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こんにちは、常蔵です。
デザインレビューFM第48回目、始めていきます。
このデザインレビューFMは、世の中の様々なもの、
主に工業製品について、私の主観で、
勝手にデザインレビューをしていこうという番組です。
今回は、技術士ハンドブックの10章、
人材育成について読んでいきます。
では、本編をどうぞ。
はい、本編です。
10章の人材育成ですね。
いつもはですね、一回読んで台本を作ってから、
この収録をしているんですけれども、
今日はですね、今回は台本の作成が間に合わなかったので、
一回パラパラとは読んだんですけれども、
実際にちょっと台本ではなくて、
実際に見ながら読んでいければなと思っております。
人材育成とキャリア形成
まずはですね、人材育成と技術者教育というところで、
産業界が求める人材とキャリア形成というところですね。
人材育成は企業活動において重要な課題であることは、
言うまでもないですけれども、
それが体系化されたものはほとんど見られないということで、
多くの関係者が研究はしているんですけれども、
未だ確立された理論として根付いていないということですね。
産業界では、日本経団連がですね、
21世紀に生き抜く次世代育成のための提言というところで、
2004年ですけれども、
産業界の求める人材として、次の3つを挙げていますね。
1つ目として、志と心、そして行動力、3つ目が知力、
その3つを備えた人材を求めていると述べています。
また、企業が求める人材像についても、
これ同時にアンケートを取っているんですけれども、
企業系の人材はこの3つ、今の志と心、行動力、知力というものに、
非常に重視しているということですね。
そして、かつては人材育成というのは、
OJTが中心であったんですけれども、
分社化、分業化、社内研修予算の縮小、
人材育成ニーズの多様化など、企業を取り巻く環境の変化によって、
その会社の中での教育研修というのが十分に行われなくなって、
また大企業においても、人材育成のアウトソーシング化が検討され始めている。
特に技術系というのは、専門性の点から技術分野だったり、
対象というものも多岐にわたるので、
そこに共通的な理論というのを構築して具体化するというのは、
ちょっと難しい状況になるということですね。
技術者の特徴とIPD
技術者のキャリア形成とIPDということで、
技術者の人材育成の具体的な展開というものはどういうものかというところで、
この本章、十章では、技術者の教育にIPDという概念を提唱していると。
これは後ほど出てきますので、その概念に従ってまとめていますと。
この十章においては、このIPDの目標を実務に就いてから、
数年の間に自らの能力と経験により仕事を進めることができるように、
自立を目指して技術者としての所定の能力を獲得することとしています。
一方、キャリア形成においては、
自らの選択と意思決定に責任を持つ自立的キャリア形成が重要であり、
このことはどのような場面においても心がけるべき基本的な姿勢であると書いています。
次がですね、技術者という職業の特徴。
日常、あまり自分ごとすぎて意識しないんですけれども、
技術者という職業は他の職業と比べて際立った特徴があると書いています。
技術者教育という観点から重要な特徴として次の3つを挙げることができます。
1つ目、現実の必要から生じた具体的な目標が与えられて、
それを技術を応用して実現する職業であるということ。
すなわち、技術者という職業は必ず現実と対峙すること、
そして必ず具体的な結果が出るということである。
2つ目、技術者の仕事は人工物を介して遂行されることである。
技術者の使命は人の生活を豊かにすることにあるが、
その手段として必ず物という手段を介することが第二の特徴である。
3つ目、これらの特徴から導かれるのであるが、
常に相矛盾した目標の同時達成を図らなければならないことである。
技術者という立場の本質として相矛盾した立場に立つということを最もよく示すのは、
種々の専門職の倫理の比較であろうと。
これは何を言っているかというと、
例えば専門職としてお医者さん、医師とか弁護士ですね。
これは依頼者は患者だったりその依頼人。
責任を負う相手というのも患者だったり依頼人。
ということで、その責任を負う相手と依頼者というのは同じであると。
そして他の専門職の例として、公認会計士。
これは依頼者は企業で、責任を負う相手は社会。
というところで、どちらも社会ですね。
社会に対して責任を負う。
ただ技術者というものは依頼者は企業であり、責任を負う相手は企業と社会。
常に企業と社会の両方に対して責任を負う。
企業にとってはいいことでも社会にとっては悪いことである。
そういう場合もあるので、そこが相反する立場に立つということですね。
