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みなさん、こんにちは。教育カフェテラスの時間です。
パーソナリティの水野太一です。
こんにちは。アシスタントの高橋紗友香です。
今日もよろしくお願いします。水野先生。
紗友香さん、よろしくお願いします。
フィンランド型4日モデルの概要
今日のテーマは、フィンランド型4日モデルが子どもの不平等を防ぎ、幸福度を高める、です。
フィンランドの取り組みから、日本の教育について考えるヒントを探っていきましょう。
フィンランドの話題、興味あります。フィンランドの教育って、いつも注目されていますよね。
そうですね。今回の情報源は、フィンランド教育文化賞のウェブサイトに掲載された記事で、2024年の調査結果に基づいています。
なるほど。フィンランド型4日モデルというのは、具体的にどんなものなんですか?
これは、子どもたちが放課後や週末に無料で参加できる、様々な活動を提供するモデルなんです。
スポーツ、文化活動、芸術など、色々な選択肢があるんですよ。
へえ、楽しそう。日本でいうと、放課後クラブみたいな感じでしょうか?
そうですね。イメージとしては近いかもしれません。
ただ、フィンランドのモデルは、単に子どもたちの居場所を提供するだけでなく、社会的な格差を是正し、子どもたちの幸福度を高めることを目的としている点が特徴なんです。
なるほど。無料というのが大きいですね。家庭の経済状況に関わらず、誰もが参加できるのは素晴らしいと思います。
その通りです。調査によると、このモデルに参加している子どものうち、16%は他の組織的な活動に参加する機会がないそうです。
つまり、このモデルがなければ、組織的な習い事を体験できない子どもたちが、約2万3千人もいるということになります。
それはすごいですね。経済的な理由でやりたいことを諦めている子どもたちが、そんなにたくさんいるんですね。
ええ。低所得家庭では、参加理由の31%が無料であることと回答しています。一方、低所得ではない家庭では、学校の授業の一環として活動が行われることが重要な理由として挙げられています。
家庭によって重視するポイントは違うんですね。でも、どちらの家庭にとっても、子どもたちが組織的な活動に参加できる機会があることは、とても大切だと思います。
おっしゃる通りです。さらに、このモデルは、いじめや差別といった問題にも効果を発揮しているようです。
活動グループの影響
え、そうなんですか。それは意外です。
調査によると、活動グループ内でいじめを経験したと回答した子どもは2.3%、差別や人種差別を経験したと回答した子どもは0.6%でした。
一方、学校など他の場所でいじめを経験したと回答した子どもは23%、差別や人種差別を経験したと回答した子どもは7%もいたんです。
ずいぶん違いますね。活動グループの方が安全な場所になっているんですね。
そうなんです。特に社会経済的に不利な状況にある子どもたちは、学校でいじめや差別を経験しやすい傾向がありますが、活動グループ内ではそうした経験が少ないという結果が出ています。
それは素晴らしいですね。活動グループが子どもたちにとって安心できる居場所になっているんですね。
大臣も、このモデルは、多くの子どもたちに最初の趣味を持つ機会を提供し、様々なスポーツや活動を試す機会を与え、趣味の経験を豊かにしていると述べています。
趣味を持つことは子どもの成長にとってとても大切ですよね。いろいろなことに挑戦することで、自分の興味や才能を発見できますし、自信にもつながります。
ええ。調査では、参加者の94%が活動グループで喜びや成功体験を得ていると回答しています。また、80%がグループの一員として重要だと感じていると回答しています。
仲間との繋がりも、子どもたちの幸福度を高める上で重要な要素ですよね。
その通りです。ただ、課題もあるようです。社会経済的に不利な状況にある子どもたちは、そうでない子どもたちに比べて活動グループ内で友達を作りにくいという結果が出ています。
そうなんですね。友達作りのサポートも必要ということですね。
はい。調査では、活動を来年も続けたいと回答した子どもの割合も、社会経済的に不利な状況にない子どもたちの方が高くなっています。
なるほど。活動を継続してもらうためには、社会的な繋がりを強化することは重要なんですね。
まさにその通りです。記事では、社会関係と帰属意識は、子どもたちが長期的に活動に参加し続けるための最も重要な要素であると指摘しています。
フィンランドの取り組みは、日本にも参考になる点が多いですね。
効果後児童クラブの活動内容を充実させたり、経済的な支援を拡充したりすることで、より多くの子どもたちが組織的な活動に参加できるようになるかもしれません。
そうですね。フィンランドの事例を参考に、日本でも子どもたちのためのより良い環境づくりを進めていく必要があると思います。
今日のお話を聞いて、私も将来、先生になったら子どもたちが安心して過ごせる居場所を作りたいと改めて思いました。
それは素晴らしいですね。さやかさんなら、きっと素敵な先生になれると思います。
ありがとうございます。頑張ります。
それでは、そろそろお別れの時間です。今日はフィンランド型4日モデルについて議論しました。
ありがとうございました。水野先生。
教育カフェテラスでは、これからも教育に関する様々な情報をお届けしていきます。
次回の配信もぜひお楽しみに。
それでは、また次回お会いしましょう。
さようなら。