日本最大級のエンジニアコミュニティ キータ プロダクトマネージャー
の木尾の俊文です。この番組では 日本で活躍するエンジニアをゲスト
に迎え、キャリアやモチベーション の話を深掘りしながら、エンジニア
の皆さんに役立つ話題を発信して いきます。今回からのゲストは
Amazon Bedrock 生成AIアプリ開発入門 の筆頭著者で、KDDIアジャイル開発
センター株式会社 テックエバンジェリスト の御田 稔さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。御田 稔です。最初、軽く自己紹介もお願い
してもいいですか。
はい。私、KDDIアジャイル開発センター 株式会社でテックエバンジェリスト
をしております。御田 稔と言います。Xなどでは 御田稔という芸名で普段活動をしております。
はい。ありがとうございます。僕も 今日は御田 稔さんとお呼びしても
大丈夫ですか。
はい。もちろんで。
ありがとうございます。今回から 御田 稔さんといろいろお話しして
いけたらなと思っています。御田 稔さんとお送りする1回目のテーマ
はテックエバンジェリストって 何です。ということで、早速いろいろ
お話ししていきたいなと思って いるんですが、今回は先ほど自己紹介
やったテックエバンジェリスト みたいなところで今やってらっしゃ
ると思うんですけど、そこの話と 今のキャリアみたいなところを
いろいろお話ししていきたいな と思っています。改めてお伺い
したいんですけど、先ほどあった テックエバンジェリストを具体的に
どういうお仕事をしていらっしゃ るかお伺いしてもいいですか。
はい。謎ですよね。エバンジェリスト という仕事なんですけれども、よく
エバンジェリストってIT界隈で何か 例えばベンダーが自社製品の普及
をしたり宣伝をしたりみたいな 形の職業として使われることが
多いと思うんですけれども、私の 場合はテックエバンジェリスト
として技術に関する知見の発信 であったりですとか、自社のエンジニア
優秀なエンジニアを社外に発信 するお手伝いをしたりとか、そう
いったロールとなっています。 エバンジェリストと言いつつ、日中
ずっと登壇とか講演とか何か発信 に関する業務をメインでしている
かというと、実はそうではなくて 普段はソフトウェアエンジニア
として社内の他のメンバーと一緒 に内製開発をしているんですね。
その理由というのが何か、例えば 技術の知見であったり自社のエンジニア
に関する発信をしようとしたとき に常に最新の生きた知見をちゃん
と意味ある形で発信しようと思う と、やっぱり自分自身がその現場
の真っ只中にいないと生きた知見 を日々吸収して発信するっていう
のはできないかなと思いますので、 そういった中身となっています。
なるほど。ありがとうございます。 普段はエンジニアとして仕事も
しつつ、その中で学んだ知見だったり とか経験というところを発信して
いくことで会社のブランディング とかチームメンバーの露出みたいな
ところを増やしていくというような お仕事をされていらっしゃるという
ようなイメージですかね。
そうですね。
なるほど。ありがとうございます。 そうですね。正直Tech Evangelistっていう
お仕事、今初めて具体的にどういう ことをやっているのかを知った
ので、すごく僕も発見になりました。 ありがとうございます。なるほど。
今のお話のところでTech Evangelist っていうところのお仕事のイメージ
はついたんですけど、もともと最初 からそのTech Evangelistを三浦さん
もやってらっしゃったわけではない かなというふうに思ってます。なので
Tech Evangelistになるまでの円滑という かキャリアみたいなところを次は
お伺いしていきたいなと思ってます。 最初にお伺いしたいのがキャリア
のスタートですね。もともと三浦さん ってどういうキャリアを最初は
スタートされたんですか。
私、学生時代はいわゆる文系でして。 そうなんですか。
そうなんです。大学では言語学を 専攻していたんですね。もっと言う
と日本語の文法を学びたくて大学 に進んでたんですけれども、そこ
でITに関しては専門で学んでいた というよりずっと趣味でパソコン
が好きだったみたいなそういった 関わりになりますと。最初のお仕事
としてはやっぱりパソコンが好き だったので何かITに関する仕事が
したいなというところで、いわゆる SE、システムエンジニアの仕事を
中心に就職活動を新卒のときは やってまして、そこでいわゆる
