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2022-11-24 03:53

「しりとり」 絵から広がる新たな世界

 平成30年に福音館書店から刊行された『しりとり』(安野光雅作、絵)は、小さな子供からお年寄りまで、一人でも誰かと一緒にでもしりとりを存分に楽しめます。と同時に、その絵から、新たな世界が広がることを可能にする絵本です。

 表紙から裏表紙まで250点以上の物や動植物の絵が描かれ、本文ページにはその名前がひらがなで記されています。はじめのページの中から好きな絵を選び、その絵としりとりができる絵を次のページで探します。最後のページで、「ん」で終わる絵につながればおしまいですが、つながらなければ最初のページに戻って、しりとりは続いていきます。

 私の知人のお宅では、言葉を覚え始めたチコちゃんが、この絵本のページをめくっては自分が知っている物を見つけ指さしながら、その名前を得意げに言いました。チコちゃんのお姉ちゃんで5歳のマコちゃんは、しりとりを繰り返し楽しむ中で、「いんきってなぁに?」「え? これ、えもんかけって言うの? ハンガーじゃないの?」と初めて知る物や名前に関心を持ちました。そして・・・


【語り】相川由里


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毎週1冊ずつ、国内外の気になる絵本を紹介していきます。選者は、国立音楽大教授・同付属幼稚園長の林浩子氏。書店には余り並んでいない作品も多く取り上げます。定番の絵本に飽きたらなくなったら、ぜひ参考にしてください。

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絵本と歩む
しりとり
絵から広がる新たな世界
平成30年に不印刊書店から観光されたしりとり
庵野光雅作、絵は小さな子供からお年寄りまで
一人でも誰かと一緒にでもしりとりを存分に楽しめます
と同時に、その絵から新たな世界が広がることを可能にする絵本です。
表紙から裏表紙まで250点以上の物や動植物の絵が描かれ
本文ページにはその名前がひらがなで記されています。
初めのページの中から好きな絵を選び、その絵としりとりができる絵を次のページで探します。
最後のページで、「ん?」で終わる絵に繋がればおしまいですが
繋がらなければ最初のページに戻ってしりとりは続いていきます。
私の知人のお宅では言葉を覚え始めたちこちゃんが
この絵本のページをめくっては自分が知っているものを見つけ
指差しながらその名前を得意気に言いました。
ちこちゃんのお姉ちゃんで5歳のまこちゃんは
しりとりを繰り返し楽しむ中で
インキって何?え、これ絵本かけっていうの?ハンガーじゃないの?
と初めて知るものや名前に関心を持ちました。
そしておばあちゃんの家でひものをかけた絵本かけを見せてもらい納得しました。
また90歳になるひおばあちゃんに
ひおばあちゃんここのページから好きな絵を1個選んで
今から始まったら次はねと一緒にしりとりを楽しみました。
この本を熟知したまこちゃんの解説にひおばあちゃんは目を細めました。
淡い色調の水彩画で描かれた庵野さんの絵は
表情豊かで美しくどこか懐かしさを覚えます。
自然と共にあることを大事にした庵野さんが描く
生き物や草木には心惹かれます。
鳥のミソサザイのサイズリを聞きたくなるし
野草のヌスビトハギのことをもっと知りたくなります。
絵の力です。
庵野さんは2020年に亡くなりました。
最後の作品となった福音館書店令和3年
ナゾナゾは空想の世界を味わうことの豊かさを
庵野さんが教えてくれるようです。
ナビゲーターは相川優里がお届けしました。
03:36
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