優れた技術者と技術者教育
ということで、技術者は次のように、相矛盾した立場、活動能力が求められているというところで、
1から11番目の事柄があります。
1、創造的業務を緻密な解析に基づいて実施すること。
2、大胆にかつ最新の注意を払って業務を実施すること。
3、自然環境の中で人工物を利用して製造すること。
4つ目、科学原理に従いながら人間の定めたルールにも従って目標を実現すること。
5つ目、解析と創造という孤独な作業を組織の一員として実施すること。
6つ目、技術を担うという大きな力と義務を保有しながら与えられた権利はあまりにも小さい。
7つ目、科学者として新しい現象を解き明かしながら、一職人としての現実の人工物を作り出すこと。
8つ目、技術者という職業は青年期に取得しておかなければならない。
取得しておかなければ本当の専門家にはなれないという独占性があるのに、当事者には独占職業としての認識がない。
9つ目、創造という破壊性と維持・発展という保守性を併せ持つ。
10つ目、既存の体系への批判性を持ちながら現状を踏まえるという従属性を持つ。
11つ目、俯瞰的視点によって計画を立てて、虫眼鏡の視点で実施するということです。
次が専門職技術者。
技術専門職を対象とする場合に適当とまわれる専門職の定義を次に示します。
高度の専門知識に基づく業務であること。
専門職のメンバーは高い倫理的規範を保有していること。
専門知識及び倫理規範を維持・発展させるために専門職団体を組織していること。
社会的にその存在価値を認められていること。
この4つが技術専門職についての定義で、これに対して技術史は当てはまっています。
4つ目の社会的にその存在価値を認められていることに関しては、まだ十分ではないような印象があります。
最近のキムタクのドラマ「Believe」の最後まで私は見ましたけれども、
あれも技術史と名刺には書いてありましたが、
あのドラマで技術史の認知が広まったかというと、存在価値が認められたかというと、
ちょっとそこは残念ながらそうはならなかったですかね。
ずるいですよね。最後に奥さんが亡くなってしまったというラストでしたけれども。
内容については賛美両論があると思いますけれども、最後はちょっと泣いちゃいましたね。
ということで、次はIPD、CPDという仕組みと目標。
先ほども出てきましたけれども、IPDというのは初期技術者教育ということを言っています。
実務に就いてからその数年、初期数年間に専門職技術者となるべく、
技術者としての自立を目指して所定の能力獲得を目指す実践的収集活動のことであると。
収集というのは収めて習う活動のことですね。
一方、CPDというのは自立して業務を行うことができる専門職技術者の継続研算を言うと。
両者の特質を一言で言えば、IPDとは自立を目指した若手技術者が
自分自身の成長、自立能力獲得のために行うものであると。
そのためその有限な目標が設定されて、その期限も有限であると。
一方、CPDは自立した専門職技術者が自己の業務レベルを向上させて、
顧客に対してより高度な技術業務を提供するために行う研算活動である。
なのでその目標も無限で、期限も無限であるということですね。
次が基本収集課題と初期技術者教育IPDで、優れた技術者とは。
人材育成を考える上で、その優れた技術者とは一体どういうものなのか。
21世紀の技術者が備えるべき能力と資質というのはどういうものなのか。
いくつかの考え方があるんですけれども、
まずは科学技術・学術審議会での考え方というところで、
優れた技術者とは、科学技術の高度化・総合化・複合化などの急速な進展や
人材流動化などの社会環境が大きく変化する状況において、
優れた技術者には高い職業倫理を備えるとともに、
経済社会のニーズに対応するスキルセットを有することが必要であると。
具体的には、基本的な資質として高い職業倫理、柔軟で創造性に富む思考力、
生涯にわたって新しい知識を獲得し、それを統合していく能力、
技術的な能力として、自らの専門領域、複数領域に関する知識とその応用力、
技術分野全般を見渡す広い視野や幅広い知識、
的確な問題設定能力、洞察力を持ち、
必要とする技術を組み合わせ、統合して問題を解決する能力、
これらとともに、技術者として体制していくために必要不可欠な経営管理能力や説明力、
コミュニケーション能力等を有し、国際的に通用することが求められると。
個々の技術者においては、それぞれ能力のピークが異なるが、
各自、各能力の強化・向上を図るように研鑽に努めることが重要であると。
これが科学技術・学術審議会での優れた技術者とは。
次は、大学など教育機関における技術者教育をどうするかというところで、
大学などの理工学系の学部では、技術者教育の質を高め、国際的に活躍できる技術者の育成が重要であるという方針に従った技術者教育が実施されてきています。
この工学における教育目標というところで、どういうものが設定されているかというと、
1. 自立した技術者の育成を目的として、夏季の1から8に示した知識・能力等を網羅したプログラム独自の具体的な学習・教育目標が設定され公開されていること。
2. 地球的観点から多面的に物事を考える能力とその素質、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果及び技術者が社会に対して負っている責任に関する理解、技術者倫理ということですね。
3. 数学・自然科学及び情報技術に関する知識とそれらを応用する能力、該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力、
4. 数々の科学・技術及び情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力、日本語における論理的な技術力、口頭発表力、統議など、コミュニケーション能力及び国際的に通用するコミュニケーション基礎能力、
5. 自律的・継続的に学習できる能力、そして与えられた制約の下で計画的に仕事を進めまとめる能力、これが大学における教育目標ということですね。
そして、これからの技術者に求められるもので、一人の技術者というのは、人生のどの段階においても、どこに所属していても、継続的にその資質を磨いて、常に新鮮な技術者であることが要求されるということですね。
優れた技術者の育成
そして、優れた技術者というのを定義するのは難しいと。本屋さんに行くといろんな本が並んでいて、一般的には今述べられたような内容が書かれているんですけれども、実際に何を持っていれば優れているのかという正解はあるようでないということですね。
要求されるものをすべて一定水準で身につけなければならないとなると、生き苦しくて技術者を返上したくなるだろうと。確かにね。何やかんや書いてますけれども、優れた技術者というのは、ゴールに到達した人ではなくて、自立したプロフェッショナルを目指して、継続的にその資質を磨いて、
常に新鮮である人のことであると。ゴールはバーチャルであると書いてますね。
組織等の人材育成というところで、各企業での人材育成というのは、OJTが基本であることは言うまでもないでしょうと。
OJTは一人の技術者のキャリア形成にほかならず、基本収集課題の枠組みというのは、そのOJTの基本的な枠組みとなっています。
技術者を育てる環境の整備。個人の立場を重視したキャリア設計では、技術者を育てる環境として、成長への動機づけの上に、次の3つの点がバランスよく整備されていることが重要であると。
その3つの点というのは、心の支え。心の支えというのは、周囲の励まし、育てる気持ち、応援だ、そしてスキル向上支援。
そこは指導者だったり、実務の訓練する機械だったり、外部の研修、そして費用の援助ということで、研修費だったり受講費という3つですね。心の支え、スキル向上支援、費用の援助、この3つが育てる環境の整備ですよと。
そして、その成長への動機づけというものも重要で、その動機づけとして、職業を通じて社会に役立つ、家族を含める社会から信頼を得る。仕事を通じて達成感を得る。自分が尊重され、能力が評価される。
そしてそれなりの報酬が得られる。この仕事をして幸せに感じられるという6つの動機づけが必要であろうと。この動機がなければ、自ら成長しようという気持ちにはならないということですね。
次はですね、企業における初期技術者教育というところでIPDですね。平成12年、2000年の技術司法の改正に伴って、理工系大学や工業専門学校などの卒業した後の技術者教育というものは、初期専門能力開発IPDとして位置づけられます。
そして技術者教育として重要な意味を持つようになりました。IPDというのは、自立した技術者になるための研鑽であって、その延長線上にはですね、継続的能力開発、CPDというものがあります。
IPDの目的は、自立した技術者としての必要な専門技術能力、専門技術能力と業務遂行能力、行動原則の獲得であると。
しかしこれらの能力の獲得というのは、企業の中の教育のみでは不十分なため、日本技術士会だったり、学教会で行っている研修会などの参加、PDCAのプロセスによる適切な指導者による指導が必要であるということですね。
収集技術者、勉強中の技術者の特徴として、新入社員の多くには教えられることに慣れている、読み手の立場に立った文章を書けない、聞き手の立場に立った話ができないなどの傾向があると。
まず教えられることに慣れているというところに関しては、上司先輩の言うことは正しくて、正解は教えてくれるものと考える傾向があると。これは確かにあるかもしれないですね。
これは真面目な新入社員に多く、抜け切らない場合、指示待ち、言われたことしかやらない、自分でできることしかやらないなど、自立性を失う危険性があると。
