1. エンジニアリングマネージャーの問題集
  2. #022 EMがCTOになるための学び方

番組ホストで株式会社KabuK Style COO兼CTOの後藤秀宣が「EMがCTOになるための学び方」についてお話しします。

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#EM問題集

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サマリー

エンジニアリングマネージャーは、CTOになるための学び方について紹介しています。エンジニアリングの知識だけでなく、ビジネスや組織の視点も重要であり、MBAの学びが役に立つと述べています。このエピソードでは、CTOになるための学び方について話しています。MBAやITパスポートの取得を通じて、エンジニアリングマネージャーが自身のスキルや知識を広げることが重要であるという点に触れています。

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株式会社株区スタイルの後藤英乃です。
エンジニアリングマネージャーからCTOへ
この番組では、エンジニアリングチームで起きている問題について、
技術、組織、ビジネスといった複数の観点に深掘りし、問題の正体へアプローチしていきます。
今回のテーマは、EMがCTOになるための学び方、です。
EMとCTO、似たようなカテゴリーに分類される役割で、
上に上がっていくだけ、みたいに思われがちですけれども、
いざなろうとしてみると、結構この間に知らなければいけないこと、
ギャップがあるなと思っておりまして、
今日は私自身の経験も踏まえながら、
この辺りの内容を皆さんにシェアできるといいなと思っています。
エンジニアリングマネージャーの問題集。
前々回、ジャンボさんにゲストで来ていただいたときに、
CTOという役割での仕事について色々お話ししました。
結構楽しかったんですけれども、
その時にジャンボさんから、
結構彼のキャリアの最初の頃のフェーズというか、
現職での最初の頃のフェーズで、
CTOになりたいというか、なると決めたというか、
そういったところからスタートして、
実際CTOになっていったというようなエピソードがあったかと思います。
あれすごく面白かったんですけれども、
実際皆さんどうなんですかね。
エンジニアリングマネージャーをやっている方で、
よしCTOになるぞと既に決めていらっしゃる方が、
どれくらいいらっしゃるんでしょうかというのを、
聞いてみたいところでもあったりしますが、
本日はですね、EMからCTOになっていくにあたって、
実際どんなことを学んでいったらいいのかというか、
どんなふうにしたらなれるのみたいなところを、
私なりのすべてではないんですけれども、
そのギャップの埋め方というか、
前に進んでいく歩き方というか、
そのあたりのお話をしたいなと思っています。
この話をするときに、
僕の中で一番大きなもの、
EM時代とCTO時代とで一番違うものが何かというと、
やっぱりどんな視点でもって仕事をしているのかというところが
違うかなと思っていて、
やっぱりCTOであれば会社のビジネスに関して、
会社の外側の外部の環境だったり、
内部の環境はどうなのかだったりだとか、
ビジネスがどういうふうに会社の内部で運営されているのか
というところだったり、
もしくは会社の組織全体がどう会社の戦略と
ひもづいて設計されているのか、
もしくはギャップがあるのか、
みたいな全体的な観点というものが確実に必要で、
それをある程度ロジックを持って説明できたりだとか、
問題を特定して解決できたりというところが、
CTOという技術の責任者という立場ではあれど、
そういった話に参加して、
何らかの意見を述べ、
導いていくとか解決するということが求められると思うので、
ここがやっぱりEMのときとは大きく違うところかなと思っています。
なのでそういうことをするための何らかのベースとなる知識だったり、
経験だったりというものが必要かなというところで、
これは普通にEMをやっていると、
どうしてもやっぱり一つのチーム、
二つのチームみたいな世界で仕事をしているので、
かつビジネスの外部とのつながりって、
会社によるかもしれませんが、
なかったりもするので、
なかなか得づらいではないのかなと思うんですよね。
といったときにどうやってこういったギャップを埋めていくのか、
というところが大事なのかと思っています。
僕自身でいうと、
