00:01
絵本と歩む
生き物づくし、ものづくし
まるで博物館のような一冊
令和3年に福音館書店から刊行された
生き物づくし、ものづくしは
全12巻からなる
図鑑のようで図鑑でない
まるで博物館のような絵本です
各巻7つのテーマで
生き物や物が所狭しと並んでいます
7人の画家やイラストレーターによって描かれた
緻密で美しい絵に思わず引き込まれます
筆者が勤務する幼稚園の4歳児クラスで
第2巻を読みました
花の色と形のページでは
その前のオスとメス
岩場の魚
砂底の魚
から一転した色の鮮やかさに
子供たちは目を見張り
一つ一つの花をじっくりと見ていきました
時計みたいだから
時計そって名前なんだね
トマト?
これ
トマトのヘタの形だ
と新たな気づきがありました
花びらが4枚はこれとこれ
5枚は6枚
どの花も真ん中に顔があるみたい
子供たちは花や花びらのタイプや形状に目を向け
その差異や一致を見つけて
分けたり集めたりしました
それは一つ一つの細部と
ページ全体へのまとまりへの視線を
往復させることで生まれる発見です
桓松の封筒に入っている別冊
読んで楽しむ
生き物尽くしもの尽くしを読んでもらい
さらに身近な花へと関心を広げていきました
次のページはどんな花が出てくるのかと思いきや
昆虫の顔が現れるそのギャップを面白がり
次は何?とワクワクしながら
子供たちはページをめくっていきました
図鑑のようにカテゴリー分けされていなくとも
子供たちは柔軟に絵本の中で
多様な生き物や物と出会い
その規則性や法則性を見つけながら
自分の世界を広げていきます
その意味からも
私はこの本は子供を信頼しているからこそ
生まれた絵本ではないかと思います
一人でも誰かと一緒でも楽しめる絵本です
ナビゲーターは相川優里がお届けしました
3K新聞社がお届けする3Kポッドキャスト
絵本と歩む
03:03
最後までお聞きいただきありがとうございます
番組をフォローすると最新エピソードが自動でダウンロードされるので
歩きながら家事をしながら作業の途中でも楽しめます
電波の悪いところでも安心です
番組右上のフォローボタンから是非フォローをお願いします
またアップルポッドキャストでは評価とレビューの入力ができます
是非皆様のご感想をお聞かせください
