命の火の喩え
えー、皆様、今日はお集まりのほど、ご苦労様でございます。
皆様は、命の火ってご存知でしょうか。 よく例えられる話の一つに、寿命の長さをロウソクに例えて、命の火を灯す。
そんな例えがあります。 忙しくしていた一日も、何もしなかった一日も、それぞれ同じようにロウソクを消費しながら、人は生きていると、そう言われているものです。
そして、そのロウソクの長さ。 これも一人一人違っていて、そのロウソクがあとどのくらい残っているのか。
それは誰も知ることができないものとなっており、 だからこそ一日一日を大切に生きなさいよ。
そんな風にずっと昔から言われ続けております。 そして、終わりが見えないから怖がるのではなく、
終わりがあるからこそ、大切に日々過ごしなさいよ。 私らはそう教えられてきました。
かといって、忙しすぎてもう嫌や、楽になりたい。 失恋してあの人がいないと生きている意味がない。
そんなことを思ってしまう日も、もちろん生きていればあります。 それでもなんとか周りの人に助けられたりして、人は生きて、そして生かされているんだと。
皆様、今日まで本当によく頑張りました。 たまには自分を褒めて、そして周りに感謝し、
そしてこの命を繋いでいただいたご先祖様に、 心の中でいいんです。
ありがとうなぁ、なんとか毎日生きてるわ。 そんなことを思っていただければご先祖様も、
ああ、私も苦労したけど命繋いでよかったなぁ。 そう思って見守ってくれることと思います。
苦楽は互えど、先祖もまた経験したことであり、 まだ先を望んでいた者もいたことでしょう。
その気持ちを胸に日々、 ろうそくがなくなり命の火が燃え尽きるその時まで、
悔いのないように日々生きていこうや。 そんな話でございます。
自分を大切にする時間
今の世の中、皆様頑張りすぎている方がほとんどです。 頑張りが過ぎてしまうと、ろうそくはまだ長いのに命の火が小さくなってしまう。
そうすると生きる力、これが弱くなる。 だからこそ、頑張りすぎている日々の少しの時間、
自分を甘やかす時間、 それを取り入れてあげると、また命の火が安定するんじゃないかと、 私はそう思っております。
自分を甘やかす、これは近くにいてくれる、 支えてくれる人と食事に行く、
友達や家族と他愛のない話をする、 一人でゆっくりお風呂に入って自分を癒す、
現実逃避して違う生き方をした自分を想像して楽しむ、 何でもいいんです。
好きな人の声を聞く、 好きな人のことを想像する、
自分が心地いいことを日々の生活に取り入れる、 それが自分をしっかり大切にできているということです。
そんな日々を過ごしながら自分の人生という物語を作っていってくれたらな、 と私どもはそう思っております。
今日集まってくださった皆様の日々が、 一日でも長く幸に満ちた日々になりますように、
そうお祈りさせていただきます。 本日はお忙しい中、こうしてお時間をいただき、
ありがとうございました。
