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2022-08-13 14:58

今日の10分de1テーマ「がん体験マンガベスト3&ワースト1」

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。

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というわけで、ガンの話の続きですが、一方で、あまり信頼できる書籍が無くて、その中でもガンの体験期漫画というのはフラットに読めるというか、
本当に体験した時の感情とかがフラットに書いてあって、こういう医療が良いよみたいな、こういう大体治療がお勧めみたいな不容易なこともあまり書いていないので、構えずに読めたんですけれども、
そんな中で、僕的にガン体験漫画ベスト3というのを発表したいなというふうに思うんですけれども、
第3位は、吉川圭人さんのさよなら私のお母さんという本で、これはですね、単純にお母さんが肝臓がんになっちゃったのかな、すごい自分の好きなお母さんが肝臓がんになっちゃって、亡くなるまでというのをですね、かなり率直に描いている本なんですけれども、
本当にですね、なんとか悲しい、なんか泣ける話でしたね、泣ける話ですし、この主人公の人はすごくですね、この漫画家さん自身なわけですけど、このお母さんのことを好きかつ、割と大きくなってもすごい頼ってて、一方自分は娘が生まれたばっかりみたいな感じで、
その、なんて言うんですかね、お母さんバトンタッチというか、母親、自分、娘っていう中でですね、子供、娘に寝そべって子守唄を歌おうとすると、子守唄なんて、どっかで自分がね、娘が生まれたから子守唄を歌おうと思って歌おうとするときに、
どっかで別に習ったわけでもないのに、自分が子供と聞かされてたお母さんの子守唄みたいなのを、自然と歌詞とかもね、数十年経ってるのに、スラスラ出て歌えるとかね、なんかそういうこう、なんか、あの、ある種の、えっと、なんか、世代が越えて受け継がれていってるというか、
なんかこの、その、自分がですね、娘がわーいって言って自分のとこに走ってきてる姿を見ると、自分がお母さんに向かってわーいって走ってきてる子供のときを思い出すみたいな感じですね。
03:01
その、亡くなっていくお母さんっていうのと、その、自分自身、あと自分の娘にも自分自身っていうのを重ねていくっていうですね、まあ、世代交代の物語みたいな話になっててですね。
すごく良かったですね、本当に。
でですね、第2位がですね、
ガンプさんっていう方の「断腸亭日常」という本で、まあこれは結構ですね、あの、もともと連載で読んでた漫画なんですけど、まあですね、たぶん僕と同い年ぐらい、もう少し下かな、39歳のですね、方が大腸がんステージ4と。
ちなみにこの、あ、そうですね、ステージ4でですね、で、すごい、まあ、あまり売れてない漫画家さんでお金ない中でですね、がん治療を受けていくっていうのの、その感情みたいなのがですね、まあ、これまた、
ド率直に書いてあってですね、もう本当に心身と伝わってくるんですよね、その寂しさやら、辛さやら、なんかこう、やりきれなさやら、みたいなのがですね、心身と伝わってくるんですけど、
で、まあこの方はですね、ものすごくこう、まあ、ある種、まあなんていうか、まあ漫画家とかめちゃくちゃ上手いと思うんですけど、で、頭も良くてですね、あの、すごく、なんていうか、シニカルな方なんですけど、まあ、こんな方はですね、もう、あの、さっき言ってたみたいな、その、代替医療、代替医療とかね、なんかこう、あの、これで私は、えー、何もせず治りましたみたいな感じでですね、
あぁー、もうね、だんだん、治ってしまったなぁみたいなのがですね、多分普通の平常人だったら、ケッ何言ってんだ、みたいな、馬鹿じゃねえの?こんなに騙されるやつぐらいな感覚を持っている人だと思うんですけど、あの、ビタミンCを大量に取ればガンは消えるみたいなんですね、なんかすごい怪しい医者にかかるんですよね、にもかかるんですよね、普通のその、えっと、ガンの標準治療を受けながらも、えー、そういう治療も受けると。
有効だと思ってるかって言うと、そう思ってないことも
思ってないんだけど受けてるんですよね
それはもう、何もしないぐらいだったら
まだ何かやってる方が気休めになるみたいな感じで
ひたすら効果ないのは分かってる、効果ないんだろうなと思いながら
大量のビタミンCを受けに行っているみたいな感じでですね
なんかこのヨルベなさというかね
なんとかすがりつくのが何もないみたいな
っていう中でですね、何かやってた方がまだマシ
たとえうさんくさい効果ないことでもみたいな
本当にそういうことあるんだなっていう風に思ってですね
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これも本当にとんでもない、すげえ漫画だなと思いましたね
というわけでですね、1位はですね
これはヒルナマさんという方が書いている
薪がんでも元気ですっていう本なんですけど
これも38歳の方がですね、同じく大腸がんのステージ4になったんですけど
これはですね、すごくその、何て言うんですかね
なんとか、自分の気持ちも周囲の気持ちもですね
こういうことがあったとか、あと医療的に
自分の場合はこういうケースでしてみたいな感じでですね
こういうことに気をつけてほしいみたいな感じですね
すごくこう、読む人のことを考えている漫画ですね、すごく
私のこういう寂しい気持ちっていうのもあったし
これはだからがんの漫画っていうのはがんで苦しんでいる人
悩んでいる人っていうのが読む漫画だろう
っていう風にこの方も多分思っていると思うんですよね
だから、家族とかが読む漫画だろうっていうのも思っているから
周囲の人にはこんな風に私を声をかけてほしかったよとか
こういう風に苦しかったよとか
