はい、始まりました好奇心のたまり場。この番組は、福岡の現役高校教員が、教育現場のリアルや探究、キャリアなど、日々の生活の中で生まれる好奇心やワクワク、問いやもやもやを、リスナーの皆さんと一緒にじっくりと味わうポッドキャストです。
パーソナリティを務めます、川むーこと川村周平です。さて、今回はスペシャルゲストにお越しいただいております。それでは、自己紹介をお願いします。
はい、国語科の香月と言います。よろしくお願いします。
はい、ということで、今日は同じ学校で国語科で、図書館の担当されている香月雅美先生に来ていただきました。よろしくお願いします。
はい、ということで、僕が無理やりね、ポッドキャストに出させて。
いや、光栄です。いつお声かけていただけるかと思ってました。
うそ、ありがとうございます。
あのね、僕結構本を実は読むんで、香月先生にちょっと本の話をしたいなと思いながら。
ぜひ。
はい、ちょっと今日はそういう話になると思うんですが、最近どうですか?お仕事的には。
仕事的には、一息ついたとこですかね、今、秋休みでね。
はいはいはいはい。
成績会議も終わって、前期も終わって、一旦ちょっとだけ休みって感じ。
確かに、そう。うちがね、前期後期生なので、ちょうど前期が終わったタイミングで成績も出て、会議も終わって、一旦今、秋休みっていう感じで、一週間だけね、学校がお休みなんですけど。
でも結構ね、会議とかが多いからですね。
いやー、本当に。
意外とバタバタなんですよ、先生の休みも。
いやー、そうなんですよね。休みらしい、休みではないけど、一旦ちょっとほっとしておき。
そうですね、生徒もいないし。
なんか、プライベートも含めてですけど、なんか秋休みのご予定とかありますか?
いやー、もうこれは本当に、もうずっと成績がつけ終わるまで読めなかった、シリーズものの最新刊が出たんですね、小説なんですけど。
それを絶対に読んでやると思っていて。
えー、ちなみになんてやつですか?
あの、十二国記っていうシリーズがあるんですけど、ほんと数年ぶりに最新刊が出て。
それは小説ですか?
小説です、ファンタジー小説なんですけど。
あ、ファンタジーなんだ。
いやー、もう本当にそれが早く読みたい。
これは今読み始めると、成績がつけ終わらないと思って。
なるほど、そっちに集中したんで。
ずっと手を出さずに、そう、頑張って頑張って耐えてたんで、これを読みたいっていう。
おー、いいですね。
はい、ということでちょっと今日はね。
あの、克樹先生もかなり面白いキャリアなので、これまでのキャリアと、あと先生がこだわられている図書館のお話。
まあ本の話も含めてですけど、していけたらなと思ってます。
で、後半はちょっとね、僕がまた調子に乗って特別企画を用意してますので、ぜひそのあたりもお付き合いいただければというふうに思います。
じゃあちょっとよろしくお願いします。
はい。
はい、ではではでは。
まあ僕は毎回先生をお呼びするときはいつも聞いてるんですけど。
この話からいきたいと思います。
じゃあそもそも、なんで国語の先生になったのかっていうところをちょっとお聞かせ願いたいなと思います。
ねー、なんかいろんなタイプの先生いらっしゃると思うんですけど、私はやっぱりもう国語得意だったし、好きだったし、
なんかこう高校時代とかに友達になんかわかんないと教えてとか言われて、教えるのが楽しかった。
だから、なんかやっぱり自分が得意なものを人に教えるの面白いなっていう本当に教科としてのなんか興味とか、
教えるっていうことに対する面白さみたいなところがきっかけかなとは思います。
なんかでも僕も同じで、歴史僕めっちゃ好きだったんで、歴史の話を友達にしてめっちゃわかりやすいなとか言われるの結構嬉しくて。
僕はでも歴史のそういうストーリーというか、こんなやついるんだっていうとこ結構好きだったんですけど、国語のどこが、結構いろいろジャンルがあるじゃないですか。
そうですよね。それで言うと私はその歴史の教科書だったら、一行文でしか書いてないような出来事の背後にいる人たちの心情とか心理とかって文学作品にはきちんと描かれるじゃないですか。
なるほどなるほど。
そういうところがすごく好きで、なんか先行は源氏物語だったんですけど。
源氏物語なんですね。
そうそうそう。だから平安時代ってこういう時代ですよっていう概念的なことはそれこそ歴史の授業で習うけど、その当時を過ごした人たちの生活のありさまとか、
なんかね、男女の恋愛関係でこんなに長いことを私は待ってるのにみたいなリアリティ、なんか人としてちゃんと生きてたんだなこの人たちっていうのを感じるのは文学だなと思って、そういうところでなんか国語が好きだなっていう感じですね。
確かに歴史だと紫式部が源氏物語に書いたぐらい。
女流文学の走りとして。
そうですよね、そうですよね。まあでも確かに歴史も突き詰めたら文学になりますね。
いや本当人文っていう括りで言うと歴史もだから大好きです。
いいですね、そっかそっか。え、なんかその国語の中高でなんかそのずっと国語好きだったんですか?
