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2024-10-21 13:22

25.釣りに影響を与える認知バイアスと対処法

知らず知らずのうちに影響を受けているといわれ、心理学や脳科学、行動科学などの分野で語られる人間の認知バイアスと釣りについて紹介・考察してみました。


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曲名 『Reflection』

作曲 RYU ITO 

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サマリー

このエピソードでは、認知バイアスが釣りに与える影響について考察されています。特に、現在バイアス、コントラスト効果、前後即因果の3つのバイアスが取り上げられています。それぞれのバイアスについての説明と、その対処法が釣りの具体的なシナリオを通じて示され、釣り愛好者が自分の判断を見直す手助けとなります。また、釣りにおける認知バイアスとその対処法が考察され、経験を重ねることや他の釣り人との対話の重要性が強調されています。さらに、従来の思考パターンに固執しないことが釣果向上につながる可能性も示唆されています。

認知バイアスと釣りの関係
お聞き下さりありがとうございます。 今日は、認知バイアスと釣りという内容でお話をしていきたいと思います。
この認知バイアスというのは、これは脳科学や心理学、行動科学などの分野が土台になっているようですが、人間が何か判断するときに、
先入観や経験則、直感などに頼って、つい合理的ではない判断をしてしまう傾向のことです。
これは人間の生まれ持った本能の一部とも言えるかもしれません。 これがなぜ存在するのかというと、これらがたまたま人間の生存に役立つ特性だったからだと言われています。
人類が生まれたのがおよそ500万年前と言われていますが、我々が生まれて以降、野生動物に囲まれて常に危険と隣り合わせの状況で、とても大切なのは、
すぐに物事を認識して判断することだと言われています。 つまり、いちいち論理的な思考を働かせて、毎回迷っていると他者に殺されてしまうシチュエーションが多いので、このような特性が残ったと言われています。
これを取り上げようと思った理由なんですけれども、釣りという遊びは一般的な方とか練習のステップがなく、いきなり実践から入ることが多いと思います。
その中で、ある種偶然生まれた経験の積み重ねで、徐々にその人の釣りスタイルが作られていくんだと考えています。
なので、体系だった方やナレッジがほとんど存在しない、いわゆる我流だらけになりやすい構造があるので、特にこの人間の本能とも言える認知バイアスに、とても影響されやすい例じゃだと、個人的には考えています。
また、準備も含めると1回あたりの聴講にかかる時間というのは結構長いので、後から振り返って、あの時間もったいなかったなぁとなると、ちょっと辛くもあります。
釣りは年齢を重ねてもできる息の長いレジャーですから、こういった傾向を認識していないと、意図せずに自分の癖の中に閉じていってしまうことも考えられるので、何か今回の話が参考になればと思いまして、
書籍からの主なバイアスの紹介と、このポッドキャストなので釣りと絡めて考察をしてみたいと思います。
現在バイアスの影響
今回3つバイアスを紹介していくんですけれども、まず一つ目ですね。一つ目が現在バイアスと呼ばれるものです。
これは将来よりも現在を優先するバイアスと言われています。 例えば職場に不満があるけど辞められない。
投資は怖いので銀行預金のままにしておく。 などが書籍では例として挙げられていました。
基本的に脳は生存欲求を乱すことを最優先します。 人類が生存する中で目の前に食べられるものがあれば食べ、
安心できそうな場所があれば確保して、眠れる時に眠る。 など、将来よりも今を大事にすることが生存上有利に働くことが多かったためだと言われています。
その影響力は生存が脅かされる場面が圧倒的に減った、現代でも変わらずに脳の特性として残っていて、
