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本日は、人に何かものを伝えたり、教えたりすることについて、ちょっと考えてみたいなと思いました。
最近、人にアドバイスをする機会がすごく多くて、企画の持ち込みを受け付けているというのもあるんですけども、
もう一つは、自分のテクニックみたいなものを同僚に話す機会もあったんですよね。
今度また別のところでもそれをお願いされて話すことになって、
一応それを話そうということで資料も用意したんですよね。
どんな資料にしようかなと思いまして考えたんですけど、
自分がうまくいったみたいなことを、俺はこうやったぞって話すのは一番簡単なんですよね。
だからみんなもこうしてはどうだろう、こう考えてはどうだろうみたいな感じで一番簡単なんですけど、
自分でも自分のやり方っていうのが俗人的だってことは分かってるんですよね。
それ、俺だからそうしたってだけで、他の人は同じことできるんだろう、他の人は他の人のやり方あるだろうって思ってるんですよ。
でも、その俗人的なやり方っていうのを自分なりに話してみるって、
一つそれはそれで他人にも益になることがあるのかもしれないんですけど、
それだけでもしょうがないよねって思いまして、
結局用意した資料というのは、個人的なエピソードみたいな具体例を並べつつ、
ただ、その俗人的な部分というのをなるべく言語化して、
そして、僕はどういう俗人性を持っているか、他にはどういう俗人性があり得るかみたいなことを全体的に体系化して、
その中の位置づけとして、自分はこういう具体例がありますみたいな、
他の位置づけとしてはこういうやり方もアプローチもありますみたいな感じで、
なるべく体系化して話したんですよね。
そういう資料を用意して話したんですけど、
1時間半くらいかな?
1時間話して30分くらい質問を受け付けてみたいな感じだったんですが、
一つはオンラインでの開催で、
相手のリアクションがリアルタイムで見れないというか、
普通だったらギャグを言ったらアハハとかなるって場が温まったりするわけですけど、
向こうもマイクを切っており、
無音の中、パソコンに向かって話しかけるっていう、
まさに今自分がやってることなんですけど、
を1時間半とかに渡ってやるわけですよね。
これが非常にやりづらくて、
本当に最初思ったのが、
演唱100席かと思ったんですよね。
三遊店演唱はスタジオ録音で落語を100席で録音したんですけど、
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お客さんも誰もいないのに、
自分笑い話を100個録音したわけですよね。
それ聞いてすごいなと思ったんですけど、
まさにそんな気分で、
全然これがウケてるのかどうか、
ピンときてないのかピンときているのか相手が、
っていうのが顔とかもあまり見えずに、分からずに、
とりあえず用意した資料を話し切ったって感じだったんですよね。
まさかに手応えがよく分からなかったところがあるんですけど、
大体30人くらい参加してたと思うんですが、
その人たち全員に向けて一括して同じことを伝えてるわけですよね。
この形の時点で僕はもう、
そんなに効果ないと思ってるんですよね、実は。
なので、なるべく体系化したものを、
ある種、地図としてお話しして、
本当はそのようなネタにその後一人一人と、
あの時話したあれでいうと、君はどのタイプだと思うとか、
君はどういうやり方がいいと思うとか、
僕はこういうやり方をしていいかなと思うんだけど、
みたいな話を個別にしていくと、
効果を発揮するのかなと思ったんですよね。
なので、正直ほとんど地図を渡したみたいな感じで、
だから、本当はそこから一人一人と話して深めていくんだけど、
一人一人と話す機会というのが今コロナもあって、
なかなかできないということで、
どうだろう、あの一回だけでそんな効果があったのかな、
でも参加してた人と後日話す時に、
その地図を共有していると話題を深めやすいのかしら。
もっと言うと、参加していた人同士が地図を元に会話をしていたら、
後々深まっていくといいなぐらいな感じだったんですよね。
そうして、そんなに手応えはなかったわけですが。
結局、僕はやっぱり全員に対して、不特定多数に向けて、