そう、もう本当に物心ついた時からお話みたいな物語みたいなのがやっぱり好きだったし、自分で書くとか話したりとかそういうのも好きでしたね。
それはなんか昔からそのお家でたくさん本があったとか読み聞かせを親にしてもらってたとか。
そうですね、もう親はとにかく読書家だったし、父親はねやっぱり書く仕事をしてたんですよね。
ああそうなんですか。
だからやっぱりそういう影響も多分あったんだろうなって今振り返ると思います。
じゃあもうその小さい時から本と触れ合ってって感じですね。
うんうん、あるのが当たり前の生活って感じ。
なんかその小中高とかなんかその思い出深い国語の先生とかなんかいます?
いますいます、本当高校時代のやっぱり女性の古文の先生、いまだにやっぱり憧れの教師像として残ってる。
あ、あるんですね。どんな先生だったんですか?
なんかすごい厳しかったんですよね。
厳しいんですね。
うん、結構厳しくてビシッとしててプライベートが見えないっていうか、そういう感じの人なのにそれこそそういう古文作品のなんか情緒的なところみたいなのをすごい丁寧に話されるから。
なんかまだまだやってみたいこともあるし、なんか試行錯誤したいんだけど、この環境にいたらもう多分ぬるま湯でずっと行っちゃうなっていうのが怖かった。
なるほど。そうか。えーそうなんですね。他なんかあります?なんか違うところ。
違うところ。いやーどうだろう。先生たちかな。でもやっぱさっきもお話はしましたけど、先生たちの雰囲気が一番違うし、生徒もやっぱ違いますね。
ああそうなんですね。それは福岡と東京っていうその土地の問題ですか?
いやーどうなんだろう。これもなんか難しくて、生徒は多分まあうちの子たちだからっていうところもあるんだろうけど、なんかやっぱ東京の子たちの方がクールだなっていう。
ああクールね。
生きることに対してなんかちょっとある種諦めが強い子が多いなっていう。
なるほど。かつき先生自身はどうでした?そういうクールさありました?
高校時代ですか?めちゃめちゃクールでした。もうなんか世の中こんなもんでしょって思ってるタイプのよくない高校生でしたね。ほんとに。
まあでもそういう子供は確かにいるなっていうイメージあります。
うん。本当になんか世の中そう、この程度でしょって感じだった。
まあねー東京ね、いろんなねカルチャーとかその文化もやっぱ一番集まってくるから、ここが全てみたいな感じありますもんね。
うん。
そっか確かにある種の純粋さみたいなのがもうないのかな。
なかった気がする。
ああ。そっか確かにね、福岡ってそう考えるとちょっとねやっぱ外れるんで。
うん。なんか人が人懐っこいですよね。
ああまあでもよく言いますよね東京って冷たいみたいな。
うんそうそうそう私そう、冷たい人だと生徒に思われてるんですけど。
笑
そう、ほんとになんかお店とか入っても声めっちゃかけてくるイメージ。
ああ確かに確かに。
知り合いかなぐらい。
そうそうそうずっと見てくるみたいな。
うまいかみたいな感じ。
そうそうそう本当にそう。いやでもそういうとこ結構好きだから今は大人になった今としてはなんか人と関わることすごい好きだから合ってるなって思います。
確かにそう、合ってますねそれね。確かにそこはあるなあ。
いいですね。じゃあもう13、4年ぐらいですか。
ねえそんな本になりますね。
なんかその教員ずっとやっててなんかこうやりがいというかこういうとこだなっていうのはありますか。
いっぱいある。
いっぱいありますよねそりゃそうだ。
いっぱいある。でも最近は本当になんかこう生徒一人一人と何かこう作り上げるみたいなところをこの学校に来てからは特に経験させてもらうことがすごく多くて、その場に立ち会える特権っていうのはやっぱやりがいだなあって思います。
そうですねなんか具体的にありますかこれだっていうのは。
なんか今は結構オープンスクールだったりとかなんかこうプレゼン発表みたいなことうちは結構よくやってる学校だと思うんですけど、なんかそこのサポーターみたいな役割をあのもらえることが結構多くて、
それこそ入った瞬間に本がいろいろ面出しで置いてあったりとかこれおすすめですよとかっていうのがもうめちゃくちゃポップとかも置いてあるんで。
