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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。第13回目は「神秘の力」について話してみました。

#スピノザ #デカルト #アリストテレス

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前回の続き
はい、というわけで、神秘的な力についての続きです。
前回の話というのは、人間に備わっている魅力とかヤバさとか、
そもそも人間がやっている情報のやり取り自体が、ほとんど言葉で記述できないものによって行われているという話でした。
言葉によって記述できないということは、再現できないということです。
何か再現すると言ったら、こうやってやれば同じことでできるよ、と言われてそれにできるようになることというわけでした。
言葉と表現できないということは再現ができないということです。
再現ができないということは、科学的じゃないということです。
科学っていうのは同じ実験したら、同じやり方だったら同じ結果になるっていうのが科学なんで、
その再現ができない、言葉で表現できないか再現できないっていうのは科学的じゃない神秘的なものであると。
そういう神秘的なものによって人はやりとりしていて、世界はなんとなく回ってるんだっていう、そういう世界観なわけですけど、
こういう世界観は別に僕が一人で考えて、なるほどって思いついたわけではなくですね、
僕が好きな東大教授の安冨教授っていう人の本で、
合理的な神秘主義っていう本を読んで、それでなるほどねってすごく膝を打ったんですけども、
その時に手に入れた世界観というか見物の見方なんですけど、
合理的な神秘主義っていう本の内容をざっくりと紹介するとですね、
主に思想誌の本なんですよね。思想の流れの本なんですけど、歴史の本なんですが、
その思想の歴史にはですね、主流の思想とサブの思想があると。
主流の思想っていうのは何かっていうと、アリストテレスとかからデカルトンつながるような人たちの思想であると。
これはもう僕らが当たり前すぎて疑っていない思想の元になっていると。
それに対してですね、スピノザとかシンランとかが代表するような思想っていうのがあって、
これはもうサブの思想であると。僕らがそれを聞くと、何それって一瞬思うような思想であると。
基本的にはデカルトンの主流の思想で回っている、みんなそれで物を考えているんですけど、
それでうまくいかない時にサブの思想がですね、ポーンと地下から湧き出るように、
主流の考えでうまくいかなかった時に物事を解決するとか前に進めると。
そういうふうにですね、基本は主流で回っているんだけど、ポーンといきなり行き詰まった時にサブの思想が飛び出てきて、
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次に進んでいくっていう、そういう歴史について書かれた本だったんですよね。
この本の内容がですね、僕は自分の経験と重ね合わせて非常に納得がいったんですよね。
自分のすごい大事なものの見方の一つになったんですけど、
すごい難しい本って難しい本なんで、ちょっとうまく説明できるのかどうかはなはだ疑問なんですけど、
一応ですね、説明するだけ説明してみようかなと思うんですが、
サブの思想ですよね。スピノザとかを代表とすると。
それはどういう思想かというと、さっきから話している神秘の力というのをベースとした思想なんですよね。
神秘の力の部分をそれぞれの思想家は別々の言葉で言っているわけですよね。
スピノザはそのことを神と呼んでいて、
マイケル・ポラニーという人は暗黙地と名付けていて、
ビトゲンシュタインは語り得ぬものと言っているんですよね。
神乱はアミダ様と言っているわけですけど、
神秘の力をベースにしていると。
神秘の力って何だというのを説明すると、
これはちょっと説明しきれないなと思ったので、
解説する時間も能力もないなと思ったので、
神秘の力じゃなくて、つまりサブの方の話ではなくて、
メインの方の話、アリストテリスとデカルトの方の話をしたいなと思います。
こっちの方は僕らが当然のように信じ切っているものの考え方のベースになっているんですけど、
ざっくり言うと、複雑で大きなもの、大きな問題とか大きな現象、複雑な現象、大きな現象、
世界は大きくて複雑なわけですよね。
世界を理解するために細かく分類して名前をつければ全体が理解できるというような考え方なんですよね。
だから物事を分類したりとか、物事の因果関係を見たりとか、
それぞれにどういう言葉を名付けたりとか、
どういう論理なのかということがすごい大事な考え方なんですよね。
つまり一言言っちゃうと合理性が命みたいなところなんですけども、