一つ皆さんはあまり経験しないであろうことをやっていて、
MBAの学び
それがMBAのスクールに行くというやつですね。
最初に断っておきますけれども、
私はMBAを取ったわけではないです。
ですがMBAを取れる学校に行って、
いくつかの科目を受講したという状態ですね。
ただそれでも、僕自身ものすごく学びがあって、
自分のキャリアを前に進める大きなきっかけになったのかなと思っています。
多分問題がないと思うので、
具体的にどこに行ったのかというところもお話しますけれども、
僕はグロービスさんの、
最初はMBAの大学院の方ではなくて、
社会人が通える方のコースに入って、
2つぐらい科目を取った後に、
MBAを目指してもいいんじゃないかと思って、
その後からMBAが取れる大学院のコースに変えたんですけれども、
やっぱり自分の時間がそこまで割けなくて、
MBAを取るにはいたらなかったという結果ではあるんですけれども、
そういった形でした。
具体的に取ったコースでいうと、
最初に取らなきゃいけない科目があって、
クリティカルシンキングというやつですね。
いろいろ論理的な思考を展開するやつなんですが、
これを最初に1つやって、
その後は経営戦略、マーケティング基礎みたいな科目をやり、
その後は順番を定かに覚えてないんですけれども、
組織戦略系の科目を1つ取ったのと、
それから人事系の科目を1つ取ったのと、
あとはアカウンティング系の科目を1つ取りましたね。
おそらくこの5個ぐらいですね、私が受講したのは。
それぞれ仕事をしながらでも通えるような、
取れるようなコース設計になっていて、
授業の時間帯とかもいろいろなパターンで選択できるので、
僕が取ったのは平日の夜だとか、
土日の昼とかに授業が、授業というか、
オンラインで先生と生徒とディスカッションするような、
時間があるようなパターンを取りましたので、
仕事をしながらでも続けられる感じでした。
基本的に3ヶ月ワンクールになっていて、
ワンクール1科目ずつ取っていったという感じですね。
このMBA系の学びっていうのが、
なんでエンジニアリングマネージャーとかCTOにとって大事なのかっていうのは、
さっきの科目名で分かる通りかもしれませんけれども、
エンジニアリングのところだけやっていては、
なかなか知ることができないような基礎知識だったり、
あと本を読むだけではなくて、
実際に現実の問題に近いようなケースって呼ばれてるんですけれども、
具体的な架空の会社だったり、
本物の会社の場合もあるんですけれども、
事例がいろいろな細かい状況とともに提示されていて、
そこでどう問題を特定して解決していくのかっていうことを、
問題としてやっていくんですね、ディスカッションしながら。
そういったことをやっていくので、
その本を読んで得た知識プラスそれをどう活用するのかっていうところまで、
一定短期間で自分の知肉とすることができるようなコースになっていて、
実際1年ぐらいかけてそれらの講座を取ったんですけれども、
自分で本を読んだだけではないような知識のレベルアップというか、
いうものを体験できたかなと思っていますし、
全然エンジニアリングとは関係ないんですけれども、
当時僕はメルカリという会社にいたんですけれども、
その会社のビジネスが外部環境がどうなっていて、
内部的にはどんなビジネスモデルになっていて、
どういった要素がビジネスに大きく関係しているのかとか、
そういったところを自分なりに説明できる、
理解できる状態に慣れたというところがありますね。
そういった勉強しなくても何となく分かる部分はあるんですけれども、
具体的に他の会社と比べてどうなんだとか、
そういった議論ができるほどではなかったはずなので、
そういった一般的にビジネスの理解をするための知識、
組織の中身の設計を理解するための知識だったり、
知識を使って何か比較できる、
実際の問題を解くことができるというような状態になったというのは、
僕にとって非常に大きかったです。
その時に学んだことが今、COO兼CTOという仕事で、
何でもや的に仕事をやっているんですけれども、
幅広くいろいろな問題を会社全体の視点で解決していくと、
いった役割で非常に役に立っているなと思っています。
今、CTOを目指すというようなコンテキストで、
このお話をしているんですけれども、
僕としてはエンジニアリングマネージャーの皆さんにも、
CTOを目指さないとしても、
こういった知識を持っていただく方が、
エンジニアリングマネージャーとして、
いい仕事ができるんじゃないのかなと思っているんですよね。