私たちの考えや行動に大きな影響を与えていると言われています。 例えばビジネスの世界では一般論として現状維持は衰退とほぼイコールである
という意見がありますが、このバイアスが悪い方に働くとついつい問題が顕在化するまでまだ大丈夫、
もう少しこのままいける、と思い込んでしまう傾向が言われています。 釣りに関してはですね、特に場所移動とルアーチェンジに大きく影響するバイアスだと思います。
例えば大物を釣りたいと頭では思っていても、 明らかに小型ばかり今釣れているが、一応釣れているし、いつか大型も混ざるかもしれないから同じ場所で続ける
とか、あるいは、ついてすぐたまたま釣れたルアーに固執してしまって、 その日はほぼそれだけ使い、最初の1匹以降はあまり釣れなかった
なんかが考えられると思います。 このような現在バイアスへの対処法は、状況を客観視するタイミングを設けることだと言われています。
釣りで言うと、例えば定期的に時間を確認し、一定期間が経過したタイミングで、今から状況が大きく変わる要素があるだろうか
あるいは、探り切れていないレンジはないだろうか、などの問いかけを自分自身行ってみること。 それからその判断の土台として、例えば
超過記録アプリなどによるデータ蓄積と分析をしっかり行うことが望ましいと思います。 これは、例えば実際に同じ場所で留まって釣れた回数がどのぐらいあるかとか
数値的なデータを取ることももちろん理想的なんですけれども、 そもそも自分ってルアーを変えて釣ろうとしたことがあんまりないなぁとか
あるいは反対に過剰にローテーションし続けてルアーを絞れずに終わるケースが多いなぁとか 振り返るだけでも自分の傾向に客観的な気づきが得られることもあるので、そういう意味でも
とても重要だと思います。 さて、現在バイアスに続く2つ目がコントラスト効果というものです
コントラスト効果と因果関係
これはついつい何かと何かを比較して、そこに実際以上の差を感じてしまう傾向のことです
太古の昔から人間は食べ物や獲物を探すとき、 自分たちのグループからリーダーを選ぶとき、あるいは子孫を残すパートナーを探すときなど
常に何かと何かを比較して選択することで生き抜いてきて、また発展してきた歴史があります その意味ではこの比較して差を認識し選ぶという傾向は人の本能と大きく関わってくる
バイアスと言えると思います ただしこの特性もネガティブに働くと他者と比べて自分を過剰評価して自信を失ったり
あるいは反対に課題評価してそれがついつい態度に現れてしまったりすることになります 釣りに置き換えてみると例えば似たエリアで自分が釣れない中で他の人が
釣れている長蛇ばかり見たり、あるいは船で釣りをしているときに隣の人ばかり釣れているのを見て必要以上に
なんで自分は釣れないのかと落ち込んだりイライラしてしまうことなどが考えられます 特に現代は良くも悪くもインターネットの普及で釣れている魚やエリア
あるいはなどの情報量が増えているのでこのようなバイアスに影響されやすい構造になっているとを感じます
また個人的に釣りはメンタルが釣りの動かし方とかリズムに大きく影響を与えるものだと思っていまして
必要以上に外部のノイズに惑わされると釣れない悪循環に陥ってしまうこともあります この対処法ですが
他人との比較ではなく過去と現在の自分との比較 これをする視点を持つことだと言われています
これも釣りに置き換えてみると先ほど言いました自分の超過を記録するデータ取りは そのためにも役立つと思います
また超過だけではなくキャストの技術とかアクションの引き出し 魚やそれから周りの環境に関する知識も含めてどのぐらい増えたかなど
数年前と比べて振り返るタイミングを設けることなんかも非常に役立つと思います そして最後のバイアスですが
前後即因果の語尾 少し長いんですけれども前後は前後ですね
で即はすなわち因果は因果関係の因果 で語尾は少し難しい感じですが要は間違いのことですね
これは例えを聞くとわかりやすいと思いますが黒猫が前を横切ったら不吉なことが起きる とか誰かが噂をしているとくしゃみが出るとか
あるいは四ツ葉のクローバーを見たら幸運が訪れる など発生した出来事に対して人間が勝手に因果関係を作り出す認知バイアスです
