1940年12月生まれのイタリア系アメリカ人です。
12歳でドラムを始め、幼い頃はドゥ・アップやR&Bが大好きだった、そんな少年。
17歳でギターに転校していくわけですけれども、影響を強く受けたミュージシャンとしてね、色々な方が挙げられるわけですけれども、
実はね、この人は、エドガーバレーズ、それからストラビンスキーといったクラシック音楽、現代クラシック音楽の作曲家、この人たちの音楽をね、聴いて影響を受けたと言われています。
特にこのエドガーバレーズというのは、エレクトロミュージックの父と呼ばれるぐらい、現代音楽、電子楽器をクラシックに取り入れていった、かなり前衛的な作曲家として知られているわけですけれども、
そんなエドガーバレーズに影響を受ける時のザッパのエピソードがあるんですけど、これが非常にザッパらしい。
ある日、このエドガーバレーズについて、レコード店の店主が雑誌のインタビューを受けたそうなんですね。
そのインタビュー記事には、エドガーバレーズについて、こう論じられていました。
最高に醜い音楽。
このね、最高に醜い音楽だよって言われたのに、そうか、じゃあこいつを聴いてみようっていうふうに思ったっていうところがまたフランク・ザッパっぽい。
これからやっていくと、これよくわかると思うんですけど、フランク・ザッパっぽいんですよね。
そういうところからしてね、いいですね。この僕のヘト曲がったところがね、このフランク・ザッパ、とても刺さってきますけれども。
そんなザッパなんですけれども、ギタリストであります。ただね、このギタリストなんですけれども、ボーカリストでもありますし、
そのほかいろんな楽器をね、先ほどドラムもやったって言いましたけど、いろんな楽器をやっております。
それから編曲家、作曲家であり、アーティスト、プロデューサー全てにおいて、創作活動の全てにおいて、
何でもできちゃうね、そんなスーパーミュージシャン、スーパーアーティストだっていう一面もまた特徴的な一面であります。
このフランク・ザッパ、若い頃からね、この音楽の創作活動に関わるわけですけれども、まあ何せか若い頃はね、お金がないです。
お金がないもんですからね、ある日独身男だけのパーティーを開く。
そのパーティーのために、ちょっとね、ひわいなテープ、いわゆるポルノテープ、ちょっとエッチな音が入っただけの、そういうテープの依頼を受けます。
100ドルで。でね、ザッパはね、この100ドルをもらってそのテープを作るわけですけれども、
元手がないですから、そんなね、女性を雇ったりとかね、いろいろなことをする、制作をするお金がないので、実際はね、ポルノテープの内容とは程遠いようなものを作って納品したそうなんですけれども、
実際にこのテープが出来上がって納品する時に、受け取りに来た人に渡したところでね、逮捕されてしまいます。
逮捕されてしまうんですよ。で、何でかって言うと、これ劣り捜査だったんですね。警察の劣り捜査で、このね、見事に引っかかってですね、
100ドルのために懲役6ヶ月、保護観察署分3年という刑を、実刑を食らってしまいます。
実際にね、懲役された、拘束されたのは10日間だったっていうことなんですけれども、こういうね、騙し討ちのような形で逮捕されるっていうこの一件をきっかけに、
ザッパっていう人は、この官権、いわゆる国だとか警察、こういうね、国家権力だとかね、そういったものに対しての不信感をね、強烈に抱くようになっていきます。
そういったね、権力への不信感っていうのは、後のね、ザッパに影響をすごく与えていくわけで、
もともとそういう人だったかもしれませんけれどもね、とにかく権力者っていうのは嫌いなので、
当時のね、アメリカ政府、特にね、ニクソンだとかレーガン、こういった人はね、大嫌いだったみたいですね。
で、私もね、ちょっと不勉強なんで、あれなんですけれども、レーガン大統領とかって、日本で言うとね、ロンヤスとか言ってね、
中曽根総理との時にね、確か大統領で、とてもね、なんか日米関係がうまくいっていたような気もしますし、
成功していたね、アメリカでも、とても成功した大統領の中にね、名前が挙がってくるような人なのかなと思ってましたけれどもね、
どうもね、レーガンっていう人は権威主義的というか、自分の権力を使ってね、いろんなことをね、強権的に行っていたっていうような一面もあったらしくて、
雑把からするとね、そのあたりのところ、すごく気に入らなかったみたいですね。
あとご存知の通り、レーガンさんってこの俳優ね、元俳優だったってことで、
書いてあるのを見るとね、元三流役者みたいに書いてあって、かわいそうだなと思うわけですけれども、
いわゆるタレント議員みたいにね、人気取りをしてね、政策云々ではなくて、自身の知名度を生かしてね、
媚びを打ってアメリカ大統領になったわけで、そんな奴に認めないっていうね、そういう雑把が思っていた節があったそうですね。