そう。
なんか本当うちの学校に来た際はぜひ図書館はね一回来てほしいところですよね。
ねーぜひぜひ見てほしいなーって思いますね。
うんうん。いいですね、ほんと図書館僕も好きなんですよね。
じゃあなんかその図書室まあでもたくさん本ある中でやっぱり僕最近課題に思ってるのが生徒というか子供のこう読書離れ。
多分どうなんだろう図書館で本借りる生徒って多いですかどうなんだろう。
えっと増えてはいます。
あ増えてるんですね。
ただやっぱりこうなんか私が見ているのは貸し出し冊数なので借りたとて読み切れたかってわからないじゃないですか。
確かに借りてるだけの可能性もありますもんね。
だからまあ正直そこは本当にわからない部分あるんですけどでも少なくともやっぱりこう読んだ本についてなんかこう話してる場面とか
これ良かったよみたいな生徒同士でやってる場面とかが少しこう見られるようになってきたかなっていうのはあって
ただ数で言うともう本当になんか初年度着任する前の年が年間で360冊ぐらい貸し出し冊数が。
それって多いんですか少ないですか。
いいえもう本当に多分なんか全然動いてなかったんじゃないかなって思います。
そっか。
で今5倍6倍とかになってるのかな多分実質の数で言うと。
へえ。
出てる数だけで言うとそれぐらいになってて今年はまた特になんか多そうだぞっていう。
あ本当ですか。
まだ10月ですけど。
それってなんか原因は何だと思いますかね。
へえ本当にいろんな要因あると思うんですよ。
なんか授業内で課題として1年間通じて読者の記録つけましょうねとかもやってるから。
あそうなんだ。
まあ中は読まされてるって意識の子ももちろんいるんだろうし。
まああとはやっぱりこう図書部っていう部活を運営してるんですけど。
この図書部の子たちの活動がやっぱり先生たちもだしちょっとずつちょっとずつこう生徒にも届いてるんじゃないかなって私は思ってはいるんですよね。
確かにもう毎月だって図書部もね図書ダイレクト出して。
そうなんですよ。
図書部が本をねお勧めしてくれたりだとかっていうのも全校生徒も教員も見るし。
はい。
それもめちゃくちゃでかいですよね。
ね。毎月締め切りに追われております。
まあでも頑張って書いてくれてるんで。
いや本当に一生懸命作ってるなっていう。
いやいいなあ本当に。
でも本当図書館がどうあるかって多分学校の上にも大きく関わると思うんですよね。
だからすごい図書館の僕も利用してる身としてはめちゃくちゃありがたいなと。
ね、いつも使ってくれてありがとうございます。
いやいや。
じゃあかつき先生的にこんな図書館にしたいみたいな今後の構想みたいなのあったりしますか?
なんかやっぱりさっき話にもあったんですけど、
共通の話題として本の話題が日常会話になるっていうところは目指すゴールかなっていう。
ゴールとも違うかなと思うんですけど、まず最初に目指すポイントとしては、
今何の本読んでる?って会話になった時に自然と今これ読んでるよって。
そうなんだ私もそれ次読みたいなとか、本当にそういう率直に今読んでる本について
フラットに教員も生徒も関係なく話せるみたいな土壌ができたら
すごい素敵な学校になるんじゃないかなと思ってます。
めちゃくちゃいい。僕もそういう学校にしたいです。
ぜひご協力ください。
やりましょうみんなで。ありがとうございます。
ということで、今前半でキャリアだったりとか図書館の話をかつき先生に聞いてきたわけですけれども、
めちゃめちゃ楽しくてもう30分ぐらい喋っちゃってるんですけど。
そんなに経ってる?本当だ。ごめんなさい、全然時間みたい。
全然いいんですよ。ということで、最後ちょっと後半は僕が企画を考えてきているので、
ぜひお付き合いいただければというふうに思います。
題して人生を変えた3冊ということでやっていきたいと思います。
かつき先生これまで多分もうめちゃくちゃ本読んでると思うので、ある種苦しめる企画ではある。
苦しかった。
苦しめる企画ではあるんですが、これまでの人生の中で自分の人生を変えたなと思う3冊を選んできてもらってますので、
その紹介をしていただこうかなというふうに思ってます。
じゃあ5冊目からお願いしてもよろしいですか?
