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教育カフェテラスの時間です。進行役の水野太一です。 この番組では、国内外の教育の話題を、毎回一つのテーマでお届けしています。
アシスタントの高橋紗友香です。今日のテーマは、見えにくいサインだと伺いました。
そうです。紗友香さん、教室にいるのに気づかれない困り事を三つ取り上げます。 共通しているのは、本人が言葉にしにくいということです。
言われてみると、困っていると言える子の方は少ないかもしれません。
まず、東洋経済オンラインの7月29日の記事です。 お口ポカンという言葉をご存知でしょうか。
口が開いたままになっている状態ですよね。 かわいい呼び方ですけど、問題があるんですか?
正式には、行進閉鎖不全と言います。 朝日大学私学部の斉藤教授らの調査では、
3歳から12歳の子供のうち、2014年は30.7%でした。 それが、2023年には37.4%です。およそ4割になります。
増えているんですね。虫歯は減っているというイメージがあります。
その通りで、令和7年度の学校保険統計調査では、 虫歯のある子の割合はどの学校段階でも過去最小でした。
予防歯科が広まった成果です。
ところが、食べる、話す、呼吸するという口の働きの方に、 課題を抱える子が目立ってきました。
原因は何なんでしょうか?
鼻炎で鼻が詰まり、口で呼吸せざるを得ない状態が、 成長の中で癖として定着することがあります。
扁桃腺が大きい子も、呼吸をしやすくするために口を開けがちです。
乳食にうまく飲めなかった、離乳食への移行がうまくいかなかった、 というところから来ることもあります。
成長すれば治る、というものではないんですか?
教授は、自然に改善することは期待しにくいと話しています。
年齢が上がるほど割合が上がる傾向があって、 大学生を対象にした調査では、およそ27%が自覚ありと答えました。
子供の頃についた習慣は、大人になっても続いてしまいます。
歯並びに影響する、というのは想像がつきます。
舌は本来上あごに接していて、内側から上あごの発育を支えています。
口が開いていると舌の位置が下がり、上あごの幅が広がらず、 歯が並ぶ場所が足りなくなります。
前歯が前に出て、さらに唇が閉じにくくなる。この繰り返しです。
でも、この番組で取り上げるということは、学習にも関わるんですよね。
そこが今日の要点です。
夜の口呼吸は、いびきや呼吸の乱れにつながって、眠りが浅くなります。
すると日中に眠くなって、集中力に影響します。
寝不足で機嫌が悪くなり、周りとのやりとりがうまくいかないこともある、と書かれていました。
授業に集中できていない子の中に、実は口の問題を抱えている子がいるかもしれない、ということですか?
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その可能性があります。しかも、学校の歯科検診では見つけにくい。
検診は虫歯や噛み合わせを中心に見るからです。
どこを見れば気づけるんでしょうか?
食事の時の様子です。口を閉じて噛めないので、音を立てて食べる。
長く噛むと苦しいので、あまり噛まずに丸飲みしたり、早食いになったりします。
他には、寝ている時に口が開いている、いびきをかく、猫背である、日中に口臭が気になる、といったところです。
猫背も入るんですね。姿勢は性格の問題みたいに言われがちです。
まさにそこを疑ってほしい記事でした。
改善には、口の周りの筋肉や舌の使い方を整える訓練があります。
家庭でできるものだと、アイユベ体操が知られています。
ア・イ・ウッと唇を動かして、最後に舌をベッド前に出す。これで1セットです。
それだけですか?効果はあるんでしょうか?
3歳から4歳の幼稚園児123人に、毎朝36セットを1年間続けてもらったところ、
唇を閉じる力が強くなり、唇の形も引き締まったという結果が出ています。
地味ですけど、続けると変わるんですね。
さて、2つ目に移ります。
8月1日のヤフーニュースで、奈良の県の高校の文工に通う生徒が紹介されていました。
全校生徒27人の学校で、そば部に所属している伊藤さんです。
そば部というのがまず気になります。どんな生徒さんなんでしょう?
伊藤さんは場面感目という不安症を抱えています。
知らない人がいる場面や、初めての場所で声が出なくなる状態です。
喉が詰まる感覚になるそうです。
500人に1人の割合で、5歳までに始まることが多いと言われています。
話したくないわけじゃないんですね。
ここが誤解されやすいところです。
伝えたい気持ちはあるので、スマートフォンやメモを使います。
お店で、折り紙に使う紙を探していますとメモで伝えたり、首を振って答えたりしています。
幼稚園の卒園式では、みんなに折り紙を教えたことが楽しかったですと、声を出して発表していました。
出せていた時期があるんですね。
小学生の時期に、周りの音が辛くなっていったそうです。
頭が混乱しますと書き残しています。原因はまだわかっていませんが、治療で良くなる例もあります。
クラスに1人いるかどうかの割合です。だから、出会わないまま先生を続ける人もいそうです。
そこで3つ目になります。
みんなの教育技術の8月1日の記事に、性的マイノリティはどのくらいいるのかという話がありました。
一クラスに3人から4人と聞いたことがあります。
その説の根拠が曖昧だというのが記事の主張です。
国立社会保障人口問題研究所が、2023年に18歳から69歳の1万8000人に調査をしています。
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ゲイやレズビアンが0.4%、バイセクシュアルが1.8%、アセクシュアルが0.9%でした。
思っていたより小さい数字です。
ところが、決めたくない、決めていないと答えた人が5.6%、質問の意味がわからないと答えた人が11.3%います。
ここが大きいところです。
その人たちをどう数えるかで答えが変わってしまうということですか?
そうです。本人が気づいていない場合もあれば、安心して言える環境がない場合もある。
自分の状態を言葉にできない場合もあります。
記事は、教員に必要なのは数字を覚えることではなく、数字を考えることだと書いていました。
出どころを確かめて、どう調べたかを見て、その裏にある意味を考える。メディア・リテラシーの話にもなります。
さやかさんは、今日の3つでどの辺りが印象に残りましたか?
数えられていないから見えない、という点が全部に通っていると思いました。
お口ぽかんは献身で見つからない、和面科目は本人が言えない、性の在り方は本人にもわからないことはあります。
見えないものは、なかったことにされます。
だから、見るためのメモリを持っておくことが先生の仕事になります。
食べ方を見る、声が出ない理由を決めつけない、数字の作られ方を疑う、どれも今日から持てるメモリです。
うちのクラスにはいません、と言い切らないところから始めたいです。
教育化せてラス、今日はここまでにします。
最後までお聞きくださってありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう。