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2021-09-29 10:28

今日の10分de1テーマ「身についた間違った感覚を自分の力で否定することの難しさ」について

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。

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はい、というわけで昨日の続きです。
まあですね、そんな感じでブッダはですね、すごいロジカルにですね、どうやって苦しみをなくして平安に至れるのかということを言っているわけですけど、
まあすごいざっくりと振り返るとですね、まず次第4つの心理があると。
1つ目、生きることは本質的に苦である。
2つ目、苦の原因は煩悩である。
3つ目、煩悩を消すことで苦が滅する。
4つ目、その煩悩をなくして悟れるために8つの正しいやり方がある。
でですね、まあその8つはですね、まあそれぞれ細かいことはあるんですけど、
その正しいですね、物の見方みたいなものの骨組みとなっているのはですね、まあざっくりと3つでですね、
一切皆苦、全てはみんな思い通りにならないよと、この世は全部本質的に苦である。
2番目、諸行無常、すべてのものは移ろっていく。生じては滅びていくのだ。
3つ目、正法無我、私というものは実在しない。すべてのものは関係性において存在している。
っていうことですよね。
まあこれですね、まあすっごい大まかなですね、
ブッダの考え方の大枠はそんな感じなんですけど、
でですね、まあ面白いですよね、
まあまずその面白いなと思ったのはですね、
改めてですね、神の要素全くないですよね。
神とか神秘の話は一個もほぼしてなくてですね、
でですね、あと西洋哲学とかではですね、褒められるようなことがですね、
もうバリバリ否定されているっていうのがまあ面白いなと思ったんですよね。
そのですね、まずそういうことを実践していこうみたいな中でですね、
じゃあ基本の基本の四つ言うね、また数字出して言うんですけど、
四念状って言うんですけど、
これは生まれつきそのあった間違った考え方、代表的なものは四つです。
っていうやつなんですよね。
一つ目はですね、人間の肉体は素敵で好ましい。
っていうことなんですよね。
二つ目、この世には楽しいことがたくさんある。
三つ目、私の中には一つの心が変わらずずっと続いている。
四つ目、私というものはある。
っていうまあ、この生まれつきに人が抱きがちな間違った考え方、
代表的なもの四つっていうやつですね。
まあ今まで話したものとかもかぶってるんですけど、
これですね、どれもやっぱりこうなんていうんですかね、
僕らの価値観だったら良さげなものに見えるものばっかりですよね。
僕これ見てて、J-POPのラブソングの歌詞みたいだなって思ったんですよね。
なんかこう、人の肉体は素敵で好ましいみたいなね。
あなたの肌がうんぬんかんぬんとか、私の胸がときめいたとかですね。
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こういうのはですね、人の肉体は好ましいって思ってることの表れだと思うんですね、そういう歌詞は。
あとですね、この世には楽しいことがたくさんあるっていうのもですね、
あなたといると楽しい、この世は本当に輝いて見える楽しいことがたくさんあるとかですね。
そんな歌詞があったら、素晴らしいものとして書かれるわけじゃないですか。
私の中には一つの心が変わらずずっと続いているっていうのも、
私の心は変わらない、ずっとあなたを愛してるとかですね、ずっと変わらないとかだったらですね、
まさにそれを良いことのように歌ってるわけですね。
私は私とかですね、歌ってたらですね、私というものはあるということなんですね。
良きものとして歌ってるわけですよね。
でもそれはですね、ブッダは全部生まれつき、人が抱きがちな間違った考え方代表的なものは4つって挙げてるわけですよね。
全否定、全部NGなんですけど。
これも面白いなと思ったのがですね、人の肉体は素敵で好ましいということがですね、間違ってるということをですね、日々確認するために、
今でもですね、東北の、これ実際に僕は地元でですね、お坊さんと話したときに、
その話聞いたら面白いなと思ったんですけど、
そのお坊さんがですね、どこだったかな、タイだったかな、タイか。
タイになんか修行に行ったんですよね。
修行に行ってですね、向こうのその、いわゆる定座仏教って、そのブッダの考え方を引き継いだ仏教の修行しているお坊さんのところにですね、
お寺に何日か、何ヶ月かぐらいかな、修行に行ったらしいんですけど、
修行してたらですね、分厚い写真集を持ってきて、
これすごいいいから見なって言って見せてもらったのが、人間の死体の写真集なんですよね。
銃殺とかですね、水死体とかですね、本当にドロドロン溶けてるとかですね、