なぜかというと、やっぱり自分のチームの仕事だったり、
取り組もうとしている課題、目標というのが、
どういうふうに会社のやっているビジネスだったり、戦略だったり、
組織の中での位置づけだったりというところに結びついているのか、
もしくはそれがうまくいかなかったときに、
何が問題でうまくいっていないのかというのを解きほぐすときに、
エンジニアリングの知識ぐらいしかないと、
ほぼほぼ自分たちの話じゃないよねぐらいの話しかできないというか、
何が問題なのかというのを特定するのも自分の力では難しかったり、
ふんわりとは問題がわかったとしても、
どう解いていくのかってアクションにまでなかなか踏み出せなかったりと、
いった状態になるんじゃないのかなと思うんですよ。
僕だったらそうでした。
そういうときにどう戦っていけばいいのかという武器を持てることになると思うので、
そういった意味でもぜひエンジニアリングマネージャーの皆さんも、
エンジニアリングという枠にとらわれずに、
少し学びの幅を広げて、
MBAだけとは言いませんけれども、
これは非常に役に立つので、
こういった学びをしていただけるといいんじゃないのかなと思っています。
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ITパスポート試験について
ちょっと追加で触れておきたいのが、
最近Twitterで見かけて、ぜひちょっと話してみようと思ったのが、
ITパスポートという試験についてですね。
これはIPAが運営している、
情報処理技術者に関係するいろいろな資格試験があるうちの、
一番入門編というか、最初に受けてくださいね、
みたいな位置づけになっている試験があります。
聞いてくださっているほとんどの方が、
名前は聞いたことがあるんじゃないかと思っています。
この試験の是非というか、役に立つ役に立たない、
みたいな話がTwitterで展開されていたので、
非常に興味深く見ていました。
結論から言うと、私はこの試験の試験範囲は、
とても有用だと思っています。
ただ試験そのものは有用かどうかは、
ちょっと断言は避けたいです。
なぜかというと、まずこの試験の試験範囲は、
単にソフトウェア技術みたいな、OS、CPU、メモリみたいな話から、
プログラミング言語とかデータベースの話とかあるんですけれども、
そういった部分の話だけではなくて、
情報処理技術者が知っておくべきであろう会社の経営戦略だったり、
情報処理技術者観点で知っておかなければならない、
会社が従うべき法律の話だとか、
あとはもう少し業務寄りの話というか、
これは個別ドメインで違うんですけれども、
在庫処理のロジックの話とか、
そういった話とかがいろいろ範囲として入っているんですよね。
こういった話がソフトウェアの部分だけではなくて、
会社のこと、業務のことみたいなところが、
試験範囲として定義されていること自体が、
僕はすごくいいことだなと思っています。
実際、このすべての範囲について、
ものすごく詳しくなるっていうのはとても大変なことで、
情報処理技術者の1年目みたいなときに、
これを全部マスターしろっていうのは、
とても無理な話だとは思っています。
ただ一方で、こういう範囲のものを知っておかなきゃいけないんだなっていう、
ポインターというか、辞書みたいな感じで、
キーワードが頭にインプットされること自体は、
有益かなと思っているので、
そういった意味で、これから情報処理技術者として、
人生を歩んでいこうとされる方が、
最初にこの試験に取り組むこと自体は、
そこまで悪いことではないのかなと思っています。
ただ試験自体はマーク式問題で、
ものすごく暗記すればクリアできるみたいなタイプの、
試験になっているかなと思っていまして、
この辺の話をただ暗記してても、
正直実務で役に立つとはとても思えないので、
ただ資格を持っているっていうだけでは、
ほとんど意味がないかなと思っています。
強調したいのは、こういった範囲があって、
それぞれ知っておくと役に立つんだよと、
定義されていること自体ですね。
それはすごく僕は賛同できるので、
そういった意味でこのITパスポート試験っていうのを、
一定ソフトウェアエンジニアとしてキャリアを積んだ方が、
次どのあたりに手を出そうかなっていった時に、
こういった範囲もあるんだっていうのを、
振り返っていただけるときには、
結構面白い材料になるんじゃないのかなと思っています。
実際私自身もこの試験をだいぶ前に受けたんですけれども、
