スピーカー 2
桃さんからです。
初めてお便りします。今回の感想会を聞いて私の解釈と少し違っていたので、面白くてメッセージしました。
バスルームのルージュの伝言はシャツについたキスマークだと思っていました。彼のシャツを洗おうと思ったらついていたルージュのキスマーク。おそらく彼はつけられたことに気がついていないのでは?と思います。
スピーカー 3
そうだとしてなんでそんなことするの?
スピーカー 2
えっと、そんなことっていうのは。
スピーカー 1
そのシャツにキスした人?
スピーカー 3
そうそう。
スピーカー 1
ちょっとしたいたずらじゃない?
スピーカー 3
悪い。
スピーカー 2
あてつけとかね。
悪いね。
スピーカー 1
ちょっとしたいたずらが大事になっちゃうことってあるじゃないですか、でも。
スピーカー 2
まあまあありますね。
スピーカー 1
っていうね、ご意見もいただいてます。
スピーカー 2
でもこれちょっと指摘ですよね。シャツについたキスマーク伝言というのをね。
続きまして浮気相手の自爆説。
こちらはお便りフォームからミトさん。
初めてお便りします。浮気相手が伝言を書いた説はありだと思って聞きました。
別れを決めた浮気相手から彼女または奥さんに、彼はクソ野郎だという伝言なら成り立つと思いました。
自分だけが不幸なのは許せない女の心理というか、彼も彼女も不安になったり慌てたり悲しんだりすればいいのにという。
でも彼女の方は不安もありつつ、ママに叱ってもらう程度で余裕ですね。
私自身がセカンド気質なので、自分が浮気相手だったら、で考えたらこうなりました。
我ながら嫌な女ですね。ただ本命の余裕には一生かなわないという。
長文乱文失礼いたしました。これからも配信楽しみにしています。
ありがとうございます。
スピーカー 3
書きかねないってことですね、この方は。
そういうことですよね。自分がその立場を想像した時に書くっていうのは全然あるかもってことですよね。
スピーカー 2
そういうことですよね。
スピーカー 3
ゼックですね。
スピーカー 1
失うものがないですからね。
スピーカー 2
そう?
スピーカー 1
え?浮気相手が?
スピーカー 3
浮気相手が。あるんじゃないの?
スピーカー 2
訴訟されたらやばくないですか?金は失うものではないってこと?
スピーカー 3
狭末なことなんじゃないですか。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
引き裂かれてるからね。
スピーカー 3
好きっすね、それ。
スピーカー 2
いいっすね。ちょっとサインの横に添えましょう。
引き裂かれている。
無労。
スピーカー 1
もう既に引き裂かれてるから失うものないんじゃないですか。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 3
恐ろしいことですね、それは。
スピーカー 2
なるほどね。
じゃあ続きまして、ここから主人公についてのご意見です。
主人公無邪気&未婚説ですね。
Xよりミラさん。
この女の子は若くて無邪気だと思った。彼が自分を探してくれると思っているのも可愛らしい。
結婚している女はシュート目は息子の御家だと知っているから、彼のママには何も言わないだろう。
ムロさんのお母さんとかじゃない限りはそうでしょうね。
あー、そうね。でも確かに。
タイプ的に、ムロさんのお母さんタイプの親だったらガツッと言ってくれそうな感じするけど。
僕の母だったら僕の見方してくれないでしょうね。
僕のパートナーが子供問題持ち込んできたら多分僕大事になるな。
スピーカー 1
ルージュに気をつけないと。
若くて無邪気で無敵だと思っているみたいなのが可愛らしいみたいな意見ですよね。
もしかしたらそうかもしれない。
何だって遊民ですからね。
スピーカー 3
遊民って無邪気なんですか?
スピーカー 1
いや、そういうわけじゃなくて。
前回その話しなかったですっけ?遊民の罪かなっていう。
スピーカー 2
したっけ?
スピーカー 3
本があるんですよ。
スピーカー 1
してないのか。
スピーカー 2
本?
スピーカー 1
遊民っていうのがデビューから今までどれだけ女性の、こういう時って何て言うだっけ?
モデルケースみたいな。
ロールモデル?
スピーカー 2
女性の旅立ち説ですね。
こちらもお便りフォームからいただきました。
かえさんからですね。かえさんまたいただきましてありがとうございます。
スピーカー 3
あのかえさんですか?