ということでですね、この雑把という人は共和党が大嫌いですね。一応支持政党は民主党となっていますけれどもね、
とにかくこういう国家権力体制というのは大嫌いで、この後もね、たびたび国家とはやり合っていきますね。
それから、物事を考えない、ただただ受け入れて流されていくような人も嫌いなんで、
アメリカ大統領に対して疑問を持たずにね、この人でいいかなとかね、世の中の流れに合わせていったりするような人も嫌いです。
このね、共和党の支持基盤って、さんざんトランプさんの時の報道でもやってましたけれども、
キリスト教の福音派というかね、原理主義の人たち、結構ね、教義が厳しいような人たちっていうのが支持基盤としてあるわけですけれども、
そういうね、宗教組織としてのキリスト教会っていうのもとても批判してまして、大嫌いなんですけれどもね、
とにかくキリスト教もね、だんだん嫌いになっていって、子供をね、まっすぐ健やかに育てたい時には、
できるだけ教会から離しなさいっていうことをね、自身の口で言ってるぐらい、だんだんキリスト教のことを批判していって、
自分もね、カトリックだったんですけれども、後にね、キリスト教から改修っていうんですかね、無宗教として変わりますね。
とにかくこの共和党に対する反抗というのは強くてですね、この反レーガン、それから反ブッシュのキャンペーンっていうのをね、やっていくようになります。
ベトナム戦争だとか、このウォーターゲート事件みたいなね、汚職問題っていうものも強く強く批判していたフランク・ザッパなので、
このね、反レーガン、反ブッシュのキャンペーンでは、自分のね、アルバム、音楽作品を通じて、とにかくね、漕ぎ下ろしていきますね。
例えばその歌の歌詞に、そういった大統領を批判する内容を込めるなんていうのは、序の口でですね、酷いもんになると、
後ほどちょっと出てきますけども、ビデオ・フロム・ヘブンというね、自身の映像作品の中で、レーガン大統領のそっくりさんを起用して、
このそっくりさんを電気椅子にかけちゃうっていうね、電気流しちゃうっていう、こういう演出をね、してきます。
当然ね、検閲にかかって放送というかね、そういったものは差し止められるわけですけれども、今でもね、探すと見れますよ。
ネットの海に落ちてますからね。興味がある人は見てみてください。かなり尖ってますね。
それも一つの例ということでね、まだまだいっぱいあるんですけどもね、ここでは今日はね、霧がないので触れません。霧がないです。
そんなね、体制を批判するザッパに対して、政府もね、この歌詞を検閲しようとする、そういう法律をね、立案しようとします。
で、このね、動きと同調してだと思うんですよ。同じ問題だと思うんですけれども、このザッパを語る上でね、外せないことが一つありまして、それがPMRC問題というものです。
このPMRCというのは、Parents Music Resource Centerの役。
簡単に言うとですね、この歌詞だとかに含まれる、暴力的、性に関わるような過激な表現、ドラッグ、こういったことに対しての表現を検閲する、そういう働きかけをしている団体なんです。
で、この団体のリーダーというか中心人物が、あのね、副大統領を昔勤めていた、アルゴアさんっていましたよね。
マイケル・ムーア監督の不都合な真実で有名な、アルゴア、副大統領の奥さんであるティッパー・ゴア、この人を中心にした団体なんですね。
で、この団体をね、このティッパー・ゴアが作ったっていう理由も面白くて、
自身の娘さんが、ある日ですね、プリンスの曲を聴いていたらしいですね。
で、そのね、プリンスの曲の歌詞に、どうもね、マスターベーションを推奨するというかね、そういう歌詞が入っていたそうで、
お母さんそれを聴いた途端にね、発狂してね、もう取り締まらなきゃいけないっていう思いに怒られたっていうことが書いてありましたね。
立派なお母さんですね。
やっぱり権力をしっかりあるっていう人がやることが規模が大きい。
ということで、こういう団体を作って、歌詞の検閲というものを進めようとするわけですけれども、
お父さんというか旦那さんがアルゴアですから、そういう政治的なコネも使って、議会に働きをかけて、
上院議員の方でこういう法律を制定するかどうかっていうものを検討する校長会というものを開くことになります。
この校長会に出席したのがフランク・ザッパ。
実はこのPMRCという団体はいくつかのアーティストの曲をリストに授与して、特にこの曲が危険だっていうので発表してるんですけれども、
例えばプリンスとかシーナインストーンも入ってたかな。
ですけど、このザッパの曲っていうのは一切入ってないんですよ。
ザッパの曲入ってないにもかかわらず、
ザッパはこの校長会に自分から進んで出席します。
