コインランドリーで眠る
作:弓枝ユズル @amanoharatsuki 様
BGM:魔王魂
https://x.com/amanoharatsuki/status/1931292228728860802?s=20
お借りしました!
2・4・6・12・14
16・18・22・26・28日更新予定
【活動まとめ】 https://lit.link/azekura
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サマリー
コインランドリーの駐車場で車中泊をする主人公。洗濯乾燥機が回る音を聞きながら、眠りにつくまでの様子が描かれる。洗濯物たちがそれぞれの家で使われていた布だと想像し、不思議な感覚を覚える。
コインランドリーでの仮眠
コインランドリーの駐車場は、意外と寝心地がいい。 敷布団のカバーが回り始めるのを見届けてから、僕は車に戻ってきた。
50分間だけ家に帰るのも億劫で、思い切り運転席を後ろに倒す。 靴をおっことして、膝を抱え込んだ。
昨日が雨だったからだろうか。洗濯乾燥機はほとんどが埋まっていた。 客の姿自体はない。駐車場にあるのは、自分の軽自動車だけだった。
所在なくスマートフォンをいじっていれば、目尻からスイマがじわじわ染み込んでくる。 瞼を落とす。
洗濯音と想像
すると、聞こえてきたのは、たくさんの洗濯物たちが回る音だった。 自動ドアや窓ガラスに阻まれたくらいでは消せないらしい。
ましてや、他に動くものもない深夜だ。 聞き慣れたあの稼働音が、少しずつ車内を満たしていく。
僕の脳裏で、洗濯機のドラムが回りだす。 新品のタオルが、靴下の片方が、手をつなぐように回っている。
一つ一つの台の中で、それぞれの家で使われた布たちが現れていると思うと、なんだかこそばゆい。
我が家のそれが動きを止めるまで、僕は静かに眠り続ける。
02:03
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