次に、読み手の立場に立った文章が書けないについては、これまで自分の考えを文章で伝える機会が少なかったことに原因があると。
そのため、議事録や報告書、使用書などの作成を通じて適切な文章を書けるように指導する必要があると。
最後に、聞き手の立場に立った話ができないについては、これまで大勢の人の前で自分の考えを話す機会が少なかったことに原因があると。
したがって、主要打ち合わせやグループ会議などを通じて自分の考えを正しく伝えられるように指導する必要があると。
特に社内の論文発表会など、それは指導に有効でありますと。
指導例として、自立した技術者として必要な業務遂行能力、文章作成能力、プレゼンテーション能力の育成方法について具体的な事例を交えて説明します。
まずその一つ目として、業務遂行能力の育成。
日常業務には正解がないことを最初に理解させる必要があると。
上司、先輩からこうしたらという言葉は正解ではなくて単なる助言にすぎない。
担当業務に対して答えを出すのは担当者自身であり、そこに自分の存在価値があることを理解させることが重要であると。
そのためには担当させる業務の最終目標を明確に伝えて、その目標を達成するための最適な方法を考えさせる必要があると。
具体的にその開発業務でどういうことをさせればいいかというと、最初にその担当業務の位置づけ、開発目標、業務に必要なドキュメント類の種類と使用目的などを伝えます。
そしてそのプロジェクト全体の開発日程と整合するように担当部分の開発計画を作成させる。
このとき、いつまでに何をすべきかというものを明確にして、開発を進める中で作成した開発計画との差分を意識させる必要があると。
ある産業機械のある部分の設計を任せたとすると、プロジェクトとしてある機械を作りましょう。
開発日程というのは、最終的にはお客様へ出荷する日というのがスケジュールの最後になるので、そこから逆算していって、出荷する日から検証とか検査とかあるので、時間をとって、
その前には組み立てがあって、その組み立ての前には部品の調達のリードタイムがあって、その前には図面の質、物の手配というものがあって、
その前には設計レビューがあって、その前には詳細設計があって、その前には構想設計があって、というところで、その構想設計が新人の担当だとすると、
いつまでにその構想設計を終えなければいけないのか、そしていつまでに図面を出さなければいけないのか、というところの開発計画を立てさせるということですね。
どんなに小さい担当のユニットだったとしても、自分自身の担当部門について計画をさせる、そこが非常に大事ですよと。
もし開発を進める中で作成した日程に対して遅れが生じた場合、限られた時間の中で対処可能かどうか、関連部門との調整が必要になるかどうかというのを検討させて、
自ら問題解決に努めるように指導すると。
一方、指導する側としては、担当者が主体的に行動できる環境というものを構築してあげる必要があります。
例えば、関連部署への紹介だったり、使用打ち合わせの司会を担当させるなど、担当者が動きやすい環境というものを作る必要があります。
そして、そのような中で担当者が自らの判断で行動できるように導いて、自信を持たせてあげることが必要であると。
文章作成能力の育成。
日常業務を進める中で、関係者と意識を合わせるために様々な文章が作成されます。
例えば、会議の議事録をはじめ、システムの使用書、インターフェース使用書、機能使用書などがあります。
これらの文章は、何回かレビューを通じて完成度が高められていくのですが、
そういった文章の作成を担当させる中で、読み手にわかりやすい文章を作成できるように指導する必要があります。
そして、プレゼンテーション能力の育成。
パソコンを使ったプレゼンテーション、パワーポイントとか、そういったツールを使って大勢の前で話す能力がプレゼンテーション能力と思われる傾向があるのですが、
しかし、日常業務の中ではこういった機会は少なくて、電話の対応だったり、会議、顧客との打ち合わせ、上司や先輩への報告というところで、自分の考えを口頭で伝えることが多いです。
これも立派なプレゼンテーションで、大勢の前で話す能力というのは、
会議の、ちっちゃい会議の司会だったり、上司に対する業務の進捗報告などの日常業務の延長線上にありますよと。
したがって、日常業務の中で会議の司会、作業状況の定期的な報告、顧客との使用打ち合わせなどの機会を与えることというのも、そのプレゼンテーション能力に育成をする上で非常に重要であります。
最後、まとめとして、適切に指導する上でもっとも重要なことは、あの人のような技術者になりたいと心底を思わせることであると。
そのためには、指導者自身が技術者として生きている姿を見せる。
多くの技術者と交流する機会を与える。そういうことをですね、担当者の目標となる技術者に接する機会を多く持たせてあげる必要があるということですね。
