フィンランドの放課後活動モデルの紹介
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスの時間です。進行役の水野です。
こんにちは、さやかです。きょうもよろしくお願いします。水野先生。
さやかさん、よろしくお願いします。この番組では、国内外の教育に関する最新情報や課題、そして解決に向けた取り組みを紹介しています。
はい、きょうも楽しみにしています。
きょうのテーマは、フィンランドの放課後活動モデルです。情報源は、ユーリディスというヨーロッパの教育情報ネットワークの記事で、2025年1月15日に掲載されたものです。
ユーリディス、初めて聞きました。どんな組織なんですか?
ユーリディスは、ヨーロッパ各国の教育政策に関する情報を提供している機関です。今回の記事では、フィンランドの教育文化省が進めている放課後活動モデルについて紹介されています。
放課後活動モデルですか、具体的にはどんなことを行っているんでしょうか?
フィンランドでは、すべての子どもたちが無料で放課後の時間に楽しめる活動を提供しているんです。
無料、それはすごいですね。どんな活動があるんですか?
スポーツ、文化、芸術、工作、科学、自然など、さまざまな分野の活動が用意されています。
子どもたちの希望を考慮して、学校と地域の団体が協力して企画、運営を行っているそうです。
へー、楽しそう。日本でいうと、どんなものに近いですか?
そうですね。イメージとしては、学校の部活動に近いかもしれません。ただ、部活動のように特定のスキルを磨くというよりは、もっと気軽に、いろいろなことに触れる機会を提供するという点が特徴的です。
なるほど。それってどんな目的があるんですか?
一番の目的は、子どもたちのウェルビーングの向上です。放課後の時間を楽しく過ごすことで、心身ともに健康に育ってほしいという願いが込められています。
ウェルビーング、大事ですよね。
はい。それに加えて、家庭環境による教育格差も是正も目的としています。経済的な理由で、習い事や課外活動に参加できない子どもたちにも、平等な機会を提供しようというわけです。
素晴らしい取り組みですね。
記事によると、このモデルは2019年から行われていて、2024年から2025年の学校年度には、フィンランドも約85%の自治体で実施することになるそうです。
経済的格差の是正と参加の影響
そんなに多くの地域でですか?参加している子どもの数はどれくらいですか?
約14万3千人の生徒が参加しているとのことです。
すごい数ですね。効果は出ているんですか?
はい。2024年の秋に行われたパイロットプロジェクトの初期データによると、学校で行われる無料の趣味活動は、放課後活動への全体的な参加を増加させていることが分かりました。
それは良いですね。
特に、低所得家庭や一人親家庭の子どもたちの参加を促進しているようです。
経済的な状況に関わらず、いろいろな体験ができるのは素晴らしいですね。
ええ。実際に参加者の16%は、過去6ヶ月間他の趣味活動に参加したことがなかったそうです。
また、25%が一人親家庭の子どもたちで、その多くがこれまで趣味を持っていなかったとのことです。
学校が提供する活動は、彼らにとって初めての趣味になるんですね。
その通りです。低所得家庭では、参加の最も重要な理由として、無料であることが挙げられています。
確かに、無料なら気軽に始められますよね。
他の所得層の家庭では、学校の授業に組み込まれていることが重要な要素として挙げられています。
学校でできるなら、親御さんも安心ですよね。送り迎えの心配もないですし。
おっしゃる通りです。また、移民背景を持つ子どもたちの参加機会も増やしているそうです。
いろいろな子どもたちが参加できるのは、とても良いことですね。
そうですね。
子どもたちが様々な活動を通して、新しい興味や才能を発見したり、
友達との交流を深めたりすることは、彼らの成長にとって非常に重要だと思います。
本当ですね。フィーナンドの取り組みは、日本にも参考になる点がありそうですね。
ええ。日本でも、地域や学校が連携して、子どもたちが無料で参加できる放課後活動を充実させることで、
教育格差の是正や子どもたちのウェルブリッジを増やすことができます。
ということで、教育格差の是正や子どもたちのウェルビーング向上につながるのではないでしょうか。
なるほど。今日のテーマ、とても勉強になりました。
今回のテーマでは、フィンランドの放課後活動モデルについてご紹介しました。
このモデルは、全ての子どもたちに無料で質の高い放課後活動を提供することで、
子どもたちのウェルビーングを向上させ、社会的な不平等を是正することを目的としています。
さやかさん、今日のテーマはいかがでしたか?
はい。フィンランドの取り組みは、子どもたちのためにとても良いと思いました。
日本でも、もっといろいろな子どもたちが、いろいろな体験ができるようになるといいなと思いました。
それでは皆さん、今回の教育カセテラスはここまでです。最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
ありがとうございました。また次回も聞いてくださいね。