というのも、このザッパというのは表現の自由というものを何よりも重んじたという人でして、
この表現の自由に対して疎外するようなこのPMRCという団体の意見に対しては徹底的に批判をしてきます。
ただ、このザッパという人がまたここで好きなんですけど、
このPMRCの、要はこの検閲をしたい側の人たちが喋った音源とか全部録音してあって、
この推進するPMRC側の人たちが喋った音源の中からセックスという単語を取り出して、
それを自分のアルバムの中でリフレインして何回も流すという、そういう曲を一曲作っちゃいます。
本当に徹底的にやるときには、批判というのは過激に徹底的にやるというのがこのフランク・ザッパなんですけれども。
まあ、性格悪いですよね。校長会の音源をリリースしちゃうっていうね。
今、Spotifyとかで聴けますけど、聴くと残ってますよ。
またそういうのを調べてみてもすぐ出てきますから、興味がある方はザッパ、PMRC、音源とかで調べてみてください。
そんなザッパ、さらにドラッグに対してすごい否定的だったりだとか、当時流行していたヒッピー文化に対しても、
ドラッグを批判している立場から疎外観を受けて、あまり受け入れてなかったりとか、いろんなことがあるわけですけれども、
意外と今までおしゃべってきた人柄を言うと、何て言うんですか?
意外と正義の味方みたいな雰囲気がしてくるかもしれないですけれども、決してそういうわけじゃなくて、
例えば、ゲイなんかの性的マイノリティの方たちには、かなり批判的な立場をとっていたということも書いてありました。
とにかく自分の思いというか主張というものがはっきりしているということ、そしてその表現が過激で、
批判の対象に対しては徹底的に批判をするというところがこの人の特徴的な部分です。
ですから、どうも人柄で言うと、近寄りがたかったらしいですね。気難しいというかね。
友達もいないって本人も言ってますし、このバンドミュージシャンも、やはり近寄りがたかった部分があったみたいですね。
ただ、ザッパの元から育っていたミュージシャンというのはたくさんいまして、例えば有名なところで言うと、
キングクリムゾンのエイドリアン・ブリューとか、ギタリストのスティーブ・バイ、こういったスーパーミュージシャンも排出しています。
なんかこうやって聞いていくと、マイルス・デイビスに似てますよね。
この後音楽性も話しますけど、気難しくって、ストイックで、若手ミュージシャンを育てて、
そういうところがマイルス・デイビスに似てるなというふうにも思いますね。
マイルス・デイビスも、図とか政治問題に対しても、特に彼は人種問題でしたけど、メッセージを発信してますし、
そういった意味でも、フランク・ザッパとマイルス・デイビスってちょっと共通点があるなということを感じます。
フランク・ザッパの音楽について少し触れていきたいんですけれども、この人、生前に60枚ぐらいのアルバムをリリースしています。
60枚ってすごいですよね。
この人52歳で亡くなるんですけれども、若くして亡くなっているのに、それだけの作品を残しているっていうところが、またすごく特徴的なところでもありますし、
なんとこの人、亡くなってからも新作のアルバムが次々とリリースされるっていう奇妙な現象が起こっているんですよ。
で、現在ですね、100枚以上にわたるこのザッパの作品が実はリリースされているというような変わったアーティストになります。
ちなみに家族は妻と男の子、女の子、それぞれ2人ずつの5人家族。
長男のドゥイージルは現在ミュージシャンとしてザッパの曲をギターで演奏していますし、
少女のムーンちゃん、この子はザッパの最大のヒット曲に実は参加をしています。
その曲がね、バレリーガールという曲なんですけれども、アメリカのランキングトップ40に入った唯一の曲です。
トップ40に入った曲が1曲しかないということで、ザッパ実はビッグヒットを持ってないんですよ。
だから代表曲何?って言われてもなかなか答えることが難しい、そんなアーティストなんですけれども。
ですからフランク・ザッパの曲を聞いたことがなくても、フランク・ザッパという名前は聞いたことがあるっていう人も結構いるんじゃないかなと思うわけですが、
そのバレリーガールにまつわるエピソードは1つ。
このムーンちゃん、13歳の時にお父さんがね、スタジオにこもりきって引きこもりみたいに音楽制作をしてますから、
ちょっとね、かまってもらいたいなと思って、この1枚のメモをね、手紙を書いて、
そのスタジオのドアの下からスッとお父さんのところへ渡します。
何が書いてあったかというと、最近ね、若い女の子たちの間で流行っている言葉がちょっと変なのと、
その変なしゃべり方をちょっと真似するから聞いてよっていう手紙だったんですね。
