1. 教育カフェテラス
  2. 同じ教材なのに授業が変わるの..
同じ教材なのに授業が変わるのはなぜ?
2026-08-13 06:23

同じ教材なのに授業が変わるのはなぜ?

spotify apple_podcasts
授業づくりの第一段階にあたる教材研究を取り上げます。教材を手にしたら、まず教師自身が読み込み、子どもの実態を考えるのはその後だという順番。同じ材料でも料理人によって味が変わるという見方。小学2年生の国語のお手紙を例にした問いの立て方。教材研究とは教材を読むことではなく、教材を通して子どもを理解する営みだという指摘を、これから教壇に立つ目線で考えます。

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:05
教育カフェテラスの時間です。進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。今日もよろしくお願いします。
この番組では、国内外の教育の話題を、現場の目線で一つずつ取り上げています。
今日は、授業を作るときの一番初めの段階を見ていきます。
一番初めというと、指導案を書くところでしょうか。
その前です。みんなの教育技術の8月8日の記事で、
環太平洋大学の内田ひとし先生が、教材研究について書かれています。
教材研究は、実習のときに何度も言われました。
指導案より先にやるものだ、という話でした。
授業作りは大きく三つの段階に分かれます。
教材研究、指導案、発問です。
教材と向き合って価値を見つけ、その価値をどう届けるかを考え、
最後に授業の中で子供の思考を引き出します。
正直に言うと、私は教材研究のつもりで指導書を読んでいました。
多くの若手がそこから始まります。
この記事が最初に書いているのは、教材を手にしたら、
まず教師自身が教材と向き合うということです。
教師自身が、ですか、子供を思い浮かべながら、ではないのでしょうか。
そこが今日の勘どころです。
記事は、この段階ではまだ子供の実態を考えなくてよい、と言い切っています。
え、意外です。子供のために考えるのが授業作りだと思っていました。
理由が書かれています。うちの子たちには難しいから、ここは省こう。
そう考えた瞬間に、それがノイズになって、
教師自身が教材の価値を十分につかめなくなるからです。
省く判断の方が先に来てしまう、ということですか。
はい。まずは教材の価値を考えることに専念します。
教師が深く理解して初めて、目の前の子供と教材を結びつけられます。
順番が逆になっていました。私は子供に合わせて薄めるところから入っていた気がします。
記事には印象に残る例えがあります。教師は料理人に似ている、というものです。
料理人ですか。それはどういう意味でしょうか。
同じ材料を使っても、料理人によって味が変わります。
同じ教材を全国の先生が扱っているのに、授業には大きな違いが生まれます。
その違いを生んでいるのは、教師の思考だ、と書かれています。
材料は同じなのに、味が変わるというのは、結構厳しい話でもあります。
そうです。同時に、希望の話でもあります。
教材の質だけで授業が決まるわけではない、ということですから。
具体的には、どんなふうに読み込むのでしょうか。
記事では、小学2年生の国語の、お手紙という教材が例に挙がっています。
ガマ君とカエル君の話です。
知っています。カエル君は、ガマ君に手紙を書く話です。
03:03
その手紙を、カエル君は片つむり君に届けてもらいます。
記事が立てている問いは、なぜわざわざ片つむり君に頼んだのか、というものです。
言われてみると、変です。手紙は早く届いたほうがいいはずです。
世の中の当たり前と真っ向からぶつかります。
ここを読み解くと、この教材の価値が見えてきます。
どう読み解いていくのでしょうか。
記事は、子供に3つの問いを順番に投げます。
まず、ガマ君が一番つらい時間は、どんな時間でしょうか。
手紙を待っている時間だと思います。ずっと来ない手紙を待っている場面がありました。
多くの子供がそう答えます。
次に、では一番幸せな時間は、どんな時間でしょうか。
手紙が届いた瞬間でしょうか。
しばらく考えると、子供たちは気づきます。手紙が来ると分かっていて待っている時間です。
届く前の時間なんですね。
そして最後の問いです。その幸せな時間を、一番長くしてくれるのは誰でしょうか。
片つむり君です。足が遅いから待つ時間は長くなります。
教室中からその声が上がる、と記事は書いています。遅いことが、この物語では価値になります。
鳥肌が立ちました。同じ場面を、私は片つむり君は遅くて困ったね、って通り過ぎていたと思います。
ここが記事の結論につながります。
教材研究とは、教材を読むことではなく、教材を通して子供を理解する営みだ、と書かれています。
教材を読んでいるのに、見えてくるのは子供、ということですか。
この問いなら、あの子はこう答えるだろう。あの子は黙るだろう。教材が深くわかるほど、教室の顔が浮かんできます。
ただ、現実には時間がありません。全教科でそれをやるのは正直きついです。
率直な感想だと思います。私は、全部を同じ深さでやる必要はないと考えています。
楽器に一つか二つ、これは深く読むと決めた教材を持つところからで十分です。
全部やろうとして、結局どれも指導書通りになるよりは、マシということですか。
はい。深く読んだ経験は、別の教材の読み方も変えます。
一回でも、あの問いが立った、という手応えがあると、次の教材でも問いを探すようになります。
私は来年から教団に立つので、最初の一つを決めておきたいです。
おすすめの決め方があります。自分が子供の頃に好きだった教材から選ぶことです。
もう一度読むと、大人になった今の読みが混ざって、問いが出てきやすくなります。
今日の話で、私の中の思い込みが一つ崩れました。
授業が上手い先生は、準備の量が多い人だと思っていましたが、量ではなく、向き合う順番の話でした。
教材研究は、時間の長さより順番の話です。
06:00
教材が先で、子供が後。順番を変えるだけなら、明日からでもできます。
教育カフェテラス、今日はここまでです。
最後までお聞きくださって、ありがとうございました。
次回もまた、現場ですぐ試せる話をお届けできたら嬉しいです。
06:23

コメント

スクロール