オリナスの活動について
エキセントリックラジオを略してエキラジ。この番組は、福井県の地域おこし協力隊として若者のチャレンジを応援するつかちゃんが、県内のエキセントリックの人を毎週ゲストにお呼びして、その人の活動内容やエキセントリックポイントを深掘っていこうという番組になっております。
今回は月の1週目、前回が加藤さんの前編を聞いていただいて、コミカルの進捗とか、コミカルってどんなことが実装されるの?みたいな話をさせてもらったんですけど、今回は加藤さん後編ということで、今やっているオリナスの活動についてとか、オリナスってどういう経緯でできたの?みたいな話を深掘っていきたいなというふうに思っております。それでは加藤さんよろしくお願いします。
じゃあ早速なんですけど、改めてオリナスの話は一番最初の話で出してたと思うんですけど、改めてちょっと忘れてる方もいらっしゃると思うので、オリナスどんなことをやってるのか教えてもらってもいいですか?
加藤さんはい、オリナスのこと実はこんだけしっかりしゃべるの初かもしれない。
たぶんね、めっちゃみんな周りの仲良い人たちも結果何やってるのかよくわかってない。謎の会社みたいになってるんですけど。
ただなんかオリナスもそうだし、今の活動もそうだけど、見えにくくてわかりにくさが価値だとちょっと実は思ってて、
医療ってこれまでこの10何年、20年くらい行動医療がめっちゃ成長して、病院集約型になって、行政集約型になって、地域からザーッてケアする人や医療者がいなくなった中で、
どっちかっていうと白黒の世界観。病気が治る、治らない、この薬は効く、効かない、みたいな。
だんだんそれだけじゃ解決できないことが増えてきたし、多様な人が増えてきたからこそ支え方みたいなのもまた変化していって、時代とともに。
そうなってくると、その白と黒の間のグラデーションがついてないみたいなところに、いつも訪問観光でモヤモヤしてて。
なんか病院地域みたいな帰ってくる間とか、その間を行き来する間を埋める人がいなくて、結構利用者さんとか患者さん困ってるなぁ、みたいな。
でもこの間ってどうやって埋めたらいいんだろう、みたいなところがずっとあった、モヤモヤ。
確かにそうですよね。病院に行ったら治るみたいな。
病院で薬もらったら治るか治らんかみたいな。でも帰って薬飲んでもあんま良くならんけど、でも一週間飲み続けるかみたいな。
そこのモヤっとが増えてきたなぁと思ってきてて、だからそこにグラデーションつける存在がいるなぁと思った時に、これはもう白か黒かの世界観じゃなくて、
私たちがむしろカメレオン的というか、その人の生き方とか生活に合わせて、私たちがちゃんとコーディネートとかカラーリングを決めていくっていう存在かなと思ったからこそ、
分からないとか分かりにくいはめっちゃ価値じゃんと思って、途中からもうそっちにシフトしたというか。
急にテーマが決まって。
逆にほら、よく言語化しましょうとか、分かりやすく伝えるって大事ですっていうのももちろんすごく大事だけど、この分からない看護、分からなさ看護って実は看護の本質というか、
私たちが何とかしてあげるが看護じゃなくて、その人自身の持ってる力とか環境を整えてあげて、その人自身が自分で元気になっていく力を引き出してあげるっていうのが看護の本質じゃないかなと
私がずっと思ってきたので、すごいしっくりきたっていうのが、いつぐらいだろう、35歳ぐらいの時にすごいしっくりきて。
35歳?何年前?