それを見たザッパは、いいよということで、このムーンちゃんと一緒にそのモノマネの入った曲、バレリーガールというのをリリースするんですね。
このバレリーガールというのが、いわゆるロサンゼルスで流行の最先端を行っている若い女の子たちを指すわけですけど、
今で言うとね、例えて言うとギャル、最先端に行くギャル語を歌うという曲。
ギャル語って今ないんですかね、何て言うんですか。
若い子たちの言葉ってほら、たまにメディアで特集されたりするじゃないですか。
それに近いのかなとは思ったりもしますけどね、そういったものを13歳のムーンちゃんがね、お父さんと一緒に吹き込んだ。
このムーンちゃん自身がこのバレリーガールのしゃべり方を真似して、実際にボーカルを入れているっていうところがまた面白い。
ザッパの曲の中でも珍しくポップで聞きやすいっていうところがあるんですけど、
そんなザッパの中でもある意味異色ですね、ポップな曲っていうのは。
それが一番セールス的には成功したというところもまた皮肉ですし、
ザッパはね、これに味を占めて、こういうポップな曲をまた作ってやろうということにはならないんですよ。
ここで得た収益をすべて、次に作っていたロンドンフィルハーモニーとのアルバムに吸い込んでいきます。
この辺り、金に執着しない資本主義的な音楽産業を批判し続けたザッパらしい、そういう一面のエピソードになっております。
そういったことも含めて、このザッパについてのドキュメンタリー映画、ザッパというのが公開されていまして、
こちらUNEXTでも見れるんですけれども、私も途中まで見ました。
途中でね、残念ながら息絶えて眠りの世界に行ってしまったわけですけれども、
ちょうどね、忙しかったり、ちょっと疲れていたりして、そういったタイミングで見ちゃったとかね、
その前にマイルス・デイビスの電気映画を見ていたとかね、まあまあハードな状況だったというのもあるんですけど、
ちょっとね、途中までしか見れていないので、また見たいと思うんですけれども、
まあ、その中でもいろいろ語られているのでね、興味がある人は見ていただければと思うわけですけれども、
この人の音楽っていうのは、ロックをベースにはしているんですけれども、
ジャズ、それからエレクトロミュージック、R&B、ブラックミュージック、ドゥ・アップ、クラシック、ポップス、さらにはワールドミュージックまで、
本当に多岐にわたる音楽の要素というものを取り入れた、もう本当にジャンルというものがないような、
その時々のアルバムで顔を変えてくる、音楽が変わってくる、そういうものになってますし、
歌詞もメッセージ性が強いものもあれば、特に意味のないようなものもあります。
マフィンマンっていうね、私好きな曲があるんですけどね、
マフィンマンなんて意味わかんないですよ。
本当、君が言ってた男の子、あの男の子は男の子じゃなくて、マフィンマンだったよ、とか真面目に歌っているっていう曲があったり、
まあ面白い、私の言葉で言うとね、めっちゃいいっていう感じなんですけど、
とにかくこのジャンルレスで何って形容できない。
そんなザッパ、ついにグラミー賞を取っちゃいますね。
このグラミー賞を取ったアルバムが、Jazz From Heavenというアルバムなんですけれども、
受賞した時もね、笑っちまったよ、グラミー賞なんてね、冗談だと思っていたよ、って笑い飛ばすぐらいの感じ、ザッパらしいですよね。
ここまでいくとだんだんね、このザッパという人が皆さんにも伝わってくるかと思うんですけれども、
まあとにかく破天荒で独創的な方です。
で、このJazz From Heavenというのも、これね、またレイガンを批判したアルバムになるわけなんですけれども、
このJazz From Heavenの流れで作ったのが、先ほどのビデオフロムヘブン、地獄からのジャズ、地獄からのビデオというタイトルです。
ちなみにこれなぜかというと、当時のアメリカ大統領、レイガンのことを、地獄から来た大統領だ、っていうふうにザッパは言っていまして、
そんなね、地獄から来た大統領がいる国なんだから、俺はこの地獄から来たジャズをリリースする、全然おかしくないだろ、っていうようなスタンスだったらしいですけれどもね。
この辺りの理屈も、ちょっと私の調べ方が甘いのか、まだ私もよくわかってないんですけれども、とにかく批判をしていたってことはよく伝わってくるっていうね、そんなエピソードなんですけどね。
これね、インストのアルバムです。全部インストゥルメンタルでね、しかも電子楽器、あ、違いますね、Jazz From Heavenじゃないですね、Jazz From Hellですね、私が勘違いしてました、すいません。
ビデオフロムヘル、ジャズフロムヘルですね。
先ほどのところもちょっと訂正しますけれども、ヘブンだったら天国行っちゃいますからね、全然耳が違ってきちゃう、ごめんなさい、英語できなくて申し訳ない、できないとかいう問題じゃないですね。