すんごいグロテスクな写真、満載のカラー写真集なんですよね。
で、ギョッてなるわけですけど、
それはですね、それを見ることで、
ああ、やっぱ肉体っていうのはそんな素敵なものとかじゃなくて、
ただの負傷要素の集まりなんだと、そして滅びるものなんだなみたいな。
これを見てですね、人間は当然そういう機関の集まりでしかないのに、
その人間の肉体が破壊されてる様を見てですね、
死んでる様を見てですね、ギョッてなって怖いとか思うのは、間違ってたリアクションだよねっていうのですね。
それを確認したり取り除いたりするためにですね、そういう写真集が存在するんですよね。
でですね、それを見てると、
僕昔タイに旅行に行った時にですね、
タイの新聞を見てたら、
めっちゃ死体の写真そのまま載ってるんですよね。
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すごいエグいワイドショー感覚というか、
思ってるのかなと思ったらですね、
それもあるんだと思うんですけど、
でもやっぱりそれがですね、それを見つめることが大事なんだっていうですね、
それによってフッて嫌悪感を巻き起こさないことが大事なんだっていう、
そういう宗教感っていうのも多分裏にあると思うんですよね。
でですね、なんかこう、
まあちょっとそれは面白かったなと思ったわけですけど、
こういう人間がですね、生まれつき抱きがちな間違った考え方っていうのはですね、
否定していかなきゃいけないわけじゃないですか。
でですね、じゃあどうやって否定していくのって言ったらですね、
仏陀ははっきり言ってるんですよね。
自分だけは頼りって言ってるんですよね。
こういう考えだよって言ってですね、
そりゃ難しいな、どうやってやるんですかって言ったら、
自分でやる、自分を救えるのは自分だけですって言ってですね、
自分だけが頼りだって言ってるんですよね。
だからやっぱり難しいんですよね。
生まれつきほぼね、
退徳してしまってる考え方を自分で否定してですね、
平安に至るために自分が頑張らなきゃいけないと、
神とかっていう要素は全くないと。
なんでですね、それを頑張ってやるために出家とかが必要になるわけなんですけども、
やっぱですね、その時を経るにつれてですね、
それは難しいよっていうのが出てきて、
出家できない人もいるしっていうのも出てきて、
そんな中からですね、大乗仏教と言われる、
出家しなくてもね、在家で、
しかも全員が特別な修行なくても仏陀になれるんだよっていう考えが出てきて、
こっちの方はですね、
普通の世俗の生活をしながら仏陀になれるわけですから、
すごいジャンプがあるわけじゃないですか、
その修行もせずに。
なんでですね、そっちの神秘の力っていうのが必要になったんですよね。
だからですね、仏陀は全く神とか言ってないんですけど、
大乗仏教とかになってくると、
いわゆる神的な存在とか神秘の力っていうのを、
考え方として取り入れていっていくわけですよね。
堕落したっていうよりは別物になっていったって感じなんですけど、
仏陀がすごいなって思うところはですね、
神秘性を完全に排除した哲学としてですね、
めちゃくちゃロジカルですごいっていうところは、
仏陀の凄みだと思うんですけどですね。
一方でですね、
人間はね、
諸要素に過ぎないと、
そんな大したもんじゃねえんだよ、
自分なんてないんだよ、
っていうのは理屈としては分かるんですけど、
ただですね、
諸要素に過ぎないものがですね、
より集まって、
そこに意識とかが芽生えるわけじゃないですか、
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そこからですね、
意識をもとに基づいて、
例えばですね、
愛情のような気持ちが生まれてですね、
それによって苦しんだりもするけど、
それに突き動かされてですね、
動いたりとかもするわけですよね。
それもですね、神秘的だなと思うんですよね。
でですね、
そういうですね、
神秘的なものが、
自分の中に入ってくると、
自分の中に入ってくると、
自分の中に入ってくると、
でですね、
仏陀は神秘性というのを全く排除しているんですけど、
一方で大乗仏教というのはですね、
神というものを想定したりとかですね、
何かの神秘っていうのを想定する必要が、
どうしても出てきて、
それを取り入れていくわけですよね。
それがですね、流れ流れてね、
中国に通って日本に流れ着いて、
一番エクストリームな形で、
形にしたのが神蘭だと思うんですよね。
でですね、この神蘭はですね、
本当にもうね、
人間がね、道行するなんて全部無駄だと、
神秘の阿弥陀様がですね、
全部を救ってくれるんだと、
いうような考え方ですよね。
っていう話してさ、
また10分経ったんで、
初の4回目に突入ですけど、
また明日お話ししたいと思います。
よろしくお願いします。
どうもありがとうございました。
10:28

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