でも私が受けた医療はこうだったけどこういう医療もあるみたいですよとか
なんか私の家族はこういう風になってしたよとかみたいなことをですね
すごく書いてある漫画でですね
ちょっと言っちゃうと
多分この人が本当に感じた感情よりも明るく楽しく書いているんですよね
それもやっぱり読んでいる人にですね
ものすごく落ち込んだりとかしている中でですね
その落ち込む気持ちにさせたくない、なるべく明るく書きたいという気持ちもあるんだと思うんですね
すごく書いていると
こういう楽しさって
ちょっと読んでいて辛い部分もあるんですけど
ちょっと空元気な感じもするというか
でもこの人は多分読んでいる
そういう本当に癌に関わって読んでいる人のことを考えて
こういう書き方を選んでいるんだろうなという風に思いますと
僕はちょっとその裏にあるですね
こういうのを押し殺して若干元気に書いているんだろうなみたいなのを
ちょっと透けて見えるというか
そこがその
率直に書いてもらっても
なんか縁やでみたいな気持ちになっちゃうというか
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という感じでしたね
ガンプさんのダンチョウ邸日常の方は率直の極みみたいな感じだったんですけど
こっちの人は本当に周囲の人に
こういう漫画を求めている人
癌の情報を求めている人のために書いているという感じですね
非常に気遣いのある
ある種本当に気遣いのある漫画だなという風に思いましたね
これがベスト3・2・1なんですけど
一応ワースト1も言っておくとですね
内田春月さんのガンマンガという漫画があって
でまぁ内田春月さんってガンになってたんだみたいな感じですね
購入したんですよね
有名な漫画家さんだし
なんか面白いのかなと思って読んだんですけど
この漫画を読んでいる途中でですね
閉じて言った言葉がですね
自分がガンになったという話を
よくこんなつまんない話
漫画にできるなみたいな
自分がガンになったって一体じゃないですか
自分にとっては少なくとも
でそれをですね
ストーリーにどうして書くと
自分のためになるのか他人のためになるのかわからないですけど
という時に
こんなにですね
面白くなく不誠実に
よく書けるなみたいな感じですね
びっくりしたんですよね
なんかですね本当に
関係ない話いっぱい書いてあるし
書いてあるしね
私はこの人の友達でみたいな感じで
関係ない話いっぱい書いてあるし
あとなんだろう
なんかすごい根本的に嫌な人だなと思いましたね
なんかとにかくですね
嫌な
嫌ななんていうか
嫌な人なんですよね
入院してですね
入院でこの病院に入院したら
そしたら患者さんが他にいるわけじゃないですか
自分もガンで入院している病棟なわけですから
周囲の人もですね
ガンかどうかわからないですけど
同じように重い患者さんなわけですよね
で廊下に出たらですね
男性患者さんがみんな歩いて
入院着着て歩いたりしているわけですけど
なんで入院している男の患者って
こう汚いんだろうみたいな
なんか
なんかほんとこの汚いのしかいないなみたいな
って言って
ちょっと待てと
そんなやべえ状態で入院している患者さんが
そんなきれいな身近くできねえよ
って思うし
ほんとに汚いらしいな
下品だわみたいなこと書いてて
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なんかほんとに
単純に嫌なやつすぎる
嫌なやつすぎるなと思ってですね
でそういうところをですね
ちょっと露悪的に書いちゃうよみたいなのがですね
どう私なんとか
わんぱくでしょうというかね
わんぱくたくさん書いてるわけですよね
わんぱくでしょうというかね
たくましいでしょうみたいな感じでですね
ちょっとなんていうんですかね
嫌なやつだということと
たくましいということを取り違えてるなみたいな感じでですね
なんかこうなんだろう
と思いましたね
なんかあんまりねこうやって悪く言うのもあれなんですけど
なんだろう
なんかやっぱりあのタイミングで
こういう女性文化人で
ちょっとなんていうか
アイタルで女性文化人みたいな
をなんていうか
そうそうそうそれぐらいラディカルに言っちゃってこそ
君だよみたいな持ち上げ方を
してしまった
から
そういうたくましい
あんた素敵だねみたいな感じになってしまった
結果生まれた
のが
そうかこういうパーソナリティか
いや
別にいいんだけどというか
なんだろう
なんかね
何も見ずにつらつら飾ってたら
めっちゃ悪口言っちゃったなと思いましたね今
とにかくですね
すげえ嫌な人だなと思いましたね
こんな大変なことっていうのはですね
この
なんていうんですかね
3つのベストの方で上げた漫画っていうのは
それぞれその
家族だったりとか自分がガンになった
ということですね
自分なりに
ガンになるということには
全くその
偶発じゃないですか
全くその
理由も理由というか
意味もないことですよね
こうだからガンになったんだとか
このガンにはこういう意味があるんだみたいなことは
もちろんないわけじゃないですか
そういう超不条理に対してですね
不条理の中に
自分なりのですね
ちゃんと物語っていうのを見つけて
書いてるわけですよね
だからすごく
その物語がですね
その人の世の中の見方みたいなのが
すごくストレートに出てて
それがすごいですね
読んでて胸を打つというか
感動できるわけですけど
なんか
それがないっていうか
あえて言うと
やなやつなところがすげえストレートに出ちゃってるみたいな感じですね
なんか困ったな
みたいな
やなやつで不誠実なところが
ストレートに出ちゃってるんだみたいな感じで
困ったもんですね
というふうに思いました
というわけで本日は以上です
ありがとうございました
14:58

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