ということでね、このJazz From Hellっていうのは、シンクラビアっていう当時のいわゆるシンセサイザーみたいなね、そういう楽器、最先端の技術を作ってね、木漏れ日夜なんかも使ってたみたいなんですけれども、
そういう楽器の中に音を全部入れ込んで作っていたと。
まあ1曲だけザッパのギターソロの曲があるんですけれども、それだけは違ったらしいですけれども、基本的にはそういう電子楽器を取り入れて作った曲ということでね、特徴が書かれております。
このザッパの音楽っていうのは、本当にそのジャンルレスなところが私一番好きなんですよ。
で、この後また紹介しますけどね、具体的な曲ね、よくね、調べていくと、まあそういうことが書いてあるんですけれども、実際に一緒にバンドで演奏していたパーカッション奏者のルース・アンダーウッドという人が、この人数少ないザッパとハグをしたようなね、そういう変わったというかね、エピソードを持っている人なんですけれども。
この人の言葉がね、先ほど言いましたザッパというドキュメンタリー映画の中でも紹介されていますけれども、この言葉がね、もう本当にすべてを物語っているなっていう言葉があります。
ちょっと紹介しますね。
ロックでもないし、ジャズでもない。
ポップでもない。
じゃあ一体何なの?
ザッパよ。
って言ってます。
つまりね、彼、ザッパの作る音楽はザッパでしかないっていうね、彼唯一無二の、そんな独創的な音楽なんだっていうことをね、一緒にバンドをやっていたメンバーも言っている。
ザッパについて調べていくとね、そういう記述が結構ネットでもね、たくさんありますし、やっぱりザッパを調べて好きな人は、ザッパの音楽はザッパだっていうね、それしか表現できないっていう人が結構多いですね。
そんなザッパですけれどもね、彼のその表現活動というものを通じてね、いろいろなメッセージを発信しているわけですけれども、
とにかくね、ザッパが言っていることの中で、すごい重要だなって思うメッセージの一つにね、
自分自身の頭で考えて、自分自身で行動するっていうことをしなさいっていう、そのメッセージっていうのがね、非常に一本筋が通っているんだろうなと思います。
もちろん、このいろいろ変化する彼の音楽性、音の中でも、やっぱりね、このザッパらしさっていうものは感じられますし、
なんかね、聴いていると、例えば使っている楽器が違う、アレンジが違う、表現する角度が違う、でもやっぱりこの曲はザッパの曲だなっていうふうにね、感じられる部分っていうのはやっぱりあります。
そういった点でね、このザッパという人の音楽を聴いていくととても楽しいなと思いますし、
またね、彼が言う、自分で考える、世の中の流れに任せて生きていく、特に問題ないだろうと、
政治に関心を持たずに、自分自身で考えることをしない、投票に行くこともしない、でも世の中にね、何か自分に不都合が起こると、不平不満を口にする。
特にね、自分に直接関わらないような問題に対してはね、目を背ける、そういう世の中の人たちに対しての批判というかね、それは本当に強いものがありますし、
今の現代社会を見ても、日本の社会を見ても、とてもね、通列に刺さってくるようなメッセージ性じゃないかなと思います。
今回ね、ザッパのことを改めて勉強してみてですね、そんなことを強く思いましたし、もし、このザッパが大統領選に出ていたら、どうなったのか。
実際このザッパという人は、大統領候補として立候補するぞということを表明したんですね。
ところがね、この表明した後、ザッパ自身にですね、癌が見つかってしまうんですね。
で、見つかったその3年後ですかね、1993年に誕生日を待たずして、その生涯を閉じてしまうということなんですけれども、
まあ、なんというかね、もしこのザッパが大統領選に出ていたらどうだったか。
どんなふうにトランプさんをいじったか。このアメリカ社会を。
そして、今世界で起こっている数多くの戦争や問題、この温暖化、そういったことをどう切っていったか。
そして、性的マイノリティの問題に対してはどういうスタンスを取ったのか。
考えてくるとね、ワクワクするような、そんな人物なんですけれども、見たかったですね、このザッパがトランプをね、
批判する、攻撃するところを見たかったですね。
イーロンマスクもきっとね、その矛先に上がっていたでしょうね。
ただね、この熱狂的なトランプ支持者との間では揉めたでしょうね。
ちょっとね、そんなことを妄想するとワクワクしてしまうという、正直なところなんですけれども、
まあ、生きていたとしてもね、バイジェンさんよりも年上ですから、当然今の選挙戦には並んでこなかったかもしれないですけれども、
アメリカ社会、世界の政治に対しては一石を投じる大統領になっていたかもしれない、そんなフランク・ザッパをご案内しました。