そのぐらいの時に私40歳までにそこを何とかしたいなと思うようになった。
そうかそうか。
そう、35の時にそこら辺がすごいしっくりきだした。
それを、そこの看護の本質がそこにあるっていうのを気づいてからオリナスみたいなものを作りたいみたいな気持ちを芽生えて。
そう、その間を埋める存在ってやっぱいるよねって気がつきだして、そこを目指さないといけないなと思ったのがきっと35歳ぐらいだったんだろうなって今振り返るとすごい思うし、
そのモヤモヤっていうか、それをしていきたいなっていうことで働く環境を変えてみたりとか、最終的には自分で会社を立ち上げるみたいなところまで、全然自分の力は何にもなくて、周りの人たちに本当にそこまで導いてもらったというか、力を貸していただいたことばかりで、
オリナスは最初から会社を作ろうっていうスタートでは実はなくて、同級生の米後の味噌の社長ね、よく私の話の中で登場する米後の味噌の社長のケンちゃん、タダ社長ね、ケンちゃんと西村コーヒーでお茶してたの。
オリナス その時に、これからは従業員の人たちの働きながらも、ただ働いてもらうじゃなくて、その人の健康だったりとか、そういうところもフォローしたいみたいな、ケンちゃんのめっちゃいいこと言うよみたいな思いを聞いて、しかも今ストレスチェックっていうのは厚労省から50人以上の企業は絶対だけども、50人以下の企業は努力義務になっていて、
オリナス そう、だから努力義務ならじゃあやろうってやっても、その結果を誰が評価して、誰が補完して、誰がその先をつないでいくのかっていうのがないっていうのをケンちゃんから聞いて、本当だよねってなった上に、福井って社長多い分、その50人以下の企業がもう9割圧倒的の中で、会社の中にそういうことが聞ける存在いないし。
医療と貧血の問題
山本 確かにそうっすね。僕も前職やってた時ストレスチェックあったけど、これ何のためにやるのみたいなすごくあって。
山本 そのアフターフォローが一番大事なのに、ただやっただけストレスチェック、ただやっただけ健康診断っていうのが今の現状だってことに気がついて、じゃあそれ私と一緒にやろうよみたいな話になって、じゃあやってみたいな話になって。
吉島 同級生のね、小学校から一緒だったから、同級生の吉見で米子さんで初めてね、ちょっと顔見知りの方も何人かいらっしゃったのでありがたいことにちょっとスタートさせていただいてやってみたら、いろいろ見えてきて。
吉島 色々見えてくる中で、株式会社イクネスの平井社長とかにお会いしたりすると、やっぱ同じ思いを持ってる企業を引っ張ってらっしゃる社長さんにたくさん出会うようになって、これからはやっぱりすごく量的だけじゃなくて質的だったりとか、
吉島 ウェルビーングで言うね、客観的じゃなくて主観的な指標だったりとかっていうのにすごい意識が向いてる方は、やっぱりこの従業員一人一人の人の働くとか健康とか幸せってとこまで目を向けてるんだってめっちゃ嬉しくなって。
そこでありがたいことに何社さんかと企業の中で保健室を開くようになりました。保健室開く中でも今すごい色んな課題感が見えてきて、これはちょっとやっぱちゃんと個人の加藤瑞穂とやってますじゃなくて、こういうものを目指す会社さんとやってますよと相手型の企業さんにもいつか胸を張ってもらえるようなものにしないといけないと思って企業をしたという。
ところが実は。
そうなんですね。
吉島 経緯です。今回本邦初公開かもしれない。周りにはね、ちらちらっと喋った人はいるけど、意外とみんななんでこんなことを始めたのかっていうのを知らない人が多くて。
確かにストレスチェックとか健康診断とかまさに白黒みたいな世界観で。やったから白だよねみたいな。
吉島 そうそうやって終わり。
その判定がどうであってもまあやったしなみたいな。
吉島 そう。
ちょっと判定悪いけどちょっと不安だなーで終わっちゃうみたいな。
吉島 そう。なんかそれもすごいよく今ね、企業保健室やるようになって本当逆にやっていただける企業さん側からの学びがすごい大きくて。やっぱりみんな健康診断に意識が向くようになった。
吉島 持ってきてくれるようになった。この数字急に去年かと比べて悪くなったんだけど持ってきてくれる人が増えて嬉しいのと、その数字をちゃんと見ることで専門性を持って。
吉島 その数字がすごく緊急性が高いのか様子見なのか。それとも生活習慣の中でちょっと変えるだけでこういうリスクが減らせるようなのかをちゃんと一人一人と向き合ってフォローリングができるっていうところがようやくできてきて。
吉島 本当毎回めっちゃ楽しみ。もうなんかお名前出しちゃうけど、本当エクネスさんなんかは働く女性がすごく元気で、女性がめちゃくちゃ活躍されている職場っていうのもあって、すごく能動的に私の保健室を利用してくれる人が多いからこそ社会の課題として見えてくるところがいっぱい出てきて。