あとは、その日常を接する中で技術者を取り巻く世の中の動きだったり、技術姿勢度、技術動向などについても話をすることというのも、そのモチベーションを維持させるために重要であるということです。
機械・電気系技術者の人材育成
次はですね、機械・電気系技術者の人材育成ということで、機械・電気電子など機関技術系の技術者というのは、時にして何もないところから構造システムというものを作り出すことが要求されます。
これに対応するには、基礎知識として物理法則や基本原理というものを理解した上で、何に基づいて展開するかを認識し、論理的に誤りのない理論展開を行い、機能演算を繰り返すことで常に最適な方法を探し求め、並行して検討した方法を一時的または永久に捨て去り、
それを計画した時間内に実施するとともに、それが不可能となった場合にも、事前の次に良いとされる方法で完成させることができる応用能力が必要であると。
機械や電気電子などの機関技術というのは、各種技術との組み合わせであって、この組み合わせに必要な技術をどの程度持っているかというのがその技術の幅になって、製品検討のための自由度になると。
機械系では機構だったりメカニズムに代表されるような必要な技術は空間的に結合枝分かれをしているので、機械系以外の周辺技術も含めて総合力が重要であると。
入力に対しての解決方法としての出力は複数あって、その選択肢は独立したり関連したりすると。
そのため、機械力学、熱力学、流体力学などの基本的な理解というものは当然必要であるのですけれども、
材料の機械的、科学的な特性から加工、組み合わせへの応用知識、機構制御の選択、解析、試験検証から始まり運転、寿命、信頼性への応用知識、機能施策、総合施策から大量生産、商品化への応用技術など多様な知識が求められます。
そういった機関技術系技術者に求められる能力として、複雑系よりも複雑さというところで、機関技術というものは要素が多いので、それぞれの検証に時間がかかります。
技術者の育成というものにも時間がかかるということですね。
機械系、電気電子系の若手を指導する立場でのまとめというところで、機関系技術というのは各種技術の組み合わせであることから、発展と捨てることというのを繰り返して進んでいきます。
このために技術の伝承が可能な範囲では、若手というものは技術者よりも換気的に能力を伸ばすことができると、その差の時間を使って若者は夢を広げることができることを自覚させることが大切であると。
そして機関系技術というものは、複数の問題解決方法を持つことから、一つの方法に行き詰まったときでも、他の問題解決の可能性が残されていることを指導者は自らの経験を通して捨てることの重要性と判断力、決断力を知ることが大切であると。
そして機関系技術は、基本原理の応用であることから、機能と演算により真の問題というものがどこにあるかを基本原理に戻って考えて、基本原理の別の応用に解決策が残されていることを発見するように誘導することが大切でありますと。
そして機関系技術は、人間が空間的・時間的に実際に確かめることができる等信頼の技術であることから、人に依存する技術とも言えます。
第二次試験の受験準備
若者を第三者による評価というものに対面させて、経験させることで自信を持たせる機会というものを与えることが大切であるということですね。
はい、クロージングです。
今回は技術士ハンドブックの10章、人材育成を読んでいきました。
次回はですね、第11章の問題解決を読んでいきます。
そういえばですね、技術士第二次試験の受験票が来ましたね。
ツイッターで技術士の試験を受けるときに、前の人の席に座っている人の動きだったり行動に影響されないように、気が散らないようにですね、
なるべく早い番号、教室とかで試験を受けるんですけど、一番前から順番、受験番号順に並んでいくんですね。
なので1番とか2番とか、若い順番の方がいいよっていう話を聞いて、
その番号っていうのは、願章を受け取った順番で、1,2,3,4って番号がついていくよってことだったんで、
去年はですね、もうすぐ願章を出して、見事その一番目ですね、0001をもらえたんですよ。
実際その教室に行くと、一番前の一番左端の席で、本当にその試験中、他の人の存在を感じないというか、非常に集中して受験ができたんで、
今年もですね、すぐ願章を出したんですけども、残念ながら今年は願章競争に負けてしまって、一番は取れませんでした。
ただね、若い番号ではあったんで、教室とか、去年と受験する会場が違うんで、去年は大学だったんで、大学の講義室、狭めの教室で、
一列目が何人かな、一列目が6人くらいいたのかな、だったんですけども、今年はもう少し広めの会場そうなので、番号的には一応最前列、前側は取れるんじゃないかなという印象です。
ということで、今週はここまでです。
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ではお疲れ様でした。ご安全に。