そんなね、ザッパの楽曲なんですけれども、先ほどもちょっと紹介したドキュメンタリー映画の中に出てくるんですけど、
このね、ザッパっていう人はある時からスタジオ録音のアルバムの制作をやめています。
で、アルバムとかを出してもね、結構ライブ音源なんかを中心に作っていくわけなんですけれども、
とにかくね、全ての音源という音源、スタジオでの練習からライブの音源まで、
全て録音するようになっていって、それをね、自宅の倉庫に保管してあるんですよ。
で、その様子がドキュメンタリー映画に残ってるんですけど、すごいですよ。
ブワーッと、よくある図書館、公立の図書館にある本が全てマスターテープになっている、そんなね、
あの部屋があって、そりゃあ100枚のアルバムが死後も出るわっていうね、
そういう音源を残しているっていうのがこのザッパの特徴なんですけれども、
娘さんが管理をしばらくしていてね、今も家族の方かな、
そういった意思を継いだ人の手によって管理され、そしてアルバムが今でもリリースされているわけですけれども、
今日はね、そんなザッパの生前のアルバム、そして亡くなった後のリリースされたアルバムからそれぞれ1曲ずつご案内したいと思います。
まずはザッパが亡くなった後、ちょうど去年、2023年にリリースをされた
ファンキーナッシングネスというね、3枚組のアルバム。
こちらは70年に行ったスタジオセッションなどの未発表の音源を集めた、まさに幻のアルバムとなっております。
でね、この曲、このアルバムの中からTwinkle Titsっていう曲を紹介したいんですけれども、
この曲でね、ザッパはギターを弾いてますね。で、ボーカル入ってない曲になります。
でね、あとね、ドンシュガー・ケイン・ハリスっていう方がバイオリンを弾いてるんですけど、
このね、バイオリンがめちゃめちゃすごい。
で、このザッパのね、超絶技巧のギターとこのバイオリンが、なんていうかね、化学反応を起こすというか、
あの、もう、私聴いてるときその世界にどっぷり入っちゃって、ギターの音なのかバイオリンの音なのかわからないような、
バイオリンでギター弾いてるのかなっていうぐらい、とてもロックなバイオリンを弾いてくれるんですね。
で、曲調としては少し、なんていうかな、ジャズロックっぽい感じのものを今日は使っているのでね、
ジャズをね、好きな人、これからジャズに興味がある、ロックが大好きな人、そういった人にはね、ぴったりなのかなと思いますけれども、
ぜひこのザッパのギタリストとしてのね、一面を感じていただきたい。
またこのね、セッションをプロデュースしていく、ディレクションしていくザッパのね、音楽性というのにも触れていただきたいと思いますね。
あとね、このエインズレイ・ダンバーという人、この人がドラムなんですけど、このドラムが個人的にとてもいいね。
この二人の主役の裏でしっかりとこの土台を作って支えてね、
その二人の演奏が映えるようなドラミング、このリズムの作り方、曲の雰囲気の盛り上げ方、
これが絶妙だなっていうことをね、個人的に感じるんですよ。
これはあくまで僕の主観ですからね、
何の音楽的な根拠もないんですけど、聴いていてそう感じるのでね、
ぜひそんなところもね、聴いていただけると楽しいのかなと思います。
ちなみにこのTwinkle Tits、かなりキラキラしたようなタイトルですけれども、
日本語に直すと、キラキラおっぱいですね。
バカげてますね。
はい、それから2曲目、これはね、先ほども出てきましたJazz From Hellからね、
グラミー賞を取ったアルバムからThe Beltway Banditsという曲、
こちらですね。これもなんか雑把らしいタイトルですけど、
このBeltway Banditsっていうのが、いわゆるワシントン郊外の環状線にこの事務所を構える武器の売買コンサルタント、
この人たちを総称して、
批判的な意味を込めて、
バンディッツですからね、3族ですからね、環状線にいる3族、ベルトウェーバンディッツですよ、
いう言葉。
このベルトウェーバンディッツっていうのは実際に調べるとね、出てきます。実際にある言葉ですし、
この政府とも関係があって、そことの取引だったりね、
優遇を図られていたような団体として出てくるわけですけれども、
とにかく批判の意味を込めて、多分つけているタイトルだと思うんですけど、
この曲、
マイルス・ネーヴィスの時でもやりましたけれども、
盲導進行っていうかね、盲導ジャズの手法が取られているっていうふうに言われていましたね。
確かに聴いてみると、この不安定な曲、
アンビエントというかね、怪しげな曲調で、
私初め聴いた時、びっくりしましたけどね、個性的すぎて、
なんかこう、癖になってくるような、そんな曲なんですよ。