SIやシステムインテグレーター の会社を中心に受けて、最終的に
商社系のSIに入って、そこからインフラ SEとしてずっと最初の数年は仕事
をしていました。その頃はSEです ので、若手のときはそれこそインフラ
系なのでデータセンターに行って お客さま用のサーバーのラック
マウントをしたりですとか、そこに システムを構築したりっていう
ような実作業もあったんですけれども 大体SIのエンジニアって数年経つ
と、どっちかというとプロジェクト マネジメント側に回ることが多
くて、比較的早くからそういった 上流工程とかマネジメント中心
のキャリアを重ねていましたという のが新卒で就職してからの流れ
ですね
そうなんですね。今のもともと 文系だったみたいなお話がすごい
衝撃だったんですけど。プログラミング 自体趣味でやってらっしゃった
という感じですか
プログラミングという よりかは例えばお家にパソコン
が来たのが多分私の記憶では小学校 4年生ぐらいのときにWindows98のパソコン
を親が買ってきてみたいなそれを 使って例えばその頃テレビゲーム
の攻略サイトを見たりですとか そういうところから始まって中学生
ぐらいになったらブログをやって みたりですとか当時魚釣りが大好き
だったので釣りのブログをずっと やってたんですけれどもあとは
高校生ぐらいになると通学中に 電車の中でウォークマンでアニメ
を見るためにアニメの動画を画質 よく変換するための動画変換のプログラム
をプログラムというか携帯動画変換 君っていう有名なフリーソフト
があるんですけれどもそれのコンフィグ ファイルをいじっていかに画質
よく動画を持ち歩くかみたいな ところに情熱を注いでたりです
とかそんな感じのちょっとパソコン が好きな普通の大学生みたいな
そんな形で学生時代ぐらいまでは 過ごしてました
そうなんですねじゃあプログラミング とか関係なくシンプルに本当に
コンピューターパソコンが好き だったっていうような学生さん
だったってことですね
そうなんです なのでアプリケーション のコードを書くみたいなのは実は
あんまりがっつりやった経験という のはなくてたまに入門本を読んで
ハローワールドぐらいやってみる とかそのくらいの経験でした
そうなんですねありがとうございます なんか今のお話だと本当に小さい
頃からパソコンを触ってらっしゃ ったと思うんですけど大学のとき
にいわゆるコンピューター系に 進学しなかったのって何か理由
あるんですか
そうですね大きな理由が算数が 苦手だったんですねですので日本
なんですが新卒で入って新人研修 のうちに配属先が決まるとその
中でも結構ベンダー系でいうと アプリケーション開発側に行く
のかインフラの構築とか運用側 に行くのかみたいなところで配属
が得意分野によって決まったり するんですけれども私の場合は
どっちも楽しいしどっちに行く のがいいのか分からないなと思
ってたら割と少数派のインフラ 構築の部署に振り分けられた
という感じでした
そうなんですねじゃあどっちも 好きで結果的にインフラのほう
にキャリアが進んでたってこと ですね
そうですね
なるほどありがとうございます先ほど の話だとそこからいわゆるプロジェクト
マネジメント系のところに行く と思うんですけどそこはどうでした
それが面白かったのかある意味 で一旦ものづくりってところが
ちょっと離れた役割になっていく のかなと思うんですけどそのとき
はどういうことをされてたのか もうちょっと伺いたいです
そうですね例えば何かお客さま のシステムを構築するときにとき
には他のベンダーさんと一緒に ビジネスパートナーという形で
入ってもらって自分はお客さま とやり取りしたりですとかプロジェクト
マネジメントを中心に業務をした りですとかあとはもうお客さま
先に直接常駐してときにはお客 さんの会社のストラップを付け
させてもらってそこでお客さん の会社のベンダーさんと一緒に
お仕事をするですとかそういった 形でもちろんシステムに関する
仕事ではあるんですがどっちか というとプロジェクト管理とか
あとは社内調整とかときには社内 政治に巻き込まれたりとかしながら
もうそれはそれで総合力が生かせる というか楽しい仕事ではありました
ね
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そこから今のお話は新卒として 入社された当時のお話だと思うん
ですけどそこから現在まではどう つながってくるんですか
