福音館書店から昭和55年に刊行された『ぽとんぽとんは なんのおと』(神沢利子作、平山英三絵)は、春を待ちわびる、クマの親子のお話です。
冬籠もりの穴の中で生まれた双子のクマの坊やは、母さんのおっぱいを飲んで、くうくう眠って大きくなりました。坊やは、穴の外から聞こえてくる音に耳を澄ませ、繰り返し母さんに「なんの音?」と尋ねます。そのたびに、優しく応える母さんの声を聞いて、坊やはまた眠りにつきます。
「つっぴぃ つっぴぃ」
「どどー どどー」
「ぽとん ぽとん」
聞こえてくる音は、ヒガラの鳴き声やなだれ、つららが解ける音へと少しずつ変わっていきます。母さんは坊やに春が近づいたことを伝えます。
ある日、坊やは目を覚まし、鼻をひくひくさせ、いい匂いを感じます。母さんはようやく春が来たことを知らせます。そして、一緒に長い冬籠もりの穴から、明るい外へと出ていくのです・・・
神沢利子・作、平山英三・絵
福音館書店
【語り】相川由里
■この番組は
毎週1冊ずつ、国内外の気になる絵本を紹介していきます。選者は、国立音楽大教授・同付属幼稚園長の林浩子氏。書店には余り並んでいない作品も多く取り上げます。定番の絵本に飽きたらなくなったら、ぜひ参考にしてください。
番組のフォローと高評価をお願いします!
Apple Podcastでは皆様のレビューも募集しています。
■産経Podcast オススメの歴史番組
・『神田蘭さんの5分で恋する日本史列伝』:人気「講談師」神田蘭が語る、日本史に名を残す偉人列伝。偉人たちのあんな話やあっちの話も、情感豊かにユーモラスに語ります。
・『歴史の真相~本当はこうだった』:学校の教科書には決して載っていない、歴史の暗部。歴史上の転換点や人物について、史実を掘り起こしていきます。
・『戦後史開封』:戦後の日本の歴史を織りなす様々な出来事を再取材し、知られざるエピソードを発掘します。
・『宮本雅史が語る 特攻隊と女性たちの戦後』:元特攻隊員や遺族、残された妻への取材を20年以上続けている宮本編集委員が、自らの口で語ります。
■番組SNSでは最新情報をお届け
・Twitter
・Facebook
■産経Podcast 公式ウェブサイト
・https://sankeipodcast.com/
■産経iD 公式ウェブサイト
・https://id.sankei.jp/
※会員登録(無料)することで、会員限定のPodcastコンテンツを聴くことができます。
■産経Podcastとは
新聞紙面では伝えきれない情報を、産経新聞社の精鋭記者陣が厳選。
インタビュー、ドキュメンタリー、歴史、エンタメなど、15タイトル以上のオリジナル音声コンテンツをお楽しみください。
See omnystudio.com/listener for privacy information.