ですのでね、こういう曲を作るから、ザッパがね、ドラッグ全くやらないっていうことに対してね、
びっくりするっていうふうに言う人が結構いるんですけれども、
そういう曲、こちらもインストゥルメンタルの曲になりますけれども、
あの、電子音楽っていうもので、先ほどのね、アコースティックな
音源と全く違うアプローチから作った、このザッパの曲、ぜひね、聴いていただければ、
ザッパという人の、その音楽性の広さ、
多様さというものをね、感じていただけるんじゃないかと思って、
今日はこの2曲、プレイリストの方に登録をしていきます。
はい、今日はね、このザッパのお話だけではなくて、冒頭にもお伝えしましたけれども、
大事なお知らせがありますということでね、紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
まずはですね、いつお便りをご紹介させてください。
ラジオネーム、いたこさん。
インスタグラムのね、DMからいただいた、何回かね、このやり取りをさせていただいたものをお便りとしてね、採用させていただくんですけれども、
AmazonのAudibleで知ったのがきっかけでしたが、
ジャズについては右も左もわからない、私でも理解できて楽しめる内容で、
プレイリストも扉ごとに作って、何度も聴いていただきます、ということで始めいただきました。
ありがとうございます。
AmazonのAudibleで聴けるんですね、結構、
そういう方いるのかな、データを見るとね、Audibleから聴いていただいている人もいるみたいですけど、
すいません、私がAudibleをよく知らないんで、
また今度ちょっと調べてみようと思いますけれども、
ありがとうございます。
ジャズはね、よく知らないけれども楽しかったって言っていただけるのね、とても嬉しいですし、
プレイリスト褒めていただけるのね、嬉しいですね。
これきっとイタコさん、自分でプレイリスト作られているのかな、
ね、それもまたすごいですね、ありがたいですね、うん。
でね、このイタコさんですけれども、このね、ブルーノートに行かれてっていう、そういう
投稿されてたもんですから、ジャズがね、いろいろ詳しいのかなと思ったところ、
でも息子さんがサックスをやってらっしゃったと、
やってらっしゃるということで、
そのね、ブルーノートに行って、ケニー・ギャレットをね、聴かれたと、サックスプレイヤーですね。
そしたらですね、あの、かなりハマってしまったらしくってね、この息子さんから、
アルトサックス教えてあげるからやったらっていう風にね、言われたという、
羨ましすぎますね、家庭内にこのサックスプレイヤーがいて、
いながらにして、
勉強できるってね、かなり恵まれた環境なんですけれどもね、
ぜひ、あの、どんな感じになったか教えていただきたいなと、
ね、思います。そんなね、サックスレポートお待ちしてますのでね、
こんな曲、吹けるようになったよとかね、教えていただいたら、みんなで応援したいと思ってますよ。
まあ、あの、イタコさんも書いていらっしゃいますけども、私、昔ね、サックス触ってましたけどね、
残念ながら、私の方は続かずにですね、
思い出だけが残ったと、
いう形になりますけれどもね、サックスいいですよね。こないだの、あの、
スティングの回で、ウィントン・マリサリスをね、ご紹介しましたけれども、
ああ、もう、サックス吹きたいですよね。ソプラノサックス吹きたいとか思いますけどね。
まあ、そういった意味でね、イタコさん、ぜひ、あの、頑張って続けていただいて、
楽しみながらね、サックス続けていただければいいかなという風に思いますけれども、
さらにね、
ナッパさんの番組は、私にとっては、お釈迦様の蜘蛛の糸のようなものです。
っていうね、ありがたいお言葉で締めていただいているわけですけれども、
ありがとうございます。
たくさんの人にね、ジャズのね、
良さ、楽しさっていうものをね、
知ってもらえるようにね、
どこからか分かりませんけどね、蜘蛛の糸を垂らし続けていきたいと思いますね。
まあ、こんなザッパ、大好きな私ですからね、
ジャズ・フロム・ヘルということで、
地獄から糸を垂らしているのかね、先ほど言い間違えましたけどね、
できれば、ジャズ・フロム・ヘブンという形でいければいいかなという風に思っておりますけれども、
お便り、ありがとうございます。こういったDMもね、結構最近いただけるようになってきてましたのでね、
ご案内させていただきながら、
私の番組をさらにたくさんの人に知っていただく機会を得たいな、というようなことを思いまして、
実は、とあるイベントに参加します。
イベントと言ってもね、リアルなものじゃないですね。
先日、参加させていただいた、
あの、ポッドキャストの配信でね、
ポッドキャスト協会のね、運営の方で、