そこでしばらくベンダー側の立場 でITプロジェクトに携わってたん
ですけれども数年ベンダーで働く とどうしてもお客様の都合でなかなか
案件を思い通りに動かしづらい ことが出てきますとやっぱり自由度
を持ってるのはITプロジェクト に対して発注をするお客様側
なのでちょっと発注側に行って みるのも面白そうだなということで
なるほど
はいそれで事業会社のシステム 部門に行ってみようかということで
KDDIの情報システム部門に2019年の 春に転職をしました
そうなんですねじゃあそこから KDDIさんにいらっしゃるってこと
ですね
はいそうなんです
なるほど最初の頃はどういうこと をやってらっしゃったんですか
そうですね最初は自分がそれまで ベンダー側としてやっていたITインフラ
構築の部分を発注側でやるみたいな もちろん案件は違うんですけれども
そういった立場でプロジェクト を進めるっていう仕事が多くて
それもすごいイメージ通りといいます かずっとお客様先に常駐することが
多かったので大体予想してたような 仕事内容ですごくそれやそれで
楽しかったですとやってるうちに どんどんクラウド化が時代の流れ
として進んできましてKDDIの社内 システムもクラウドに移行していこう
という流れができてきまして気づく とオンプレミスのシステムをクラウド
に移行する案件みたいなのばっかり やるようになりましてそうしてる
うちにAWSってすごい面白いなと思う ふうになってきまして長らくやって
るとちょっとマネジメントばっかり じゃなくて手を動かすほうにいき
たいなということで去年2023年の 春に移動希望を出してグループ
会社のKDDIアジャイル開発センター という会社に兼務出向という形
で移動したというのが今のキャリア になりますね
そうなんですねじゃあもともと 入られたときはまだいわゆる自分
が手を動かすって感じじゃなくて そこからまた戻ってきてるのが
今ってことなんですけどね
そうなんですよね自分が上資数 でシステムの構築をしてるとき
もたまにベンダーさんに頼って ばっかりじゃなくてちょっと内製
をちゃんとできるようになろう ぜっていうことで同僚と一緒に
内製開発をやってみたりですとか そういうふうにやってた時期も
あったんですけれどももうちょっと 本格的にしっかり手を動かして
自分でシステムを作れるようになり たいなっていうことで内製開発
が本業務として当たり前の会社 に移動したっていうような形ですね
ちなみになんですけど今のお話 だともともと発注を受ける側
から発注する側に経験してみたい っていうので転職もされてるじゃない
ですか実際経験してみてどうでした
そうですねすごくイメージ通り と言いますか結構ベンダー側にいる
とそれこそお客さまの社内都合 に言い方あれですけど振り回されて
しまって突発的にすごく残業が 発生したりですとか割と振り回
されるような境遇になっちゃう ことも多かったんですねただベンダー
側にいる時にもっとこういうふう に社内で立ち回ればこんな残業
発生しなくて済むのにですとか そういうふうに思ってたことを
自分が実際に発注側に行ってやって みるみたいなそういうことをして
もっとより案件全体を自分の思う ように動かしてみるっていうこと
ができるようになったのでそういう 意味ではイメージ通りでかつもの
すごく楽しかったですね
そうなんですね今発注される側 からする側になったっていう話
だと思うんですけど今もしまた 発注される側のお仕事をするって
なったらどういうこと気をつけ たいとかどういうところを意識
したいとかありますか
そうですね例えばどうしてもお金 のやり取りが発生する協力会社
さんに対してベンダーさんに対して は発注元の会社さんって自分の
会社の中の情報をすごい選別して から共有するようなことが多いん
ですけれども迂闊に社内情報みたいな のが漏れちゃったらダメだです
とかそういう形になってベンダー 側に伝わってくる情報がすごく
限られちゃうみたいなそういう 時が多かったりしたんですよね
なのでもうちょっとカジュアル にというか同じ仕事をする仲間
なんだから情報はこまめに即時 共有するようにしましょうよです
とかあとそもそもBtoBのシステム 構築案件ってすごい雰囲気がお
堅い感じで進む現場も多いんです けれどもどせ同じ仕事をするんだ
しもうちょっと楽しくやったら どうですかみたいなそういうところ
をすごく思ってましたね
ありがとうございます結構 リスナーの方も同じような業界
とかで働いてる方とかもいらっしゃる と思うので今の聞いて分かるな
