藤井翔平の裁判判決
群馬県のニュースをお伝えします。
(1)2022年10月に太田市のラーメン店で男性店長を殺害したとして、殺人の罪に問われた太田市吉沢町の無職、藤井翔平被告32歳の裁判員裁判の判決公判が27日、前橋地裁でありました。
橋本裁判長は「統合失調症が動機形成と意思決定にかなり強い影響を及ぼしたが、正常な心理に基づいた部分もある程度は残っていた」として、善悪を判断する力が著しく低下した心神耗弱の状態だったと認め、求刑・懲役15年のところ懲役11年を言い渡しました。
橋本裁判長は、藤井被告が交際関係にあると思い込んでいた女性に男性店長らが性的暴行を加えたなどと妄想し、強い恨みを抱いたのは「統合失調症の強い影響があった」と認定。一方で犯行前のためらいや犯行後に自ら通報した様子から「精神障害に完全に支配されていたとはいえない」と指摘しました。
(2)日本から本県が唯一参加する社会情動的スキルについての国際調査(SSES)に関し、県は27日、実施する経済協力開発機構(OECD)が、生徒の生年月日や保護者の職業といった本来削除すべき項目を含めたまま回答データをホームページ上に掲載していたと発表しました。
OECDは即日、公開を停止しており、個人情報の侵害は確認されていないということです。
対象は16の参加国・都市の生徒6万人のデータで、このうち本県は3528人です。
回答者は匿名化されていましたが、生年月日や家庭状況などがそのまま掲載されていました。
掲載時間は4月26日午前0時からおよそ17時間でした。
この間に9件のダウンロードがあったということです。
OECDは本県の指摘を受けて公開を停止しました。
(3)高崎市の県立公園群馬の森にあった朝鮮人労働者追悼碑の撤去をめぐり、
ユン・ドクミン駐日韓国大使から申し入れがあった面談について、山本一太知事は27日の定例会見で、実施を断念したと発表しました。
知事側が報道機関への全面公開を望む一方、大使側が全面公開に慎重で条件面で折り合わなかったということです。
20日に双方が見送りで合意し、25日に見送りを伝える知事名の書簡を大使に送付しました。
面談の申し入れは3月22日にユン大使の署名入りのメールで届き、山本知事は応じる考えを表明。
事務レベルで交渉が続けられていました。追悼碑は設置時の条件に違反したとして、
管理する市民団体に代わって県が行政代執行で2月までに撤去しました。
(4)伊勢崎市との交流を深めようと、姉妹都市のアメリカ・ミズーリ州・スプリングフィールド市から高校生親善使節団16人が来日し、
27日、伊勢崎市役所に臂泰雄市長を表敬訪問しました。
臂市長は「体調に気をつけて滞在を楽しんでほしい」と歓迎し、伊勢崎銘仙の柄のメガネ拭きなどを贈りました。
伊勢崎市国際課によりますと、アメリカでは名刺を交換する習慣がまれで、使節団は臂市長からうれしそうに名刺を受け取りました。
施設団の受け入れは5年ぶりです。
7月2日までの日程で、市民ボランティアの家にホームステイし、いせさき明治館や四ツ葉学園中等教育学校などを訪問します。
(5)ジェンダー平等への理解を深め、自分らしく生きられる社会について考えてもらう、県の出張講座が27日、玉村町の県立女子大学で開かれ、
学生47人が過去の経験や見聞から生じる無意識の思い込み「アンコンシャスバイアス」をテーマにしたグループワークなどに取り組みました。
県が大学でジェンダー平等に関する講座を開くのは初めてです。
これまでも学生向けのセミナーを実施してきましたが、本年度から県内の大学に出向く形式にしました。
以上、群馬県のニュースをお伝えしました。