動かれていました、ナッチさんという方がお見えになるわけですけれども、
このナッチさんがまた企画された、
ポッドキャストアドベントカレンダー2024というのにね、参加させていただくことになりました。
で、こちらのイベントは、
この12月をカレンダー、それぞれね、1日1番組当てはめまして、
12月にはね、こんな番組がやってるよ、というカレンダーを作るというものになります。
で、私は12月の14日土曜日、配信担当になりますので、この日に配信を行います。
なのでね、来週は1日過ぎますよ、ということなんですけど、
最近のね、私のアップがね、不定期というか、
ゴロという、金曜日ゴロっていう、そのゴロの扱いが随分幅を持ってきてね、
金曜日だったり土曜日だったり日曜日だったりしてますのでね、
今さらって思う人がたくさんいるかもしれませんが、まあまあまあまあ、14日に配信しますよ。
その時にはね、クリスマス映画についてちょっとね、お話ししたいと思います。
そんなアドベントカレンダー、リンクを貼っておきます。
また私以外にもね、12月たくさんの番組さんが参加されてますので、
私以外の番組の出会うきっかけにもね、皆さんしていただければなということで、
こんな企画に参加します、というお知らせが一つ。
それからもう一つ、これね、新しい企画です。
ということで、2024年に配信したエピソードを対象に、
そのエピソードで紹介したアーティストや曲、こういったものに対して、
皆さんで投票をして、入り口オブザイヤーを決めちゃおうという企画をね、
やってみたいかなと思います。
詳細についてはですね、
バージョンが決まったら、
新しいエピソードを作っていこうという考え方をして、
皆さんに投票をして、
入り口オブザイヤーを決めちゃおうという企画をね、
やってみたいかなと思います。
詳細については次回触れていくようにしますけれども、
ざっくりした内容でいうとね、
それぞれのテーマごと、
例えば、ジャズの入り口の中から何か賞を選んでみたり、
たりエピソードでっていうのもどう しようかななんて感じで考えてます
けれどもねこちら専用のフォーム をできれば作って応募していただく
ような形を取りたいと思います し参加していただいた方には私
からのクリスマスプレゼントなんか もご用意できたらなというふう
に思っておりますということで 詳細はまだ煮詰まってないので
ぜひちょっと頭の片隅に置いて おいていただいてそんな企画に参加
して楽しんでいただけたらなという ふうに思います
そろそろねステッカーっていう ものを私も作っても面白そうだ
なとも思いますし別のねsnsの中で 一部で私が作っているチャイこちら
に興味を持っていただいている 方も一部寄りましてですねレシピ
を公開してほしいとかねいろいろ あるんですけど私実は趣味でたまに
チャイ屋さんをやってるのでね そんなのもちょっとプレゼント
の中に含められたらなというふう にも思っております
楽しみに待っていただけたらと思います ので次回アドベントカレンダー
の参加企画14日の配信分クリスマス 映画のお話をぜひ聞いていただけ
たらなとそんなこと思いますよ ということで今日ちょっとたくさん
しゃべりすぎてしまいましたけれども jazzの入り口案内所は毎週金曜日
大人の時間午後8時頃に配信して おります番組への感想お便りは
各種snsでハッシュタグjazzの入り口 をつけて投稿いただくかdmまたは
各種メールフォームspotifyのコメント 欄等でいただければ全てありがた
く丁寧に読ませていただいております またご案内した曲についてはプレイリスト
を作ってそちらにまとめております 今期はjazzの入り口ランチボックス
ということでお弁当箱をテーマ に曲を入れておりますザッパの
曲がどんなおかずなのかという ところはかなり激辛料理なのかな
多国籍料理なのかなちょっと好き嫌い が分かれるようなおかずになっている
かもしれませんけれどもねそんな プレイリストも作っております
リンクからぜひぜひフォローも よろしくお願いします
あそうごめんなさい皆さんに謝 らなければいけないことが一つ
先日バイクルズ東京のコパちゃん が教えてくれたんですけどjazzとか
案内所b面のプレイリストのリンク がどうも間違っていたというか
壊れていたみたいでどうもspotify に行こうとしてもamazon musicに行っちゃう
っていうリンクになってました ごめんなさい直しましたんでspotify
のほうからもぜひねあのプレイリスト のほう飛んでいただければと思います
のでねまたそちらもよろしくお願いします どうもすいませんでした
ということでジャズを聞くとき 周りの人に迷惑にならない程度
に大音量で聞くことをおすすめ しております
ここまでお付き合いありがとうございました 案内役はフランクナッパでした