スピーカー 2
うん、野ラジオのかえさんですね。
スピーカー 3
ありがとうございます。
スピーカー 2
黄昏迫る街並みの情景がちゃんと悲しそうで、私にはですが、なんとなく電車の中で泣いてぐちゃぐちゃになっている女の子が見えます。
バスルームの伝言もかっこいいかちきなメッセージじゃなくて、かき殴りの感情的な感じのような。
明るい曲と彼女の悲しみのそのギャップが切ない曲だと感じます。
電車の彼女にとって未来はまだ決まってないけど、見える未来は旅立ちだからこの曲調と歌詞の情景がロードムービー的なんじゃないかなと思いました。
ティーンズの失恋は往々にして、主人公は泣いて悲しむが、観客の視点では若い彼女には未来があるのでいい思い出となるよね、みたいな眼差しがあり、なんとなく明るく描かれると思います。
それは若者には未来にたくさんの出会いと選択肢があることが明確だからで、
つまりユーミンが言いたいのは、大人の象徴であるルージュをモチーフにして、大人だからって別れに躊躇しないでね、つまらない男に執着しなくてもあなたには未来があるよってことかなと思いました。
今から約50年前に、男性の浮気に泣き寝入りしたり、選ばれるか選ばれないかを受動的に待つのではなく、能動的に抗議の行動を取ろうとすること自体が、新しい時代への女性の旅立ちの象徴なのではないかと思いました。
また、同じ女性である男のママを味方につけようというのもシスターフッド性を感じさせます。
はっきり言って、この曲にあんまり男性の存在感がないように思います。
確か魔女の宅急便でも、キキが旅立った夜のラジオからこの曲が流れていたので、女性によるこれからの女性への旅立ちの曲かと思います。
ムロコシさんが旋律されたのはそのためではないでしょうか。以上です。
スピーカー 3
すごいね。
スピーカー 2
ちょっと最後気になりますけど、すごい分析ですね。ムロさんが固まっている。
スピーカー 3
旋律してるよ。
スピーカー 1
その通りだと思う。だから、ダーリンができることがあんまりないんですよね、この歌。
もうおしまいなんですよね、ダーリンはね。後は奇跡を待つしかないから、いずれにせよどのシナリオでも自分の人生のためにいいという、
何かプラスのことが起きるっていうのは、ダーリンにとっては一切の主体性みたいなのがない状態だから。
スピーカー 2
ああ、そうか。
スピーカー 1
だからこれは、主人公の女の人の主体性の話ですよね。
彼女がどうするのかっていう話しかない。彼女がどうするかが彼女の未来を決定しているっていう歌だから、そうだよねっていう。
スピーカー 2
そうか。強さを感じるのってそういうところだったのか。
確かにね。これ50年前の歌な?
スピーカー 1
75年?
スピーカー 2
そっか。そんなに前の歌なんですね、これ。そっか。確かにその50年前の時代のこととか全く考えてなかったな。
モメンと一緒やん。
スピーカー 1
これなんかその時代性みたいなのを僕らがわかってないから、1975年の女性っていうのはこういう局面で耐えるしかないと。これは耐えてる歌なんだっていう意見もありましたよね。
スピーカー 2
具合が悪くなってきましたね。
スピーカー 1
でもかえちゃんは耐えてるわけではなくて、そこにむしろその主体性を持ち込んでいることがそのユーミンの強さであり、そのユーミンの先進性なんだっていう話を。
で、その彼女のフォロワーが出てくるようなシスターフッドの一つのムーブメントなんだっていう指摘ですよね。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
なるほどねっていう感じでしたね。
スピーカー 3
なんか、モメンのハンカチーフの時と違って、登場人物若干多いじゃないですか。
スピーカー 2
そうですね、確かに。4人いる。
スピーカー 3
めちゃくちゃシナリオ分岐するなと思っても、気が狂いそうですね。
スピーカー 1
何が起きたか全然確定できないのがすごい。
スピーカー 3
そうそうそう。どれもありうるみたいな。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
だからみんな結構自分の経験に引き付けて考えてると思うんですよね。
これ多分分析されてるやつ全部多分自分の経験なんじゃないかなと思うんですよ。
とか自分の恋愛感みたいなものが反映されてる意見だと思うんですよね。
だからハッサンは口紅が誰のものかわからないっていう。
ご自分の経験に即しておっしゃられたんだと思うんですけど。
スピーカー 2
生贄みたいになってるじゃん。