例えばアリストテリスとかも動物とかを分類することをやり始めた人ですし、
デカルトは精神と肉体というのを分けた人ですよね。
それまではそれを分ける発想自身がなかったわけですよね。
原因と結果というものについても、この二人がすごい今の考え方のベースになっているんですよね。
こういう原因があるからこういう結果があるという考え方なんですよ。
この二人が思想のベースになっているんですけど、
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どれもめちゃくちゃ聞き覚えがあるというか、僕らは信じて疑わないものですよね。
例えば問題が起こったら、原因をつけてもらおうとなるわけじゃないですか。
原因を何か挙げたりとかしたりとか、
複雑な事故とか事件とかが起こったりしたら、
整理しようと言って、一体これは何で起こったんだと。
一つはこうだねとかね。
僕は飛行機事故とかのVTRを見るのが大好きなんですけど、
飛行機事故の原因とかを自己調査報告書とかで書かれるわけですけど、
エンジントラブルと操縦士の疲労とか、
あとずさんな運行計画が原因となって飛行機が墜落した、
結論みたいな感じになるわけですよね。
飛行機が墜落したというと、一つの問題というか事故に対して、
こうとこうとこうの問題が合わさったものですというふうに答えているわけですよね。
そんな感じですね。
一つの問題をいくつかの問題とか原因とかに細切れにして、
こういう因果関係でこれが起こりましたよとか、
だからこうやってしていきましょうというような考え方なんですよね。
これってお聞きの通りというかお分かりの通りというか、
めちゃくちゃ有効ですよね。
だから本当にその有効さに僕らのどこかってめちゃくちゃ恩恵を受けているわけですけど、
これはまさに再現できるということですよね。
じゃあ飛行機はこういう原因とこういう原因とこういう原因が合わさったことで墜落したと。
ということはこの原因になるものを取り除けば事故をまた防げるし、
逆に言うとまたこの原因になるものが揃えば事故が再現できるということですよね。
だからその問題を取り除いたりできると。
でですね、再現ができるということは継続ができるようになるんですよね。
仮にですけど、僕がすごい美味しいジュースを作りましたと。
このジュースをどうやって作ったの?って言ったら、
いやこういうレシピでやろうと。
レシピっていうのは言ってみれば一つの味を分解したものなんで、
なるほどね、砂糖とこれとこれをこういう配合で入れれば美味しいのできるんだって。
俺も作ったら同じ味の美味しいものできたってなって。
じゃあこのレシピで作り続ければ、そのジュースを再現し続ければ、
ジュース事業できるねと。
じゃあジュース事業はずっと続けられるねってことになってくるわけですよね。
継続するっていうことは再現を続けることだと思うんですよね。
だからこの考え方っていうのは継続することに対してすごく向いてるわけですよね。
さらに組織化にも向いてるんですよね。
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例えばジュース工場を作ったって言って、
100人集めたけど100人がなんとなく横並びでいますって言ったら、
仕事なんすればいいんだって。
全員いきなり100人で瓶取りに行ったりとかしたらめちゃくちゃになっちゃうわけなんで、
これは組織としてちゃんと分けようと。
名前をつけて分類しようと。
その間の因果関係を整理しようというような考え方をすれば、
じゃあお前製造部門ね。
じゃあお前瓶作って。
お前調達部門ね。
こことここはこういう関係性ね。
ここはこういう権限持ってると。
営業に渡して営業が販売しますよというような形で、
それぞれ人を分類、配置することで組織化もできるわけですよね。
アリストテレスが始まってデカルトでかなり体制したこういう考え方はですね、
合理的な考え方っていうのはめちゃくちゃ当たり前すぎるほどですね、
僕らの中に浸透しててですね。
科学とか資本主義に必須の考え方なんですよね。
それくらい疑ったこともないくらい僕らの考え方のベースになっててですね。
よくPDCAとか言いますけどね。
プラン・ドゥ・チェック・アクションかな?
だったような気がするんですけど、
ああいうのとかも完全にその考え方ですよね。
PDCA回すぞとかね。
僕はPDCAとか一生回したくないなと思うんですけど、
そういう考え方のベースになってると。
これに対して神秘の力っていうのをベースにした思想っていうのがあるんですけれども、
ここで早くももう10分過ぎたんで、
続きは次回にします。
ご視聴いただきありがとうございました。
10:52

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