教科書的な話とか、決まったメソッドをこうやるのか、みたいな話をするというのは、
そんなに効果がないと思っていて、
結局、一人一人に合わせて話をしていく。
しかも、総合的にですよね。
僕はこう言いました、相手はこう言いました。
なるほど、だそうか。
僕なりのフィードバック、相手からのフィードバックを受け取って、
僕なりの言い方がまた変わるわけですよね。
それを聞いて、相手の言い方がまた変わって、
フィードバックの相互のやり取りが発生して、
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勉強になるんだとやっぱり思うわけですよね。
こちらから一方的にポイッと投げて、
お役に立った情報でしたでしょうか、みたいなのは、
やっぱりそんなに効果がないんだろうなと思うわけですよね。
僕はそんな感じで、今も企画持ち込みとかも一人一人見ていっているわけですけど、
以前お話ししたように、すごい超労働集約型なんですよね。
一人30分とか1時間とかかけて見たりして、
それを順々に見ていくというので、
5人見たらマックス5時間みたいな感じですね。
すごい労働集約型で、大変だし、大変ではあるんですけど。
僕はこれをお金目当てでやっているわけではないので、
お金目当てでそれをやりたい、それでお金を稼ぎたいんだというのは、
僕の労働集約型ってあんまり一人でやるのはよろしくないですよね。
お金という面でいうとよろしくなくてですね。
やっぱり脱労働集約型にしていきたいというふうにベクトルは進んでいくわけですよね。
そうなると行き着く先というのはセミナーだったりとか、
情報商材みたいなものになると思うんですよね。
そうやって労働集約から外れてですね、
たくさんの人に一気に自分が2時間話せば、
たくさんの人が話を聞くので入ってくるお金も多くなるみたいな感じですね。
だんだん公園ビジネスとかになっていってですね、
少しずつうさんこそくなっていくわけですけど、
それはなんでうさんこそくなっちゃうかというと、
本当は役に立たないのに役に立つという振れ込みで、
商売ですからね。
役に立つという振れ込みでたくさんに向けて話す。
でも実はたくさんの前で話しているという時点でそんなに役に立っていない。
なぜたくさんの前で話すかというと、
それはただ労働集約型から抜け出したいだけなんだ。
だからそういう嘘が含まれているからうさんこそくなるわけですよね。
なのでですね、人に何かを教えたりとかですね、
伝えたりとかアドバイスをしたりとかしてですね、
お金を稼ぎたいという人はですね、
どんどんこの話すないようが一般化していって抽象化されていくんですよね。
そうなるとさすがにちょっと話がぼんやりとしすぎちゃうなというので、
俺はこうしたよっていう具体性を混ぜていくと。
で、自分のこうしたっていうのが一般的に、
それを一般化するとこういうことですよね。
皆さんどうでしょう?私が実際にやったこと、
このようにお役に立つと思います。
みたいなことがですね、多くのセミナーとかですね、
講演ビジネスだったりするわけですよね。
でもやっぱりですね、僕はやっぱり結局一人一人に相対していかないと、
やっぱり本当の学びみたいなことにはならないというふうには思っていて、
それはさっき言っていたフィードバックとフィードバックがぐるぐる回るっていうのは、
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本当にその人に向けて話さないと、
それがそのサイクルが生まれないからっていうのもあるんですけれども、
もう一つはですね、
その人に響く形で言うということが重要になるわけですよね。
じゃあその人に響くために言うためにはですね、
言う内容も言い方も全部相手によって変えなきゃいけないんですよね。
ゴール地点が同じだったとしても、
相手によって変える必要があると。
でですね、それをちょっと考えていたらですね、
これは仏教で言うところの方便って考え方だなと思ったんですよね。
嘘も方便とかの方便ですね。
でですね、この方便という考え方についてですね、
ちょっとお話ししようと思ったらですね、
ちょうど10分ぐらい経ったので、
本日は以上とします。
続きはまた明日です。よろしくお願いします。