僕はもうすぐ興味を持っちゃうタイプなので、
在庫管理みたいな話が出てきたら、
在庫管理って何やみたいなところを、
ひたすら別の本とかを買い始めて勉強したりだとか、
法律とか出てきても、
ちゃんと法律の文を読んでみないとわからんやろってなって、
法律を読んでみたりとか、
わからんなりにいろいろ手を広げて、
少なくともそれぞれのところに、
すごく興味を持って取り組んでいたんですね。
なんで一個一個すぐに実務で使ったなんてことはないんですけれども、
こういうのがあったなっていうのは、
僕自身の中に結構記録されているというか、
興味とともに記録されていて、
あの時やったよなっていうのが実務で必要になったときに、
ちょっとだけ蘇るというような感じになっていたりします。
別に僕のやり方がベストということはないんですけれども、
そんな感じで情報の引き出しを作るっていうような意味合いで、
試験を捉えていただくのが、
適度な距離の取り方なのかなと思っています。
CTOになる道
というわけで、
今日はCTOになる庭っていうところで、
主に知識というか、
自分のカバーできる範囲をどう広げていくのかというところで、
MBAみたいなものを捉えしてみるっていう話と、
おまけでITパスポートっていうところも触れてみました。
どちらも再びになるんですが、
強調したいこととしては、
エンジニアリングマネージャーの皆さんですね、
特にエンジニアをやってきて、
そこからエンジニアリングマネージャーになったっていう方が、
ほとんどじゃないかなと思うんですけれども、
エンジニアリングマネージャーの皆さんが、
エンジニアという枠の中だけで仕事をしてしまったり、
勉強してしまうのはすごくもったいないなと思っています。
可能性を狭めているんじゃないのかなと思ってしまうときがあります。
特にエンジニアリングマネージメントというような役割って、
わりとここ数年というか、
そんなに歴史が古い職種ではないかなと思っていて、
その職種に関して書かれた本とかってなってくると、
本当に新しいものしかなかったりするわけですよ。
ただ、そういった本に書かれているかなりのことっていうのは、
すでにもっともっと歴史の長いマネージメントって言われる、
領域の知見から書かれていることが、
ほとんどだったりするわけですよね。
なので、エンジニアリングマネージャーもマネージャーですから、
マネージャーとしてどういう仕事の仕方がいいんだろうっていう考え方で、
自分の学びのスコープをエンジニアっていう枠を取っ払って、
広げていただくというか、
するのがいいのかなと思っていて、
そうするとエンジニアという枠にとらわれないものがいろいろ入ってくるので、
ただその人やチームをマネージするというだけではなくて、
業務とどう関わっていくのかだったり、
組織とどう関わっていくのかっていった話も
結構マネージメントっていう分野では、
いろいろノウハウが積み重ねられてきていると思うんですよね。
なので、
マネージメントという枠の中で、
エンジニアリングというスコープは取っ払って、
学びを深めていくことがCTOになる道でもあるし、
エンジニアリングマネージャーとしても、
より力を発揮しやすくなる道なのかなというふうに思っています。
というわけで、
今日は私がよく取り上げるテーマである、
学びカテゴリーの話をさせていただきました。
いつもとはちょっと違うより具体的に、
MBAとかITパスポートみたいなのを取り上げてきたんですけれども、
この辺りもどんな内容なのかとか、
実際クラスの雰囲気がどんなのかとか、
知りたい方結構いらっしゃると思うので、
個別に連絡いただければ、
こういうものをこういう順番で取った方がいいんじゃないとか、
そういったアドバイスもできますので、
興味ある方はご連絡いただければと思います。
番組への参加と感想の投稿
さて、この番組では感想や質問、リクエストなどお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクより、
お気軽にご投稿ください。
TwitterではハッシュタグEM問題集をつけてツイートしてください。
EMはアルファベット、問題集は漢字でお願いします。
そしてApple PodcastやSpotifyのPodcastではレビューもできますので、
こちらにも感想を書いてもらえると嬉しいです。
お相手は株式会社株式スタイルCOO兼CTOの後藤秀典でした。
21:07

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