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おはようございます。教育カフェテラスの時間です。パーソナリティの水野太一です。
おはようございます。アシスタントの高橋紗友香です。今日もよろしくお願いします。水野先生。
紗友香さん、こちらこそよろしくお願いします。この番組では、国内外の教育に関する最新情報や、教育現場の課題、そして身近な話題を取り上げて、皆さんと一緒に考え、学んでいきたいと思います。
はい。今日も楽しみにしています。
長浜養護学校のPTA解散
今日のテーマは、PTA解散の先に滋賀県長浜養護学校と千葉県流山市立小山小学校の事例から、です。
PTAの解散ですか。最近よく耳にする話題ですね。
そうですね。今回のテーマは、東洋経済オンラインに掲載された記事が情報源です。
2025年3月1日に掲載された記事で、滋賀県立長浜養護学校と千葉県流山市立小山小学校のPTA解散の事例を取り上げています。
なるほど。PTAの解散というと、なんだか寂しい気もしますが、背景にはいろいろな事情があるんでしょうね。
はい。役員の成り手不足や教職員の負担増などが主な要因として挙げられます。
今日は、これらの学校がどのようにしてPTA解散に至ったのか、そして、その他どのような新しい仕組みづくりに取り組んでいるのかを詳しく見ていきたいと思います。
ぜひ教えてください。ところで、PTAってそもそも何のためにあるんですか?
良い質問ですね。PTAはテアレントティーチャーアソシエーションの略で、保護者と教職員が協力して子どもたちの教育環境をより良くするために活動する団体です。
なるほど。保護者と先生が協力するんですね。
そうです。しかし、共働き家庭が増えたり、保護者の価値観が多様化したりする中で、従来のPTAの運営方法が時代に合わなくなってきているという声も上がっています。
確かに、私の周りでもPTAの活動に参加するのが難しいという話を聞きます。
今回の記事で取り上げられている滋賀県立長浜養護学校では、PTAの役員の成り手不足が深刻で、多くの業務を教職員が担っている状況だったそうです。
先生たちがPTAの仕事までしていたら、子どもたちと向き合う時間は減っちゃいますよね。
そうなんです。そこで、長浜養護学校では、PTAの在り方について1年間かけて検討し、最終的にPTAを解散するという結論に至りました。
解散ですか。思い切った決断ですね。
はい。そして、2025年度からは、学校伴奏型サポーター制度アスクムという新しい仕組みをスタートさせるそうです。
アスクム、初めて聞きました。
アスクムという意味が込められているそうで、児童生徒、学校、サポーター全員のアスを考えサポートしようという思いが込められているそうです。
希望者がサポーターとして登録し、運営委員会が中心となって活動内容を決めるという仕組みです。
全員が運営に関わる開かれた組織なんですね。
ええ。これまでの専門部を廃止し、全サポーターが意見を出し合って、必要な活動を行うようにするそうです。
学校側も連絡ツールを活用して、必要なときに協力を呼び掛けることができるようになります。
なんだかすごく柔軟なシステムですね。
小山小学校の新しい取り組み
そうですね。一方、千葉県流山市立小山小学校でも、KTAの解散に向けて動き出しています。
こちらの学校ではどんな課題があったんですか?
小山小学校ではボランティアには参加してくれる保護者は多いものの、本部役員の成り手がなかなかいないという課題があったそうです。
ボランティアはいいけど、役員はちょっとという感じでしょうか?
そうかもしれません。そこで小山小学校では、TTAの活動を地域学校共働き本部に移管することを決定しました。
地域学校共同本部ですか?
はい。地域学校共同本部というのは、地域住民や保護者などが学校運営に参画する組織で、文部科学省が推進しています。
なるほど。TTAの活動を地域全体でサポートするようなイメージでしょうか?
おっしゃる通りです。小山小学校では、これまでTTAが担っていた活動の一部を地域学校共同本部が担うことになります。
具体的にはどんな活動が移管されるんですか?
例えば峠工事の旗投板や学校行事のサポートなどです。
これらの活動は地域コーディネーターと呼ばれる方が中心となって行っていくそうです。
地域コーディネーターですか?
地域コーディネーターは、教育委員会から移植された学校と地域をつなぐ役割を担う方です。
学校との連絡調整や地域との共同活動の企画、運営などを行います。
なるほど、専門の方がいるんですね。
はい。小山小学校では地域コーディネーターとPTAが連携しながらスムーズな移行を行ったそうです。
PTAを解散しても子どもたちのための活動はしっかりと継続されるんですね。
その通りです。PTAの形に固執せず、その時々の状況に合わせて柔軟に組織や活動を見直していくことが大事です。
今回の2つの事例はまさにその良い例ですね。
そうですね。長浜養護学校の藤井さんは、PTAが必要か不必要かを論じることにあまり意味がないと言っています。
大切なのは、保護者と教職員が子どもたちの学ぶ環境をより良くし、笑顔につながる活動を行うためにはどうすれば良いかを考え、協力するということです。
本当にそうですね。PTAの形にこだわらず、子どもたちのために何ができるかを考えることが一番大切ですね。
おっしゃる通りです。今回の2つの学校の事例は、PTAの在り方を見直す上で非常に参考になると思います。
はい、勉強になりました。
それでは、今日のマッチングは以上です。
ありがとうございました。
最後のまとめです。今回は、滋賀県立長浜養護学校と千葉県流山市立小山小学校のPTA解散の事例を通して、PTAの課題とその解決に向けた新しい仕組みづくりについて見てきました。
どちらの学校も、それぞれの状況に合わせて柔軟な発想で新しい形を模索していることがわかりました。
今回の話を聞いて、PTAの在り方について改めて考える良い機会になりました。
ありがとうございました。水野先生。
さて、今日の教育カフェテラスはここまでとなります。
最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
また次回の配信でお会いしましょう。
それでは皆さん、さようなら。