吉島 女性の貧血が今めちゃくちゃテーマで。本当みんな貧血めっちゃ抱えながら仕事頑張ってるんだっていうことにすごい気が付けて、すごい家帰ったらもうだるくて体動かないんです。
吉島 健康診断の結果ちゃんと見るともうすごい貧血抱えてて、もうこの貧血のレベルだと病院だったら先生やばい、輸血しようみたいなレベルを抱えて正職員で働いてる女性っていっぱいいて。
吉島 そりゃしんどいのは当たり前で、その人が頑張れないとか体力がないせいじゃなくて決して、ちゃんと手術欠乏の貧血をちゃんと戻してあげたりとか、もともと機能的な病気が隠れてないか。女の人ってやっぱ忙しいし子育てとか介護とかね、今ダブルケアラーとかいう言葉が出てきて、子育てと介護もしなきゃいけないみたいな。
吉島 そう、だから忙しすぎて自分の体に目を向ける時間が全然ないからこそ、ちゃんとフックとして私がそれはやばいとか、それはあなたのせいじゃなくて、これはもう普通に貧血が改善したらめちゃくちゃ体楽になるから一緒に頑張ろうとか。
吉島 そうですよね、上も下も見なきゃいけないから、まず人の面倒を見てるから自分に向ける余裕がなくて、貧血ってことも分からず働いて、なんかだるいなってパフォーマンスが悪くて、なんかこう、わかんないけどなんか上司の方とかになんかもうちょっと頑張れみたいな言われると、
吉島 そう、頑張ってるのに頑張れないなっちゃって、すごいもったいない状況。今ね、鉄血母貧血が20代から40代が24パーぐらいだったかな。
吉島 四人に一人めっちゃいるし、厚労省の何年前かのデータにはなるけど、もともとの鉄の貯蔵率の能力が低い人、鉄血の貧血になる手前の人たちは60何パーだったかな。
吉島 結構な数の人が、実はそういう潜在的な貧血を引きずっているっていうのがわかってて、65パーセント。しかも出生率減少したじゃん。
吉島 昔の人って10人とか子供を産んでた時代じゃなくて、今はもう一人二人産まないの時代になって生理の回数が増えたの、人間。
吉島 だから貧血になるし、産んだ後もおっぱいって血からできてるから、めっちゃ貧血になってたり、後は高年期の手前も生理不自由になるから、めっちゃ血が出てて貧血になってたりとか、
吉島 本当に働く女性と貧血ってめっちゃ密接と思って、この数ヶ月でこれめっちゃ課題感じて、今それの課題解決がめちゃくちゃ楽しい。これが減るだけで働く女性の輝きってめっちゃ変わるんじゃないかなと思って。
吉島 確かに、社会制度的に子育てをどうにかしないといけないんじゃないかとか、預ける託児所をどうにかしないといけない、結構そっちに目が向きがちだけど、意外と自分の体に目を向ける方が働く女性の課題解決になるかも。
吉島 めっちゃこの話になると楽しくなっちゃうんだけど、それぐらい働く女性のサポートをするっていうところが今結構すごく私の中では嬉しくて、やっぱりずっとがんのことも、本当に大学病院の時からずっとがんのことをしてきて、訪問看護でもやっぱり見取らせていただく方は女性系のがん、乳がんと子宮系がんの人実はすごく多くて、
吉島 その現状もやっぱりみんな知らないし、本当に子宮系がんなんかは先進国でものすごく遅れてて、発見も遅いし亡くなる人も多いし、実際見取らせていただいた方も多い中で、マザーキラーって言われてるのね。
子宮系がんの啓発と貧血問題への取り組み
吉島 やっぱりお子さんを残して旅立てしまうがん、マザーキラーながんだって言われてるだけに、実は子宮系がんの啓発も泥臭いけど一緒にやってる。2年に1回の検診行った、はがきどこ行ったって言って、地道なこともすごくできるようになって、やっぱり上から大きくなんとかしようっていうよりも、下からどうにかしていくということが。
吉島 そう、今すごい楽しい。公衆衛生的に言うと森を見ていくみたいな感じなんだけど、今やってるのは木一本一本を見て森を元気にして活動だとすごく感じてて、今めちゃくちゃこれが私の中で本当にやりがいを感じているというか、ある意味看護の本質なのかなって、その人のやっぱり環境、フィジカルもメンタルも環境をちゃんと整えてあげることで、
パフォーマンス性が上がったりとか、その人がより生きやすくなったりとか、あと私がずっと法官の時からやってる、病気があろうがなかろうが、障害があろうがなかろうが、命がキラッとする瞬間って絶対にあって、それこそ亡くなる直前の方でも命がキラッとする瞬間って必ずあったからこそ、そういう瞬間を引き出せる関わりみたいなのが、
病院を離れて、この暮らしの中でできるようになったっていうのがすごく今楽しいかなと、それを広げていく会社であれたら幸せだなと思いながら今、相変わらず周りの人の力を借りながら、えっちらおっちらやってます。
わかりますね、加藤さんの、人のキラッとする部分を活かしたいっていうところで環境を整える、それこそさっきの生理不順、生理不順というか、貧血の部分をまず解決していって、働く女性の心身の部分を整えにいくみたいなのがあって、
まずはそれを発見するところからする必要があるから、今オリナスとして企業保健室をメインにやってるみたいなイメージですかね。
加藤 企業保健室をやったからこそ見えてきた課題なのかなと、なんか実際この数字としては知ってもいたし、私自身もすごい貧血経験して、やっぱ本当に貧血の時って体ついていかないし、でも頑張っちゃう、女性って頑張らざるを得ないから、体が慣れちゃってる、変に。
でも今すごい貧血ちゃんと向き合って改善すると、すごい体楽だし動けるようになったし、なんか実際企業保健室で関わらせてもらってる女性も何人か貧血改善にずっとフォローリングをさせてもらってて、病院だと薬飲んでくださいね、はいで終わりだけど、こうやって定期的に企業に入らせてもらうことで、どうだった、次どうなったって、ちゃんと追いかけていける、中長期的に関われるっていうのをさせていただけて、
実際改善した人はやっぱり体めっちゃ楽になったみたいなのも言い出してるぐらい、本当に貧血って結構地味じゃない、なんだろうめちゃくちゃ女性の生きるに影響してるんだなっていうのが、この会社の通して。
確かにそうっすよね、でも男性からわかんないですね、男性はやっぱり基本なりにくい、血液が出てないから、相対的に見ても女性の方がなりやすいっていうのを今言われて、確かに女性が貧血になりやすいってそういうことかみたいなのがあって、出ちゃってるから毎月。
でもこれ企業に入らせてもらえることでありがたいのが、こうやって男性も知っていけるってめっちゃ大事で、やっぱなかなか性教育って日本はそんなに進んでないから、それで貧血になるんだなんて知ってる男の人たぶんめっちゃ少ないよね。
会員を知ってるけどリアルに落ちてない感覚がすごくあって、今そういうひも付きか、確かにそうだなって。
大平 そう、それをね経営者の人とかだけじゃなくて、企業のみんなが理解していくことで、企業全体のリテラシー向上みたいなのも目指してて、福利構成が充実する見た目っていうのも大事だけども、実際みんなのリテラシーが上がることでちょっと優しい社会っていうか、ちょっと優しいコミュニティが作れたら私は一番嬉しいなと。
大平 こういう機能的な、男の人って結構そういう考え方は落ちるでしょ。何か辛いんですって言われるよりも、毎月出血があるからこそ貧血って男の人よりなりにくくて、こういう症状があるんですの方が全体的にみんなちゃんと知識を客観的に高めていけるかなと思ってて。
山本 いや間違いない。すごく分かりました。
大平 めっちゃ面白い。この話大好き。
山本 いろいろ話はめっちゃ聞きたいことがあるんですけど、そろそろ時間なので。
大平 これだけで1個終わっちゃった。
山本 そうっすね。また次回ね。
大平 はい。
山本 加藤さんの話は月以内で。
大平 そう、本当にそうなんだよね。ちゃんといると楽しい。
山本 そうっすね。面白いですよね。
山本 じゃあ最後にまたちょっとお知らせみたいなところでお知らせすると、前編でもお伝えした通りコミカルが7月24日にはオープンしますので、まず遊びに来ていただいて。
大平 いよいよ。
山本 ユースのための居場所というところで、ユースの子たちがやりたいことが叶えられる場所、何か始まる場所みたいなのも作っていきたいなと思うし、もちろん何もせずにただふらっと来るっていうのが一番嬉しいなと思って。
山本 まず来ていただいて、コミカルどんな場所なのかっていうのを体験してもらえると嬉しいなというふうに思ってます。
山本 あとは駅ラジ自体にも感想をポストいただけるような場所を作っているので、概要欄にGoogleフォームを用意していたりとか、あとはXなりインスタなりでハッシュタグ、ハッシュタグ駅ラジかな、つけてもらったら僕が見に行って感想を拾うようにするので。
山本 こういう活動をしていると意外と感想をもらったりとか、頑張ってくださいってメッセージが来るだけでもすぐやる気が上がるというのがすごくあるので、
山本 まずはコミカルに来てもらいたいのもあるし、ポストもとりあえずメッセージだけでもみたいな。
山本 そう、感想めっちゃ来たら嬉しいかも。
吉田 嬉しいですよね。それこそ今後から貧血のこと学びになりましたみたいな。
山本 そうそうそう。本当に企業にお試しで来てください、ぜひ。
吉田 っていうのもあるので、ぜひぜひ感想もいただけたら嬉しいと思ってます。
山本 はい。
吉田 じゃあ本日のゲストは加藤瑞穂さんでした。ありがとうございました。
山本 ありがとうございました。