なぜこのような傾向があるかというと私たちの脳はコントロールできない状況に対して 恐怖を感じるようにできていまして
そんな不安定さとか恐怖に対処するために因果関係を見つけ出して安心しようとするのだ と言われているようです
これも釣りに置き換えて考えてみると例えば場所と季節ですね 例えばある年にAという場所へ入って通い込んでですね
なかなか釣れなかったところ 季節が進んであるタイミングで魚が釣れた場合にそのデータだけで
この場所はこの時期によく釣れる場所なんだ と結論づけてしまいがちなのはこのバイアスによるものかもしれません
認知バイアスの影響
実際には天気や水温、潮の変化、時間帯などの方が永久力が高い可能性もあると思います
またたまたま新しいルアーに変えた途端に魚が釣れた場合に このルアーは釣れるルアーだと単純化してしまう場合があるのもこのバイアスによるものです
実際にはベイトの種類や魚の活性、釣り方が偶然合致しただけという可能性もあります
このようなバイアスに対処する方法としてはまず一つが多様な経験を積むということで
1回の成功体験だけで因果関係を判断せずに 複数回の聴講データや経験に基づいて考えることが大切だと思います
何度も同じパターンで成功した場合は確かに因果関係があるかもしれませんが 単発の成功に過ぎない場合に耗失でしまうのは慎重に考える必要があると思います
それからやはり記録を取るということですね 超過、天候、潮の流れ、使用した道具などを記録して分析すると
特定の行動とか条件が本当に超過に影響を与えているかを より客観的に判断することができます
このあたりは超過記録アプリが非常に役立つと思いますが このようなデータに基づいて多面的に検証することで誤った因果関係を避けることができると思います
それから他の釣り人との対話というのも一つの手段だと思います 何か自分なりに仮説ができたら他の釣り人に答え合わせ的に聞いてみるのも手だと思います
他の釣り人の経験や結果と自分の超過を比較したり 誤った結論を防ぐことが期待できると思います
他の人が同じ条件で違う結果だった場合には 自分の思い込みを修正するきっかけにもなり得ます
少し雑談っぽいお話ですが このバイアスに関しては結構強力なものらしくてですね
対処法と新しいアプローチ
書籍で紹介されていたのは 冷静に考えると論理的にあまり筋が通っていないような因果関係でも
理由っぽければ自分自身で一度納得してしまうと なかなかこれを外すことができないというのが紹介されていて
これも人間の興味深い傾向だなぁと思いました さて今回はリンチバイアスを3つそれぞれ釣りに絡めてご紹介してみました
結構ネガティブに捉える方ももしかすると多いかもしれませんが 冒頭でお話しした通り人間が効率的に生きていくために残った特性なので
必ずしも悪い面だけではないと思います 釣りに関してもそうでなんとなく釣り場に着いた時の状況とか雰囲気を見て
直感的にこれで釣れそうというルアを選ぶことができるのは こういった認知属性によるものだと思いますし
ただそれが誤りだった場合に意図的にコントロールしないと 本能的に合理的ではないような行動を取り続けてしまう
という点だけ気をつけないといけないということだと思います それからこの特性を良いと見るか悪いと見るかについては
個人的に聴講頻度は一つだと思っていまして 例えば今は1ヶ月に一度しか釣りに行けないという方の場合は
論理立てていろいろな可能性を探すそうにもそもそも検証に十分な時間がないので 一旦過去釣れたルアや信じられるアプローチでやり通す
というのは結果としてコスパの良いやり方の一つなのかなぁと思ったりもします 反対にそこそこ釣りに行く回数が多くて
毎回一定は検証ができる環境にある方は 今回ご紹介したつい落ち入りがちなバイアスからちょっと意識的に抜けてて
新しいアプローチを取り入れてみると発見があるかもしれません せっかく長く楽しめる趣味だと思いますので
いろいろな楽しみ方を発見する一つの手がかりになればと思います この番組は釣りの知識ノウハウを定期的に発信しています
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