分かりました。ただ大前提としてですね、今も言ったんですけど、非常に苦しくて。
で、昨日河村先生に言われてから自宅の本棚を眺めたんですね。
でももうほんと1冊たりとも読む前の自分と読んだ後の自分と同じだった本ってないから。
そういう意味ではもう全部が人生を変えてるんですよ。
だから本当にちょっとだけでも。どんなにつまんなかった本だとしてもね。
だからそういう意味でちょっと本当に難しかったよということだけは先にお伝えした上でなんですけど、
1冊目がですね、私の大好きな作家さん、小説家さんの辻村みずきさんの僕のメジャースプーン。
これはもう本当にさっき言った図書部の子たちと4月に名刺代わりの1冊っていうポップをみんなで作ったんですけど、
めっちゃ素敵。
その時にも自分の名刺代わりの1冊として選んだっていうそんな作品です。
どんな本なんですか?
えっとね、本当にファンタジーの体を成した究極のリアリズム。
すごいな。
本当にね、残酷な現実世界に小学5年生の男の子が主人公なんですけど、
その小学生の男の子が本当に残酷な世の中にどうやって立ち向かっていくかみたいな。
善悪の境目ってどこにあるんだろうみたいなそんな話なんですけど、
設定としては言葉の力で人の行動を縛れるっていうファンタジーの要素があるんですね。
なるほどね。
言った通りにできる。
人はその通りに動かせる力を持っているっていう男の子で、
その男の子の親友の女の子にちょっとひどい事件が起きるっていう設定なんですね。
明らかな加害者がいて、その加害者に対して僕は罰を与えたい。
どんな罰を与えるべきかっていうのを小学5年生が葛藤しながら考えていくっていう、
そういうストーリーなんですけど。
なんか刺さりますね。刺さるというか。
いや、本当に本当に。
個人的にはですけど、小学5、6年生とかって、
なんか僕だけかもわかんないですけど、
誰しも同じ感情に陥る時ないですか?これ多分。
いや本当にね、なんかそうなんですよ。
僕もなんか多分小さい時に嫌なことがあったりとかで、
同じ感情になったことが多分あるんですよ。
いやなんかこう、自分のためにやろうとしてるのか、
純粋にその被害者の女の子のことを思っての行動なのかが、
線引きがわからなくなるっていう心理描写がすごいリアルで。
なるほどね。
なんかこれって果たして彼女のためなんだろうか?
自分自身のためにやってんじゃないかなっていう葛藤?
なんか苦しさみたいなのがすごい伝わるし、
なんかこう登場人物がたくさん出てくるんですけど、
なんかその人たちそれぞれの善悪に対する価値観もやっぱりちょっとずつ違うから、
その中で最終決断、彼は何を選ぶかっていうところが面白い。
面白そう。僕は読んだことないから、ちょっと今読みたくなりました、めちゃくちゃ。
これね、生徒にめっちゃ勧めまくって、今図書部の子たちが順番に読んでくれてるんですけど、
面白いって言ってくれると、私もなんか救われるし、
高校時代に読んだ、私も本なので、
なんかこう、当時の自分と今の高校生たちが一緒に話してるような気持ちになれる。
なんて素敵なんだ。
なんかそう、私たぶん高校生とか大学生のときこの子たちと会ってたら、
めっちゃ友達だったんだろうなっていう思いになるっていうそんな一冊ですね。
ありがとうございます。ということで、辻村みずきさんの僕のメジャースプーンですね、一冊目。ありがとうございます。
はーい。
じゃあお次、二冊目いきましょうか。
二冊目がですね、ナンシー・アトウェルさんっていうアメリカの教育学者の方が書かれている、
イン・ザ・ミドル、ナンシー・アトウェルの教室っていう、
これはノンフィクションで、このナンシーさんがご自身がリーディングとライティング、
いわゆる日本で言えば国語に特化したご自身の学校を設立していて、
そこでの授業のワークショップの内容とかを本当にセキュララに書いているっていう本なんですけど、
これは私、これがなかったら多分今の私の授業スタイルはないし、
なんか本当にこれをベースにして授業を未だにしてるなっていう。
それいつ読んだんですか?
これはでも教員になってからで、何年目?5年目とか6年目ですかね、教員になってから。