間関係も良くなって、師匠が怒る回数も減っていってっていう、嬉しい変化が起こり始めました
これってね、客観的に考えたら当たり前なんですよ。失敗して、その原因を考えて、次はその失敗をしないようにやってみる
それはね、良い方に改善するに決まってるわけなんですよね。でも人間、自分のこととなると、過去のうまくいかなかったことを振り返るって、やっぱり痛みを伴ってくるものだから
やらないっていうことが多いんですね。考えない方が楽だし傷つかないじゃないですか
でも、実はこの痛みを伴う振り返りっていうものこそが、未来の自分を確実に変えてくれる唯一の方法だったなって、もう私も実感していて
この過去を振り返るのって、改善っていうメリットだけじゃなくて、もう一つ超特大のメリットがありまして
自分がどれだけ成長したかを確認できるっていうものもあるんですよね
私たちって不思議なくらい、そのSNSとかで見るキラキラっとした投稿には敏感なんだけど、自分の地道な成長にはなぜか鈍感っていうのがありまして
でも、ぜひ今聞いてくださっているあなたも、ちょっと立ち止まってね、過去の自分を思い出してみてほしいんです
意識的に比べる機会を作るっていうのがおすすめで、例えば1年前の日記とか手帳とかSNSの投稿を読み返してみるんですね
あ、こんなことで自分悩んでたんだとか、この頃よりは文章を書くのはちょっとは上手くなってるかもみたいな発見が絶対にあるはずです
普段意識しないから気づかないけど、絶対にあなたも私も日々みんな成長してるんですよね
気づいてないだけで、昨日より今日のあなたの髪の毛も爪も細胞もミクロ単位で大きくなってる、伸びてるし
心もミクロ単位で経験値を積んでるし、周りの景色だっていつの間にか変わってるし
過去の自分と比べることで、初めて自分の成長に気づけるんですよ
その気づきが、自分ちゃんと前に進めてるんだなっていう、自分への揺るぎない自信に繋がってくるんですよね
はい、なので、もし今あなたが、なんか最近成長できてないなぁ、同じ失敗ばっか知ってるんだよなぁとかって感じてらっしゃるんだったら
もしかしたら過去を振り返るタイミングですよーっていうことかもしれません
私もね、ついつい目の前のことでいっぱいいっぱいになって振り返るの忘れがちなので、改めて意識していきたいなぁと思っています
今回の内容もちょっとでも参考になりますように
今回はもう一つ、一生成長し続ける人の特徴というテーマで話している回、チャプターに貼ってます
こちらもぜひ