ハッサンね。僕はハッサンのこと知ってますけど、すごい高青年ですよ、ハッサン。
確かにね自分の経験で見てる感じですもんね。いろんな感想を見ると。
いやー面白いなあ。
でもこれどう捉えていいんですかこの歌を。
スピーカー 2
女性の死体制をなんていうかな。
茅野さんが言う能動的に抗議の行動を取ろうとすること自体が、
新しい時代への女性の旅立ちの象徴っていうところで考えたら、
でも遊民を追って死んでいった人がいるんでしょ。
スピーカー 3
死んでいった。
スピーカー 2
それはしょうがない犠牲だったってことなんですか。
スピーカー 1
まあしょうがないかどうかわかんないけど、そのようにして社会変わっていくってことじゃないですか。
スピーカー 2
確かにね。確かにっすね。
スピーカー 1
遊民の歌が1975年でしょ。
1986年パパとオールドミーっていう少女漫画があるんですけど、
パパとオールドミーは過不調性的な要求っていうのに、
主人公さえの人たちがみんな苦しみながらも日々の生活の幸福を見つけていくっていう漫画なんですよ。
主人公は小学生の女の子なんだけど、お父さんが小説家で母子家庭なんですよ。
その母子家庭なのを周りの人がすごいいろいろ言ってくるわけですよね。母子家庭じゃない、父子家庭。
母子家庭なのを周りの人がいろいろ言って、お父さんにご妻を世話しようとするんだけど、
お父さんも嫌だし娘も嫌なんだか、みたいな話があったりとか、
お父さんの妹、おばさんは子育てにかなり協力してくれるんだけど、
その人は当時の言葉でいうとオールドミスみたいな感じで、キャリアウーマンなんだけど結婚してない。
お父さんの担当編集の人もやっぱりそうで、結婚してないことみたいなのでみんないろいろ言われたりとか、
すごく仲の良かった友達とかが結婚して子供が生まれて、生まれたことで価値観とかのギャップが大きくなっていくみたいなことが起きるんだけれども、
彼女たちは都会の先進的なオシャレで物質的に豊かな生活をすることで、
日々のそのような社会のしがらみみたいなものから束の間自由になるみたいな、そういう感じの漫画なんですよね。
この10年みたいなのにそれだけの違いみたいなのがあり、1986年から現代までの40年でもまたそれぞれの違いがどんどん違ってくると思うんですよね。
90年代になってくるとほら、セーラー文とか出てくるわけじゃないですか。
女性っていうのは別に守られて木の陰から弟が野球やるのを泣きながら見てるとかじゃないわけですよね。
自分で戦うんですよね。
自分で戦い、自分で地球を背負うわけじゃないですか。
みたいな変化があるんだと思うんですけど。
それが1975年の変化なんだっていう話なんじゃないかな。
スピーカー 2
そうか、面白い。
そっか、じゃあ結構セーラームーンって出てきた時、衝撃的な作品だったんですかね。
スピーカー 1
わかんない。わかんないけど、そういうの厳密に議論すればさ、いろいろリボンの騎士とかあるし、
ベルサイユのバラとかもあるから、厳密な話をすると全然違うと思うんですけど、
大まかな話だとね。
スピーカー 2
例として。
なるほどね、考えたこともなかったな。
そっか、そうですね。時代が変わっていくってそういうことなんですね。
スピーカー 3
そしてまた僕たちもその中に今いるわけっすね。
スピーカー 1
リンドン。
いや、リンドン?
スピーカー 2
リンドン、金がなってるんですよね、時代の変わり目の。なるほど。
スピーカー 1
まあね、だから解釈は相当多様でね、ちょっと僕も調べてみたけど、
松戸家由美さんにインタビューして確定版の解釈がこれですみたいなのはあんまなかったから、
まあ世の中にいろんな解釈があると思うんですけど。
スピーカー 2
すごいね、すごい曲ですね。
スピーカー 1
面白いですね。だからこういうふうに話すのが面白いですよね、多分。
スピーカー 2
そうですね。
確かに。
ぜひまた歌詞の検討できるといいですね。
そうですね、やっていきたいっすね。
そうですね。
結構ね、お便りいっぱいくれますもんね。嬉しい。
ね。
初めてお便りくださった方が今回たくさんいたんでね、またやっていきたいっすね。
はい。
はい。
番組では皆さんからのお便りをお待ちしております。
感想、普通のお便り、話してほしいネタなど何でも大歓迎です。
XQ Twitterならハッシュタグ無人でポストするか、概要欄に載せているメールやフォームでも大丈夫です。
匿名希望の方はお便りフォームからどうぞ。
ではまた次回も聞いてください。ありがとうございました。
スピーカー 3
ありがとうございました。
スピーカー 1
ありがとうございました。