手ぬいの楽しみ
こんばんは、寺田はなみです。
今日も、自作のエッセイを読ませていただきます。
その前に、今日はコーラを作りました。
生まれて初めて、動画でクラフトコーラを作っているものを見つけて、真似をしてやってみました。
今日のカバー画像は、そのコーラになります。
作ってから、5、6時間は冷蔵庫の中で寝かせるということなので、
今日は夜、お風呂から上がってきたら、飲むのが楽しみです。
それでは、自作のエッセイを読ませていただきます。
タイトル、そういう感じ。
有意義に時間を消費する方法を、いくつか持っている。
時間があり余っているわけではない。
ただ、消費することに専念する、という時間があってもいいと思う。
消費する方法の一つが、手ぬいだ。
雑巾やランチョンマットを手ぬいで作るのも楽しいけれど、
おすすめは、カーテンやマルチカバー。
集中力の高まりと、達成感を同時に味わえる。
現在、私のベッドには、手ぬいのマルチカバーがかけてある。
ブルーのチェック柄。
太いラインに細いラインが交差する柔らかい綿織りを、
2枚縫い合わせて作った。
縫い糸は、あえて太い白を使った。
2枚の合わせ目と四方をぐるりと縫い目が走っている。
日中、ベッドの上にゴロリと体を預け、
本を読んだり、スマホで動画を見たり、
アグラを書いて、おやつを食べたりもする。
家族との会話
お気に入りのくつろげる場所だ。
先日、家族と話をした。
悩みというほどではないけれど、
心に引っかかっている内容の話だった。
2人でベッドの上に座って話していた。
話しも尽きた頃、何気なくマルチカバーの縫い目に手を伸ばした。
指でなぞるとポコポコとした感触が指の腹に伝わってきた。
不揃いな縫い目。
わずかに曲がっている。
眺めるほどに不規則で、
それでいて整然としているかのように堂々と安定している縫い目たち。
ふいに背中を優しく押されたような気持ちになった。
と同時に、濁った水の最後の一滴が、
私の中からポトリと抜け落ちた安度を感じた。
なんで手縫いが心地いいのかわかったわ。
と私は尊くに話し始めた。
不規則なのにちゃんと並んでる感じがそっとするんよ。
うん、なんかわかるわ。
家族もそう言って笑顔になった。
終わりです。
最後までお聞きくださってありがとうございました。
不定期の配信になりますが、
また次にお会いできるのを楽しみにしています。
寺田花見でした。