みたいな方も結構いらっしゃるん じゃないかなと思いましたありがとうございます
今のお話のところでコケリリア やアジャイル開発センターさん
絵の移動までのキャリアってところ は分かったんですけどそこから
テックエヴァンジェリストっていう お仕事になる今やってらっしゃ
ると思うんですけどそこまでの 変遷はどうなってるんですかね
私がKBBIアジャイル開発 センター略称がカグと呼ぶんです
けれどもカグに移動してから最初 は希望していたとおりにソフトウェア
エンジニアとして同僚と一緒に 主にモブプログラミングの形で
開発案件に入るっていうことを やってたんですけれどもその中
でちょうど移動した年もキイタ さんのキイタエンジニアフェスタ
というキャンペーンが始まりました ともともとKBBIもカグもブログ
なんかで社外にアウトプットしましょう っていうエンジニア文化が結構
浸透してたほうではあったんです けれどもそのときカグがKBBIから
分社化してスピンオフしてまだ 1年2年ぐらいの会社ができたば
っかりの時期だったんですねで キイタのオーガナイゼーション
も新たに作ってたりしたのでちょっと カグ独立したしキイタエンジニア
フェスタでオーガニゼーションズ 対抗戦でいい順位取って世間に
名前を知らしめようぜっていうこと をみんなで言い始めましてそれで
みんなブログ一緒に書こうよっていう 活動をやったのが主に私が中心
としてやってたんですね自分も ブログをめちゃくちゃ書きまくる
っていうのはそうなんですけれども 周りのみんな特に若手の有望な
メンバーに対してちょっとこういう 記事書いてみたらみたいなことを
言ったりしてやってるうちに会社 のキイタエンジニアフェスタでの
順位がどんどん上がってそういうこと をやってると社内でもちょっと
あいつ普通のエンジニアじゃなくて テックエヴァンジェリストにしたら
どうやっていうような声をいただく ようになりましてそれでそこから
テックエヴァンジェリストという 変わった肩書きがつくという形
になりました
そうだったんだねありがとうございます もうまさしく本当にキイタがきっかけ
というかキイタさんにそういう アウトプットの活動をしていく
中で役割がその後についてきた みたいなそんな感じで今はテック
エヴァンジェリストでやってらっしゃ るってことですね
はいそうなんですよね
そうなんですねありがとうございます そんなにキイタを活用していただいて
いや本当にそういう意味ではキイタ さんは私のキャリアの中でもすごく
大きな転機となったような存在 ですね
そうだったんですねありがとうございます 改めて今のお話を時間に聞けた
のが僕もすごい嬉しいなと思います ありがとうございます
そうですね実際今テックエヴァンジェリスト っていう形できっかけは先にこう
やっていてそれが結果的に今お仕事 にもなっていると思うんですけど
それをやり続けるのは大変じゃない ですか
そうですね多分人によって大変 なのは大変なんですがそれを好き
でやるかどうかっていうのは好み が分かれるかなと思いますね
はいはいはいどういう人は向いている と思いますか
はいやっぱりテックエヴァンジェリスト として行う活動の多くが例えば
人前でしゃべるような登壇とか 講演みたいな活動であったりあと
は半分個人も兼ねて発信する技術 的なブログを書いたりですとか
そういう活動だったりするので 例えば人前に出るのが苦じゃない
方であったりとかあとは何か人 に物を教えるのが好きな人だったり
ですとかそういう人は結構楽しん でやれるかなと思いますね
ありがとうございますじゃあ本当に 発信をしたりとか人前でいろいろ
話すのが好きな人は本当に向いている 仕事っていうような感じですね
そうですねあとはどうしてもそう いった社外のいろんな方やコミュニティ
とのコミュニケーションをずっと 断続的にすることになりますので
例えば仕事をする時間帯とかそも そもこれは仕事なのかプライベート
なのかとか例えばメールみたいな ツールも含めて全てそうなんですが
グレーな活動が日々ものすごく 浸食してくるので
そうですね登壇とか結構夜とか だったりもすると思いますし
そうですねあとは結局何かの縁 でそういった登壇のお声掛けを
いただいたりとかそういうのは 主にsns上だったりとかしますし
そういったところも含めて仕事 は仕事ライフはライフみたいな形
でぴっちり切り分けたい方はもしか するとあんまり向かないかもしれません
確かにいわゆるワークライフバランス みたいなそこら辺は曖昧になり
やすいってことですよね