金融機関の統合と企業支援
群馬県のニュースをお伝えします。 (1)群馬銀行と新潟県を地盤とする第四北越銀行を傘下に持つ第四北越フィナンシャルグループは、
24日、2027年4月をめどに経営統合をすることで基本合意したと発表しました。 単純合算した連結総資産額は、地方銀行業界3位の規模となります。
「金利ある世界」の到来で重要性が増す預金獲得や貸し出しを強化します。 ITへの投資や業務の効率化も進めるとしました。
第四北越フィナンシャルグループの名称を変更し、新たな持ち株会社とします。 名称や本店所在地は今後詰めます。
傘下に群馬銀行と第四北越銀行を置きます。 両行の合併は予定しておらず、本店所在地もそれぞれ前橋市・新潟市のまま変えないということです。
(2)アメリカのトランプ政権の関税政策の影響を受ける県内企業を支援するため、 県は24日、信用保証料の最大2分の1を補助する制度融資を新設すると明らかにしました。
これと既存の48施策を販路拡大、資金繰り、雇用の3つの観点から一覧化した「支援パッケージ」もまとめました。
県によりますと、新設する制度融資は「協調支援型特別保証要件」です。
融資限度額が1億円、利率が1.5%以内、返済期間が最大10年で、信用保証料の最大2分の1を補助します。
信用保証料を補助するタイプの制度融資は、新型コロナウイルス禍の際などに用意しましたが、最近は実施していませんでした。
(3)群馬と長野の県境にある浅間山で噴火が発生したことを想定した図上訓練が県庁で行われ、関係機関が現場の状況の情報収集や避難の手順などを確認しました。
24日、県庁で行われた訓練には、県や警察、それに自衛隊などからおよそ100人が参加しました。
参加した人たちは、Jアラートで噴火速報が出ると、地図で浅間山周辺の観光施設や登山道を確認したり、消防と連絡を取ってけが人などの情報収集にあたったりしていました。
訓練の後、山本知事は「県民の命と安全を守るために非常に良い訓練ができた。災害が頻発化し、激甚化しているので、あらゆる災害に対応できるようにしていきたい」と話していました。
(4)前橋市大手町の国指定重要文化財の臨江閣を所有する前橋市は24日、ドラマ撮影中に建物が破損したと発表しました。
照明機材が発した熱で、床が直径およそ12センチの円形に焦げました。前橋市は国や県に経緯を報告し、修理に向けた協議を進めています。
破損は23日午前8時ごろ、臨江閣別館2階南側の廊下で発生しました。照明機材の1個を、本来切っておくはずの電源を入れたまま置いてしまい、発熱。
敷いていたブルーシートが溶けて発生した煙を火災報知器が感知し、気付いたスタッフが電源を切りましたが、床板が円形に黒焦げになっていました。
(5)桐生市内でシカの食害が深刻になっています。
桐生市宮本町の吾妻公園では1万本の花を楽しめるはずの「チューリップまつり」で3割ほどが被害にあって花がつかず、民家の庭や畑でも被害が目立つということです。
捕獲数は年々増加しており、関係者は「対策をさらに強化していくしかない」と知恵を絞っています。
桐生市農林振興課によりますと、桐生市では2023年度までの5年間でニホンジカの捕獲数が急増しています。
2018年度は226頭でしたが、毎年100頭前後のペースで増え続け、2023年度は790頭まで増えました。
以上、群馬県のニュースをお伝えしました。